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トピックス

トップニューストピックス
 6月15~19日に中国・深センで行われたITTFプロツアー・Volkswagen中国オープン。
 男子シングルス優勝は馬琳(中国)。08年北京五輪での優勝以来、プロツアーを含めた国際大会ではタイトルを獲得できずにいたが、準決勝で王皓(中国)、決勝で馬龍(中国)との同士討ちを制し、久々の優勝を飾った。2012年ロンドン五輪ではシングルスの出場枠を獲得できなかった馬琳だが、団体戦の3番手に選ばれる可能性はまだ残されている。今回の優勝が持つ意義は大きい。
 日本勢では、世界ランキング6位の水谷隼(明治大)はここのところ分が良かった荘智淵(チャイニーズタイペイ)にゲームオールで惜敗。王励勤(中国)に敗れた岸川聖也(スヴェンソン)とともにベスト16止まりとなった。

 女子シングルスは左シェークドライブ型・文佳がプロツアー初優勝。2回戦で平野早矢香(ミキハウス)をストレートで破り、準決勝で郭躍(中国)、決勝で馮天薇(シンガポール)を下した。08年全中国選手権女子チャンピオンの文佳、ここ2年ほどは目立った活躍がなく、世界選手権ロッテルダム大会の代表からも外れていたが、この優勝が復活への足がかりとなるか。
 各種目の上位選手は以下のとおり。

〈男子シングルス〉
優勝:馬琳(中国)
2位:馬龍(中国)
3位:王皓(中国)、王励勤(中国)
〈女子シングルス〉
優勝:文佳(中国)
2位:馮天薇(シンガポール)
3位:郭躍(中国)、劉詩ウェン(中国)
〈男子ダブルス〉
優勝:馬龍/王皓(中国)
2位:馬琳/張継科(中国)
〈女子ダブルス〉
優勝:郭躍/劉詩ウェン(中国)
2位:鄭怡静/黄怡樺(チャイニーズタイペイ)
〈U-21男子シングルス〉
優勝:徐賢徳(韓国)
2位:李尚洙(韓国)
〈U-21女子シングルス〉
優勝:梁夏銀(韓国)
2位:陳思羽(チャイニーズタイペイ)
 CTTA(中国卓球協会)は中国のトップ選手たちが2012年のロンドン五輪に備え、本格的に準備をしていることを発表した。その中には英会話という意外な授業も含まれている。

 CTTAはすべてのトッププレーヤーに集中的な英会話授業を受けさせ、ロンドン五輪で英語でのインタビューに対応できるように備えていると発表した。英会話の授業はロンドン五輪への準備の一環で、強制的なものとして行われている。

 これは非常に大きな動きで、卓球界にとっても意味のある改革となる。世界のトップ10選手のうち、中国選手は男女とも6人を占め、女子は1~5位を独占している。このトップ選手たちの人柄や考え、そして即座の反応などが英語で表現されることで卓球のイメージが変わることにもつながるだろう。

アダムシャララITTF会長は、今回のニュースについて以下のように語った。
「CTTAが中国選手も自国以外の人とコミュニケーションを取らなければならないと理解し、積極的な姿勢を見せてくれたことはすばらしいニュースです。もし、中国のトップ選手たちが英語を話せるようになれば、世界中の人々が彼らの話を聞けることとなり、さらに注目が集まります。これは卓球界にとって世界にアピールできるポイントとなり、大きなステップとなります。

 卓球は中国社会に深く浸透しているスポーツで、今回の動きは卓球界にとって国際関係を築く上での歯車のひとつとなる重要な出来事です。これは1971年に中国がアメリカに対して門戸を開けたピンポン外交にも似ています。
 もちろん中国選手は卓球界の中心であり、今回の世界選手権で王者となった張継科や丁寧のキャラクターは、世界のメディアの注目を集めることができるだろうし、卓球界にとってすばらしい卓球大使となることができます。
 そしてこの動きは中国選手たちにとっても中国という高い囲いを取り除き、他国の選手との親睦を深める機会でもあります。さらに、打倒中国の選手たちにとっても中国選手に立ち向かうための手助けとなるでしょう。

