オカルト雑誌『ムー』

今朝から日本から出張者が6人ぐらい来ている。その中の一人、佐久間さんという人がいるのだが、彼が「いつもブログを読んでます」という。卓球に関係ないとは言え、読んでくれる人がいるのは嬉しいことだ。

その佐久間さんからプレゼントがあると言ってオカルト雑誌『ムー』を手渡された。・・本当にブログを読んでいるのだろうか。何か激しく勘違いされているような気がする。私はオカルトは大好きだが、ムーを信じるようなアレではないんだが。とはいえ、わざわざ日本から最新号を買ってきてくれたのでありがたくいただいた(家で子供たちが見て本気にしたらどうしよう)。

ちょっと目次を見たが「驚異の霊界テレビ」だの「爬虫類人エイリアンの謎」だの「月の魔力で3億円ゲット!」だのと、頭が痛くなる見出しが目白押しだ。爬虫類人エイリアンの謎を論じる前に、まずそんなことが本当にあるのかどうか考えろって。霊界テレビのところを読むと「霊との交信から胡散臭さを取り除くため」にテレビを使うのだそうだ。十分胡散くさいだろそれ。
心霊写真のところでは、あきもせずに単なるカメラのいたずらを霊だと騒いでいる。呆れたことだ。
http://www.asios.org/ghost_photo.htmlを見るまでもなく、カメラの知識があれば誰でもそんなものは霊ではないことが分かるというのに(だから「プロのカメラマンは心霊写真を絶対に撮らない」と言われている)。こんなものを霊だと言うのは「私は霊を見分ける能力がありません」と言っているのと同じことなのだ。

読者の投稿のイラストなどもUFOや妖精などだし、4コママンガや広告もすべてオカルトで埋め尽くされていて当然とはいえなんか可笑しい。卓球王国を一般の人が見たときも同じような気持ちになるのだろうか。

そういえば学生時代、たまたま私の大学が卓球の大会会場になったときに、クラスメートが見にきたことがある。奇妙な格好のサービスをやりながら気が狂ったように声を出して飛んだり跳ねたりしている選手達を見て彼は思いっきり違和感があったらしく「宗教団体みたいだ」と言ったことを思い出す。その彼が今では創造説にどっぷりとつかり「条太、進化論は間違ってるぞ」と言っているのだから分からないものだ。

さて、『ムー』と『卓球王国』、どっちが売れているんだろうか。