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 11月15〜20日にスウェーデンのストックホルムでITTFワールドツアー・スウェーデンオープンが開催され、男子シングルスで大島祐哉(ファースト)が、女子シングルスで石川佳純(全農)がタイトルを獲得した。
 男子シングルスで大島は準決勝で前週行われたオーストリアオープン優勝の松平健太(JTB)との同士討ちを制し決勝へ進出。決勝では丹羽孝希(明治大)、オフチャロフ(ドイツ)を下して勝ち上がってきたM. カールソン(スウェーデン)に4-2で勝利。2015年フィリピンオープンに次いで、ワールドツアー2勝目をあげた。
 女子シングルスでは第1シードの石川佳純が順当に勝ち上がり、決勝では10月に行われたヨーロッパ選手権で優勝のフー・メレク(トルコ)に4-1で勝利。ツアー通算6勝目となるタイトルを獲得した。

 また男子アンダー21では田添健汰(専修大)が優勝。女子アンダー21では森さくら(日本生命)がオーストリアオープンに続き2連覇を狙ったが決勝で敗れ連覇はならなかった。

優勝と日本選手の上位記録は以下のとおり。 

【オーストリアオープン】
●男子シングルス優勝:大島祐哉 3位:松平健太
● 女子シングルス優勝:石川佳純 
● 男子ダブルス優勝:カルデラノ/ツボイ(ブラジル) 3位:松平健太/上田仁
● 女子ダブルス優勝:鄭怡静/李依真(チャイニーズタイペイ) 3位:橋本帆乃香/佐藤瞳
● 男子アンダー21優勝:田添健汰
● 女子アンダー21優勝:崔孝珠(韓国) 2位:森さくら 3位:芝田沙季
 2014年世界選手権(団体戦)の日本代表で、現男子ナショナルチーム候補選手の塩野真人選手(東京アート)が、来年1月の全日本選手権を最後に現役を引退する意思を表明。自身のブログで発表した。

 「肘、肩、腰の怪我を理由に満足のできないプレーを歳のせいにして、世界選手権やオリンピックを目指すことが難しくなりました。そして、モチベーションが下がり、その状態でコートに立つことは応援して頂いている方や皆様に申し訳ないと思ってしまったのが理由の一つです。
 もう一つは昨年の10月のポーランドオープンで張継科選手と試合をして引退を考えたことです。張継科選手に勝つことができたら、もう一度世界を目指そうとその時考えていました。負けたら引退も決めていました」(塩野選手のブログより引用)


 鍛え抜かれたフットワークで、前後の揺さぶりも感動的なまでにしのぎ、鮮やかな逆襲で観客をわかせた塩野選手のカットプレー。1986年生まれで、今年で30歳。カットの先輩である松下浩二選手が41歳、渋谷浩選手が37歳までプレーしたことを考えれば、まだまだやれそうな年齢だ。しかし、2013年のジャパンオープンでの衝撃的な優勝から3年余り。心身ともに世界の第一線で戦えるかどうか、自らに問いかけた上での決断となった。東京アートで戦う最後の団体戦となる12月のJTTLファイナル4、そして来年1月の全日本選手権で完全燃焼してもらいたい。

 塩野選手のブログのURLは下記のとおり。塩野選手自身の言葉で、現役を引退することへの思いが丁寧につづられているので、ぜひご一読を(アクセス集中のため、つながりにくい可能性があります)。

塩野選手のブログはこちら(外部サイト)
 11月9〜13日にオーストリア・リンツでITTFワールドツアー・オーストリアオープンが行われ、男子シングルスで松平健太(JTB)が、女子シングルスで伊藤美誠(スターツSC)がそれぞれ優勝を果たした。

 男子シングルスで松平は3回戦で第1シードの丹羽孝希(明治大)との同士討ちに勝利。準々決勝では吉村真晴(名古屋ダイハツ)を破って勝ち上がってきたワルター(ドイツ)、準決勝ではデューダ(ドイツ)をくだし決勝に進出した。決勝では準決勝で村松雄斗(東京アート)を破ったカルデラノ(ブラジル)を4-2で下し、ワールドツアー初勝利をあげた。

