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欧州リポート

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 現在、ヨーロッパ選手権が開催中だが、この大会が終わるとヨーロッパ各国で続々と国内リーグが開幕していく。その中で、ここ数年日本選手が多数プレーしているのがポーランドリーグだ。男子1部がスーパーリーグ、女子1部がプレミアリーグと呼ばれるポーランドリーグ。ブンデスリーガやフランス・プロAとは違い、他国のリーグとの兼任登録が可能。フル出場というわけではなく、数試合限定での出場になるが今シーズンは男子7名、女子1名の日本選手が登録されている。今季登録されている選手と主な所属選手は下記のとおり。

◎男子(スーパーリーグ)
【ボゴリア】
★吉田海偉(東京アート)、吉田雅己(FPC)
主な所属選手:ギオニス(ギリシャ)、シルチェク(チェコ)

【ジャルドヴォ】
★高木和卓(東京アート)
主な所属選手:ワン・ヤン(スロバキア)、ウェイ・シハオ(クロアチア)、黃鎮廷(香港)

【ポリテクニカ】
★笠原弘光(シチズン時計)
主な所属選手:パン・ユーエン(シンガポール)、ワン・ジャナン(コンゴ)

【ビドゴシチ】
★町飛鳥(鹿児島県体育協会)
主な所属選手:タッカル(インド)

【エネルガ-トルン】
★有延大夢(リコー)、平野友樹(協和キリン)
主な所属選手:呉柏男(香港)

◎女子(プレミアリーグ)
【ブロノビアンカ】
★竹内望(パラ卓球)


 吉田海偉は2014/2015シーズンからスーパーリーグに参戦し、6シーズン目を迎える。前所属チームのグルジョンツでは2015/2016シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグで準決勝進出に大きく貢献した。吉田海偉と同じボゴリアに所属する吉田雅己も2016/2017シーズンから参戦を続けている。高木和も2015/2016シーズンからの参戦と、プレー期間は長い。平野は昨シーズンに続いての参戦、笠原、町、有延は初参戦となる。以前は松平健太、張一博、大矢英俊らもスーパーリーグでプレーし、好成績を残していた。
 日本選手所属チーム以外では、林兆恒(香港)、コウ・レイ(ウクライナ)、ヨーロッパユース選手権ジュニア2位のユ・ヒンハン(アゼルバイジャン)、元中国世界ジュニア代表の程靖淇、地元・ポーランドのワン・ツォンイなどがスーパーリーグでプレー。高木和と同じチームに移籍したウェイ・シハオは昨シーズン所属したグダニスクで「給料の支払いをめぐってトラブルとなり、コーチの車を破壊」とのニュースも流れた。古巣グダニスクとの対戦は、試合以外でも注目が集まる。

 女子ではパラ卓球の竹内望がブロノビアンカでエントリー。ブロノビアンカはパラ卓球にも力を入れているクラブで、リオパラリンピック女子シングルスクラス9銅メダルのパック(ポーランド)もブロノビアンカに所属しており、彼女ともに腕を磨いていく。また、日本リーグ・広島日野自動車でもプレーする馬文婷(ノルウェー)もポルムレクからポーランドリーグに出場。昨シーズンは21勝3敗で個人成績1位に輝いた。
 Tリーグにも参戦中のサマラ(ルーマニア)、ハン・イン(ドイツ)はトップおとめピンポンズ名古屋だけでなく、ポーランドリーグのタルノブジェクでも同僚。タルノブジェクはリー・チェン(ポーランド)、Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)らを擁し、昨シーズン、初のヨーロッパチャンピオンズリーグを果たした強豪中の強豪だ。

 男子スーパーリーグは9月10日、女子プレミアリーグは9月13日に開幕する。