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●混合ダブルス準々決勝
吉村真/石川 1、−3、7、6 張禹珍/田志希(韓国)
何鈞傑/李皓晴(香港) 13、5、8 張本/平野
梁靖崑/陳幸同(中国) 6、−10、9、−8、9 黄鎮廷/杜凱琹(香港)
李尚洙/崔孝珠(韓国) 9、3、−7、8 陳建安/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)

●女子ダブルス準々決勝
劉詩ウェン/王曼昱(中国) −5、11、−9、9、9 早田/伊藤
顧玉ティン/木子(中国) −10、2、−13、2、7 バラジョバ/マテロバ(スロバキア/チェコ)
田志希/梁夏銀(韓国) 6、−7、11、3 サマラ/スッチ(ルーマニア)
鄭先知/劉馨尹(チャイニーズタイペイ) 4、−8、−11、9、5 呉穎嵐/蘇慧音(香港)


●男子ダブルス準々決勝
梁靖崑/周愷(中国) −9、7、6、7 張本/木造
廖振ティン/林昀儒(チャイニーズタイペイ) −5、7、10、7 ドゥダ/チウ・ダン(ドイツ)
何鈞傑/黄鎮廷(香港) 3、−7、−9、6、5 陳建安/荘智淵(チャイニーズタイペイ)
鄭栄植/李尚洙(韓国) 10、10、8 張禹珍/林鐘勲(韓国)

ジャパンオープンは男女ダブルスの準々決勝が終了。
日本勢は混合ダブルスで吉村真/石川が準決勝へ進出し、メダルを確定させたが、勝ち残ったのはこのひとペアのみ。女子ダブルスで早田/伊藤が中国ペアと素晴らしいラリー戦を展開し、会場を大いに沸かせたが、最終ゲーム7−10から9−10への追い上げも実らず、最後は伊藤の3球目攻撃がネットを弾いてオーバー。

試合後、伊藤は「まだまだだと思い知らされた。中国にいつ勝てるのか、ほど遠く感じます。いけそうで勝てないことが何度もあって、なかなか勝てない」と涙を浮かべてコメント。中国の壁の厚さを改めて体感したが、伊藤は中国が最も警戒している選手であることは間違いないだろう。明日の女子シングルス2回戦はカットの徐孝元(韓国)との対戦だ。
  • 張本/平野はベスト8。「ユース五輪(の混合団体)で結果を残したい」(張本)

  • 早田/伊藤、会場を大いに沸かせたが、あと一歩

  • 早田/伊藤に競り勝った劉詩ウェン/王曼昱

  • 張本/木造も準々決勝で敗れた

●男子シングルス1回戦
ボル(ドイツ) 11、10、5、7 田中
吉村和 −9、8、2、8、−9、7 丹羽
上田 6、7、−7、6、8 何鈞傑(香港)
張本 9、8、3、6 張禹珍(韓国)
吉村真 12、13、8、−3、9 アポロニア(ポルトガル)
松平 8、9、5、8 黄民夏(韓国)
寥振ティン(チャイニーズタイペイ) −9、−12、7、7、10、12 吉田

男子シングルスも1回戦が終了!
最大の注目カードだった、吉村和弘対丹羽孝希の一戦は、2ゲーム目から3ゲームを連取した吉村が勝利。吉村の縦回転系のサービスに対し、丹羽はチキータで強くレシーブすることが難しく、要所でブッツリ切れた下回転サービスでエースを奪われた。一方の吉村、両ハンドの直線的な弾道のドライブは、やはり素晴らしい威力。力みがなく、二発、三発と続けざまに打ち込んで得点を重ねた。「バックハンドとか、彼のプレーはすごく攻撃的で、相手のレシーブから押されてしまった」と試合後の丹羽。

こちらも好カード、16年世界ジュニア王者の張本と、13年世界ジュニア王者の張禹珍の一戦は、張本の完勝。相手をのんでかかるようなところがある張禹珍だが、この試合はむしろ張本の気迫にのまれていた。「張禹珍は非常に好調なので、(ドローで)入ってきた時はちょっと嫌な感じでしたけど、(張本)智和のサービスがすごく効いていた。これが効いているうちは負けないなという感じでしたね」とベンチに入った倉嶋監督。

