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●女子シングルス準々決勝
朱雨玲(中国) 1、6、9、6 劉詩雯(中国)

●男子シングルス準々決勝
カルデラノ(ブラジル) 6、10、−4、5、−9、9 樊振東(中国)

カルデラノが樊振東を破る。このビッグサプライズに観客も大興奮だ。
序盤に台上のミスにナーバスになっている樊振東をカルデラノが打ち合いに誘う。中陣でのラリー戦ならカルデラノのバックハンドは樊振東を上回る。1本、2本と強打が決まっていくと、カルデラノはさらに乗っていく。逆に樊振東は弱気な表情だ。サービスを変えたり、レシーブを散らしたりするも、カルデラノの勢いを止めることはできなかった。

それにしても恐ろしきカルデラノの破壊力。
どこからでも打てるバックハンドと、鋭いフォアハンドを持ち、投げ上げサービスからの両ハンド速攻も超強力。
今夜、日本の張本智和と戦うことになる。
  • 世界ナンバーワンのバックハンド

  • 樊振東は大きなラリーで優位に立てず

  • 素晴らしい、ショーのような試合に拍手喝采

  • ジャン-ロネコーチと歓喜の抱擁

今大会の公認台である双魚の台。
多くの選手が「止まる」「飛ばない」とコメントし、その性質に困惑している。
ストップミス、サービスミス、そして何と言っても空振りが多い。飛んでこないので、より台の中に入らないといけない。
実際に触ってみると、相当に表面がコーティングされていて、ツルツルしている。ボールが台を蹴る力が半減するイメージだ。
ストップを多用する選手にとって死活問題だろう。
「甘くなっても止まるから助かる」(丹羽)という選手もいるが、ほとんどの選手はミスが多くなっている。
許昕もしきりに台を気にしていて、ナーバスになり敗退した。
グランドファイナルで勝つためには、実力はもちろんだが、この台の性能を熟知して、味方につけることだろう。
  • 「トレセンにも1台入れたい」倉嶋監督

  • ミスが多かった許昕。後輩の林高遠に攻め込まれた

●男子シングルス準々決勝
張本智和 10、8、7、−9、9 張禹珍(韓国)
林高遠(中国) 3、−9、11、−11、2、9 許昕(中国) 

張本が地元の張禹珍を倒し、ベスト4進出。
バックの打球点で上回る張本が張禹珍を左右に振り回し、相手のフォア強打を封じる。
張禹珍は展開を変えようと緩いバックドライブを送って張本に威力を利用させないようにしたが、その戦術すらも張本はわかっていた。
「もうわかっていたからしっかり対応できたよ」と試合後の倉嶋監督。

「1ゲーム目の9−10から逆転できたし、勝負強くいけました。前にジャパンオープンで勝っていましたが、その時は相手の調子も悪かったので、今日は厳しい試合になると思っていました。
今日はバックが良かったです。久々にバックが良い調子で、相手にリードされても慌てずに威力を利用しながら相手より1本多く返すことができた。威力は50〜60%に抑えて、安定させました。
次は樊振東(明日の準々決勝でカルデラノと対戦予定)がくると思う。アジアカップで勝ってから当たっていないし、7ゲームでは勝ったことがない。目標は優勝なので、通過点として勝ちにいき、決勝へいきたい」(張本)

あれで50%なのか、と疑うコメントだが、この試合での張本のバックハンドは本当にミスが少なく、落ち着いていた。
バック対バックでは絶対の自信を持っている張本。
大舞台での本気の樊振東との勝負になれば、見逃せない一戦になるだろう。
  • 張本のバックハンドがさらに多彩になっている

  • フォアの一発は破壊力抜群だが、なかなか打たせてもらえなかった張禹珍

  • 昨年超えの4強だ!

  • 難敵を破り、この笑顔! 明日も頼むぞ!

会場の南洞区体育館は発展した歓楽街からやや離れた郊外に位置する。開かれた広い高原にぽつんと建てられた印象だ。
韓国の人でも不便という話で、お店は歩いて15分ほど行けば定食屋があるそうだが、−6度の中を歩いて行く勇気はない。

会場には紅双喜、ニッタク、XIOMなどのブースも出され、日本ではあまり買えない用具やグッズをゲットできる。大きな大会ならではのお楽しみだ。

編集部・ゆうの今日の昼ごはんは売店で売っているカップラーメンだ。
異様に辛いが、暖を取るという意味ではありがたい。
今日のラストの試合は21時半。ホテルに戻るのが23時になりそうなコースだが、明日はやや遅いスタートなので、残りの試合を頑張ろう。
  • 中は相当広い。平日のため、観客はまだまだ少ないのが寂しい

  • お菓子か、辛いものしか置いてない売店

  • ユッケジャン麺、思った以上に美味しかったです

  • 巨大なポットでお湯を注ぐ

  • 韓国でも人気のニッタク

  • XIOMは最新ラケットの先行販売

●女子シングルス1回戦
何卓佳(中国) 5、5、8、4 徐孝元(韓国)
劉詩雯(中国) −8、6、6、6、9 孫穎莎(中国)

