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中国リポート

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 春節(旧正月)の休暇明けから間もない、今日2月12日から、中国では世界選手権(個人戦)ブダペスト大会の代表選考会「地表最強12人直通賽」の第1ステージが行われる。2月28日〜3月3日に深圳で行われる本戦に向け、男子15名・女子16名が出場する。出場選手の顔ぶれは下記のとおり。

●男子
方博、閻安、周雨、薛飛、劉丁碩、趙子豪、周愷、徐晨皓、任浩、夏易正、馬特、鄭培峰、周啓豪、于子洋
○女子
陳幸同、木子、馮亜蘭、車暁㬢、李佳イ、劉斐、張薔、顧玉ティン、劉㬢、劉高陽、張瑞、王芸迪、陳可、何卓佳、孫銘陽、孫穎莎

 試合形式は5ゲームズマッチで行う、総当たりのリーグ戦。基本的に、男女とも上位6名が本戦への切符を手にできるのだが、女子の場合は特殊ルールが設けられている。本戦に進出する6名のうち、「少なくとも2名は異質攻撃型のプレーヤーが含まれること」というものだ。異質攻撃型の選手が上位6名に入れなかった場合は、異質攻撃型の中で上位2名の選手が、全体の5・6位の選手と入れ替わる形で本戦に進む。

 中国のスポーツサイト『新浪体育』では、この特別なルールを「伊藤美誠をターゲットとしてより細かく対策を立てていくため」と説明している。ともすれば「不公平」という批判が起こりそうなルールだが、それだけ中国にとって伊藤美誠の存在は大きい、ということだろう。

 女子で第1ステージに出場する選手たちのうち、異質攻撃型のプレーヤーは木子、張瑞、何卓佳、孫銘陽の4名。このうち2名は「仮想・伊藤美誠」として本戦への切符が約束されている。バックはほとんど振らずにフットワークで動きまくる木子、バック面は粒高でひたすら粘る何卓佳、センスはあるが打法のバリエーションに乏しい孫銘陽と、どの選手もコピー選手としての素材力はあまり感じないが……。オーソドックスな異質攻撃でフォアのパンチ力もある張瑞あたりが、より本格的にコピー選手の道を歩むことになるのかもしれない。

 第1ステージへの出場が免除され、本戦に直接出場できるのは、男子の馬龍・樊振東・許シン・林高遠・梁靖崑・王楚欽、女子の丁寧・劉詩ウェン・朱雨玲・陳夢・王曼昱・武楊という国家チームの上位選手たちだ。第1ステージの通過者6名と、本戦から出場する6名を合わせた12名が世界選手権代表への1枚目の切符を手にする。
  • 国際大会でも活躍しているバック表ソフトの張瑞