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 8月2日、東京・六本木の東京ミッドタウンの「キャノピー・スクエア」で、今年10月に開幕するTリーグのユニフォーム発表会が行われた。会場は屋外のイベントスペース。折からの猛暑に加え、集まったテレビ局や報道関係の数もものすごく、まさに熱気につつまれた。

 発表会に出席したのは、男子の吉村真晴(T.T彩たま)、張本智和(木下マイスター東京)、上田仁(岡山リベッツ)、丹羽孝希(琉球アスティーダ)、女子の浜本由惟(木下アビエル神奈川)、エリザベータ・サマラ(TOP名古屋)、平野美宇(日本生命レッドエルフ)、加藤美優(日本ペイントマレッツ)の各選手。Tリーグ加盟の男女各4チームの選手が一堂に会するのは、これが初めて。男女それぞれ、共通のデザインコンセプトによる色とりどりのウェアに身を固め、いよいよTリーグ開幕のムードが高まってきた。

 Tリーグとパートナーシップ契約を結び、ウェアのサプライヤーとなるのはアメリカのスポーツ用品メーカー『UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)』。野球の読売ジャイアンツやBリーグ(バスケットボール)のリンク栃木ブレックスなど、多くのプロスポーツチームのサプライヤーとなっている。発表会には日本の総代理店である、株式会社ドームの代表取締役・安田秀一氏も登壇し、「Tリーグさんとのパートナーシップ契約を結ぶことができ、新しい卓球の歴史に少しでも貢献できるのはうれしい思いでいっぱいです」とコメントした。

 強豪が揃う木下マイスター東京の張本智和は、会見後の取材に応じて「海外のトップ選手と1年間を通じてプレーし、自分のレベルアップにもなるのでやりがいのあるリーグ。自分が活躍してチームの初優勝に貢献したい。全部勝ちにいきます」と力強くコメント。日本生命レッドエルフの平野は「Tリーグはいろんなところで卓球を見てもらえることがうれしい。陳思羽(チャイニーズタイペイ)と同じチームで戦えるのが楽しみです」と語った。

 10月24・26日(男子)と25・26日(女子)に行われる、男女の開幕戦の対戦カードについてはすでにお伝えしたが、両国国技館で行われる10月24・25日の2試合については、Tリーグの公式ホームページ上で限定先行抽選発売。10・11月の開催試合についてもチケットの先行販売が行われるので、Tリーグの公式ホームページをチェックしよう!

Tリーグ オフィシャルサイト
https://tleague.jp/
  • 「Tリーグは開幕に向け、着々と準備を進めています」と語った松下浩二チェアマン

  • Tリーグ理事の福原愛さんも登場「世界一のリーグになるよう、精一杯お手伝いしたい」

  • やはり注目度は高い張本智和選手

  • 元欧州女王のサマラは「Tリーグにはたくさんのことを期待している」とコメント

  • 男子4チームのウェア。左から吉村、張本、上田、丹羽の各選手

  • 女子4チームのウェア、左から浜本、サマラ、平野、加藤の各選手

  • 会場には多数のメディアが詰めかけ、注目度の高さをうかがわせた

 8月2日、東京ミッドタウンにて、10月に開幕する「Tリーグ」の開幕戦の日程、そして各チームのユニフォームが発表された。

●男子開幕カード
10月24日(水)T.T彩たま vs 木下マイスター東京(両国国技館)
10月26日(金)岡山リベッツ vs 琉球アスティーダ(テバオーシャンアリーナ)

●女子開幕カード
10月25日(木)TOP名古屋 vs 日本生命レッドエルフ(両国国技館)
10月26日(金)木下アビエル神奈川 vs 日本ペイントマレッツ(立川立飛アリーナ)