 女子シングルスでは伊藤が3回戦で石垣優香(日本生命)、準決勝で橋本帆乃香(四天王寺高)と対カット戦に勝利。決勝では浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園)にストレートで勝利しツアー3勝目を上げた。浜本は3回戦で第1シードの鄭怡静(チャイニーズタイペイ)、準々決勝でカットの徐孝元(韓国)と強敵を倒して勝ち上がってきたが、伊藤の前には完敗に終わった。

 また、女子ダブルスでは佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウスJSC/四天王寺高)のカットペアが早田ひな/加藤美優(希望が丘高/吉祥寺卓球俱楽部)を下し優勝。女子アンダー21でも森さくら(日本生命)が杜凱琹(香港)を下し優勝を果たした。男子アンダー21では第1シードの張本智和(JOCエリートアカデミー)が準々決勝で同種目2位に入ったアングレ(フランス)に敗れ上位進出はならなかった。

優勝と日本選手の上位記録は以下のとおり。 

【オーストリアオープン】
●男子シングルス優勝:松平健太
● 女子シングルス優勝:伊藤美誠 2位:浜本由惟 3位橋本帆乃香
● 男子ダブルス優勝:フランチスカ/グルーツ(ドイツ/デンマーク)
● 女子ダブルス優勝:佐藤瞳/橋本帆乃香 2位:早田ひな/加藤美優
● 男子アンダー21優勝:朴康賢(韓国)
● 女子アンダー21優勝:森さくら 3位:森薗美月
 11月2〜6日にハンガリー・ソンバトヘイで行われたITTFジュニアサーキット・ハンガリージュニア&カデット。
 ジュニア男子シングルスで金光宏暢(大原学園)が決勝で出雲卓斗(遊学館高)を破り優勝を果たした。女子は塩見真希(四天王寺高)が準決勝で竹内嘉菜(JOCエリートアカデミー/帝京)を下し決勝へ進出したが、蘇慧音(香港)に敗れ準優勝に終わった。ジュニア男女ダブルス、カデット男子団体では日本がタイトルを獲得。今大会4種目を制する好成績を残した。

各種目の優勝者と日本選手の上位記録は以下のとおり。

【ハンガリージュニア&カデット】
● ジュニア男子シングルス優勝:金光宏暢 2位:出雲卓斗
● ジュニア女子シングルス優勝:蘇慧音(香港) 2位:塩見真希 3位:竹内嘉菜
● ジュニア男子ダブルス優勝:出雲卓斗/高見真己
● ジュニア女子ダブルス優勝:加藤結有子/塩見真希
● ジュニア男子団体優勝:ルーマニア 3位:日本(高見真己、出雲卓斗、金光宏暢)
● ジュニア女子団体優勝:香港 2位:日本(長崎美柚、竹内嘉菜、加藤結有子、塩見真希)
● カデット男子シングルス優勝:馮翊新(チャイニーズタイペイ)
● カデット女子シングルス優勝:プライアン(ルーマニア)
● カデット男子ダブルス優勝: 馮翊新/タイ・ミンウェイ(チャイニーズタイペイ)
● カデット女子ダブルス優勝:アブラミアン/ジロノワ(ロシア)
● カデット男子団体優勝:日本(曽根翔/横谷晟)
 11月2〜6日、大阪・大阪市中央体育館で行われた平成28年度後期日本卓球リーグ大阪大会。男子1部は協和発酵キリンが3期連続13回目、女子1部は日本生命が5期連続31回目の優勝を飾った。

 ともに優勝候補筆頭の両チームだったが、頂点への道のりは険しかった。
 男子は最終第7戦で協和発酵キリンと東京アートの全勝対決となり、トップで協和発酵キリンの平野友樹が張一博を、2番で東京アートの大矢英俊が上田仁を、ともにゲームオールで破って前半は1ー1。ダブルスは協和発酵キリンの松平賢二/上田仁ペアが第3ゲーム(日本リーグの3番ダブルスは3ゲームズマッチ)8ー10とマッチポイントを握られながら、張一博/高木和卓ペアに逆転勝ちを収め、協和発酵キリンが優勝に王手。
 しかし、4番で松平賢二(協和発酵キリン)が高木和卓(東京アート)にストレートで敗れ、勝負の行方はラストへともつれ込む。

