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 9月24~26日まで、マレーシア・クアラルンプールにてVolkswagen女子ワールドカップが行われ、郭炎(中国)が優勝した。

 優勝した郭炎は、予選で朴美英(韓国)、平野(ミキハウス/日本)、黄怡樺(タイペイ)にストレート勝ち。準々決勝では福原(ANA/日本)に4-1で勝利すると、準決勝では帖雅娜(香港)相手に1-3からの逆転勝利で決勝進出。決勝では、姜華君(香港)に4-1で勝利した。郭炎は、06年に続いて2度目の優勝を果たした。

 日本からは福原と平野が出場したが、福原は前述のとおり郭炎に敗れてベスト8。平野は予選で郭炎に敗れた後、残り2試合を棄権した。

【女子ワールドカップ】
優勝:郭炎(中国)
準優勝:姜華君(香港)
3位:郭躍(中国)
 チェコのオストラバで開催されていたヨーロッパ選手権は19日に全日程が終了。男子シングルスはボル(ドイツ)、女子シングルスはVi.パブロビッチ(ベラルーシ)が優勝した。

 昨年優勝したメイス(デンマーク)が欠場した男子シングルス。第1シードのボルは準々決勝までストレートで勝ち進むと、準決勝ではダブルスパートナーのズース(ドイツ)に4-1で勝利。決勝では、サムソノフ(ベラルーシ)、シュラガー(オーストリア)という強豪を下すなど今大会絶好調のバウム(ドイツ)も4-1と寄せ付けずに優勝。昨年はメイスに準決勝で敗れて3連覇を逃したボル(ドイツ)だったが、今年は“定位置”に返り咲いた。これで、02年、07年、08年に続いて4度目の優勝となった。
 また、男子ダブルスではボル/ズースが1ゲームしか落とさない完勝で4年連続5度目の優勝。団体でもドイツが優勝しているため、今大会のボルは3冠王に輝いた。ボルの3冠は07年、08年に続いて3度目の快挙となる。

 この10年で毎回優勝者が違うほど混戦の女子シングルスは、Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)が優勝。またも新女王の誕生となった。昨年優勝の呉佳多(ドイツ)や07年優勝のリー・ジャオ(オランダ)が4回戦で敗れるなど、今年も混戦模様を呈していたが、安定したカットを武器に勝ち上がり、決勝では05年優勝のリュウ・ジャ(オーストリア)を4-3で下して悲願の初優勝を達成した。

 女子ダブルスはパスカウスキーン/ファディーバ(リトアニア/ロシア)の国際ペアが初優勝。決勝では、ドデアン/サマラ(ルーマニア)を破って勝ち上がってきたリー・ジエ/ティミナ(オランダ)を4-0のストレートで下した。

【2010年ヨーロッパ選手権優勝記録】
男子団体:ドイツ
女子団体:オランダ
男子シングルス:ボル(ドイツ)
女子シングルス:Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
男子ダブルス:ボル/ズース(ドイツ)
女子ダブルス:パスカウスキーン/ファディーバ(リトアニア/ロシア)
 9月11日からチェコ・オストラバで開催されているヨーロッパ選手権。15日には、男女団体決勝が行われ、男子はドイツ、女子はオランダが優勝した。

 世界選手権モスクワ大会団体戦準優勝で、優勝候補筆頭のドイツ男子は準々決勝でスウェーデンに3-0、準決勝でフランスに3-1で勝利して決勝進出。決勝のベラルーシ戦では、トップでズースがサムソノフから金星を挙げるなど、ストレート勝ち。2007年からの連覇を「4」に伸ばした。ボル、ズース、オフチャロフ、バウムと他国に比べて選手層が1枚も2枚も厚いドイツ。ドイツ政権は安泰だ。

 女子優勝のオランダは3連覇を達成。決勝では予選で下しているルーマニアと再戦。リー・ジャオ、リー・ジエがともにドデアンを3-2で下して優勝した。ふたりの帰化選手を中心に今大会ではクレーメルスも活躍した。

 ヨーロッパ選手権は19日まで行われ、男女ダブルス決勝は18日、男女シングルス決勝は最終日の19日に行われる。
 ITTFジュニアサーキット・エクアドルジュニア&カデットオープンが、9月8~12日までエクアドルにて行われ、日本からは石川佳純(ミキハウスJSC)が参加。ジュニア女子シングルスでフンシャルジュニアオープンに続いての優勝を果たした。

