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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

●混合ダブルス1回戦
手塚大輝/松下紋加(静岡学園高/浜松学芸高) 4、-4、2、4 石塚智大/石塚美和子(米子球友会/個人)

 混合ダブルスのドローに、その名前を発見し「お!」となった。今から15年前のジュニア女子優勝の石塚美和子が現役引退以来、3年ぶりに全日本に帰ってきた。四天王寺高時代に左腕からの伸びやかな両ハンドドライブで全日本ジュニア王者となった石塚は、日本リーグの十六銀行、アスモ(現デンソー)でも活躍。今から3年前に現役を引退し、現在は故郷の鳥取でコーチとしてジュニアを指導している。
 「今はまったく自分の練習はしていないし、試合にも出ていない」という石塚。全日本に出場したきっかけは、弟・智大の「全日本に出たい」という夢を叶えるため。公式戦に出場するのは引退試合ぶりだったというが、見事、鳥取予選を通過して弟の夢を実現させた。
 「独特の雰囲気がある中で、少しは緊張したけど、思い切ってやろうと思っていた」という試合のほうは第2ゲームを奪ったが、レシーブ、台上で苦しむ展開が多く、高校生ペアに1-3で敗戦。3年ぶりの全日本は初戦で幕を閉じた。
「第一線でやっていた時とは違っていますね。でも、現役の時と同じく、1本1本頑張ろうと思って試合をしていました」(石塚)
 コーチ業については難しさも感じているようで、勉強中とのこと。「指導は難しいですね。小学生をメインで教えているんですけど、感覚的なアドバイスじゃなくて、しっかりわかるように伝えないといけないので、そこの難しさを感じています。選手の時と同じような感覚で教えてはダメなので、そこは卓球を噛み砕いて教えないといけない。あとは、みんな卓球が好きでやっていると思うので、メリハリをつけて頑張ってほしいなと思います」(石塚)
 一瞬の現役復帰となった石塚だが、故郷・鳥取から自身に続く後輩を輩出すべく、指導者として第二の卓球人生を歩んでいる。
  • 右が弟の智大選手。目元が似てます!