 中国はまた大きな一歩として、他国のエリート選手たちを自国の超級リーグに迎い入れたり、彼らの最新の施設を利用できるようにもしている。卓球の世界に留まらない各国共通の言葉は、これからも一歩前進することの手助けとなるでしょう。」

※写真は世界選手権ロッテルダム大会でインタビューを受ける張継科と王皓
 6月8~10日に青森県の新青森県総合運動公園(マエダアリーナ)で行われた男子の「2011アジア選手権大会日本代表選手選考会」で、丹羽孝希(青森山田高)が全勝で代表に内定した。
 アジア選手権の男子代表は5名。すでに選考基準をクリアしている水谷隼(明治大)、岸川聖也(スヴェンソン)に続き3人目の代表内定となる。アジア選手権大会は、9月12~18日にレバノンで開催される。

「2011アジア選手権大会日本代表選手選考会結果」
●代表決定トーナメント 準決勝
丹羽孝希 7、9、6、-10、-12、-3、4 張一博
高木和卓 -13、8、-4、8、9、-4、7 松平賢二
● 代表決定戦
丹羽孝希 5、8、-8、10、-8、-8、5 高木和卓
 ブラジルで2年ぶりの開催となるITTFプロツアー・ブラジルオープンが、6月9~12日にリオデジャネイロで開催された。
 男子シングルスは、決勝を含め5試合すべてストレート勝ちと、他を圧倒する強さを見せたオフチャロフ(ドイツ)が優勝。オフチャロフのプロツアー優勝は、2010年インドオープンに続いて2大会目。女子シングルスはシンガポールが上位を独占し、決勝でリ・ジャウェイを下した王越古が優勝した。
 各種目の上位選手は以下のとおり。

〈男子シングルス〉
優勝:オフチャロフ(ドイツ)
2位:フレイタス(ポルトガル)
3位:アポローニャ(ポルトガル)、詹健(シンガポール)
〈女子シングルス〉
優勝:王越古(シンガポール)
2位:リ・ジャウェイ(シンガポール)
3位:ユ・モンユ(シンガポール)、スン・ベイベイ(シンガポール)
〈男子ダブルス〉
優勝:ヒールシャー/シュテガー(ドイツ)
2位:アポローニャ/モンテイロ(ポルトガル)
〈女子ダブルス〉
優勝:リ・ジャウェイ/王越古(シンガポール)
2位:スン・ベイベイ/ユ・モンユ(シンガポール)
〈U-21男子シングルス〉
優勝:陳豊(チェン・フォン)(シンガポール)
〈U-21女子シングルス〉
優勝:周一涵(ジョウ・イーハン)(シンガポール)
 6月11日15時から明治大学、西調布合宿所で行われる平成23年度前期日本リーグのホームマッチ「明治大Vs. 協和発酵キリン」の試合が、インターネットで配信される。ライブでの迫力のある試合を、ぜひご覧下さい。

【インターネット放送予定】
平成23年度前期日本リーグホームマッチ
「明治大vs.協和発酵キリン」
6月11日(土)14:45~ 

以下のサイトからアクセスしてご覧ください。
http://www.meiji-tt.net/topics_detail1/id=455"
 6月3~5日、静岡県湖西市アメニティープラザで「2011アジア選手権大会女子日本代表選考会」がおこなわれ、藤井寛子(日本生命)が全勝で代表に内定した。
 藤井は第1リーグを全勝で通過すると、続く順位決定リーグでも9勝0敗と他選手を離し、アジア選手権の代表内定を獲得した。

 福原愛(ANA)、石川佳純(IMG)、平野早矢香(ミキハウス)の3名はすでに選考基準をクリアしており、5名の代表のうち4名が内定したこととなる。2011アジア選手権は9月12~18日にレバノンで開催される。また男子の選考会は6月8~10日に青森県新青森県総合運動公園でおこなわれる。
 6月2日、岩手県盛岡市の県営体育館で県高校総体がおこなわれ、県立高田高校が専大北上高校を3-2で破り優勝。29年ぶりのインターハイへの切符をつかんだ。

 高田高校は東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市にある県立高校。震災当日の3月11日も体育館で練習していたメンバーは高台に避難し、津波の被害を目の当たりにしたという。震災後本格的に練習ができるようになったのも、4月に入ってから。地区公民館やライバル校が体育館を開放してくれたという。

