日別アーカイブ: 2013年10月29日

マスターズ用具はおもしろい

マスターズの用具が一番個性があるんじゃないかなと思うくらい、様々な用具を見ました。

初日の65、70、75、80、85歳の部は廃番ラケットしかないんじゃないかと思うくらい年季の入ったものばかり。

ティモボルブレードなんて全然見なかったです。

ラバーもいろいろです

マークⅤ、スレイバーを筆頭に、高弾性ラバーが多いですね。

あとは、粒高と表ソフトの選手が多いのも特徴です。

年配の方でもグラスDTecSを使ったり、ノイバウワーアンチ(ゴリラ)を使ったり、用具熱心の方が多いです。

グリップをものすごく太くしている人が多かったですね。

マスターズ界の豪傑・正野さんのラケットなんて衝撃です!

これ!!

「既製品のが細くてねー」

とおっしゃっていましたが、これでは木こりの鉈のような迫力があります。

鉈を振り回す正野さん、それは怖い!!!

フォアはヴェガヨーロッパ、バックはミリタルⅡ。

ラケットは原型なしの不明。

マスターズ選手のラケットは10年、20年が当たり前であり、それはもはや現行品からかけ離れたものになっているようです。

50代準優勝の大津(旧姓神田)さん。

元日本代表で、今でも超絶強い! 現役時代から同じラケットを使い続けています。

写真を見ての通り、ラケットがちびています。常人のそれとはわけが違いますよね。しかもこのラケット、単板なんですよ!よく割れないなーと思います。(むしろ割れて補強しているかもしれませんが)

写真によっては、ミニラケのようにも見えてしまいます。

ラバーはマークⅤです。

マークⅤでも技術力がすごすぎて、全く勝てる気がしません。

 

こちらも元日本代表の稲川さん。今大会は50代で優勝です。

一枚ラバーと表ソフトの攻守型で、コバルトαで止めまくり&打ちまくりです。

ラケットはかろうじてTSPをわかる程度です。原型ありません。

 

今回は残念だった(50代ベスト8)江浜師匠。

とんでもなく動き、とんでもないボールを打つ師匠は、ヤサカの「プライド」です。単板との相性は良いですね。

上位の常連、中村孝太郎さん。

毎試合、はちまきの文字が楽しみです。

「今が旬!!  POSITIVE」いいですねー!!!

以前は「コータロー中村」で登録していましたが、今年から日本卓球協会で「住民票と同じ名前で登録してください」というルールを作ったので、ゼッケンも「中村」になってしまいました。

それにしてもペンドラが多い!

ある人の話を聞くと

「60代以上でシェークの人は途中から始めた人よ(カットは除く)」らしいです。 ※個人の意見です

 

でもだんだんと40、30代になるとシェークの割合は増えていきましたね。

50代はまだペンの方がおおいかなという感じです。

40代で圧倒的に強く2連覇を達成した佐原選手

元韓国の実業団で、ペン表らしい素晴らしいプレーでした。

ラケットは表ソフトの終着駅「アクアブレード」

ラバーは「フレアストームⅡ」 王道の強く打てる人なら間違いない組み合わせ。

 

そんな中、

混戦の40代を制した渡部将史(琉球アスティーダ・沖縄)選手。

優勝のコメントをいただこうと試合後に近づいたら

「ブログ見てますよ」と開口一番の先制パンチをいただきました。

マスターズチャンピオンも見ていていただけるなんて、光栄です。

このブログを見ている用具マニアであれば、きっとラケットもこだわっているに違いない!と

こだわりを聞きました。 タマス特注です!

 

見た目はインナーフォースZLCです。

「ブレードの材質もインナーフォースZLCなのですが、ブレードサイズとグリップを張継科スーパーZLCにしています」

なるほど!

「テナジーを両面に貼るとどうしても重くなるので、ブレードサイズが小さめの張継科SZLCにしました」ということです。

インナーフォースZLCは158×152㎜

張継科SZLCは157×150㎜です。

ひとまわり小さいんですね。

ラケットに対するこだわり、

そしてなんとこのラケットは10日前にやっと届いて、それでマスターズに乗り込んできて、初優勝!という快挙。

とても爽やかな方でした。

初優勝、おめでとうございます!!!