2日前の練習で右肩、肩甲骨に近い裏側の部分に痛みを訴えたという張本だが、本人曰く「肩はまったく問題ないです」。「明日のシングルスで一回勝てば馬龍選手と当たる。昔一度当たっているけど、なかなかチャンスはないと思う。2回戦の相手(梁靖崑)も強いけど、まずそこで勝ちたい」(張本)。

上田、吉村真、松平も1回戦を勝ち上がり、日本男子は5人がベスト16進出だ。
  • 吉村和弘、その剛打は丹羽をも呑み込んだ

  • 吉村の連続攻撃に、なかなか攻守を切り替えられなかった丹羽

  • 張禹珍を吹き飛ばした張本

  • 張禹珍は多彩なテクニックを披露する前に散った

  • 左腕の何鈞傑に完勝した上田

●女子シングルス1回戦
安藤 3、10、8、6 サマラ(ルーマニア)
早田 3、−12、4、6、5 周一涵(シンガポール)
加藤 9、4、-7、-4、-5、4、8 木原
伊藤 7、10、6、9 劉恩寵(韓国)
佐藤 -8、10、9、8、9 胡麗梅(中国)
陳幸同(中国) 6、4、10、-9、7 長崎
石川 -9、1、7、10、5 金可英(韓国)
平野 7、-10、7、9、7 ユ・フ(ポルトガル)
李皓晴(香港) 5、3、2、7 大藤

女子シングルス1回戦、日本勢の結果は上記のとおり。
予選トーナメントから勝ち上がった安藤は、バックの堅いブロックとナックルの変化、そしてフォアのスマッシュでサマラにもストレート勝ち。快進撃はまだまだ止まらない。今大会一番の声援を受けた地元出身の早田は、両ハンドから強烈なパワードライブを連発して周一涵に完勝した。

促進ルールにもつれたカット対決を制し、13年世界選手権・中国代表の胡麗梅を破ったのは佐藤。「4年前に一度対戦して、ゲームカウント2-2の10-7から逆転負けしていたので、リベンジしたかった。促進に入ってから、サービスでは点を取れなくてもいいくらいの気持ちで思い切っていきました」と試合後に語った佐藤。逆にレシーブでは徹底的に粘り抜き、胡麗梅のミスを誘った。チームメイトであるカット型の橋本と、促進ルール対策の練習もしているという佐藤、その備えが大舞台で生きた。

1ゲーム目を落とし、一瞬ヒヤリとしたのは石川。対戦相手の金可英は元中国選手で、カデット時代に中国代表にもなった選手。長身でバックハンドが非常に強く、予選トーナメントで梁夏銀(韓国)を破って勝ち上がってきた。バックの守りにつかまると厄介だったが、石川は多彩なコース取りと威力を増したバックハンドで、2ゲーム目以降は要所を締めた。
  • 地元ファンの大声援に勝利で応えた早田

  • 伊藤はストレート勝ちで2回戦へ

  • プレーに力強さを増している石川

  • 韓国の新戦力・金可英は石川に敗れたが、今後も要注意

  • ポルトガルのペンドラ、ユ・フに勝利した平野

  • 佐藤は見事なプレーで胡麗梅を撃破

  • 手に汗握るカット対決だった

●女子ダブルス1回戦
早田/伊藤 7、7、7 崔孝珠/劉恩寵(韓国)
顧玉ティン/木子(中国) 8、9、7 橋本/佐藤
呉穎嵐/蘇慧音(香港) −9、9、8、8 木原/長崎

●男子ダブルス1回戦
ドゥダ/チウ・ダン(ドイツ) 8、5、−8、−8、6 上田/吉村真
張本/木造 −8、−10、5、6、6 シェルべリ/ピスチェイ(スウェーデン/スロバキア)

●混合ダブルス1回戦
張本/平野 7、6、6 M.カールソン/エクホルム(スウェーデン)
吉村真/石川 5、3、7 荘智淵/陳思羽(チャイニーズタイペイ)

大会第3日目を迎えたジャパンオープン。今日からシングルスでシード勢が登場することもあり、会場には平日にも関わらず、昨日よりはるかに多い観客が詰めかけている。

午前中はダブルス3種目が進行。日本勢では女子ダブルスで、世界選手権3位の早田/伊藤ペアがベスト8入り。続く男子ダブルスでは、張本/木造が0−2からの逆転勝ちで準々決勝に進んだ。対戦ペアには昨年の世界選手権個人戦で張本と対戦したピスチェイがおり、相変わらずのトリッキーな球さばきで日本ペアを混乱させたが、日本ペアは尻上がりに調子を上げた。
また、上位進出も期待された上田/吉村真ペアは、左シェークのドゥダと右ペンドライブのチウ・ダンのドイツペアに惜敗。こちらも0−2から追いつき、最終ゲームは押し気味に試合を進めたのだが、ドイツペアはチウ・ダンが格段に強くなっていた。

