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 2月12〜16日にチェコ・ホドニーンで行われたチェコジュニア&カデットオープン。日本からは男女17名が出場し、ジュニア男子で木造勇人(愛工大附属中)が2位、ジュニア女子で竹内嘉菜(JOCエリートアカデミー)が3位に入賞した。竹内はカデット女子でも2位に入った。

 また、ジュニアのダブルスでは男子が硴塚将人/宮崎友、女子では石川梨良/森田彩音(以上、JOCエリートアカデミー/帝京)がそれぞれ優勝。ジュニア女子団体、カデット男子団体でも日本が優勝を飾るなど、日本のジュニア勢が健闘を見せた。

各種目の優勝者は以下のとおり。

【チェコジュニア&カデットオープン優勝記録】
● ジュニア男子シングルス優勝:チェン(ポルトガル) ※2位:木造勇人
● ジュニア女子シングルス優勝:バリント(ルーマニア) ※3位:竹内嘉菜
● ジュニア男子ダブルス優勝:硴塚将人/宮崎友 ※2位:緒方遼太郎/龍崎東寅
● ジュニア女子ダブルス優勝:石川梨良/森田彩音 ※3位:加藤結有子/竹内嘉菜
● ジュニア男子団体優勝:ロシアA ※3位:日本B(龍崎、硴塚、宮崎)
● ジュニア女子団体優勝:日本(石川、森田、加藤、竹内)
● カデット男子団体優勝:日本A(金光、福田) ※2位:日本B(浅津、三上)
● カデット女子団体優勝:フランスA
● カデット男子シングルス:シポス(ルーマニア) ※3位:金光宏暢
● カデット女子シングルス:ラン(ベルギー) ※2位:竹内嘉菜
● カデット男子ダブルス:サヒン/イエンラー(トルコ)
● カデット女子ダブルス:ディアス/ラン(プエルトルコ/ベルギー)
 ITTF(国際卓球連盟)ワールドツアーのクウェートオープンのU21(21歳以下)で酒井明日翔(JOCエリートアカデミー)が優勝した。
女子のU21には石川佳純(全農)も出場したが、決勝で韓国の梁夏銀に敗れ、2位に終わった。
また、男子シングルスでは水谷隼(DIOジャパン)が準々決勝に残ったが、中国の周雨に敗れて、ベスト8に終わった。女子シングルスでは石川佳純が準々決勝で中国の武楊を4−3で破った。U21で決勝で敗れた石川だったが、世界ランキング4位のカットマン武楊に勝ち、最終日の準決勝に進んだ。
 日本代表、および自主参加の選手と関係者がワールドツアーのクウェートオープン(2月12日〜16日)とカタールオープン(2月18日〜23日)に今週の月曜日に出発した。その数、43名(日本卓球協会発表/一部の選手・関係者は1大会のみ参加)。すごい選手団だ。おそらく、同ツアーの会場での日本の存在感は大きなものになるだろう。ワールドツアーでこれだけの自主参加を含めた選手団を送る協会は他にはない。

 それと同時期に、ITTFジュニアサーキットチェコ大会(2月12日〜16日)とサーキットスウェーデン大会(2月19日〜23日)とスウェーデンのサフィールオープンにJOCエリートアカデミーを中心にした選手団(コーチを含む)24名(日本卓球協会発表)が派遣され、さらにサフィールオープンには関東学連から19名が派遣される。
 つまり、2月には合計86名の選手、関係者が中東とヨーロッパへ遠征に行っている。
 他協会がうらやむような、遠征に行けるだけの日本の卓球界の経済力と底力を見せつける数であり、選手の母体(学校・企業)、協会、もしくはJOC(日本オリンピック委員会)、totoなどのスポーツ振興助成金などが支えていることがわかる。
 近年、世界の卓球界では日本のレベルアップがクローズアップされることが多い。男子の水谷隼から始まって、松平健太、丹羽孝希、そして村松雄斗、森薗政崇。女子では石川佳純に始まって、加藤美優、平野美宇、伊藤美誠などが国際大会で活躍し、ITTF(国際卓球連盟)のホームページなどでも取り上げられることが多くなっているからだ。

 男子では、それらの選手が所属する青森山田、そして海外での武者修行という強化システムが一定の成果を上げていると評価できるし、男子の村松や女子においてはJOCエリートアカデミー(EA)の存在感もじわじわと高まっていることも事実だ。

 以前から、卓球王国ではWEBでも本誌でも、豊富な予算を手にしたEAと地方の強豪校との「強化の二重構造」を指摘したが、マイナス面だけでなく、プラス面も指摘するべきだという声もある。

 もちろん、EAの強化システムは、世界的に見れば中国のジュニア育成システム(国家チーム二軍)やフランスのINSEP(インセップ)に匹敵する、中央に集中させる強化システムだ。2008年に立ち上げたこのプロジェクトも6年目にして徐々に成果を上げつつある。

 一方、EAにとっても、日本のナショナルチームにとっても大きく貢献し、日本の最近の成績に大きく寄与しているのは、練習本拠地である「味の素ナショナルトレーニングセンター」の存在だ。
 東京・北区にあるこの施設は、それまでジプシーのように合宿地で苦労していたナショナルチームの悩みを解決した。
 ナショナルチームの合宿以外でも、日本のトップ選手はここで練習を重ねている。トレーニング設備や体をケアするための設備やスタッフがそろっている「虎の穴」だ。
 ワールドツアーに出発する前も、このセンターで合宿をしてから出発するなど、その活用は非常に有益なものになっている。最近では、地方の強豪チームが選手を送り込んでEAの選手と合同で練習するなど、発展的な使われ方をされている。
 まさに、日本のレベルアップのために、このセンターは大きく貢献していると言える。
  • オープンした頃、09年の味の素ナショナルトレーニングセンターの卓球場

 さて、松平賢二選手の「高木和卓、結婚式現地リポート」。
 祝杯の便乗で、松平選手はヘロヘロかもしれませんが、リポート(ひと言)いただきました。
「こんな感動的な結婚式はない!ぼくも早く結婚したい!」(賢二)
 おそらく、みなさんがこの記事を読む頃には結婚式は華やかに終わっていると思います。

 詳しくは、アップされるであろう「賢二ブログ」をお楽しみに!

