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欧州リポート

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 ベラルーシ・ミンスクで開催されている第2回ヨーロッパ競技大会・卓球競技。昨日は今大会より採用された混合ダブルスの決勝までが行われ、フランチスカ/P.ゾルヤ(ドイツ)が優勝を果たした。

【ヨーロッパ競技大会・混合ダブルス】
金メダル:フランチスカ/P.ゾルヤ(ドイツ)
銀メダル:イオネスク/スッチ(ルーマニア)
銅メダル:フロール/ガスニエ(フランス)

◆決勝
フランチスカ/P.ゾルヤ 4、4、4 イオネスク/スッチ
◆3位決定戦
フロール/ガスニエ -6、11、8、6 ピスチェイ/バラゾバ(スロバキア)


 フランチスカ/P.ゾルヤは1回戦でいきなり強敵のファルク/エクホルム(スウェーデン)と対戦。競り合いをものにし、3-1で勝利すると、準々決勝、準決勝と危なげなく勝ち上がり、決勝ではイオネスク/スッチに完勝。栄えあるヨーロッパ競技大会・混合ダブルス初代王者に輝いた。この優勝により、フランチスカ/P.ゾルヤは来年の東京五輪混合ダブルス出場権を獲得した。

 大会5日目の今日は男女シングルスの決勝までが行われる。現在、準々決勝までが終了しているが男女ともに波乱が続出。東京五輪への出場権がかかっているだけあって、どの選手も熱量が違う。
 男子では3回戦でピチフォード(イングランド)がギオニス(ギリシャ)、ゴーズィ(フランス)がガチーナ(フランス)、ファルク(スウェーデン)がシバエフ(ロシア)に敗戦。続く4回戦では前回王者のオフチャロフ(ドイツ)がグルーツ(デンマーク)にストレートで完敗を喫して大会を去った。地元優勝に燃えるサムソノフ(ベラルーシ)は準々決勝でボル(ドイツ)に敗れてベスト4進出はならなかった。

◆男子シングルス準々決勝
プツァル(クロアチア) -10、10、10、7、6 ルベッソン(フランス)
グルーツ(デンマーク) 9、-7、-12、-10、10、3、7 ワン・ヤン(スロバキア)
ボル(ドイツ) -10、6、14、10、7 サムソノフ(ベラルーシ)
コウ・レイ(ウクライナ) -10、8、8、8、-4、10 ニュイティンク(ベルギー)
→準決勝はボルvs.プツァル、グルーツvs.コウ・レイ


 女子ではVi.パブロビッチ(ベラルーシ)がサマラ(ルーマニア)を3回戦で撃破し、地元で存在感。上位候補のポルカノバ(オーストリア)、エクホルム(スウェーデン)、スッチ(ルーマニア)、リー・チェン(ポーランド)は4回戦で敗退。トップシードだったスッチを破ったのは大ベテランの倪夏蓮(ルクセンブルク)。倪夏蓮は快進撃を見せて勝ち上がってきたカットのベリストロム(スウェーデン)を準々決勝で退けて55歳でベスト4進出を果たした。女子はベスト4全員が帰化選手となっている。

◆女子シングルス準々決勝
倪夏蓮(ルクセンブルク) 8、7、9、-5、9 ベリストロム(スウェーデン)
ヤン・シャオシン(モナコ) 7、9、1、5 ミハイロワ(ロシア)
ユ・フ(ポルトガル) 8、10、-10、6、-8、-7、11 P.ゾルヤ(ドイツ)
ハン・イン(ドイツ) 5、-8、12、7、5 リー・ジエ(オランダ)
→準決勝は倪夏蓮vs.ユ・フ、ヤン・シャオシンvs.ハン・イン


写真提供:ITTF
  • 混合ダブルス優勝:フランチスカ/P.ゾルヤ

  • 決勝はストレートで優勝を決めた

  • イオネスク/スッチは準決勝でフランスペアに競り勝つ

  • 地元Vを狙ったサムソノフはベスト8で終戦

  • 男子トップシードのボルは順調にベスト4へ

  • 成長を見せる23歳のプツァルも準決勝進出

  • ユ・フは大接戦でP.ゾルヤを振り切った

  • 55歳でベスト4進出の倪夏蓮。脱帽です