そして混合ダブルス1回戦では、吉村/石川と張本/平野がベスト8に進出した。吉村/石川はタイペイペアを攻守で圧倒し、さすが世界チャンピオンペア、というところを見せた。観客からは大きな声援が送られた。さあ、いよいよ男女シングルスの決勝トーナメント、1回戦がスタートする。
  • 抜群のコンビネーションを見せた早田/伊藤

  • 張本/木造は0−2から逆転勝ちし、会場を沸かせた

  • 貫禄のプレー、吉村真/石川ペア

  • クセ者・ピスチェイ(左)の球さばきは侮れない

 男女シングルスは予選トーナメント3回戦が終了し、男女とも明日の決勝トーナメントに進出する選手が決定した。

 男子では田中が森薗との大激戦に勝利。高い打球点から、左腕の森薗のフォアを連続で攻めるカウンターのバックハンドが炸裂した。最終ゲームは田中が10ー9で2回目のマッチポイントを握り、勝負の一本がまさかのネットイン。森薗の必死の飛び込みも及ばなかった。ミックスゾーンで「試合内容がひどすぎた。このままだと自分の卓球人生が終わってしまう」と悲壮感を滲ませた森薗。しかし、「(代表に選ばれた)アジア競技大会をひとつのターニングポイントにできるようにしたい」と最後は前向きに語った。

 女子は大藤、木原、長崎、安藤が予選トーナメントを突破した。大藤は塩見とのゲームオールジュースの激戦を制し、木原と長崎は欧州勢に対してサービス・レシーブで先手を奪った。安藤は田志希に6ゲーム目に何回もマッチポイントを奪われながらしのぎ切り、改めて国際競争力の高さを示した。

 そして惜しかったのは小塩(おじお)。スッチの変幻自在のカット打ちを低く正確なカットでしのぎ、時にスッチが根負けするほどだった。惜しくも敗れた試合後、「相手にたくさん動かされてすごく疲れました」と笑顔でコメント。「守りだけじゃなく、相手にプレッシャーを与えることができるフォアを強化したい」と語った。
 一方、試合後の握手の時に「すごく良いプレーだった」と小塩の健闘を讃えたスッチは「私が100万回返しても、彼女はしっかり返球してきた」とコメント。「彼女は失うものはないというプレーだった。私はカットと戦うのは好きだけど、彼女はとても強かったし、タフなゲームだった。本当に驚くべきプレーだった」(スッチ)。

●男子シングルス予選トーナメント3回戦・主な結果
田中(愛工大名電高) −2、9、−7、9、11、−8、9 森薗(FPC)
黄民夏(韓国) 6、−9、−9、8、−3、3、9 及川(専修大)
鄭栄植(韓国) 3、7、−6、−7、−13、8、9 于子洋(中国)

●女子シングルス予選トーナメント3回戦・主な結果
スッチ(ルーマニア) 4、−10、5、6、−7、7 小塩(JOCエリートアカデミー)
大藤(ミキハウスJSC) 2、4、−8、−11、−7、9、10 塩見(四天王寺高)
木原(JOCエリートアカデミー) 4、−2、4、−8、7、9 マテロバ(チェコ)
馬文ティン(ノルウェー/広島日野自動車) −9、−7、3、12、5、−6、10 蘇慧音(香港)
金可英(韓国) 10、4、9、−12、−9、−10、2 梁夏銀(韓国)
長崎(JOCエリートアカデミー/大原学園) 7、7、−6、8、−9、7 バラージョバ(スロバキア)
安藤 3、−2、9、−4、−10、15、4 田志希(韓国)
  • 前陣での鋭いバック連打を見せた田中

  • 最後はネットインに泣いた森薗

  • 安藤は田志希のマッチポイントを何度もしのぎ、逆転勝ち

  • 塩見との激しいラリー戦を制した大藤(手前)

