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 6月8〜10日に大阪・池田市立五月山体育館で関西学生卓球選手権が開催。男子シングルス決勝では皆川朝(立命館大)が坂根翔大(関西大)とのゲームオールのシーソーゲームを制して優勝。同校対決となった女子シングルス決勝では、澤田優希が後輩の高橋優花を4-1で抑えタイトル獲得を決めた。

 また、ダブルスでは張博良/李佳睿(龍谷大)、代田華菜子/岩濱郁佳(神戸松蔭女子学院大)がそれぞれタイトルを獲得した。

上位の記録は以下のとおり。

■男子シングルス
優勝:皆川朝(立命館大)
2位:坂根翔大(関西大)
3位:木村勇介(立命館大)、石脇優樹(同志社大)

■女子シングルス
優勝:澤田優希(近畿大)
2位:高橋優花(近畿大)
3位:鈴木理彩(神戸松蔭女子学院大)、黄訳心(芦屋大)

■男子ダブルス
優勝:張博良/李佳睿(龍谷大)
2位:皆川朝/上條晃希(立命館大)
3位:山本拓/高橋学斗(近畿大)、三枝晃記/金光航平(近畿大)

■女子ダブルス
優勝:代田華菜子/岩濱郁佳(神戸松蔭女子学院大)
2位:澤田優希/田熊光里(近畿大)
3位:上野大弥/王佳玉(龍谷大)、津隈ひかり/小脇瑞穂(関西学院大)

※写真提供:馬渡卓也/関西学生卓球連盟
  • 男子シングルス優勝:皆川朝(立命館大)

  • 女子シングルス優勝:澤田優希(近畿大)

  • 男子ダブルス優勝:張博良/李佳睿(龍谷大)

  • 女子ダブルス優勝:代田華菜子/岩濱郁佳(神戸松蔭女子学院大)

●男子ダブルス決勝
鄭栄植/李尚洙(韓国) 6、−5、9、5 梁靖崑/周愷(中国)

●女子シングルス決勝
伊藤 7、10、−8、7、−6、10 王曼昱(中国)

●男子シングルス決勝
張本 −9、−8、9、4、−10、7、11 張継科(中国)

女子シングルス決勝で伊藤美誠が王曼昱を撃破!
さらに張本智和が張継科とのゲームオールジュースの大熱戦を制し、ともに初優勝!!

王曼昱に香港オープンで3−4、中国オープンで1−4で敗れていた伊藤は、これで3大会連続の対戦。準決勝で絶体絶命のピンチを脱した伊藤は、出足からサービス・レシーブに迷いがなかった。上回転のラリーには滅法強い王曼昱に対し、レシーブからバック面の変化を巧みに使い、得点を重ねたが、勝負に出ている分、ミスも出た。6ゲーム目の序盤で、王曼昱に遅延行為でイエローカードが出るほど、お互いに神経をすり減らす一戦だった。

ゲームカウント3−1から5ゲーム目を返され、6ゲーム目も5−7、7−9とリードされ、8−10でゲームポイントを握られた伊藤だが、「3−3にしたら不利」とここで気力を振り絞り、4点連取で見事に逆転した。「日本で、本当に観客の皆さんと一緒に勝ち取った優勝。すごくうれしいですけど、中国でやっていたら結果はわからなかったし、中国選手にはいつでも、誰にでも勝てるようになりたい」と試合後に語った。

続いて登場した張本は、張継科に2ゲームを先取され、苦戦。腰を傷めている張継科だが、世界代表への復帰を目指し、中国オープンで完敗した張本に全力で挑んできた。張本のチキータに対する両ハンドのカウンター、ロングサービスでのエース、そしてチキータを前に落としてタイミングを外すテクニックは、さすが「元祖」の貫禄だった。勝負はゲームオールにもつれた。

最終ゲームは張本が6−2とリードして優勝に近づいたかと思いきや、張継科が一気に5点連取で逆転。9−9から張継科が得点し、9−10でチャンピオンシップポイントを奪われたが、ここは張本がしのぐ。張本、11−10でチャンピオンシップポイントを取り返すも、11−11。
ここで張継科は思い切ってロングサービス。「それまでもロングサービスでエースを取られていたし、サービスのスイングが少し違うので出してくるのを感じた」という張本は冷静だった。フォアで狙い打って鮮やかなレシーブエースを奪い、12−11から今度はロングサービスでサービスエース。二本のロングサービスが交錯した末に、14歳の新チャンピオンが誕生した!

