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 4月5日より、宮城県・元気フィールド仙台で行われていた第27回日本リーグ選手権 ビッグトーナメントが閉幕。シングルスでは男子は松平賢二(協和発酵キリン)、女子は松澤茉里奈(十六銀行)が優勝となった。

【男子シングルス】
優勝:松平賢二(協和発酵キリン)
準優勝:平野友樹(協和発酵キリン)
3位:上村慶哉(シチズン時計)、高木和卓(東京アート)

【女子シングルス】
優勝:松澤茉里奈(十六銀行)
準優勝:田代早紀(日本ペイントホールディングス)
3位:松本優希(サンリツ)、加藤杏華(十六銀行)

【男子ダブルス】
優勝:森田侑樹/神巧也(シチズン時計)
準優勝:町飛鳥/上村慶哉(シチズン時計)
3位:鹿屋良平/有延大夢(リコー)、松下海輝/藤村友也(日鉄住金物流)

【女子ダブルス】
優勝:平侑里香/松本優希(サンリツ)
準優勝:松澤茉里奈/高橋真梨子(十六銀行)
3位:加藤知秋/加藤杏華(十六銀行)、森薗美咲/市川梓(日立化成)

 男子シングルスは協和発酵キリンの同士討ちを制した松平が3度目のビッグトーナメント制覇。決勝はお互い一歩も引かぬ大接戦となったが、最後はフルゲーム12本で松平が打ち勝った。
 女子は社会人王者の松澤と昨年のビッグトーナメント王者で今大会は招待選手として出場の田代の決勝戦。田代の粘り強いドライブに対し、上から押し込むようなカウンターを連発した松澤が初優勝となった。
 また、今回から始まったダブルスでは森田/神、平/松本が初代王者に輝いている。

この大会の模様は卓球王国6月号(4月21日発売)に掲載しますので、お楽しみに!
  • 男子シングルス優勝:松平賢二

  • 女子シングルス優勝:松澤茉里奈

  • 男子ダブルス優勝:森田侑樹/神巧也

  • 女子ダブルス優勝:平侑里香/松本優希

 女子の準決勝で世界ランキング1位と対戦した石川だったが、4-1で敗れた。しかし、随所に互角のラリーを見せ、健闘した。
 また、男子の順位決定戦では、張本が世界ランキング7位の黄鎮廷をストレートで破り、明日、5、6位決定戦に回る。

●女子準決勝
陳夢(中国) 7、9、-10、5、9   石川佳純(日本)

石川のコメント
「前半は流れに乗れなかった。陳夢選手とは久しぶりの対戦、どんなふうになるかと思っていた。5ゲーム目、リードしていたので、そこで勝てたら流れは変わったと思う。自分のバックハンドもレベルアップしているけど、陳選手は世界一、バックハンドがうまい選手なので、先にバックハンドで攻められた。自分がコースを変えたり、台上プレーは得点できたので、試合の中で切りかえたのは良かった。
 3ゲーム目は負けていたけど、途中からロングサービスを使って1ゲームを取れたのは良かった。明日、笑顔で終えられるように頑張りたい」
 
●男子5〜8位決定戦
張本智和(日本) 8、4、9、6 黄鎮廷(香港)

張本のコメント
「今日の午前で負けた試合で良くなかった点、凡ミスを減らそう、台上でのミスをなくそうと。相手の中陣でのドライブをバックでブロックして、次をフォアでカウンターするとか粘り強いプレーもできた。前回(チームワールドカップでの黄鎮廷戦)はチキータが取りづらかったけど、今回は大振りせずにしっかり入れにいった。
 明日は最後、勝って終わりたいです」
  • 切れのある攻撃で陳を苦しめた石川

  • 陳夢は威力のあるバックドライブで決勝へ

  • 張本はスタートから圧倒してストレート勝ち

  • 張本に勝機を見出せなかった黄鎮廷

 準決勝進出をかけて樊振東と対戦した丹羽。絶妙な長さのサービスで樊振東にレシーブを持ち上げさせて、それを3球目カウンターで狙い打つプレーが冴えて1ゲーム目を奪ったが、2ゲーム目からストップとチキータを混ぜた樊振東のレシーブに苦戦。3ゲームを連取されて準決勝進出はならなかった。