●男子シングルス1回戦
カルデラノ(ブラジル) 5、−4、8、−8、−9、4、7 大島祐哉
樊振東(中国) 6、8、5、10 丹羽孝希
梁靖崑(中国) 6、4、7、11 ボル(ドイツ)
水谷隼 9、5、4 キケン 劉丁碩(中国)

女子シングルス1回戦は何卓佳が変化で徐孝元のカットを攻略、劉詩雯が同タイプの孫穎莎をスピードで振り切った。

続いて始まった男子シングルスの1回戦。
激戦となったのはカルデラノと大島の一戦だ。体を目一杯使った強打の打ち合いは会場を大いに沸かせた。
大島はチャンスがあっただけに悔しい試合になっただろう。
「相手はチキータが上手い選手だけど、6・7ゲーム目はストップに変えてきた。それに対応できなくて・・・。最近バックハンドの強化をしていて、成果は見えたけど、フォアももっと鍛えないといけない。威力だけじゃなくて、コースやタイミングの変化をつけていかないといけない」(大島)
とはいえ、最近のTリーグでの好調ぶりは着実に強くなっている証拠だろう。

丹羽は今年4回目の対戦となる樊振東に敗退。丹羽の会心のカウンターを打ち返されるなど、樊振東の調子も良かった。また、「ボールが飛ばなくて、中陣からのカウンターが全部ネットミスになった」(丹羽)と台との距離感がつかめなかった。

ひとり勝ち上がった水谷は、オーストリアオープンで競り負けた劉丁碩にリベンジ達成。3ゲーム目途中で相手が足を故障し、途中棄権。
「前回0−3スタートだったので、何が何でも1ゲーム目を取ろうと、彼の映像を入念に見て、良いイメージでは入れた。足を負傷していたことがわかってからは、ロングサービスを多めに使って、動かしました」

水谷の次の相手は梁靖崑。ボルをストレートで破った相手にどう戦うか、楽しみだ。
  • 負けはしたが大島は確かな成長を見せる

  • 丹羽は樊振東の充実プレーに完敗

  • 今日の水谷は動きも戦術も完璧だ

  • 劉丁碩は手当したが、動きは戻らなかった

●混合ダブルス準決勝
黃鎮廷/杜凱琹(香港) 9、−14、−10、1、2 森薗政崇/伊藤美誠 
張禹珍/チャ・ヒョシム(韓国/北朝鮮) −10、4、8、−5、8 林鐘勲/梁夏銀(韓国)

無念、森薗/伊藤は3位。
黃鎮廷の裏面チキータに対応できず、2・3ゲーム目を取るものの、その後は完璧にシャットアウトされた。
「ぼくのイージーミスが多くて、焦ってしまった。原因がなんだかわからないくらい、ロングボールへのミスが多く、最後まで不安がつきまとう試合でした。黃鎮廷のチキータとサービスの質が高くて、難しかった。去年のグランドファイナルで勝ってから一度も勝ってない」(森薗)
「3ゲーム目を取って、次のゲームへの入りが悪かった。内容はだんだん良くなってきているけど、相手がうまくて、逆を突かれてしまった。今回、黃鎮廷と初めて対戦しました。何をしてくるのかわからない選手で、絶対がない。それも良い経験になりました」(伊藤)

もうひとつの準決勝は韓国×北朝鮮のペアが勝利。チャ・ヒョシムが的確にコースを突き、張禹珍の一撃を引き出すナイスペアリング。
決勝進出を決めて、会場は大盛り上がりになっている。
  • 森薗/伊藤、1ゲーム目を取っていれば変わっていたかもしれない

  • どこに打たれるかわからない黃鎮廷のチキータ

  • 張禹珍の伸びのある強打は頼りになる

  • 会場の声援に4人で応えた

 卓球を無回転で楽しもうと、「無回転卓球」の普及を目指すNonspin(世界無回転卓球協会)。11月に静岡県下田市で第1回大会を開催したしたが、12月23日(日)には第2回目となる大会「無回転卓球 グランドファイナル」を東京・渋谷にある複合型卓球カルチャースペース『T4 TOKYO』で開催する。
 ラケットに「フエルト」素材を張り、プレーする無回転卓球。興味のある人はぜひご参加ください。

★無回転卓球 グランドファイナル
会場:「T4 TOKYO」VIPルーム
日時:12月23日(日) 12:00~〜17:00
種目:男女混合シングルス
定員:8名(先着順)
参加費:2000円
問い合わせ先:Eメール. nonspin@outlook.com

参加申し込みは以下のリンクより
https://www.t-plus.life/event/detail/772

Nonspin(世界無回転卓球協会) HP↓
https://www.nonspin.com/

※Nonspin(世界無回転卓球協会)ついては、卓球王国2018年8月号(p.162-163)を参照
●女子シングルス1回戦
丁寧(中国) 3、6、-7、7、5 芝田沙季
朱雨玲(中国) 5、8、−7、1、4 佐藤瞳