シングルス1回戦から張禹珍(韓国)、周雨(中国)、馬龍(中国)、李尚洙(韓国)、そして張継科(中国)。中国選手3人、韓国選手2人に勝っての堂々たる優勝。そして何より、馬龍と張継科というふたりの五輪王者を破っての優勝。「世界団体のリベンジのつもりで挑んだ」というジャパンオープンで、張本智和は再び世界の卓球界に強烈なシグナルを発した。
  • 要所でストレートに叩くスマッシュが冴えた伊藤

  • 見事にジャパンオープン初優勝!

  • 全盛期を彷彿とさせるプレーで張本を追いつめた張継科

  • 張本、ゲームオールジュースで歓喜の勝利!

  • メダルを手にハリスマイル!

●女子シングルス準決勝
王曼昱(中国) 7、−7、10、−9、6、6 劉詩ウェン(中国)
伊藤 −8、−9、−6、9、9、7、7 陳幸同(中国)

●男子シングルス準決勝
張継科(中国) キケン ボル(ドイツ)
張本 5、−10、4、5、−5、9 李尚洙(韓国)

●女子ダブルス決勝
顧玉ティン/木子(中国) キケン 劉詩ウェン/王曼昱(中国)

ジャパンオープン最終日の男女シングルス準決勝。伊藤美誠と張本智和、ともに決勝進出!

伊藤はなんとゲームカウント0−3の4−9から大逆転。バックの懐が深くて守りが堅く、巧みな緩急を交える陳幸同にうまく待ちを外されていたが、陳幸同も4ゲーム目はやや勝利を意識したか。このゲームを落としてから、プレーが防戦一方になり、逆に伊藤は巻き込みサービスから3球目スマッシュをビシバシ決めた。「2ゲーム目を逆転で落としてしまって、0−3までいって、4ゲーム目はもう負けてもいいから思い切ってやろうと思いました」と試合後の伊藤。

そして張本は、難敵・李尚洙を4−2で下した。スロースターターの李尚洙に対して、幸先良く1ゲームを先取。李尚洙の高い打球点から振り抜くバックドライブ連打に苦しんだが、ラリー戦で堂々と押し切った。「昨日よりサービスが効かなかったけど、普通のサービスにして、ラリーで点が取れた」と試合後のコメント。決勝では張継科と相まみえる。「(張継科とは)先週やったばかりで、まさかまた決勝で当たるとは思わなかったです。でも勢いと実力では自分が上、準々決勝・準決勝でのプレーができれば勝てると思う」(張本)。心理面では完全に張継科を呑んでいる。

なお、男子シングルス準決勝の第1試合は、ボルが首を痛めて棄権。ボル対張継科を楽しみにしていた地元ファンには残念なニュースだが、故障の多い両選手だけに、こればかりはしかたない。なお、女子ダブルス決勝も、劉詩ウェンの負傷による棄権がアナウンスされ、顧玉ティン/木子が戦わずして優勝。

準決勝でのプレーを見る限り、劉詩ウェンはプレーできないほどの故障ではないだろう。過去の大会のパフォーマンスを振り返っても、世界選手権明けのジャパンオープンは、中国にとってそこまで全力で戦う大会ではない、ということだ。男子シングルス決勝の張継科も、準々決勝の上田戦で何度も腰をおさえ、痛がるそぶりを見せていた。……さすがにこれ以上の棄権は避けてもらいたいのだが。
  • 伊藤、神がかりの逆転勝利!

  • 0−3の4−9という大ピンチを脱した

  • バックの守りが堅かった陳幸同

  • 張本、ついに決勝進出だ

  • 勝利を決め、今日もソリソリ!

  • 李尚洙、快速フォアドライブは不発

●女子シングルス準々決勝
伊藤 3、7、−11、−8、3、6 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
陳幸同(中国) 3、4、−10、−9、7、9 石川

●男子シングルス準々決勝
李尚洙(韓国) 3、−8、−9、−3、8、5、4 荘智淵(チャイニーズタイペイ)
張本 8、9、7、−3、−2、6 馬龍(中国)

大会第4日目のラストに、すごいサプライズが待っていた!
張本智和が現五輪&世界王者の馬龍を破った!