 平野は朱雨玲との前陣高速ラリーで互角の内容を続けていたが、ここ1本という場面で朱雨玲にミスがなく、その差で敗れた。だが、敗れたとはいえ、バック対バックで相手コート深くに抜き去るボールを見せるなど、切れ味のあるプレーを見せていた。

●男子準々決勝
林高遠(中国) 6、9、5、−9、6  黄鎮廷(香港)
樊振東(中国) -9、4、3、10、5   丹羽孝希(日本)
李尚洙(韓国) -9、9、4、4、7  Ni.アラミヤン(イラン)

●女子準々決勝
鄭怡静(チャイニーズタイペイ)6、10、2、-4、-13、6  徐孝元(韓国)
陳夢(中国) 8、-10、2、6、-9、3  陳思羽(チャイニーズタイペイ)
朱雨玲(中国) 4、-11、5、-10、9、5  平野美宇(日本)

平野のコメント
「2-2の(5ゲーム目)9-9で点を取れていれば勝てたかなと。悔しいし、もったいない。昨日よりは相手も焦っていて、自分としても競れた。収穫もあった。世界選手権ではもっと成長して勝てるようになりたい」

丹羽のコメント
「相手も1ゲーム目は体も動いていないので取れることも多いけど、そこからが取れなかった。4ゲーム目10-9でリードして、3本チャンスボールをミスしたので、そこで取って2-2にしていたらいつもと違う形になった。悔やまれますね。このあと勝って、上の順位に終わらせて、世界卓球を迎えたい。
 今日はぼくの凡ミスが多かった。特別、相手に何かをやられたのではなく、ぼくもリスクを負って攻めているのでそれが入らなかった」
  • 丹羽は得意のキル・カウンターでゲームを先取したがかわされた

  • 質の高いバックドライブで互角の戦いを見せた平野

 前日に世界ランク1位の樊振東を破った張本だったが、第2ステージの1回戦となる準々決勝で世界ランク27位の韓国の丁祥恩にうまく攻められ、1-4で敗れて、準決勝進出はならなかった。
 試合前半でチャンスボールをミスした張本は波に乗れず、丁もうまく張本のフォアを攻めた。

●男子準々決勝
丁祥恩(韓国) 7、-8、9、5、8  張本智和(日本)

張本のコメント
「チャンスボールのミスが多かった。(打ち)急いでしまったし、自分のフォアは威力もなくて相手のブロックも今日は良かった。3ゲーム目、チャンスボールをミスして、決めるべきところで決められなかった。試合中に修正できませんでした。攻め始めたら、相手がミスするまで攻め続けられるようにしたいし、1球は良いボールが入っても、それを連続的に打てるようにしたい。自分のドライブに威力がないから相手も怖くないからブロックされた。
  樊振東や荘智淵という強い選手に勝てたのは収穫だけど、もう負けたら終わりというトーナメントで勝てなかった。研究されても勝ちきれる選手になりたい」
  • 準々決勝で敗れた張本は、順位決定戦にまわることになった

大会2日目
●女子第2ステージ チャレンジマッチ
平野美宇(日本)  10、7、5 サウエートブット・スターシニー(タイ)  
陳思羽(チャイニーズタイペイ) 3-1 ムケルジー(インド)
●男子第2ステージ チャレンジマッチ
丁祥恩(韓国) 3-1 陳建安(チャイニーズタイペイ)
Ni.アラミヤン(イラン)  3-1 荘智淵(チャイニーズタイペイ)

●女子準々決勝
石川佳純  6、11、7、4 杜凱琹(香港)

