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トピックス

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 5月25~29日、ポーランドでおこなわれたITTFポーランドジュニア&カデットオープンで、松下海輝(希望が丘高)が、シングルス、ダブルス、団体で優勝し3冠を達成した。また、ジュニア女子ダブルスでも三宅菜津美/松本優希(就実高/四天王寺高)が優勝と日本選手が好成績をおさめた。

 ジュニア男子ではジュニアサーキット初出場の松下が3種目で優勝と大活躍を見せた。松下はシングルスでは準々決勝で、厚谷武志(駒大苫小牧高)との同士討ちを4-0で制し、準決勝に進出。準決勝、決勝と7ゲームを戦う激戦を見せたが、両試合とも最終ゲームでふんばりを見せ、初優勝を決めた。また徳永大輝(希望が丘高)と組んだダブルスでも決勝でラカトシュ/ドー(ハンガリー)を破り優勝。ジュニア男子団体でも決勝の第1試合で、今大会通じて初の1敗を喫したが、4試合目では3-0のストレートで相手を破り、チームも3-2でスウェーデンAを下し、優勝を決めた。また有延大夢(野田学園高)もシングルスで3位に入る健闘を見せた。

 ジュニア女子ではシングルスでは松本優希のベスト8が最高だったが、ダブルスでは三宅菜津美/松本優希が決勝でスッチ/P.ゾルヤ(ルーマニア/ドイツ)とのフルゲームジュースの接戦を制し、優勝を決めた。また団体でもドイツに次ぎ2位に入った。

【ITTFポーランドジュニア&カデットオープン優勝の記録】
※カデットは日本選手の出場なし
ジュニア男子団体:日本
ジュニア女子団体:ドイツ
ジュニア男子シングルス:松下海輝
ジュニア女子シングルス:マダラス(ハンガリー)
ジュニア男子ダブルス:松下海輝/徳永大輝
ジュニア女子ダブルス:三宅菜津美/松本優希
カデット男子団体:ブラジル/タイ
カデット女子団体:香港/タイ
カデット男子シングルス:カルデラノ(ブラジル)
カデット女子シングルス:林依諾(香港)
カデット男子ダブルス:エクセキ/カルデラノ(ハンガリー/ブラジル)
カデット女子ダブルス:バリント/ラコヴァッチ(ルーマニア/クロアチア)
5月29日、「2011中国卓球クラブ超級リーグ」の開幕戦が中国各地で開催。日本選手の中では福原愛(広州時代地産)が出場し、郭炎をストレートで下す金星をあげた。日本人選手の結果は以下のとおり。
※詳細な記録は中国リポートに掲載

〈女子〉
[広州時代地産 3-1 山西大土河・華東理工]

○福原愛 7、9、4 郭炎

・昨シーズンに続き、広州市チームでプレーする福原愛は2番シングルスに出場。世界ランキング2位の郭炎をストレートで破り、開幕戦を見事白星で飾った。福原はこれが超級リーグで通算8勝目。広州チームも劉詩ウェンの2得点の活躍で、昨シーズン4位の山西に勝利している。

〈男子〉
[寧波海天塑機 3-1 江蘇金山環保・中超電纜]

・寧波の水谷隼は5番シングルスに出場するオーダーだったが、4番で馬龍が江蘇の2番手である雷振華にストレート勝ちし、ラストまで回らなかった。水谷と同じく寧波に登録されている吉田海偉、江蘇の監督兼選手である韓陽は出場せず。

[覇州海潤冠軍園 3-1 浙商銀行]
・浙商銀行に登録されている張一博は出場せず。覇州のエース許シンがハオ帥と馬琳を連破する活躍を見せ、優勝候補から金星をあげた。
5月26~27日に埼玉県・所沢市民体育館で行われた関東学生新人戦。男子は有望な1年生が多く、予想がつかない戦いとなったが、決勝での同士討ちで神を倒した岡田(明治大)が優勝した。女子は劉莉莎(専修大)が一昨年インターハイ準優勝の実力を見せ、決勝は暴小雨との激戦を制して優勝した。
ダブルスは前評判どおりの力を見せ、男子は神・平野(明治大)が優勝。春季学生リーグ無敗の実力をいかんなく発揮した。
女子は東京富士大同士の決勝となり、フルゲームで制した伊積・岡が優勝した。