試合前はやや表情が硬く見えた張本だが、試合が始まると第1ゲームから声を出し、エンジン全開。ハイトス(投げ上げ)サービスを有効に使い、馬龍のレシーブを崩す。躊躇(ちゅうちょ)なく振り抜くフォアドライブの破壊力は馬龍のお株を奪うほどで、これほどノータッチで抜かれる馬龍は見たことがなかった。
2ゲーム先取した3ゲーム目、10−6から10−7になったところでベンチの倉嶋洋介監督がすかさずタイムアウト。11−7でこのゲームを奪い、一気に3ゲームを連取する。

4・5ゲーム目はやや勝利を意識した感があり、両ハンドのスイングスピードが鈍った張本。すかさず馬龍に2ゲームを取り返されたが、試合後に「1〜3ゲーム目はすごく集中できていたけど、4・5ゲーム目に一回集中力が切れてしまった。ベンチで倉嶋監督に、3−3になると厳しいから、6ゲーム目の出足でリードするか、競っていこうと言われた。出足で声を出したら、体も動いてきました」とコメント。
6ゲーム目は再び気合いを入れ直し、6−2、7−4、9−6とリードを保ち、馬龍のミドルにパワーフリックを突き刺して10−6。最後もバックハンドの連打を馬龍のミドルに決め、両手を広げて天を仰いだ!

14歳の英雄を讃える会場の拍手は、しばらく鳴り止まなかった。先週の中国オープン決勝で樊振東に完勝し、優勝した馬龍から挙げた金星。「現世界チャンピオンに勝つのは初めてだし、世界で一番の選手にこんなに早く勝ててビックリしています。勝てたから言うわけじゃないですけど、(馬龍は)やりやすい相手でした」という試合後のコメントに驚いた。
序盤で有効だったハイトスサービスについては、「3月のカタールオープンで(投げ上げサービスを使う)カルデラノ(ブラジル)に負けて、すごく良いサービスだと思ったので、自分も取り入れようと思っていました。練習してきたけど、まさか世界チャンピオンに3ゲームも効くとは思わなかった」とコメントした。

明日の男子シングルス準決勝は、張本対李尚洙、張継科対ボル。4月のアジアカップでは、樊振東を破った後に韓国の丁祥恩に屈した張本だが、今大会は一気に頂点を極める構えだ。

また、女子シングルス準々決勝では、伊藤が鄭怡静を破ってこちらも4強入り。1・2ゲーム目とも8−2でリードを奪うなど、前半は一方的な展開。3ゲーム目も7−2までリードを広げたが、ここからまさかの逆転を許し、ゲームカウント2−2に並ばれた。
「前半はすごく良いプレーができたんですけど、3・4ゲーム目はサービス・レシーブの展開が良くなくて落としてしまった。それまで効いていたサービスがあまり効かなくなった」と試合後に語ったが、5ゲーム目は出足からフォアのスマッシュを連発し、きっちり気持ちを切り替えた。

伊藤は明日の準決勝で、石川を破った陳幸同と対戦。石川はゲームカウント0−2から2−2に追いつき、5ゲーム目5−2とリードしたが、ここから逆転を許した。陳幸同はパワーはそれほどないが、バックの守りが堅く、駆け引きもうまい。明日は好ゲームが期待できそうだ。
  • 大観衆の声援に応える張本、圧巻の勝利だった

  • ベンチの倉嶋監督と歓喜の抱擁

  • 応援していた日本男子チームも大興奮!

  • 試合の序盤から異様なほど汗をかいていた馬龍。顔面は蒼白だった

  • 出入りの激しい試合だったが、最後はきっちり締めた伊藤

  • 石川、陳幸同にも勝機は十分あった。惜しまれる内容だった

●女子シングルス準々決勝
劉詩ウェン(中国) 4、7、3、4 平野
王曼昱(中国) 5、9、8、8 木子(中国)