Tリーグ オフィシャルサイト
https://tleague.jp/
  • アンダーアーマーのユニフォーム

 8月1日、Tリーグに男女チームが参戦する木下グループ(本社・東京都新宿区/グループCEO:木下直哉氏)が、Tリーグ参戦選手を新たに発表した。

 男子の「木下マイスター東京」は、すでに参戦が公表されている松平健太選手、大島祐哉選手につづき、全日本チャンピオンの張本智和選手の参戦を発表。

 女子の「木下アビエル神奈川」は、森薗美月選手、袁雪嬌選手につづき、2016年世界選手権日本代表の浜本由惟選手が参戦することが発表された。

 10月24日に開幕するTリーグに向け、今後も続々と選手発表されていく予定だ。


■木下マイスター東京 HP
https://kinoshita-meister.com/

■木下アビエル神奈川 HP
https://kinoshita-abyell.com/

■木下グループ
http://www.kinoshita-group.co.jp/
 話を張本美和に戻そう。3年前にバンビで全国優勝した後、2年連続決勝で敗れた時には「実は美和は天才ではなく、過大評価だったかも」という空気が流れた。本当の天才というのはいったん優勝すると勝ち続けるからだ。
 親も認めていた美和の才能だが、親への甘えを断ち切るためなのか、今年に入って孫雪コーチを専任でつけ、美和は厳しい練習に励んだ。その結果、つかんだ全国優勝。しかし、その練習の質と彼女自身の才能を考えれば、今回の優勝は通過点でしかないだろう。
 そして、張本美和自身の本当の才能はもう少し時間をかけなければ見極められない。しかも、その才能の質が「天才」と言われるものなのか、それとも「上質の才能」程度なのかは、今の時点では断定できないだろう。

 テレビなどのマスコミはすぐに天才と言いたがる。それは視聴者をひきつける常套手段の言葉選びだ。卓球界では、マスコミがつけた元祖「天才卓球少女」は福原愛だった。しかし、福原を知る卓球関係者は口を揃えてこう言う。「福原は天才ではなく、努力の人」。身体的にも恵まれていない。ボールセンスが際立っていたわけでもない。3歳から必死でボールを打ち続け、築き上げてつかんだのが全日本チャンピオン、五輪メダリストという成績と称号だった。
 福原と比べれば、張本美和のほうがはるかに才能を持つ選手と言えるかもしれない。

 卓球界での天才の条件と天才たる現象というのは、美和の兄の智和がそうだったように、飛び級で上のカテゴリーでも勝てるようになることだ。各年代での優勝というのは指標にはならない。少年少女時代にプロコーチについて練習量をこなせば、どの選手も相当なレベルに到達してしまう。そこで天才たるレベルを推し量ることはできない。
 しかし、ある時期に、上のカテゴリ−で小学生の美和が中学・高校生に勝ったり、中学生になった美和が一般のクラスで勝つようになれば、それが本物の資質の表れと言えるのではないか。

 今しばらく張本美和の戦いぶりを観察してみよう。もし本物の才能が見えてくれば、新たな「日本卓球界の至宝」として、石川佳純・伊藤美誠・平野美宇・早田ひなに次ぐ、新たな黄金選手になり得るだろう(今野)。
  • 美和の兄・智和は、「飛び級」で上の年代の選手を次々に破ってきた

 卓球の全日本選手権大会ホープス・カブ・バンビの部が7月27〜28日に行われ、注目のカブ女子では全日本チャンピオン張本智和(15歳・JOCエリートアカデミー)の妹、美和(10歳)が見事な優勝を飾り、テレビでも大きく取り上げられた。

 「あの『チョレイ』の張本の妹」という扱いで、ガッツポーズの時、どんな掛け声だったかまで質問されるのだから、スーパースターの妹は大変だ。しかし、実際には天才と言われる兄と比べた時に妹・美和の素質はどのくらいなのだろうか。

 兄の智和が小学4年生、5年生で全国大会で優勝を続け、周りも「天才」「怪物」と騒ぎ始めた頃、両親の言葉として「才能は妹の美和のほうが上かも」という情報が流れてきた。当時は、美和はまだ卓球を始めて間もない頃だっただろう。事実、初めて出場した全日本選手権バンビで優勝を飾り、兄を超える才能の片鱗を示していたのだが、その後、2年連続でバンビとカブでは全国優勝を果たせなかった美和。

 卓球では才能を見極めると言っても、ある程度、練習をこなした状態でないとその子の才能は判断できない。もちろん、まれにラケットを持って間もなくボールをうまく返す特別な感覚を持っている子どももいる。それは水谷隼(木下グループ・五輪メダリスト)であったり、張本智和だった。
 彼らと類似した才能を示した子どもは過去にもいたが、年数が経つほどに天才から「普通」になっていくのが常だ。天才を維持できる本物の天才は極々まれだ。
 
 また、トップ選手の兄弟・姉妹の構成を見てみると興味深いことがわかる。女子の卓球選手で言うと、石川佳純は二人姉妹の長女、伊藤美誠(スターツ)はひとりっ子、平野美宇(日本生命)は3人姉妹の長女。男子では水谷隼は3人兄弟の次男、丹羽孝希(スヴェンソン)は3人姉弟の長男(2番目)、吉村真晴(名古屋ダイハツ)は3人兄弟の長男だ。
 過去に、兄や姉が活躍したり、チャンピオンになった際に、その指導者から「いや、実は彼(彼女)の弟(妹)のほうがもっと才能がある」という言葉を良く聞いた。しかし、実際には数年経っても、弟や妹は兄や姉を追い越せないまま、終わってしまうケースが多いのだ。