 ラストは協和発酵キリンが笠原弘光、東京アートが塩野真人。序盤から積極的に攻撃を織り交ぜた塩野が主導権を握り、2ゲームを連取し、第3ゲームも9ー5とリード。優勝まであと2点としたが、ここから笠原がなんと6点連取で逆転。「もう勝てないと思って開き直った。相手のバックに強いボールをどんどん打っていった」という笠原が、3ゲーム連取で一気に逆転勝ち。ベンチは歓喜に沸いた。

 一方、女子の日本生命も、第5戦を終えて唯一の5戦全勝としながら、第6戦の十六銀行戦で2ー3で惜敗。2番で元中国代表の常晨晨が、同じ左腕の高橋真梨子にストレートで敗れ、ラストまで持ち込みながらも前田美優が加藤杏華との速攻対決に敗れた。
 しかし、「最終日を迎えて、最終戦で中国電力さんに勝たないと優勝はないと選手たちに伝えていた。十六銀行戦で負けてもチームは落ち込んでいなかった」と村上恭和監督が語ったとおり、日本生命は優勝がかかった中国電力戦に3ー0で完勝。トップで常晨晨が、成長著しい中国電力の土田美佳を完封し、2番では前田が宋惠佳に対し、十六銀行戦で敗れたショックを払拭するゲームオール11ー9での勝利。3番で田代早紀/前田美優のダブルスが一気に勝負を決めた。

 大会の詳報は、11月21日発売の卓球王国2017年1月号に、超特急で掲載されます。ご期待ください!
  • 男子1部優勝の協和発酵キリン。2期連続Vで、狙うはファイナル4での初優勝だ

  • 総力戦で女子1部を制した日本生命。若手の前田と森も成長している

  • 中国電力戦3番で優勝を決めた田代(左)/前田ペア

  • 大逆転勝ちの笠原を迎える協和発酵キリンのベンチ

 全国各地で行われたホームマッチに続き、本大会が11月2〜6日まで、大阪・大阪市中央体育館で行われている平成28年度後期日本卓球リーグ大阪大会。
 11月5日に2部の全日程が終了し、男子は原田鋼業、女子はアスモと前期で降格した2チームが優勝を果たし、平成29年度前期リーグでの1部返り咲きを決めた。原田鋼業は日野自動車に2ー3で敗れたものの、その他の試合では7試合で1試合しか落とさない安定した強さ。エースの横山輝が単複で勝利を重ねた。女子のアスモも全日本社会人2位の永尾、中国選手の郭琳らを軸に、実力の差を見せつけた。

 一方で、女子2部ではオークワのエース、山本真理が今大会を最後に日本リーグの舞台を去る。来年1月の全日本が現役最後の大会となるという。今期のオークワはラストまでもつれる試合が2試合あったが、0勝6敗で大会を終えている。

 右ペン表ソフト前陣速攻型の山本は、1977年11月19日生まれの38歳。女子では日本リーグ最年長のプレーヤーで、日本リーグでプレーすること実に21年。阪和銀行、NEC九州(ともに現在はリーグを脱退)を経てオークワに入社し、1部通算で単3勝18敗/複5勝16敗、2部通算で単115勝87敗/複110勝82敗という成績を積み上げてきた。最後の一戦となった神戸松蔭女子学院大戦でも、トップで打浪にストレートで勝利。現在、日本リーグ女子では唯一のペン表プレーヤーである山本。ナックル性のショートとフォアの連続スマッシュが、若い選手には非常によく効いた。

 「日本リーグで21年間プレーさせていただいて感謝の気持ちなんですけど、最後に全敗で終わってしまって、キャプテンとしての責任を感じています。オークワが初めて日本リーグに加盟した平成11年の日本リーグ神戸大会が7戦全敗で、最後も全敗で終わってしまって……。また新しく高橋(美穂)がキャプテンになって、勝利を積み重ねていってくれたらと思います」。試合後にそう語った山本。

 「卓球は大好きなんですけど、もう十分させてもらったので、やり尽くしたという感じはあります。私は運動神経もなくて不器用。シェーク主流の時代にペン表というスタイルで、ここまで育てていただいた大塚(和彦)監督には感謝の気持ちしかないです」(山本)。常に真摯に、卓球に向き合い続けてきた彼女は、まさに日本リーグの「鉄人」だった。
  • 男子2部優勝の原田鋼業