●男子シングルス準々決勝
張継科(中国) −9、7、−9、−8、11、7、7 上田
ボル(ドイツ) −12、11、3、7、9 松平

先に行われた男女シングルス準々決勝の2試合、結果は上記のとおり。

惜しかったのは上田。張継科に対して前陣で積極的に仕掛け、ゲームカウント3−1とリード。ボールの質の高さでは互角以上、ミドルに打たれたボールも咄嗟の反応で返球する集中力は素晴らしかった。5ゲーム目で一気に勝負を決めたかったが、ここをジュースで落とすと、張継科は少し台から距離を取って上田の速攻に対応。バック対バックから回り込む上田の逆を突いてストレートに送り、ノータッチで抜くなど、さすがの勝負勘を見せた。

「香港オープンで(吉村)真晴、中国オープンで張本が張継科選手に勝っていたので、自分も良いイメージを持って試合に臨むことができた。ぼくは台から距離を取って打ち合うより、先手を取ってカウンターを狙うプレーが得意なので、そこは通用した部分だと思いますが、打撃戦では体の強さの違いを感じた。地元開催で、これだけ多くの方が最後の一本まで声援を送ってくれたことに感謝しています」(上田)

男子シングルス準々決勝のもうひと試合、松平対ボルも好ゲームだった。ラリー戦では厳しい勝負になると、松平の両ハンドの仕掛けは非常に早く、ミドルを突いたボールが何度もボルの体に当たっていた。10−9で先にゲームポイントを奪った2ゲーム目を取り、2−0にしておきたかった。

女子シングルス準々決勝で、先月の世界選手権団体戦に続いて劉詩ウェンに挑んだ平野は、残念ながら完敗。「相手のペースで、自分のプレーが全く出せずに終わってしまった。悔しいというか情けないです。同じスタイルのプレーをしているのに、全体的に相手のほうが上だった」と試合後の平野。「対中国はこのままだったらずっとトップに勝てない。これから1カ月くらい試合がないので、いろいろ考えたい。9月のワールドツアーでまた優勝できるようにしたい」(平野)
  • 張継科と白熱の打撃戦を展開した上田

  • 張継科、試合感覚が徐々に戻ってきたか

  • 準々決勝で敗れたが、今大会の健太は強かった

  • ボル、試合運びのうまさはさすが

  • 平野、劉詩ウェンへのリベンジはならず

●女子ダブルス準決勝
劉詩ウェン/王曼昱(中国) 6、−6、7、5 田志希/梁夏銀(韓国)
顧玉ティン/木子(中国) 4、4、−6、4 鄭先知/劉馨尹(チャイニーズタイペイ)

●男子ダブルス準決勝
梁靖崑/周愷(中国) 5、6、5 寥振ティン/林昀儒(チャイニーズタイペイ)
鄭栄植/李尚洙(韓国) 8、−8、10、−9、9 何鈞傑/黄鎮廷(香港) 

●混合ダブルス準決勝
吉村真/石川 6、6、5 李尚洙/崔孝珠(韓国)
梁靖崑/陳幸同(中国) −7、9、6、7 何鈞傑/李皓晴(香港)
●混合ダブルス決勝
梁靖崑/陳幸同(中国) 9、9、9 吉村真/石川

ジャパンオープンはダブルス3種目の準決勝、そして混合ダブルス決勝が行われた。決勝に進出した吉村真晴/石川佳純ペアは、中国ペアに0−3で敗れ、惜しくも銀メダル。1−6とスタートダッシュを許してから、9−8と逆転した1ゲーム目を落としたのが惜しまれる。各ゲームとも競り合ったものの、梁靖崑のチキータのプレッシャーが大きく、陳幸同も要所で両ハンドの速攻を決めてきた。
  • 吉村/石川、決勝までは圧巻の強さだったが、惜しくも2位

  • 栄冠を手にした中国の梁靖崑/陳幸同

●女子シングルス2回戦
木子(中国) 10、−6、−9、5、8、7 早田
伊藤 7、7、2、4 徐孝元(韓国)
石川 6、9、−4、1、7 スッチ(ルーマニア)
王曼昱(中国) 6、7、8、−7、9 李皓晴(香港)

●男子シングルス2回戦
張本 8、7、10、7 周雨(中国)
張継科(中国) −8、9、−2、7、3、−2、13 梁靖崑(中国)
馬龍(中国) 10、1、4、4 吉村真
李尚洙(韓国) 8、8、−6、6、−9、−7、6 寥振ティン(チャイニーズタイペイ)

