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欧州リポート

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 ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)の7シーズンぶり11度目の優勝で幕を閉じた2017/2018シーズンの男子ヨーロッパチャンピオンズリーグ。9月末から始まる2018/2019年シーズンに向けて、グループリーグのドロー、そして各チームのラインナップが発表された。

【2018/2019 ヨーロッパチャンピオンズリーグ】
※選手名は主な登録選手
★グループA
●ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)
→ボル、K.カールソン、シェルベリ、O.アサール、アチャンタ
●ポントワーズ(フランス)
→M.カールソン、フロール、バウム、アックズ
●スポルティング(ポルトガル)
→アルナ、モンテイロ、カルバリョ
●オストラヴァ2016(チェコ)
→コルベル、トレグラー、オリバレス

★グループB
●UMMC(ロシア)
→ガチーナ、シバエフ、方博、グルーツ
●ジャルドヴォ(ポーランド)
→ワン・ヤン、黄鎮廷、フェルティコウスキー、高木和卓
●ロマーニュ(フランス)
→陳天元、クリサン、ゴラク
●ウォルターヴェルス(オーストリア)
→コズル、シューディ、朴康賢

★グループC
●ザールブリュッケン(ドイツ)
→フランチスカ、ヨルジッチ、ポランスキー、廖振珽
●ボゴリア(ポーランド)
→ギオニス、シルチェク、バドウスキー、吉田海偉
●アンジェ(フランス)
→ジェラルド、ヨン・パーソン、ルンクイスト
●ロスキレ(デンマーク)
→メイス、ベンツェン、ツァイ・ユージア、ラカトシュ

★グループD
●オレンブルク(ロシア)
→オフチャロフ、サムソノフ、フレイタス、閣安
●エンヌボン(フランス)
→ピチフォード、ニュイティンク、Q.ロビノ
●ミュールハウゼン(ドイツ)
→Da.ハベソーン、メンゲル、ヤンカリク、イオネスク
●エースレーブ(スウェーデン)
→徐輝、T.モアガルド、スゴウロポウロス

 まずはグループAから。少し前に欧州リポートでも紹介したが、昨シーズンの王者、ボルシア・デュッセルドルフはフェガール(オーストリア)が移籍し、アチャンタ(インド)とO.アサール(エジプト)が加入し連覇を狙う。そのボルシア・デュッセルドルフを追うのがポルトガルクラブ初のECL勝利から3位に駆け上がったスポルティングと、2013/2014、2015/2016シーズンのECL王者・ポントワーズ。スポルティングは昨シーズン同様にアルナ(ナイジェリア)、モンテイロ(ポルトガル)の2人が主力。チームの躍進は3番手のカルバリョ(ポルトガル)の頑張りにかかっている。ポントワーズは大黒柱のフレイタス(ポルトガル)がオレンブルクへ移籍。代わりにM.カールソン(スウェーデン)とバウム(ドイツ)が加入した。ちなみに同グループのオストラヴァ2016には96年バルセロナ五輪4位のコルベル(チェコ)が監督兼選手として在籍している。

 続いてグループB。昨シーズン吉村真晴(名古屋ダイハツ)が在籍していたUMMCは2シーズンぶりに15年世界選手権2位の方博(中国)が復帰。さらにドイツのフルダ・マーバーツェルからグルーツ(デンマーク)が移籍し戦力充実。脇を固めるシバエフ(ロシア)、ガチーナ(クロアチア)も強力で上位進出が期待できる。昨シーズン、破竹の勢いでフランス・プロAで初優勝を飾ったロマーニュは、エース格のウェイ・シハオ(中国)が抜け、戦力ダウン。昨シーズンは松平健太(木下グループ)が所属したジャルドヴォには今シーズン、高木和卓(東京アート)が所属する。

 グループCのボゴリアには吉田海偉(東京アート)がポーランドリーグ内のライバルであるグルジョンツから移籍し、ECLに参戦。ザールブリュッケンはポランスキー(チェコ)、ヨルジッチ(スロベニア)、プレテア(ルーマニア)、廖振珽(チャイニーズタイペイ)と若手有望株が大量に加入。エースのフランチスカ(ドイツ)をフォローし、チームに勢いをつけたい。昨シーズンはメイス(デンマーク)の電撃復帰で下馬評を覆してベスト8に勝ち上がったロスキレはラカトシュ(ハンガリー)が加入した以外はラインナップの大きな変更はなし。グループ突破は若手のツァイ・ユージア(デンマーク)の頑張り次第か。アンジェはブンデスリーガ・オクセンハウゼンからジェラルド(ポルトガル)が加入して戦力アップ。エースとして期待される。

 最後はグループD。昨シーズン準優勝のオレンブルクは水谷隼(木下グループ)が抜けたが、代役としてフレイタスを獲得。オフチャロフ(ドイツ)、サムソノフ(ベラルーシ)にフレイタスの布陣はまさにヨーロッパのオールスターチーム。さらに2013年世界選手権ベスト8の閣安(中国)も登録されており、その戦力は他のチームと一線を画す。エンヌボンはエースのピチフォード(イングランド)にニュイティンク(ベルギー)、Q.ロビノ(フランス)と欧州の中堅を揃えトーナメント進出を目指す。グループDではエースレーブも面白い存在。大黒柱の徐輝(中国)に昨年の世界ジュニア準優勝のT.モアガルド(スウェーデン)、昨年のヨーロッパジュニア王者のスゴウロポウロス(ギリシャ)に、中国出身の21歳、チャン・フージョウのラインナップ。2015/2016シーズン準優勝時のような番狂わせを巻き起こせるか。
  • オレンブルクに移籍のフレイタス。水谷の穴を埋められるか

  • 13年世界選手権ベスト8の閣安もオレンブルクでエントリー

  • 2シーズンぶりにUMMCから出場の方博

  • 吉田海偉はボゴリアへ移籍しECL参戦