  • 女子2部優勝のアスモ

  • 最後の一本まで集中力の高いプレーを見せた山本

  • シングルスでは日本リーグ最後の一戦も、白星で飾った

 今年1年間活躍した選手やコーチを表彰する「ITTFスターアワード」。2013年よりスタートしたこのセレモニーが今年もITTFワールドツアー・グランドファイナルの開幕前日、12月9日にカタール・ドーハで開催される。

 8つの賞にわかれて表彰が行われ、男子選手賞、女子選手賞、ラリー得点賞ではウェブからの一般投票も可能。日本からは男子選手賞に水谷隼(beaco.LAB)、女子選手賞に平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)と伊藤美誠(スターツSC)の計3選手がノミネート。また、ラリー得点賞では韓国オープンの丁寧(中国)vs早田ひな(希望が丘高)、世界選手権のウォーカー(イングランド)vs大島祐哉(ファースト)、クウェートオープンの水谷vsアポロニア(ポルトガル)のラリーがノミネートされている。全体のノミネートは下記のとおり

【男子選手賞】
・アルナ(ナイジェリア)
・樊振東(中国)
・馬龍(中国)
・水谷隼(日本/beacon.LAB)

【女子選手賞】
・丁寧(中国)
・平野美宇(日本/JOCエリートアカデミー・大原学園)
・伊藤美誠(日本/スターツSC)
・キム・ソンイ(北朝鮮)

【ラリー得点賞】
・丁寧(中国)vs早田ひな(日本/希望が丘高)<韓国オープン>
・樊振東(中国)vs S.ゴーズィ(フランス)<ジャパンオープン>
・ウォーカー(イングランド)vs大島祐哉(日本/ファースト)<世界選手権>
・水谷隼(日本/beacon.LAB)vsアポロニア(ポルトガル)<クウェートオープン>
・梁夏銀(韓国)vs胡麗梅(中国)<ドイツオープン>


投票フォーム、ノミネートラリーの動画は下記をチェック!
★2016ITTFスターアワード一般投票(締め切り:11月13日)
https://www.surveymonkey.com/r/16StarAwardsVoting

★ラリー得点賞ノミネートラリー
https://www.youtube.com/watch?v=xBYCzNv_Hjw
10月21日、神奈川県横浜市にR&M卓球場がオープンした。
東急東横線の妙蓮寺駅から徒歩5分の好立地で卓球台は4台が常設されている。

卓球場の代表は張本良さん。
高校時代に中国から日本に留学し、青森山田高ではインターハイ団体優勝の立役者となった。
その後、青森短期大を経て、愛媛TTCの監督を務め、チームを全国上位にのし上げている。愛媛を離れたあとは、青森山田中の女子監督に就任し、全中で準優勝を果たすなど、指導実績は文句なし。

また、張本さんは、監督業に専業することなく、今年の全日本選手権、東京選手権、全日本社会人にも出場しているバリバリのプレーヤー。
強くて指導実績もある頼もしいコーチなのだ。

現在、グループレッスン、個人レッスン、ジュニアコース、初心者コースなど幅広く生徒を募集中

詳しくはHPを参照
https://www.ryo-and-megumi.com/

住所:神奈川県横浜市港北区仲手原2-3-22
東急東横線「妙蓮寺駅」より徒歩5分

問い合わせ電話番号:045-294-9839
営業時間:10〜21時
  • 代表&コーチの張本良さん

  • メーカーからお祝いの華も!

  • 卓球台は4台常設されている

 10月21〜29日に中国・上海で開催されたワールドカデットチャレンジ。日本からは宇田幸矢(JOCエリートアカデミー)と木原美悠(ALL STAR)が出場し女子シングルスで木原が優勝を果たした。

 第1シードの木原は準決勝でファン・インチィ(中国)とのゲームオールの接戦を制し決勝へ進出。決勝では李嘉宜(香港)を4-1で下し優勝を決めた。また、シングルス準優勝の李とのペアで臨んだ女子ダブルスでも2位に入った。
 男子シングルスでは第1シードの宇田幸矢が順当に決勝へ進んだものの趙大成 (韓国)に2-4で敗れ2位。シングルス優勝の趙と組んだダブルスでも決勝でコロヂェイチク/シドレンコ(オーストリア/ロシア)に敗れ2位、2ゲーム先取で行われた混合ダブルスでもザハリア(ルーマニア)とのペアで2位と優勝にあと1歩と迫ったが、個人戦での結果は銀メダル3個に終わった。
 また、団体では宇田と木原はアジアチームとして出場し、男女とも決勝で中国を下し優勝を決めた。

