3rdシーズン開幕! 木下マイスター東京が貫禄の圧勝スタート

木下マイスター東京 4-0 琉球アスティーダ
1勝0敗 0勝1敗
1 田添健汰 11-9 11-4 宇田幸矢
及川瑞基 戸上隼輔
2 水谷隼 11-8 11-9 11-10 平野友樹
3 及川瑞基 11-9 11-7 11-7 宇田幸矢
4 大島祐哉 11-9 11-9 11-4 吉村真晴
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 新型コロナウイルスの影響で、年内は無観客試合でのスタートとなったノジマTリーグの3rdシーズン。無観客試合ということでオープニングセレモニーは簡素化。星野一朗Tリーグ理事長の挨拶で、3rdシーズンがスタートした。

3rdシーズンの開幕を告げる星野理事長

 開幕戦のカードは、昨シーズンの優勝チームである木下マイスター東京と同2位の琉球アスティーダ。新型コロナのため両チームとも外国人選手は参戦せず、日本人選手だけのメンバーになった。

 木下はエースの張本が海外ツアーの参戦のために不在。水谷を軸に、ブンデスリーガ1部でのプレーから新加入した及川、ダブルスのうまい田添、大島というギリギリの4人という布陣。

 対する琉球は、キャプテンの吉村真晴、岡山リベッツから移籍の吉村和弘の兄弟と、T.T彩たまから移籍した平野、全日本チャンピオンの宇田、同3位の戸上というメンバー。宇田、戸上の若手実力選手が加入したことでチーム力はアップしたと言えるだろう。

 注目のオーダー。

 Tリーグはトップのダブルスが勝敗を大きく左右するため、ダブルスのペアリングと起用が重要になる。事前の編集部での予想では、木下は水谷・大島か水谷・田添のペアで、左利きの水谷をからめて先取点を奪いにくるのではないかと考えていた。だが、コートに入って来たのは予想もしていなかった及川・田添のふたり。ダブルスに水谷を使うとラストのビクトリーマッチに水谷を起用することができないとはいえ、ダブルスでの「水谷外し」は予想外だった。

 これについて木下の邱建新監督に真意を聞くと、次のような考えを教えてくれた。

 「ダブルスが重要なことは十分わかっています。開幕戦では張本も外国人選手も出場できないことがわかっていたので、及川と田添のダブルスを重点的に練習していました。練習ではシングルス対及川・田添にダブルスでシステム練習を徹底的に行いましたが、ほとんどの得点をふたりのダブルスが取るようになり、『このペアで十分戦える』という手応えをつかんでいました。

 ただし、Tリーグで初めて組むペアですし、しかも開幕戦ということでどのようなプレーになるのかはわかりません。そこで、仮にダブルスを落としても2番に水谷を置くことで1-1のタイに持っていくことができるので、3番の及川のシングルスはそれほどプレッシャーなく戦うことができます。水谷を2番で確実にポイントさせて、ビクトリーマッチでも水谷を使うというオーダーを組みました」

 この邱建新の采配が冴える。及川・田添は琉球の宇田・戸上にストレート勝ち。超攻撃的なプレーが特長の琉球ペアは荒さが目立った。

専修大OBコンビの勝利で木下マイスターが先取点
明治大1年生コンビの琉球ペアは荒さが目立った

 

 2番では水谷が競り合いながらも平野を3-0で下す。平野は日曜日まで熊本で行われていた日本リーグを終えて休むまもなく開幕戦の出場。善戦したがあと1点が届かなかった。

しっかり開幕に合わせてきた水谷、平野を完封

 

 3番は及川対宇田。琉球は宇田をエース起用したが、ダブルスに続いてこのシングルスでも及川につかまる。ドイツに住みブンデスリーガで長くプレーしていた及川は、プロリーグでの戦い方を熟知している。派手なプレーはないが、取るべき時にしっかりと点を取る堅実なプレーは、団体戦で強さを発揮する。対照的に宇田はこれまで団体戦での経験が乏しく、及川に力を封じ込まれた。試合後に宇田は「すごく緊張してしまった。流れを引き戻すプレーが何ひとつできなかった」と悔しさをにじませた。及川がストレートで宇田に勝ち、木下が早々と勝利を決めた。

ドイツ仕込みのプレーで、全日本王者を沈めた

 

 4番は大島と吉村真晴の同級生対決。大島が切れたサービスでエースを何本も奪い、レシーブではチキータが効いて吉村にストレート勝ち。木下が1ゲームも落とさずに4-0で快勝というスタートを切った。

サービスで主導権を奪った大島が同級生対決を制す
吉村は流れをつかめず完敗

 

 試合後にキャプテンの水谷は「久しぶりの試合でわくわくも緊張もあったが、最高のスタートができた。年内は無観客のためリモートでの観戦になりますが、ファンのみなさんはぜひ全試合を見てほしいです」と話した。

オールストレートでの4-0勝利と、これ以上ない開幕戦となった木下マイスター
いよいよ幕開け、今シーズンはどんなドラマが見られるか