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欧州リポート

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 毎年、ヨーロッパユース選手権というのが開かれているが、今年は7月22日に終わった。過去に、ワルドナー、パーソン、ロスコフ、セイブ、サムソノフ、ボルなどが、この大会での優勝で自信を得て、世界に飛び出した。
 注目すべきはやはりジュニアのシングルス種目と団体。男子団体はイングランドが優勝。イングランドは世界的にも古豪の協会、国際卓球連盟の創立協会で、何せ卓球発祥の地だ。そのイングランドにはドリンコールとナイトというツインエースがいる。しかし、この二人シングルスでは上位に進めなかった。男子シングルスではロシアのパイコフが優勝した。
 女子団体では、決勝でルーマニアを下したロシアが優勝。このロシアもソ連時代から卓球の伝統を持つ協会だ。女子シングルスでは、ザグレブの世界選手権で全日本チャンピオンの平野早矢香を破ったルーマニアのサマラがドイツの変則選手ソルヤを破って優勝。
 欧州卓球の地盤沈下が指摘されているが、「これはいける」というような有望な若手はまだ見あたらない。その中にあって、イングランドやロシア、ルーマニアというかつての名門協会、伝統のある東欧勢が頑張っている。これらの選手が力をつけていくことに期待したい。

●写真はイングランドのドリンコール(上)とナイト(下)