 優勝、準優勝の結果は以下のとおり。

【ワールドカデットチャレンジ結果】
● 男子シングルス
優勝: 趙大成 (韓国) 
準優勝:宇田幸矢
● 女子シングルス
優勝:木原美悠
準優勝:李嘉宜(香港)
● 男子ダブルス
優勝:コロヂェイチク/シドレンコ(オーストリア/ロシア) 
準優勝:宇田幸矢/趙大成(/韓国)
● 女子ダブルス
優勝:ファン・インチィ/ユ・ハナ(中国/韓国)
準優勝:木原美悠/李嘉宜(/香港)
● 混合ダブルス
優勝:趙大成/エイミー・ウォン(韓国/アメリカ)
準優勝:宇田幸矢/ザハリア(/ルーマニア)
● 男子団体
優勝:アジア(宇田・趙大成(韓国)・パナギトグン(タイ)・べ・クンティン(シンガポール))
準優勝:中国
● 女子団体
優勝:アジア(木原・ファン・インチィ(中国)・李嘉宜(香港)・ユ・ハナ(韓国))
準優勝:中国
 10月28~30日にかけて長野県・長野市真島総合スポーツアリーナで開催された全日本大学総合選手権大会(個人の部)が終了。各種目の入賞者は下記のとおり。

【男子シングルス】
優勝:丹羽孝希(明治大)
準優勝:滝澤拓真(明治大)
3位:郡山北斗、三部航平(ともに専修大)

【女子シングルス】
優勝:成本綾海(同志社大)
準優勝:山本怜(中央大)
3位:徳永美子(早稲田大)、安藤みなみ(専修大)

【男子ダブルス】
優勝:丹羽孝希/酒井明日翔(明治大)
準優勝:吉村和弘/藤村友也(愛知工業大)
3位:森薗政崇/渡辺裕介(明治大)、田中博己/田添響(専修大)

【女子ダブルス】
優勝:楠川愛子/石田葵(愛知工業大)
準優勝:林めぐみ/前瀧初音(東京富士大)
3位:永田彩夏/吉良あすか、明神佑実/山本怜(ともに中央大)


 男子シングルスは丹羽が大学1年生以来3年ぶりの全日学制覇。ダブルスと合わせて2冠を達成した。序盤から高い集中力を見せて戦った丹羽は、練習してきたというバックサービスからの速攻で上村(早稲田大)、坪井(筑波大)、郡山、滝澤とサウスポー相手に4連勝。決勝では滝澤にペースをつかませずストレートで優勝を決めた。準優勝の滝澤は故郷・長野でパワフルなフォアドライブが爆発し、大躍進の2位。5回戦で田添健(専修大)、準々決勝で有延(明治大)、準決勝で三部を下して勝ち上がった。昨年まで2連覇中で3連覇を狙った森薗(明治大)は坂野(中央大)の前陣での鋭い攻めに振り回され5回戦(ベスト8決定戦)で姿を消した。

 女子シングルスは左腕からの異質速攻が炸裂した成本が初優勝。3回戦で四天王寺高の後輩・石田(愛知工業大)にマッチポイントを握られながらも逆転で勝ち上がると、準々決勝で昨年優勝の鈴木(専修大)をフルゲームで撃破。決勝では山本を攻め立てストレートで勝利した。山本はラリー戦で抜群の強さをみせて準決勝で安藤に勝利し決勝へ勝ち上がるもタイトル獲得ならず。

 丹羽/酒井は練習はほとんどできなかったと語りながらも、天才2人のセンスフルなプレーがかみ合い初優勝。準々決勝では昨年優勝の田添健/郡山をストレートで退けた。女子ダブルスはノーシードから勝ち上がった楠川/石田がサプライズの優勝。石田のサービスで相手を翻弄し、楠川がラリーで決めるパターンがぴったりはまり接戦の連続を勝ち抜いた。
  • 男子単優勝・丹羽孝希

  • 女子単優勝・成本綾海

  • 男子複優勝・丹羽孝希/酒井明日翔

  • 女子複優勝・楠川愛子/石田葵