 今回も第一シードとして出場した石川。予選から準決勝まで1ゲームを落とさない完璧な試合運びを見せたが、決勝では思わぬ苦戦。カデットシングルスで優勝したシン(アメリカ)相手に、第1ゲーム12-10、第2ゲーム11-8、第3ゲーム13-11と競り合いながらも3ゲーム連取したが、第4ゲームから挽回されて、ゲームカウント3-3のタイに持ち込まれる。しかし、負けられない石川は、最終ゲームは6点に抑えて優勝。ジュニアサーキット2連勝を飾った。

【ITTFジュニアサーキット・エクアドルジュニア&カデットオープン優勝記録】
ジュニア男子団体:チリA
ジュニア女子団体:アメリカ
カデット男子団体:タイ
カデット女子団体:タイ
ジュニア男子シングルス:オリバレス(チリ)
ジュニア女子シングルス:石川佳純(日本)
カデット男子シングルス:カルデラーノ(ブラジル)
カデット女子シングルス:シン(アメリカ)
 ITTFジュニアサーキット・フンシャルジュニアオープンが、9月1~2日までポルトガルにて行われ、ジュニア女子シングルスで石川佳純(ミキハウスJSC)が優勝した。

 出場選手の中でただ一人、世界ランキング2ケタだった石川はその実力をいかんなく発揮。予選~決勝までの全6試合で落としたゲームは1ゲームのみという、ほぼ完璧な内容で鮮やかな優勝を飾った。
 今年のモロッコオープンでプロツアー優勝を果たしている石川だが、ジュニアサーキットでは意外にもこれが初優勝となった。

【ITTFジュニアサーキット・フンシャルジュニアオープン優勝記録】
ジュニア男子シングルス:マチアス(ドイツ)
ジュニア女子シングルス:石川佳純(日本)
ジュニア男子ダブルス:チャペス/ドゥダ(スペイン/ドイツ)
ジュニア女子ダブルスゴンサルベス/シャオ(ドイツ)
 8月26日に大会最終日を迎えた第1回ユースオリンピック競技大会・卓球競技。丹羽孝希(青森山田高)と谷岡あゆか(エリートアカデミー/帝京)が混合団体で優勝し、今大会2個目の金メダルを日本チームにもたらした!

 第1ステージ(予選リーグ)を首位で通過し、決勝トーナメント1回戦で強敵・香港、準々決勝で地元シンガポールを競り合いながらも連破した丹羽・谷岡(下写真)。準決勝では、女子シングルスで優勝した顧玉ティンのいるチュニジアと中国の混成チームを2-1で下し、26日の決勝へ駒を進めた。

 決勝トップで谷岡は、「韓国の天才少女」と言われる梁夏銀と対戦。準々決勝、準決勝ではともにストレート負けを喫していたが、守備範囲の広いカットにフォアドライブでの反撃を織り交ぜ、白熱のラリー戦を展開。最後まで凡ミスのなかった梁夏銀に僅差で敗れたが、2番で丹羽が金東賢を両ハンドのカウンタードライブで破り、1-1で勝負はラストの混合ダブルスへ持ち込まれた。
 韓国ペアは出足で金東賢がカット打ちのミスを連発したが、梁夏銀が回転量の多いドライブと固いブロックでカバーし、ついに最終ゲームへ突入。丹羽・谷岡は3-0のリードから3-5と逆転される苦しい展開だったが、丹羽のバックハンドのカウンターなどで追いつき、10-8でマッチポイント。10-9から谷岡のブツ切りカットに、梁夏銀のフォアドライブがネットにかかり、歓喜の優勝を決めた!

 手に汗握る熱闘の模様は、9月21日発売の卓球王国11月号に掲載。お見逃しなく!
 8月21日からシンガポールで開催されている第1回ユースオリンピック競技大会・卓球競技。記念すべき第1回大会の男子シングルスで、丹羽孝希(青森山田高)が金メダルを獲得した。

 男子シングルスの出場選手で世界ランキング最高位(140位)の丹羽は、4人1組のリーグ戦である第1ステージ、第2ステージをわずか1ゲーム落としたのみで通過。準決勝でフランスのホープであるシモン・ゴーズィ、決勝で裏面打法を駆使する洪子翔(チャイニーズタイペイ)を退け、見事な優勝を飾った。
 女子シングルスでは、日本から出場の谷岡あゆか(エリートアカデミー/帝京)はベスト8。谷岡は準々決勝で世界ランキング155位のサウェータブット(タイ)にストレートで敗れ、メダル獲得はならなかったが、第1ステージで準優勝したリー・スーユン(シンガポール)を破った。女子シングルス優勝は09年世界ジュニア2位の顧玉ティン。サウスポーから繰り出すフォア強打を武器に、準々決勝でキム・ソンイ(北朝鮮)と競り合った以外は、圧倒的なスコアで勝ち上がった。