  • 変化の激しいツッツキとカットでスッチを追いつめた小塩

  • カットに強くなったスッチだが、小塩戦は苦心のプレーだった

 各種目の予選ラウンドが行われている大会第2日目のジャパンオープン。男子シングルス予選トーナメント3回戦で、中国オープンで15年世界選手権2位の方博(中国)を破った林昀儒(リン・ユンジュ/チャイニーズタイペイ)が張継科(中国)の胸を借りた。

 抜群の予測能力を生かしたカウンタープレーに潜在能力を感じさせる林昀儒。しかし、張継科に対してはサービス・レシーブで優位に立てず。回転量の多い張継科のチキータに手を焼いた。少しずつフォアで狙い打つプレーが増えてきた張継科は、次第に試合勘を取り戻しつつあるのか。
 「彼はまだ17歳だけど、中国選手にも勝ったことがあるから、特にバックハンドとサービスに注意して、しっかり準備をしてきた。短いラリーの中でしっかりプレーをコントロールできたと思う」(張継科)

 吉村和弘はタイペイの陳建安に逆転勝ちし、きっちり明日の決勝トーナメント1回戦に勝ち上がった。0−2とリードされても焦らず、最後まで冷静なプレーを貫いた。琉球アスティーダに所属する江宏傑は、奥さんの福原愛さんが見守る中、香港オープン2位の趙勝敏を破って予選突破。巧みなサービスが特徴のドイツの左腕・デュダは、15年世界ジュニアチャンピオンの劉丁碩を下し、中国勢から白星を挙げている。

●男子シングルス予選トーナメント3回戦・一部の結果
張継科(中国) 11、7、9、−6、9 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
吉村和弘 −6、−3、5、6、3、5 陳建安(チャイニーズタイペイ)
江宏傑(チャイニーズタイペイ) -8、8、12、-7、9、6 趙勝敏(韓国)
デュダ(ドイツ) 10、7、−7、8、−14、6 劉丁碩(中国)
  • 決勝トーナメントへ駒を進めた張継科

  • 張継科といえば太もも。筋肉が戻ってきてますね…

  • 1ゲームを奪うも、張継科に敗れた林昀儒

  • 陳建安に対し、3ゲーム目から一気にギアを入れた吉村和

  • ジャンくん、韓国のホープに競り勝つ

  • 旦那さんの勝利に、愛ちゃんも満面の笑顔。右は宮崎義仁・強化本部長

  • ドイツのデュダ、強かった

 ジャパンオープンの男子予選トーナメント2回戦に、今大会の日本選手団最年少である松島輝空(そら)が出場。昨年まで行われていたU-21(21歳以下)男女シングルスが今年は行われないため、いきなり男子シングルスでのワールドツアーデビュー、しかも対戦相手は世界ランキング37位の何鈞傑(ホ・クゥアンキ)だった。

 同じ左腕で、チキータがうまい何鈞傑に対し、フォア前へのサービスを多く使った松島だが、何鈞傑はフォア前もチキータで狙い、バック対バックの展開に持ち込んだ。松島がレシーブから強烈なフォアフリックを決める場面もあり、4ゲーム目は10−8でゲームポイントも握ったが、惜しくも逆転されて0−4で敗れた。しかし、11歳という年齢を考えれば、大健闘と言える内容だ。
 「相手のビデオは見てきたけど、チキータの質が全然違っていた。サービス・レシーブをもっと強化したい」とミックスゾーンで語った松島。一本取るたびに声を出し、喉(のど)はガラガラに枯れていた。「悔しい思いのほうが強いです。年上の選手でも負けは負けなので」(松島)。「松島はこういう舞台でも全然緊張しないですね、そういうところは(張本)智和と共通している。試合前ででもニコニコしてましたから」とベンチに入った田㔟邦史・男子JNT監督。

 そして女子予選トーナメント2回戦では、JOCエリートアカデミー所属の中学1年生、カットの小塩遥菜が登場。こちらも「あまり緊張しなかった」と笑顔で語った強心臓の持ち主。16年世界ジュニア女子複優勝のディアコヌ(ルーマニア)を4−1で破る金星を挙げた。しかし、金星と言っても試合内容は小塩が圧倒。鋭く横回転を加える小塩のカットとツッツキに対し、ディアコヌは中盤からツッツキで返すだけになり、最後は小塩のスマッシュを浴びた。
 「練習してきた攻撃が競った場面で出せて良かったです。横回転を入れたツッツキやカットからの攻撃練習に取り組んできました。ヨーロッパの選手はパワーがあるので、カットをもっと低く返せるようにしたいです。1回勝てたから良かったけど、次も勝てるようにしたい」(小塩)