ミキハウスのふたりは中国のトップ1、2に挑戦するも、お互いに1ゲームを取るにとどまった。
ダブルスに出場していない芝田も序盤は台の弾みに慣れず、「練習場にある台より全然止まる。事前練習でメインコートでもやっていたが、その時より止まる気がした」とコメント。
それでも3ゲーム目は取り返し、丁寧から初ゲームを奪う。得意の両ハンドで大きな打ち合いに持ち込み、見ごたえのあるラリー戦を展開した。
「サービス、レシーブなど自分の上達はしていると思いますが、それでもまだまだ通じない。得点できる部分を作っていかないといけないです」(芝田)

佐藤は要所で攻撃での得点を上げていたが、カット打ちの名手・朱雨玲の強打をしのげず。
「相手のつなぎに対しての攻撃のミスがでてしまった。相手の強打を私がしのげればよいのですが、全然取れずに得点を与えてしまったので、相手が余裕を持ってしまう。前に橋本がオーストリアオープンでゲームオールジュースの試合をやっていて、その時は強打を拾っていたので、相手にミスが出ていたので、私ももっと拾えるように鍛えたい」(佐藤)

ミキハウス勢は今日帰国する予定で、明日からすぐに練習を開始する。
グランドファイナルは終わったが、1カ月後の全日本に向けて、追い込みが始まる。
  • ラリーになれば勝負できる芝田だったが、そこに持ち込むまでが難しい

  • 丁寧は慌てず対応

  • バックプッシュなど、技術の幅を見せた佐藤

  • そのボール、打ちにいくのか!? 朱雨玲の見事なカット打ち

●女子ダブルス準決勝
早田ひな/伊藤美誠 10、−3、−9、10、6 田志希/梁夏銀(韓国)
陳幸同/孫穎莎(中国) 2、−5、11、−7、8 陳可/王曼昱(中国)

●男子ダブルス準決勝
張禹珍/林鐘勲(韓国) 9、−8、13、9 鄭栄植/李尚洙(韓国)
何鈞傑/黃鎮廷(香港) 9、3、−5、4 森薗政崇/大島祐哉

グランドファイナル2日目の初戦は、早田/伊藤の大熱戦からスタート。地元韓国の田志希/梁夏銀に4ゲーム目マッチポイントを握られながらも粘りの逆転勝ち。
田志希/梁夏銀は、早田のフォアサイドを狙い、左利きを大きく動かして、伊藤のフォアサイドを突くという、左右ペアを重ねさせる戦術。しかし、「最後は手が届いた」と早田が4ゲーム目にねじ込むと、最終ゲームは伊藤がサービス・レシーブでかき回した。
「すごい我慢する試合でした。4ゲーム目の最後は必死の思いでひながとってくれて、5ゲーム目は良い展開になった。決勝はもっといい状態で臨みたい」(伊藤)
「何をしても返ってくるし、点数が取れない感じで試合が進んだ。これをこうしようという作戦を考えていたけど、最終ゲームは打てるボールを打とうと話しました」(早田)

決勝は明後日16日の最終試合。まだまだ調整する時間はある。

男子ダブルスでは森薗/大島が準決勝で敗退。
異常に止る台に四苦八苦し、得意のストップでの展開が作れなかった。
試合後に田勢コーチは「ダブルストップができない時に、フリックやチキータなど、他のアイデアがほしかった。入らないストップを入れようとしすぎて、ミスになったり甘いボールになったり、選択肢をもっと作らないと」と森薗/大島にアドバイス。
森薗は混合ダブルス、大島はシングルスが残っている。
この対戦を糧に、台の止まりになれるしかない。
  • 笑顔で決勝進出

  • マッチポイントを握られながら、早田がよく動いた

  • 決勝の相手は強打者の陳幸同/孫穎莎だ

  • 森薗/大島は台上技術で苦しんだ

●男子シングルス1回戦
林高遠(中国) 7、−9、8、9、−7、14  李尚洙(韓国)
許昕(中国) 6、−9、3、8、7 黃鎮廷(香港)
張本智和 7、−10、8、7、7 フランチスカ(ドイツ)
張禹珍(韓国) 5、3、6、5 林鐘勲(韓国)

大会1日目の最後は男子シングルス。
最終試合は21時半に開始されるため、選手にとっては調整が難しいところだが、日本の張本智和は順当にフランチスカを下した。

今大会、「台がかなり止まる」と選手の中では話題になっている。初戦でダブルスをやっている選手ならば慣れもあり、考慮したプレーをしていたが、シングルス初戦の選手は少々対応できていない。
ストップに対し、いつもより体を前に入れないと打てない。多くの選手が苦労する中で、「止まったけど、すぐに対応できた」と怪物張本はさすがだ。
最近、好調のフランチスカをブロックから振り回し、狙いすましたカウンターで手玉に取ってみせた。フランチスカは打っても抜けない展開に、イライラをつのらせた。
  • 揺さぶりからの速攻、張本の真骨頂

  • フランチスカは左右へ振られた