 弟や妹は、兄・姉の姿を小さい頃から練習場でよく見ている。それは見取り稽古のようでもあり、実際にボールを打っても習得は早い。そこで親や指導者も「この子は上の子よりも才能がある」と思ってしまう。
 ところが、そこからの集中力の持続や勝負への執着心などが上の子と下の子で違うために、結局、大成しないで終わってしまうケースが卓球界では少なくない(今野)。

(後編に続く)
  • 全日本選手権カブの部で、3大会ぶりの全国優勝を果たした張本美和

 8月1日、Tリーグ(女子)に参戦する日本生命(日本生命保険相互会社/本店・大阪、清水博社長)が、チーム名称や登録選手などを発表した。

 チーム名は『日本生命レッドエルフ』。
 妖精を表す英語「エルフ」に日本生命のコーポレートカラーである「レッド」を冠した名称となっている。なお、「エルフ」はドイツ語で「11」を表すことから、卓球の11点先取とかけ、勝利に向けた意味合いを込めた とのこと。

 登録選手も発表され、昨年度からのメンバーに加え国際大会で活躍する平野美宇選手、早田ひな選手が日本生命レッドエルフのメンバーとしてTリーグに参戦することも発表された。なお、チャイニーズタイペイの陳思羽選手も同チームでプレーすることがわかった。登録選手は下記のとおり。

●日本生命レッドエルフ 登録選手
主将:石垣優香 選手兼コーチ
選手:平野美宇/早田ひな/森さくら/前田美優/陳思羽(チャイニーズタイペイ)/常晨晨(中国)/築月晗(中国)

■詳細
日本生命保険相互会社 サイト内(プレスリリース)
https://www.nissay.co.jp/news/2018/pdf/20180801.pdf
 7月27~29日に富山・富山市総合体育館で「第一三共ヘルスケア・レディース2018 第41回全国レディース卓球大会」が開催。30歳以上の女性による全国大会で、団体戦とダブルス(年齢別4カテゴリー)が行われる。

 団体戦は、狭山フレンズが決勝で花野井クラブを3-1で下して、9年ぶり2度目の優勝を果たした。また、ダブルスCでは持田恵子/船ヶ山昌子が6連覇を達成するなど、各カテゴリーでチャンピオンが誕生した。


第一三共ヘルスケア・レディース2018 第41回全国レディース卓球大会
第2ステージ1位トーナメント上位結果

●団体戦
優勝:狭山フレンズ(埼玉県)
準優勝:花野井クラブ(千葉県)
3位:チャイム(神奈川県)、都クラブ(京都府)

●個人戦(ダブルス)優勝ペア
A(60~109歳):加藤真知子/福留真代(HPC・大阪府)
B(110~125歳):天野久子/宍戸若葉(中野栄体振/中央クラブ・宮城県)
C(126~139歳):持田恵子/船ヶ山昌子(サクセス・愛知県)
D(140歳~):村川治子/宮下隆子(大宮スカット・埼玉県)

全国レディースの模様は卓球王国10月号(8月21日発売)に掲載します。
  • 団体優勝の狭山フレンズ(埼玉)

 7月24〜29日にオーストラリア・ジーロングでITTFワールドツアープラチナ・オーストラリアオープンが開催。日本からは自主参加を含む男子15名、女子19名の総勢34選手が参加し、男子シングルスで張本智和(JOCエリートアカデミー)と大島祐哉(木下グループ)、女子シングルスで石川佳純(全農)がそれぞれ3位入賞を果たした。

 男子シングルスで張本は陳建安(チャイニーズタイペイ)、平野友樹(協和発酵キリン)を下し準々決勝に進出。準々決勝では周雨(中国)を4-2で破り準決勝に進出するも準決勝の許昕(中国)戦では2ゲームを奪うに留まり決勝進出はならなかった。大島はカルデラノ(ブラジル)、アルナ(ナイジェリア)、鄭栄植(韓国)と格上を連破し準決勝に進出。準決勝では1回戦で水谷隼(木下グループ)に勝利し勝ち上がってきた劉丁碩(中国)にストレートで敗退するも3位入賞という結果を残した。男子シングルスの優勝は許昕。劉丁碩に1ゲームしか与えず優勝を決めた。

 女子シングルスでは石川佳純が安藤みなみ(専修大)、芝田沙季、佐藤瞳(いずれもミキハウス)との同士討ちを3連破し準決勝に進出するも、丁寧(中国)戦では1ゲームも奪えずストレートで敗れ3位の結果となった。また、ベスト8には伊藤美誠(スターツSC)、平野美宇(日本生命)、佐藤瞳が入った。女子シングルスの優勝は劉詩雯(中国)。丁寧とのゲームオールの接戦を制しタイトルを手にした。

