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中国リポート

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 昨日27日まで、大阪・大阪府立体育会館で開催された第16回東アジアこてんこホープス選手権国際招待大会。東アジアの7つの国と地域から、将来性豊かなホープス以下の選手たちが顔を揃えた。中国は男女団体とも決勝はストレート勝ちで優勝。男女シングルスも決勝は中国勢の同士討ちとなるなど、例年以上の強さを見せて4種目すべてを制した。

 中国はこれまでの15回の大会のうち、男子シングルスで10回、女子シングルスで12回優勝。過去のチャンピオンの中には、のちに中国代表として活躍した選手も数多くいる。
 1992年に開催された第1回大会、男子シングルス決勝で対戦したのは、01年世界選手権団体優勝メンバーの劉国正と、のちに日本の高岡龍谷高に留学した馮殿宇(現:田阪卓研)。2-1で馮殿宇が勝利し、初代チャンピオンに輝いている。
 93年の第2回大会、男子シングルス優勝は現在クロアチア代表として活躍している譚瑞午。女子で優勝したのは中国から出場していた柳絮飛(現:中国香港)。02年アジア選手権優勝の牛剣鋒が3位に入った。
 その他にも、白楊(第5回大会/03・05年世界混合複2位)、郭躍(第8回大会/07年世界選手権優勝)、馬龍(第9回大会/07年アジア選手権2位)などが過去の大会で優勝している。また、中国選手ではないが、94年の第3回大会で柳承敏(04年アテネ五輪金メダリスト/韓国)が優勝していることも付け加えておきたい。

 しかし、この東アジアホープスで最もインパクトのある活躍を見せたのは、現在超級リーグでも活躍している劉詩ブン(雨+文)だろう。01年の第10回大会に初参加した時はまだ10歳、身長は122cmしかなかったが、準決勝で福原愛(当時ミキハウスJSC)をゲームオール19点(当時は21点制)で破り、決勝では丁寧(現:北京首創)に12、8のストレートで完勝して優勝。翌年の大会でも堂々の戦いぶりで優勝を飾り、男女を通じて唯一の2連覇を達成している。

 東アジアこてんこホープス大会の報道は、卓球王国12月号に掲載。今大会で上位に進出した選手が、世界選手権の表彰台に立つことになるかもしれない。今からチェックしておいて損はなさそうだ。

Photo上:2001年の第10回大会で初優勝した劉詩ブン
Photo中:今よりさらにボーイッシュな丁寧、第10回大会決勝では劉詩ブンに完敗
Photo下:第10回大会準決勝、劉詩ブンと激戦を展開した福原愛