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2005年2月~06年1月の1年間、卓球界で活躍された方々を讃える『卓球王国大賞』。卓球のメジャー化と卓球界の活性化を目的に設立したこの賞も、今回8回目を迎えました。読者アンケートを参考に、選考委員により受章者が決定したので、ここに発表します。

----総評----
 卓球王国大賞には、世界選手権ブレーメン大会で3位入賞し、メダルを獲得した日本女子チームがまず有力候補として名前が挙がった。テレビ放映などを通して卓球を全国の人にアピールし、卓球ファンを勇気づけた貢献度は大きいと高く評価された。一方で、日本リーグのみならず長年卓球界で活躍し、昨年はJOC(日本オリンピック委員会)のトップアスリートサポーター賞を卓球界で初めて受賞し、多大な人的貢献もしている協和発酵の名前が挙がった。日本女子チームは過去2回3位入賞して王国大賞に選ばれていることに鑑み、さらに一歩上を目指してもらおうということで今回は見送り、読者からの注目度はあまり高くはなかったが、会社として卓球イベントを行い、卓球部を長くサポートしてきた協和発酵に決定した。 
 プレーヤー・オブ・ザ・イヤーは、全日本選手権で3種目で優勝し、シングルスで史上最年少での優勝を達成した水谷隼選手と、21歳ながら同大会で3度目の優勝を果たした平野早矢香選手の両選手の名前が挙がったが、日本男子の奮起を促しつつ水谷隼選手を選出した。
 荻村伊智朗賞は、今シーズン、プロツアーのセルビアオープンの優勝と全日本選手権での優勝を讃え、かつ、国内のみならず世界に羽ばたき、国際的な活躍の期待を込め、平野早矢香選手を選出した。
 特別賞として、昨年の世界ジュニア選手権で優勝した松平健太選手と日中卓球の架け橋として活躍した高志亮選手を選出。全日本選手権ベスト4などで注目を集めている石川佳純選手の名前も挙がったが、今後の活躍をもう少し見てみたいとの声もあり、今回は見送られた。

●プレーヤー・オブ・ザ・イヤー
水谷隼選手
みずたに・じゅん/89年、静岡県生まれ。全日本選手権バンビ・カブ・ホープスでそれぞれ優勝、ジュニアで男子史上初の3回優勝、一般では07年1月に行われた今大会で、史上最年少優勝を果たす。この春、青森山田高校3年生になる。現在は、1年の大半をドイツのブンデスリーガ1部「デュッセルドルフ」でプレーしている
〈選考理由〉05年12月の世界ジュニア選手権での活躍を基盤に、今年1月の全日本選手権で3種目制覇。しかも、男子で史上初のジュニア3度優勝、史上最年少の男子ダブルス優勝と、史上最年少の男子シングルス優勝という快挙を達成。その強さによって話題性も作り出した。停滞する日本男子において、奮起を促し、期待を込めての受賞となった。

●王国大賞
協和発酵工業(株)
〈選考理由〉昨年JOC(日本オリンピック委員会)のトップアスリートサポーター賞を受賞するなど、卓球界のみならず、スポーツ界で広くその貢献を讃えられた協和発酵。日本リーグ創設の時からそのメンバーとして活躍、それ以前からも卓球部を会社がサポートしてきた。また競技者を支援するだけでなく、「協和発酵クックママ卓球交流会」を開催し、卓球の普及にも寄与。また強化活動への人的貢献も一貫して変わらない。その卓球界への長年の貢献を讃え、王国大賞に選出した。

●特別賞
松平健太選手
 昨年12月の世界ジュニア選手権大会で見事シングルスで優勝。ジュニアとは言え、世界イベントでのシングルスの優勝は27年ぶりの快挙だった。さらなる精進で力をつけ、今後のシニア(一般)での活躍への期待を込め、特別賞に選出した。
高志亮選手
 日本リーグでプレーした第1号の中国選手。後に帰化し、日本代表として世界選手権にも出場。真摯な試合態度で、日本卓球界で長年活躍したが、1月の全日本選手権を最後に第一戦を退くことになった。日中卓球の架け橋、長年の卓球界への功績を称え、特別賞に選出した。

●荻村伊智朗賞
(卓球のメジャー化、卓球ファンの拡大、国際貢献した卓球人に授賞)
平野早矢香選手
 21歳の若さながら全日本選手権で2年ぶり3度目の優勝。昨年10月にはプロツアーのセルビアオープンでも優勝。一昨年、第6回プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞した平野選手だが、今後、益々の国際舞台での活躍に対する期待を込めて、荻村賞を授賞することを決定した。


読者が選んだ『王国大賞』上位10名(五十音順)
プレーヤー・オブ・ザ・イヤー 青森山田学園/青森山田高/宇土弘恵/近藤欽司/女子日本代表/高木和卓/福原愛/松下浩二/松平健太/吉田安夫
王国大賞 宇土弘恵/金沢咲希/韓陽/高木和卓/福岡春菜/福原愛/松下浩二松平健太/水谷隼/吉田海偉

選考委員 高島規郎/星野一朗/古市智子/佐藤真二/石塚健三郎/今野昇