昨日4試合ずつ行われた男女シングルス2回戦(ベスト8決定戦)、残りの4試合が行われ、女子の伊藤と石川、男子の張本がベスト8進出を果たした。

伊藤は相変わらずのカット攻略のうまさで、徐孝元を完封。石川はラリー戦での攻守の切り替えの早さで、競るとうるさいスッチにチャンスを与えず、4−1で快勝した。
超満員の地元ファンの声援を集めた早田は、カウンターのバックドライブ連打と強力なフォアドライブで、木子と接戦を展開。ゲームカウント2−1とリードしたが、4ゲーム目の出足で離され、2−2に追いつかれた。試合後に「ちょっと安定志向でいってしまった。ほんの数本だけど、中国選手はそこを狙ってくる」とコメントした。
「ほんの少しのあまさで負けてしまったので、それが普段の練習の中でのあまさなのかなと思います。地元の方々の声援は本当にうれしかったですけど、勝つ姿を見せたかった」(早田)

そして張本は、豪腕サウスポーの周雨にストレート勝ち。台上に課題を抱え、張本のサービスに対してレシーブが安定しない周雨。逆に張本は「レシーブでチャンスを与えないように心がけた、ラリーならば五分五分で勝負できると思った」とコメント。3ゲーム目に7−10から5点連取で12−10と逆転し、4ゲーム目も一気に突き放した。今日夜の準々決勝では、いよいよ馬龍と相まみえる。

吉村真はその馬龍に対し、1ゲーム目に好プレーを連発して先にゲームポイントを握ったが、ここを逆転で落とすと後は流れを取り戻せず。馬龍のバックの守りはまさに鉄壁だった。
  • 石川、スッチの変化に惑わされなかった

  • 早田、元世界3位の木子に善戦するも、あと一歩

  • 吉村真は馬龍の総合力に屈した

  • 張本、周雨に衝撃的なストレート勝ち

  • 勝利の瞬間、会心の咆哮!

  • 地元出身の早田に送られる声援は温かかった

 日本初のプロリーグになるTリーグの今秋の開幕戦が決まったことが発表された。

●Tリーグ開幕戦
男子 2018年10月24日(水)
女子 2018年10月25日(木)
●開幕試合会場
東京・両国国技館

一般社団法人Tリーグ 代表理事 専務理事 松下 浩二氏のコメント
「両国国技館は日本の国技である相撲の聖地とも呼ぶべき場所です。まだこれから開幕するTリーグがこのようなことをいってはおこがましいことは承知しておりますが、いつかは卓球も国技と呼ばれるようなスポーツになれればという想いを持って、開幕の場所を国技館といたしました。スタートの場所として、これほどにふさわしい場所はないと思っております。10月24日の男子、25日の女子と、記念すべき開幕を必ずや盛り上げてまいります」
★大会第4日目・6月9日のタイムテーブル

10:00〜 ●女子シングルス2回戦
早田 vs. 木子(中国)
伊藤 vs. 徐孝元(韓国)
石川 vs. スッチ(ルーマニア)
李皓晴(香港) vs. 王曼昱(中国)

10:50〜 ●男子シングルス2回戦
張本 vs. 周雨(中国)
張継科 vs. 梁靖崑(中国)
吉村真 vs. 馬龍(中国)
李尚洙(韓国) vs. 寥振ティン(チャイニーズタイペイ)

11:40〜 ●女子ダブルス準決勝
劉詩ウェン/王曼昱(中国) vs. 田志希/梁夏銀(韓国)
鄭先知/劉馨尹(チャイニーズタイペイ) vs. 顧玉ティン/木子(中国)

12:20〜 ●男子ダブルス準決勝
梁靖崑/周愷(中国) vs. 寥振ティン/林昀儒(チャイニーズタイペイ)
何鈞傑/黄鎮廷(香港) vs. 鄭栄植/李尚洙(韓国)

13:30〜 ●混合ダブルス準決勝
吉村真/石川 vs. 李尚洙/崔孝珠(韓国)
何鈞傑/李皓晴(香港) vs. 梁靖崑/陳幸同(中国)

