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 世界選手権(個人戦)ブダペスト大会で、男子シングルス3連覇の偉業を達成した馬龍と、女子シングルスで悲願の初優勝を果たした劉詩ウェン。6月21日発売の卓球王国8月号では、中国の卓球雑誌『ピンパン世界』からの記事提供で、ふたりの大会直後のインタビューを掲載する。

 劉詩ウェンはインタビューの中で、馬龍についてこんなことを語っている。
 「彼の道のりは決して順調ではなかったけれど、最後には自らの夢を叶えることができた。それはいつも、私の心の中でひとつの支えになっていました。馬龍から学びたいと心から思いましたし、また同時に自分にもその力が備わっているはずだと感じたんです」。

 一方、劉詩ウェンの表彰式を見て涙を流したという馬龍はどうだろう。紙幅の都合で今回は掲載することができなかったが、彼はこう語っていた。
 「ぼくと劉詩ウェンのプレースタイルやフィーリングは、とてもよく似ていると思う。小さい頃から期待を集めてきて、でもずっと周りの人たちが望むような結果を得られなかった。今大会、劉詩ウェンは大会前の状態はあまり良くなくて、プレッシャーもすごく大きかったと思う。優勝できたのはすごいことだと思うよ」

 中国選手がインタビューでチームメイトを評すると、ともすれば「玉虫色」というか、模範的なものになりがちだ。しかし、同じように苦難の道のりを歩んできた馬龍と劉詩ウェンが、互いをトップアスリートとして認め合いながら、率直に胸の内を明かした言葉は強く印象に残った。

 日本のメディアには中々語られない、馬龍の左ひざのリハビリの様子や、「卓球は単純に技術だけで勝てるものではない」という劉詩ウェンの『気づき』など、内容は非常に興味深い。両選手のファンならずとも必見だ(柳澤)。

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  • 出場が危ぶまれるほどの左ひざの故障を乗り越え、3連覇を成し遂げた馬龍

  • まさに「ラストチャンス」をものにした劉詩ウェン。感動的な優勝だった