 また、女子ダブルスでは伊藤美誠/早田ひな(/日本生命)が決勝で佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)との同士討ちを制し優勝。男子ダブルスでは森薗政崇/大島祐哉(FPC/)が決勝に進出するも鄭栄植/李尚洙(韓国)に敗れ準優勝に終わった。

大会優勝者と日本選手の上位記録は以下のとおり。

■オーストラリアオープン記録
●男子シングルス優勝:許昕(中国) 3位:張本智和、大島祐哉
●女子シングルス優勝:劉詩雯(中国) 3位:石川佳純
●男子ダブルス優勝:鄭栄植/李尚洙(韓国) 2位:森薗政崇/大島祐哉
●女子ダブルス優勝:伊藤美誠/早田ひな 2位:佐藤瞳/橋本帆乃香
●混合ダブルス優勝:李尚洙/田志希(韓国) 3位:吉村真晴/石川佳純
7月27日に開幕した「全日本選手権(ホープス・カブ・バンビの部)」(兵庫・グリーンアリーナ神戸)。
本日29日まで3日間にわたって行われる予定だったが、台風12号の接近により、3日目の試合をなくし、2日目で全試合&閉会式まで終わらせることが、2日目の午後に急遽決定。
出場した小学生たちにはかなりハードなスケジュールとなったが、大会は昨夜10時頃すべての試合が無事に終わった。

ホープス男子を制したのは、絶対的優勝候補の松島。準決勝では最大のライバル・吉山をゲームオールジュースで下し、V5を達成。
ホープス女子は、過去2回戦進出が最高というダークホースのカットマン・吉田が初優勝。

カブ男子は、バンビで準優勝している渡部が悲願の初V。注目の岩井田(誠卓球CL./鹿児島)は、ベスト4の佐々木に敗れた。
カブ女子は、全日本王者・張本智和の妹、美和が高い実力を発揮し、バンビに続く2度目の優勝となった。

小学2年以下とは思えないハイレベルなプレーもたくさん見られたバンビの部は、男子は立川、女子は髙橋がそろって初優勝。

※詳しい報道は、卓球王国10月号(8月21日発売)で掲載いたします


●ホープス男子
優勝:松島輝空(木下グループ/京都)
2位: 田畑雄飛(T.Cマルカワ/岡山)
3位:吉山和希(TC中原/埼玉)、薜大斗(かほくジュニア/石川)

●ホープス女子
優勝:吉田一葉(さくら組ジュニア/山口)
2位:面手凛(T.Cマルカワ/岡山)
3位:栗山優菜(AQクラブ/福岡)、青木咲智(石田卓球クラブ/福岡)

●カブ男子
優勝:渡部民人(偉関TTL/東京)
2位:日野湊介(柏ソレイユ/千葉)
3位:中野琥珀(岸田クラブ/神奈川)、佐々木雄大(片山卓球クラブ/福岡)

●カブ女子
優勝:張本美和(木下グループ/宮城)
2位:竹谷美涼(初喜TTC/福岡)
3位:髙森愛央(T.Cマルカワ/岡山)、佐藤希未(マイダス/埼玉)

●バンビ男子
優勝:立川凜(インフTTS/広島)
2位:大野颯真(ABBEY/鹿児島)
3位:加瀬楓真(千城クラブ/千葉)、小林右京(ピンテック/愛知)

●バンビ女子
優勝:髙橋青葉(TIT/群馬)
2位:渡辺葵(新発田ジュニア/新潟)
3位:廣田夢里(岸田クラブ/神奈川)、岩本詩菜(石田卓球クラブ/福岡)
 7月24日からオーストラリア・ジーロングで開催中のITTFワールドツアープラチナ・オーストラリアオープン。28日(土)と29日(日)の2日間、テレビ東京のウェブサイトにて試合の模様がライブストリーミング配信される。お楽しみに。

■配信内容
7月28日(土) 9時〜 男女シングルス準々決勝・準決勝、混合ダブルス決勝
7月29日(日)16時30分〜 男女ダブルス決勝、男女シングルス決勝

※テレビ東京チャンネル(YouTube)で配信予定。時間は日本時間。
※配信時間、内容は試合状況により変更となる場合がありますので、予めご了承ください。

配信情報詳細↓
http://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/2018/australian_op/

テレビ東京卓球チャンネル↓
https://www.youtube.com/user/tabletennis/