結果は以下のとおり

シングルス
男子
優勝:岡田峻(明治大)
準優勝:神巧也(明治大)
3位:藤木祥二(中央大)、佐々木信也(専修大)

女子
優勝:劉莉莎(専修大)
準優勝:暴小雨(東京富士大)
3位:平野容子(東京富士大)、岡れいさ〈東京富士大〉


ダブルス
男子
優勝:神巧也・平野友樹(明治大)
準優勝:中村謙吾・中村祥吾(駒澤大)
3位:久住昭博・佐々木信也(専修大)、鈴木将幸・藤木祥二(中央大)

女子
優勝:伊積さくら・岡れいさ(東京富士大)
準優勝:平野容子・暴小雨(東京富士大)
3位:吉國由花・劉莉莎(専修大)、尾留川琴波・瀬下真優(専修大)

写真左:岡田峻〈明治大) 写真右:劉莉莎(専修大)
 世界選手権ロッテルダム大会は、またしても中国が圧倒的な強さを見せつけた大会となった。しかし、勝敗だけでなく卓球というスポーツが新たな成長を見せた大会でもあった。ITTF(国際卓球連盟)の加盟協会数が2位になったことや、ITTFウェブサイトのアクセス数の急増、そして中国では世界戦のテレビ中継の視聴率が今年行われたスポーツイベントの中で最高を記録と、うれしい報告が続いた。

 この卓球の確かな成長に、五輪ニュース専門サイトの「アラウンド・ザ・リングス(Around The Rings)」が注目し、ITTFのアダム・シャララ会長にインタビューを行った。シャララ会長がスポンサー、テレビ放映権、ロンドン五輪そして卓球の発展について語ります。内容は下記をクリックしてご覧ください。

【ITTF会長、アダム・シャララ氏インタビュー】
~卓球の発展を考える~

こちらをクリック!PDFファイルが開きます
 ITTF(国際卓球連盟)のウェブサイトのアクセス数が国際スポーツ連盟の中で2位となったことが、ウェブサイトのアクセス量や訪問者数のデータを提供しているalexa.com調べでわかった。
 ITTFはFIFA(国際サッカー連盟)に続いて2番目で、IOC(国際オリンピック委員会)を抜いての堂々の2位。この結果は、先に行われた世界選手権ロッテルダム大会で、通常の2倍ものアクセスがあったため急上昇した。

 Alexa.comでは世界のトップ10万サイトを対象に調査しており、ITTFのウェブサイトは以前、3ヵ月平均では3万528位だったのが、先月(4月)は2万3506位、そして世界選手権中の8日間では、最高で8755位までその順位を上げた。

 ITTFは加盟協会数も215に増え、加盟協会数でもFIVB(国際バレーボール連盟)に続き2位となっている。

ITTFのウェブサイト↓
http://www.ittf.com/_front_page/ittf.asp?category=General
 白いワイシャツの袖をまくり上げ、腰の引けたスイングでピンポンに興じるふたりの男。運動不足の解消を図るサラリーマンだったらニュースにもならないが、世界を動かす大国の首脳となれば話は別だ。英国を訪問中のアメリカのバラク・オバマ大統領が、ロンドンの学校でキャメロン英首相と卓球に興じるひと幕があった。

 5月24日、ロンドンのグローブアカデミーを訪問したオバマ大統領。学校の体育館では上着を脱ぎ捨て、キャメロン英首相とのダブルスで生徒たちから挑戦を募った。意外にも両首脳とも左利き。どちらかが右利きならばもっとコンビネーションが良かったはずだが、実際にはコンビネーション以前の問題で完敗した。しかし、得点した場面では、ハイタッチを交わして喜びあう場面も見られた。

 ケガをする可能性が低く、室内で警備がやりやすく、場所も取らない。卓球は国際外交の潤滑油として重宝されるスポーツだ。バスケットボール好きで知られるオバマ大統領だが、今後は卓球にもぜひ力を入れてもらいたい。

↓オバマ大統領とキャメロン首相がプレーしている画像はこちら(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-21280220110525
 2年に一度開催される世界ベテラン卓球選手権。世界選手権ロッテルダム大会開催中に2014年の開催地の協議が行われ、ニュージーランドのオークランドに決定した。
 ニュージーランドでの開催は今回が初めてだが、オセアニアでの開催は2回目となる。この大会には世界50カ国より2000人の参加者が見込まれている。

