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全日本卓球選手権大会

●男子シングルス1回戦
軽部隆介(鹿児島相互信用金庫) 6、6、9 滝澤拓真(岡谷市役所)

 男子シングルス1回戦、カットには滅法強いテクニシャン、軽部隆介が登場。明治大の後輩で、元全日学2位の実績を持つ左腕・滝澤の豪打を巧みなコース取りで封じ、ストレート勝ちを収めた。
 昨年は石川佳純選手(全農)を指導し、12月のノースアメリカンオープンやITTFワールドツアーグランドファイナルにも帯同した軽部。あまり左は好きではないほうだったというが、「石川さんのコーチをさせてもらって、対左をずっとやっていたのがプレーヤーとしての自分にはプラスだった。左の攻略法にもある程度自信がついてきました」と語る。

「女子と男子で、ボールの回転量や重さは相当違うので、そこは気をつけています。混合ダブルスでも3試合やって、男子のボールを受けていたので、やれるかなとは思っていた。滝澤くんとは公式戦では初めてですけど、練習試合では何度かやっていたので、サービス・レシーブからのコース取りに気をつけてプレーしました。
 最近は逆に右利きの選手とやる機会が少なくて、次の2回戦の相手(川上・早稲田大)が右利きで、全日学でもベスト8の選手なので、年齢に関係なく全力で向かっていきたい。スーパーシードの神(T.T彩矢たま)のところまで勝ち上がりたいですね。自分の練習は『状況を見ながら』という感じですが、混合ダブルスも勝ち残っているし、手応えはあります」(軽部)

 女子シングルスで王座奪還を狙う石川選手には、「もちろん勝ちにいってほしいですけど、これからオリンピックに向けて、全日本では先を見据えていろいろなことを試してほしい」とエールを送る。

 プレーヤーとしても今年はかごしま国体を迎える勝負の年。選手とコーチの二刀流はハードな日々に違いないが、「あまり今までにないタイプかもしれませんね。自分も良い経験になるし、両方頑張っていきたいと思います」と前向きに語ってくれた。今日は松本(サンリツ)と組む混合ダブルス準々決勝にも出場し、メダル獲得に挑む。
  • 多彩な球さばきは健在の軽部、味のあるプレーを見せた