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欧州リポート

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 2017/2018シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグ・決勝第2戦が行われ、男子はボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)、女子はDr.チャッスル(クロアチア)が、ともに2連勝で王者に輝いた。ボルシア・デュッセルドルフは史上最多を更新する11度目のV、Dr.チャッスルはクロアチアのクラブとして初のECL制覇とメモリアルな優勝となった。

【2017/2018ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝第2戦】
★男子
<ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ) 3-1 オレンブルク(ロシア)>
○フェガール -11、8、9、11 水谷
○ボル -7、11、8、7 オフチャロフ
 K.カールソン -7、-7、-9 サムソノフ○
○ボル 5、7、7 水谷
→ボルシア・デュッセルドルフが2勝0敗で優勝!

 第1戦に3-2で勝利していたボルシア・デュッセルドルフはトップでフェガール(オーストリア)が水谷隼(木下グループ)を下す殊勲の勝利。続く2番でもボル(ドイツ)が調子の上がらないオフチャロフ(ドイツ)を下し王手をかける。3番のK.カールソン(スウェーデン)が敗れるも、4番でボルが水谷に完勝し、優勝を決めた。第1戦に続いて2勝を上げたボル。37歳を迎えたがその実力は健在で、「何度目の全盛期?」と思うほどの好調ぶりを見せてチームを7シーズンぶり、通算11回目の優勝に導いた。ボルシア・デュッセルドルフはドイツカップに続き、シーズン2つ目のタイトル獲得。5月26日にはブンデスリーガ決勝が控えており、シーズン3冠を目指し、戦いはまだ続く。
 昨シーズンの覇者・オレンブルクは連覇ならず。決勝まで10戦全勝の活躍を見せていた水谷は決勝第1戦、第2戦で1勝3敗とブレーキ。両輪を担うオフチャロフも世界選手権から故障により不調で決勝2戦で勝利できず、苦しい戦いとなった。

★女子
<Dr.チャッスル(クロアチア) 3-0 バシャクシェヒル(トルコ)>
○ユ・フ 2、4、10 ノスコワ
○杜凱琹 5、8、-11、4 フー・メレク
○リー・ジエ 4、-9、-9、1、2 クラッチェン
→Dr.チャッスルが2勝0敗で優勝!

 女子も男子同様に第1戦を3-2で勝利していたDr.チャッスルが連勝で優勝。ユ・フ(ポルトガル)が1番で完勝すると、2番で杜凱琹(香港)が第1戦で2点を奪われた相手エースのフー・メレク(トルコ)に競り勝つ。3番のリー・ジエ(オランダ)が格下相手に苦戦するも、最後は勝利し、初優勝を決めた。Dr.チャッスルは決勝で出場した3選手の他、準決勝までに7勝を上げた元中国代表のペン粒高・周昕彤も擁し、圧巻の選手層を見せつけた。
 準優勝のバシャクシェヒルは要所で勝利を上げてきた李皓晴(香港)が決勝2試合で出場せず。3番手のクラッチェン(トルコ)は力が落ちるため、エースのフー・メレクが2勝を上げ、ノスコワ(ロシア)の1勝に期待したかったが、連敗で王座を逃した。
  • さすがのボル様。決勝2試合で4勝を上げ、チームをVへ導く(写真は2018年世界選手権)

  • 第1戦に続き活躍の杜凱琹。相手エースを下し仕事を果たした(写真は2018年世界選手権)