オークランド市長のコメント:
「このようなすばらしい大会を開催できることが決まり、ニュージーランド卓球協会にお祝いを述べたい。5月のオークランドは観光シーズンではないので、市にとっても喜ばしいこと。また、世界のメディアにニュージーランドの良さを知ってもらう絶好のチャンスだと思う。選手の方々、観客のみなさま、そして各卓球協会のみなさまをオークランドに迎えることを楽しみにしている」
 中国の5種目完全制覇に終わった世界選手権ロッテルダム大会(個人戦)。その最終日の表彰式で、思わぬアクシデントがあった。女子ダブルス優勝の郭躍/李暁霞(中国)に、男子シングルスの優勝杯である『セント・ブライド杯』が、男子シングルス優勝の張継科(中国)に、女子ダブルスの優勝杯である『W.J.ポープ杯』が授与されてしまったのだ。

 大会最終日の朝、王国取材班が会場に到着してみると、表彰式が行われるスペースに『セント・ブライド杯』がぽつんと置かれていた。この優勝杯と記念写真を撮っている関係者やマスコミも結構いた。最終日といえば男子シングルス決勝ということで、『セント・ブライド杯』を飾りに置いておいたのかもしれない。しかし、表彰式は女子ダブルスが先。結局、『セント・ブライド杯』が郭躍/李暁霞に渡されてしまった。…王国取材班も、恥ずかしながら誰ひとり間違いに気づかなかった。
 前代未聞のトロフィーの渡し間違い。「実は表彰式の時に、トロフィーが間違っていることには気づいていて、それを知らせようと思ったんだけどね」。表彰式で『セント・ブライド杯』を手にすることができなかった張継科は、『青島日報』紙の取材に対して、こう語っている。

 世界選手権の歴史の1ページを飾ることになった、この珍事。大会の主催者側が「まあ、持ち帰るのはどちらも北京なんですから」と言ったかどうかは、定かではない。男子シングルスで3回決勝で敗れている馬琳が「こんなことなら女子ダブルスに出ておけばよかった」と言ったかどうかも、定かではない(失礼)。

下写真は左から表彰式での張継科、郭躍/李暁霞、そして09年横浜大会表彰式での王皓。郭躍/李暁霞が持っているのが『セント・ブライド杯』だということがわかる
 5月16日に発表となった世界ランキングによって、五輪への自動出場枠男女28名ずつが決定したが、一国最大2名まで、シングルスの出場は最大2名、というルールによって、中国は現時点では世界ランキング1位の王皓、3位の張継科、韓国は朱世赫、呉尚垠がシングルス枠を獲得したことになり、2004年アテネ五輪と2008年北京五輪の金メダリスト、馬琳と柳承敏のシングルス出場がほぼなくなったことになる。3番手としての団体戦出場は各国が代表を大陸予選に送り込むので、団体戦出場の可能性はある。

 女子では、世界選手権ロッテルダム大会で優勝した中国の丁寧が、李暁霞、郭炎に次ぐ3番手となったために、今のままではシングルス出場はない。過去に、現役の世界チャンピオン何智麗(その後、日本に帰化して小山ちれ)を外し、陳静を出場させたことのある中国だが、李暁霞、郭炎のどちらかを外して丁寧をシングルスに出場させることは考えにくい。そうすると、現チャンピオンが出ない五輪となる。
 元イングランドの国内チャンピオンであり、現在ジャーナリスト&キャスターとして活躍しているマシュー・サイド氏が第9回イングランドスポーツブックの新人賞を獲得した。
 サイド氏の著書「Bounce: The Myth of Talent and the Power of Practice」(バウンス:才能の神話と練習の力)は、人間が元来持っている才能を心理的、神経科学的、そして経済的な観点から解説しており、今年度のスポーツブック部門で、ベストブック賞を受賞するのではないかとの呼び声も高い。

 サイド氏は幾度もの国内チャンピオン、3回のコモンウェルスゲームズ(※)での優勝を経て、2002年以降、ジャーナリストの道に進み、卓球での成功と同様、ジャーナリズムでも成功を収めた。

 授賞式は5月9日(月)にロンドンの由緒あるホテルサボイホテルで行われた。また6月13日(水)にはベストブック賞が発表がされる。

(※)イギリス連邦に属する国や地域が参加して、4年ごとに開催される総合競技大会

写真提供ITTF