●男子予選トーナメント2回戦
何鈞傑(香港) 6、9、7、13 松島(木下グループ)
●女子予選トーナメント2回戦
小塩(JOCエリートアカデミー) 11、−8、7、9、4 ディアコヌ(ルーマニア)
  • 身長139cmの松島が堂々のプレーを披露

  • 「エグい」カットを見せた小塩

  • こちらもカット、13年世界選手権中国代表の胡麗梅。ユ・モンユを破る

 6月6日、福岡・北九州市立総合体育館で、ITTFワールドツアーの『LION ジャパンオープン荻村杯 北九州大会』が開幕。大会第1日目は男女シングルス予選トーナメント1・2回戦が行われた。

 男子予選トーナメント2回戦に登場したのは、先々週の香港オープンでワールドツアー初優勝を果たした吉村和弘。香港オープンからの帰国後、高知での日本リーグ前期に出場してから福岡入りというハードなスケジュールだが、「香港オープンで優勝してすごく良い形で入れている。試合が続いているけど調子はバッチリです」と頼もしいコメント。
 「バックハンドの技術は日本でもトップだと思っているし、世界でも通用すると思う。本当に自信のある技術です」と語るバックハンドは、台上のチキータ、前陣で鋭く振り抜くバックストレートへのバックドライブ、中陣からのバックドライブでの逆襲など、プレー領域を選ばない。さらに一球一球に対する精度と意識が、以前とは「段違い」と言えるほど高い。貫禄すら感じさせるプレーで完勝を収めた。
 
 そして同じく男子予選トーナメント2回戦から登場したのは張継科(中国)。対戦相手は早稲田大男子卓球部2年の松原大(ゆたか)。チリ・サンティアゴで生まれ育ち、前回大会に続き、伝統の臙脂(えんじ)のウェアを身に纏いながら、チリ代表としてジャパンオープンに出場した。
 張継科との対戦が決まって、「めちゃくちゃうれしかったです。最近始めたツイッターにも載せました」という松原。「試合が始まる前から、そこに立っているだけでオーラを感じました。最初は動揺してしまって、全力ではやっていなかったと思うけど、3球目攻撃とかも全然入らなかった。すごく強かったです」(松原)。

 「最後の4ゲーム目は自分のプレーを一本でも多く見てもらおうと思っていました」(松原)。随所に好ラリーを展開し、張継科のお株を奪うYGサービスでレシーブを浮かせる場面もあった。「最後はYGを出してきて、見本を見せられているような感じでした」。この貴重な経験を胸に刻み、さらなる成長を誓った。
  • 以前ほどの派手さはなくとも、凄みを増した吉村和弘のプレー

  • 張継科に果敢に挑んだ松原大

  • 3週連続のワールドツアー参戦となった張継科

  • 中国オープンで許シンを破った林鐘勲。今大会の注目選手のひとり

  • 張継科ガールズの皆さん、初日はまだ少なめでした

 日本の卓球界を長く支えてきたメイデンこと、名古屋電気学園総長の後藤淳さんが6月1日に逝去されたことがわかった。享年92。

 義理の父は1971年世界選手権名古屋大会で中国を世界の舞台に導いた後藤こう(金へんに甲)二さん。後藤淳さんは同学園の理事長、愛知工業大学総長、アジア卓球連合会長、日本卓球協会副会長、全国高体連卓球専門部部長などを歴任し、日本、アジアの卓球界に大きく貢献した。
 約180のフィットネスジムなどを全国に展開するコナミスポーツクラブが関東を中心に卓球場を展開している「タクティブ」と7月から業務提携することを発表した。
 全国のコナミスポーツクラブの施設を利用しながら、卓球に関心を持つ会員に対して、タクティブの指導システムを利用しながら、レッスンを提供していく。
 専門的な「卓球場」や「卓球スクール」とは別に、健康や運動に関心のあるコナミスポーツクラブ会員の人に対して、定期的に卓球を楽しむ機会を提供する形となり、卓球の普及につながる業務提携になるかもしれない。
 今後、卓球を指導できるプロコーチの需要が高まることが予想される。