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全日本卓球選手権大会

●ジュニア男子1回戦
斉藤健太(関西高) 5、9、−8、6 隅川銀(松山北高)

 フロアに入ってきただけで目を引く194cmの長身。昨年8月の鹿児島インターハイ、男子団体での整列を見た時から気になっていた。周りの選手と頭ひとつ分違って見えるからだ。岡山・関西高の長身プレーヤー、斉藤健太がジュニア男子1回戦に登場し、3−1で勝利を収めた。リーチの長さを生かして台上プレーを確実にこなし、ラリー戦では正確な連続ブロックを見せた。この長身、ついつい「和製サムソノフ」なんて言いたくなるが、誰か影響を受けた選手がいるかと思いきや「特にいない」そうです。

 ちなみにお母さんは、91年世界選手権千葉大会に日本代表として出場した道広(旧姓)友子さん。そういえばお母さんも長身プレーヤーとして有名でした。弟の秀太選手も、ともに岡山・ねや卓球クラブで腕を磨いたペンホルダードライブ型で、現在は高知・明徳義塾中で活躍している。

 「緊張したんですけど、その中でも勝つことができて良かったです。背が高いと、遠いところは届くんですけど、体に近いミドルはちょっと取りにくいですね。あと手が長いので台上はやりやすい。その強みの部分を伸ばしていきたいです」(斉藤)

 ちなみに「他のスポーツをやったら?」と言われることは結構あるそうで、「でも運動神経があまり良くないので……」と控えめなコメント。「小さい頃から卓球をやってきたし、あまり目立った成績が出せていないので、出せるまで卓球を続けたいと思います」。口調は穏やかでしたが、秘めた思いを語ってくれました。
  • 194cmの斉藤選手、スタンスの広さにビックリ

  • レシーブの構えもこのとおり。日本選手としては規格外

  • フェンスが小さく見えます。左は関西高の柏幸浩監督