松平賢二のマッスル、ハッスル!フルスイング!!
結婚式&披露宴
http://world-tt.com/blog/matsudaira/2014/02/09/
  • お色直しで、深紅のスーツに身を包んだ高木和卓選手と新婦の絵美さん

 世界選手権前日本代表の高木和卓(東京アート)選手が本日、舞浜にあるヒルトン東京ベイでめでたく結婚式を挙げた。相手は日本卓球(株)の今村絵美さん。
 この日、未明から降りしきる雪。東京では20年ぶりの大雪警報も出る中、ヒルトンホテルには多くの卓球関係者が集まり、二人を祝った。
 というか、この情報をアップしている11時45分現在、結婚式は盛会の中。まだ終わっていない。
 写真提供は、青森山田高の1年後輩の松平賢二選手。先週は水谷隼選手のビッグパーティもあり、青森山田の先輩・後輩、および卓球関係者にとって2週連続の「おめでた」。卓さんと絵美さんの二人の愛が、この大雪を溶かす勢いだ。
 全日本チャンピオンの水谷隼選手(DIOジャパン)は来シーズンもロシアリーグでプレー、「UMMCベルフナヤビシュマ」(略称UMMC)と引き続き、契約更新をしたことを卓球王国とのインタビューで明らかにした。
 今シーズンは国内リーグとECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)で、チームのエースとしてほぼ負けなしの大活躍。練習環境にも満足し、自身の成長を自覚している水谷選手にとって、契約延長は当然のことだったかもしれない。
  • UMMCとの契約を延長した水谷隼選手。写真は全日本選手権での優勝記者会見

 卓球王国のトップブロガーである松平賢二選手(協和発酵キリン)が今年9月からのシーズン、フランスのプロリーグ「アンジェ」(ANGERS)でプレーすると自身のブログで発表した。
 「アンジェ」は首都パリから約300kmのところにある町。松平選手は世界卓球の代表から外れ、先の全日本選手権も不本意な成績に終わっており、海外の地で心機一転巻き返しを狙う。国内での所属はそのまま協和発酵キリン。

*王国の賢二ブログ

http://world-tt.com/blog/matsudaira/
  • 気持ちはすでにパリへ向かっている(?)松平選手

 卓球王国が創刊した17年前の話。
 白黒ページにある卓球ショップが「通販」の広告を出した時に、ある卓球メーカーが仲に入る形で、数人の卓球ショップのオーナーの人たちに呼び出された。「こんな通販の広告を書店でも売っている卓球王国に出されるのは困る。特に割引率を書くのはやめてくれ」と。

 今や、卓球ショップの通販広告は問題にもならない。何せネットショップでの割引競争がすごいからだ。これは卓球市場に限ったことではない。
 先日、ある卓球メーカーの社長と宴席で隣同士になった時に、話を聞いた。「あるネットショップで、メーカーからの出荷価格よりも安く売られているんですよ」。にわかに信じられなかった。以前から、「あるネットショップは利益なしで売っている」という話は聞いたことがあったが、さらにマイナスになっても人気商品を売っているのだ。つまり、例を挙げれば、メーカーから3000円で出荷される商品が、ネットショップで2800円で売られるということだ。完全に赤字になる。

 これは完全に客寄せパンダとして、ホームページにアクセスさせるための策なのだろう。これも商売の知恵と言えるのだろうか。
 ネットショップでの価格競争で、その渦中にいるショップは疲弊していく。独占禁止法での「公正で自由な競争を制限しない」というルールをたてにされると、メーカーはショップに正面から文句も言えず、出荷停止もできない。
 
 これらは不毛な戦いにしか思えない。ユーザーからすれば、安いに越したことはないと思うだろうが、結果として卓球市場が混乱したり、路面店として商売している卓球ショップが少なくなっていくのは決して良いことではない。
 出口の見えないネットショップの戦いだが、一方で、それらの安売りショップと差別化を図り、ユーザーとのつながりを深め、ショップの独自性を打ち出して頑張っているお店もあることを付け加えておこう。
 公立中学校の卓球部を全国大会常連校に導いた卓球指導者の大橋宏朗氏(北海道・長万部中学校)が、大橋氏の著書『先生、できました!』(卓球王国発行)とともに新聞社のwebで紹介。2月6日付の北海道新聞「どうしんweb」では、「子どもの能力、「共感する力」で引き出す 長万部中校長・大橋さん、教育本を出版」として、書籍と大橋氏のことを掲載している。

●どうしんwebの紹介記事
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/519551.html


 教育書として注目されている大橋氏の『先生、できました!』、指導者の方はもちろん、お子さんのいらっしゃる方にもオススメの内容です。ぜひお読みになってください!

●卓球王国web内 書籍紹介『先生、できました!』
http://world-tt.com/ps_book/extra.php?lst=2&sbct=0&dis=1&mcd=BZ067&pgno=1