 ユース五輪では、男女シングルスに続いて混合団体が進行中。日本は第1ステージ(グループリーグ)初戦でブラジルに3-0で完勝し、幸先の良いスタートを切っている。ぜひ2枚目の金メダルを獲得したいところだ。

下写真は左から男子シングルス優勝の丹羽孝希、女子シングルス優勝の顧玉ティン(女+亭)、女子でベスト8に入った谷岡あゆか
 8月18~22日まで、中国・蘇州にてITTFプロツアー・中国オープン行われた。

 男子シングルスは張継科(中国)が決勝で馬琳(中国)を4-3で下して、プロツアー初優勝。
 日本勢は、森本耕平(愛工大)が予選で蒋澎龍(タイペイ)を下すという活躍を見せたが、水谷隼(明治大)の3回戦進出が最高成績。その水谷は、足の痛みを訴えて2回戦を勝った時点で棄権。

 女子シングルスは李暁霞(中国)が08年中国オープン(上海)以来の優勝。昨年は1大会しか出場しておらず、今年もプロツアー初出場となった李暁霞だったが、準々決勝では劉詩ウェン(中国)、準決勝では丁寧(中国)を下して決勝進出。決勝では金キョン娥(韓国)を4-0で下して、プロツアー7勝目をあげた。
 日本勢は、福原愛(ANA)と平野早矢香(ミキハウス)が3回戦に進出するも、それぞれ郭炎(中国)、石賀浄(韓国)に敗れた。
U-21女子シングルスでは石垣優香(淑徳大)が優勝。一般では優勝した李暁霞に敗れた石垣だったが、準決勝の鄭怡静(タイペイ)戦、決勝の姜美順(韓国)戦をともにストレートで勝利し、鮮やかな優勝を飾った。

【ITTFプロツアー・中国オープン(蘇州)優勝記録】
男子シングルス:張継科(中国)
女子シングルス:李暁霞(中国)
男子ダブルス:馬琳/許シン(中国)
女子ダブルス:郭躍/李暁霞(中国)
U-21男子シングルス:鄭栄植(韓国)
U-21女子シングルス:石垣優香(日本)
 8月15~17日、東京都・東京体育館にて全国ホープス大会が行われ、男子は卓伸クラブ(愛知)、女子はピンテック(愛知)が優勝。男女ともに愛知県勢が制する結果となった。

  男子は、昨年3位の卓伸クラブ(愛知)と2連覇中の城山ひのくにジュニアを2回戦を破った一条クラブ(京都)が決勝で対戦。エース・松山が2点を奪った卓伸クラブが3-1で一条クラブを退けて、3度目の優勝(卓伸ECを含む)を飾った。

 昨年まで2連覇していた美鷹クラブ(東京)が不在で、混戦が予想された女子だったが、昨年3位のピンテック(愛知)がエース・加藤を中心に勝ち上がり、決勝では石田卓球クラブを3-1で下して優勝。06年の男子に続いて、今回は女子が全国ホープスを制した。
 8月11~15日まで、韓国・仁川市で行われたITTFプロツアー・韓国オープン。
 男子シングルス優勝はブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ)。最大の強敵と目されたティモ・ボル(ドイツ)が準決勝で朱世赫(韓国)に敗れ、決勝ではその朱世赫と対戦。このチャンスを逃さず、ゲームオールで朱世赫を下し、モロッコオープンに続く2大会連続のプロツアー制覇となった。日本勢では張一博と韓陽(ともに東京アート)とのベスト16が最高成績だった。

 サプライズが起こったのは女子シングルス。優勝したのはなんと世界ランキング56位のション・イェンフェイ(沈燕飛)。2008年北京五輪に出場してから、出産などでしばらく国際大会から遠ざかっていたが、今年5月の世界選手権団体戦で復帰。準決勝でリ・ジャウェイとの「ママさん対決」を制し、決勝では世界ランキング2位の馮天薇に対し、ゲームオール12点で劇的な勝利。30歳のベテランがプロツアー初優勝の快挙を成し遂げた。日本勢では福原愛がベスト8進出。福原は平野と組んだダブルスでも3位に入賞し、これが日本勢の唯一のメダル獲得となった。

Photo下左:韓国オープンは意外にも初参戦のサムソノフ、初出場で初V
Photo下右:フォア表ソフトの左シェーク異質攻守型、ション・イェンフェイはプロツアー初V