2月28日〜3月3日に行われた、世界選手権(個人戦)ハンガリー大会の中国代表選考会『地表最強12人』。4日間の戦いを終え、まず男子の最終結果は下記のとおりとなった。
★男子最終成績
1 樊振東 11勝0敗 勝ち点22
2 梁靖崑 8勝3敗 勝ち点19
3 薛飛 6勝5敗 勝ち点17
4 方博 5勝6敗 勝ち点16
5 許シン 5勝6敗 勝ち点16
6 于子洋 5勝6敗 勝ち点16
7 周愷 5勝6敗 勝ち点16
8 閻安 5勝6敗 勝ち点16
9 林高遠 5勝6敗 勝ち点16
10 徐晨皓 4勝7敗 勝ち点15
11 王楚欽 4勝7敗 勝ち点15
12 趙子豪 3勝8敗 勝ち点14
樊振東が11戦全勝、次いで2位の梁靖崑が世界選手権個人戦の代表権を獲得した。……実は2位にも代表権が与えられることを把握しておらず、記事にも入れていませんでした。スミマセン。シングルスの出場権は1位の樊振東のみで、2位の梁靖崑は種目は未確定です。
初戦から最大のライバルである林高遠と激突し、ゲームカウント2−0から2−2に追いつかれる苦しい一戦を制した樊振東は、連勝街道を突っ走り、2位の梁靖崑にも3−0で完勝。「試合前に優勝どうこうは考えなかった。順位に関係なく、すべての試合でベストのプレーをすることを心がけた」(出典:『北京日報』)と語り、低迷を指摘する声を払拭した。優勝賞金は100万元(約1670万円)という巨額なものだ。
全体の結果を見ると、樊振東がひとり飛び抜けている他は「どんぐりの背比べ」という状態。林高遠が5勝6敗、ダークホースと目された王楚欽が4勝7敗というのは、首脳陣にとっては期待外れの成績だ。ベテラン許シンも勝ち星が伸びず、往年のフットワークもさすがに衰えは隠せない。馬龍不在の中、中国男子の屋台骨は近年になく揺らいでいるように感じられる。
※写真提供:『ピンパン世界』