 決勝の相手専大北上高校は、5年連続優勝の強豪校。今まで勝てなかった相手を破っての優勝には、「奇跡だ」との声も上がっている。

 震災に負けない底力を見せ、被災地へ朗報をもたらした高田高校の選手たち。インターハイでの活躍も期待したい。インターハイは8月10~14日、青森県新青森県総合運動公園(マエダアリーナ)でおこなわれる。
 2010年より新しくスタートしたユース五輪。第1回大会はシンガポールで開催され、卓球競技では丹羽孝希(青森山田高)が2冠を達成した。第2回大会となる2014年は中国の南京でおこなわれるが、南京ユース五輪組織委員会は、先月5月19日に2014年のテーマとロゴを発表した。

 世界中から寄せられた4000のデザインの中から選ばれた作品のテーマは「グリーン南京」。五輪の精神を中国の遺産を通して表現しているというデザインには、「NANJIN」(南京)の文字に、万里の長城の門がデザインされている。これは若い人々へ向けての門で、歓迎とコミュニケーションの意味が含まれているという。
 南京ユース五輪は2014年8月16~28日におこなわれる。

南京ユース五輪のロゴはこちらをクリックしてご覧下さい。ITTFホームページに移ります。
http://www.ittf.com/_front_page/ittf_full_story1.asp?ID=24481&Category=General&Competition_ID=&
 世界選手権ロッテルダム大会開催中の5月12日、ニッタク(日本卓球株式会社)がITTF(国際卓球連盟)の「ドリーム基金」のスポンサーとなることが決まった。これにともない新たなプロジェクト「Nittaku-Dream Building in El Salvador(ニッタク-エルサルバドル・ドリーム・プロジェクト)」が発足。中央アメリカの小さな国、エルサルバドルで3カ所の地域にしぼり、子どもたちへの支援をおこなう予定である。
 ITTFでは経済的に支援が必要な国々に援助活動を行っており、特に中央アメリカの国々では多くの支援を必要としているという。

 ニッタクの代表取締役社長である北岡氏は「自国である日本への支援はもちろんのこと、国際的なレベルでの支援をエルサルバドルで出来ることは喜ばしいことです。またこの機会を与えてくれたITTFにも感謝しております」とコメントした。

 また、ITTF発展開発プログラムの責任者であるオルヴェッチ氏は「ニッタクが私たちの夢を支援するチームに喜んで一員となってくれたことをうれしく思います。エルサルバドルの卓球協会と協力し、そしてスポンサーとなってくれたニッタクとも連絡を取り合い、このプロジェクトを成功したいと思っています」と語った。
 6月5日(日)、仙台市宮城野区において、日本卓球協会主催の「空の下でピンポン」~被災地応援卓球イベント~が開催される。このイベントには協和発酵キリンよりアテネ五輪代表の田崎俊雄氏をはじめ、木方慎之介選手、田勢邦史選手、小野竜也選手が講師として参加する。

 今回のイベント開催に至った経緯は、東日本大震災に対してフランスの卓球台メーカーである「コニヨール社」から、屋外用卓球台を寄付する申し出があったことがきっかけという。そのうちの1台を、本誌「奇天烈逆も~ション」でもおなじみで、今回被災地域の仙台市宮城野区にお住まいの伊藤条太氏の地元に寄付が決まり、伊藤氏の協力の下、イベントの開催が決定した。

 イベントが行われるのは宮城野区蒲生の住宅内にある屋外テニスコート場で、室内ではなく空の下でのイベントとなる。この梅雨の時期、少し天候が心配ですが、みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

【空の下でピンポン ~被災地応援卓球イベント~】
◆日時:6月5日(日)14時15分~16時30分
◆場所:仙台市宮城野区蒲生
(雨天または強風の場合は六丁の目の「東部卓球センター」屋内にて開催)
◆内容:協和発酵キリン卓球部による講習会、模範試合など
◆講師:田崎俊雄、木方慎之介、田勢邦史、小野竜也
◆主催:(財)日本卓球協会東日本大震災復興支援・情報収集チーム

※詳細はこちらをクリックしてご覧ください。PDFファイルが開きます。