14:10〜 ●女子シングルス準々決勝(2試合)
15:00〜 ●男子シングルス準々決勝(2試合)
15:50〜 ●混合ダブルス決勝

17:00〜(以降は予定時間) 女子シングルス準々決勝
17:50〜 男子シングルス準々決勝
18:40〜 女子シングルス準々決勝
19:30〜 男子シングルス準々決勝

大会第4日目の6月9日、今日と明日のチケットはすでに完売。会場の外には、入場を待つ観客の皆さんが大行列。朝から早田対木子、伊藤対徐孝元、石川対スッチと好カードが目白押し。続く男子シングルス2回戦も張本対周雨、吉村真対馬龍という対戦カードが待っている。これは楽しみだ!
  • 市の中心部からやや離れている体育館だが、ご覧の大行列

●女子シングルス2回戦
陳幸同(中国) 2、7、−6、6、8 加藤
劉詩ウェン(中国) 4、−7、7、3、7 陳思羽(チャイニーズタイペイ)
平野 9、−9、8、8、7 安藤
鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 7、−6、10、5、8 佐藤

●男子シングルス2回戦
ボル(ドイツ) 7、6、8、5 M.カールソン(スウェーデン)
荘智淵(チャイニーズタイペイ) 4、−9、−7、6、5、6 ゴーズィ(フランス)
上田 −8、9、−7、8、−5、6、6 吉村和
松平 8、−7、9、12、6 デュダ(ドイツ)

大会第3日目のラストラウンド、男女シングルス2回戦の前半4試合が行われた。残る4試合は明日午前中に進行する。

女子シングルス2回戦では、平野美宇がベスト8に一番乗り。田志希(韓国)、サマラ(ルーマニア)と強豪を連破してきた安藤に4−1で勝利。中盤から安藤の強力なフォアサービス、バック表ソフトの変化に慣れ、強烈なバックドライブを連発した。「(日本勢同士の対戦だと)ベンチコーチがいないと自分で考えなければいけないことが多い。それは今の自分の課題なので、その中で勝てたことはうれしい。安藤さんとは初めての対戦で、初めての選手に強いのはわかっているので、早く慣れることを心がけました」(平野)。

加藤はバックハンドを武器に、陳幸同と緩急のあるラリー戦を繰り広げたが、及ばず。1回戦で胡麗梅を破った佐藤は、鄭怡静に対して3ゲーム目をジュースで落としたのが惜しまれる。ロビングも交えて観客を沸かせたが、フォアドライブの回転量をうまくコントロールしながら、チャンスボールに強打を打ち込む鄭怡静のカット打ちはうまかった。攻撃も要所でカウンターを浴びた。

男子では上田と吉村和が手に汗握る熱戦を展開。先手を取られると吉村のバックハンドに押される場面が多かったが、「バックハンドが強力だったけど、それを封じることを意識しすぎるとどうしても消極的なプレーになってしまう。打たれて点を取られてもしかたないと、割り切ることができたのが大きかった」と試合後の上田。ロングサービスとブツ切りの下回転サービスで勝負をかけた最終ゲームの終盤は、勝利への強い意志を感じさせた。「(東京五輪の)代表争いが激しさを増す中で、今日勝ってアピールできたことは良かったと思います」(上田)。ボールの質の高さは誰もが認めるところ、改めてその実力をアピールした。

吉村は最終ゲームの6−10では、サービスミスでゲームオーバーとなったが、この大会でのプレーは圧巻だった。何より「面構え」がいい。闘志を内に秘め、戦う男の顔になってきた。

そして松平は、対ループのカウンターに威力のあるデュダに対し、スピードあふれるバックドライブを軸に速攻を仕掛け、フォアドライブでも早めに勝負した。接戦も予想された一戦だったが、5ゲーム目の10−6のマッチポイントでは、目にも留まらぬフォアストレートのフォアドライブで打ち抜いた。観客席からは大きな声援が送られた。
  • 安藤の変化に動じなかった平野

  • 安藤は日本女子の秘密兵器になれるポテンシャルを示した

  • 佐藤、鄭怡静のうまいカット打ちに敗れた

  • 相変わらずの巧みな緩急を見せた加藤だが、陳幸同に敗れた

  • 高い集中力で吉村和に競り勝った上田

  • 香港オープン優勝の実力を示した吉村和弘

  • 今日の健太は強かった。早めの勝負でデュダを破る