石川のコメント
「前回のアジアカップで対戦してから久しぶりだった。大事な競り合ったところ、3ゲーム目を取れたので、結果4-0で勝てた。3ゲーム目でサービスが気になって、甘くなってしまったけど切り変えられた。なんとか踏ん張れた。出足から落ち着いてプレーできているし、焦らずプレーしているところは以前よりも良くなっている。次はたぶん陳夢選手なので、アグレッシブに無欲で戦いたい」
  • 準決勝進出を決めた石川

 男子の予選リーグで樊振東に勝った張本智和は1位通過、丹羽孝希は黄鎮廷に敗れ2位通過で、それぞれ準々決勝へ進んだ。

●男子予選リーグ結果
A組
1位・張本智和(日本) 2位・樊振東(中国) 3位・荘智淵(チャイニーズタイペイ) 4位・ゲラシメンコ(カザフスタン)
B組
1位・李尚洙(韓国) 2位・林高遠(中国) 3位・陳建安(チャイニーズタイペイ) 4位・江天一(香港)
C組 
1位・黄鎮廷(香港) 2位・丹羽孝希(日本) 3位・丁祥恩(韓国) 4位・No.アラミヤン(イラン)
大陸グループ 
1位・Ni.アラミヤン(イラン)  2位・パーダサク(タイ)  3位・タッカル(インド) 4位・アバド(サウジアラビア)

●男子準々決勝組み合わせ
張本智和(日本)  Vs. チャレンジマッチ勝者
黄鎮廷(香港)   Vs.  林高遠(中国)
樊振東(中国)   Vs. 丹羽孝希(日本)
李尚洙(韓国)   Vs. チャレンジマッチ勝者
●女子予選リーグ結果
A組
1位・陳夢(中国) 2位・鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 3位・サウエートブット・スターシニー(タイ)  4位・李皓晴(香港)
B組
1位・朱雨玲(中国) 2位・杜凱琹(香港) 3位・平野美宇(日本) 4位・梁夏銀(韓国)
C組
1位・石川佳純(日本) 2位・徐孝元(韓国) 3位・陳思羽(チャイニーズタイペイ) 4位・ナンタナー・コムウォン(タイ) 
大陸グループ
1位・ムケルジー(インド) 2位・ メイチャン(ベトナム) 3位・ シャハスワリ(イラン)

●女子準々決勝組み合わせ
陳夢(中国)Vs. チャレンジマッチ勝者
石川佳純  Vs. 杜凱琹(香港)
鄭怡静(チャイニーズタイペイ)Vs. 徐孝元(韓国)
朱雨玲(中国)Vs. チャレンジマッチ勝者
*予選3位の平野はチャレンジマッチに回る
 本日開幕したアジアカップ。男子の予選リーグで日本の張本智和が世界ランキング1位の樊振東を3-1で破る金星をあげた。

予選リーグ
張本智和 8、-8、9、8  樊振東(中国)

 出足から張本が攻め続ける。バック対バックでは樊振東を押している。樊はフォアで得点をするしかないような状況に追い込まれた。樊のフォアドライブをバックでブロックして、樊が次を攻めあぐんだボールを張本がバックで決める展開が多い。
 1-1からの3ゲーム目、後半の競り合いを張本が取り、4ゲーム目に突入。5-5、6-6、7-7、8-8の一進一退。樊がフォアで得点し、張本はバックで取る流れだ。8-8からストレートへのバックドライブが決まり、9-8、ここでネットインを張本が取り、浮いたボールを樊がフォアハンドミス10-8でマッチポイントを奪った。最後はやはり張本のバックが決まり、世界ランキング1位の樊振東を下した。

張本智和のコメント
「信じられないです。素晴らしい選手に勝ったら声も出ないですね。初戦はバックが全然良くなかったけど、(2試合目の)樊振東は世界ランク1位で凡ミスがないので、思い切り攻め、バックのストレートが良く決まった。相手のバックには隙がなくて、どちらかと言えばフォアに隙がある。相手を振り回して、自分の得意なバックを相手の隙のあるフォアに打とうと。
 格上の相手に100%以上のプレーができて、自分でもビックリするようなバックが決まった。今日の1試合の集大成として、最後にストレートにバックが決まった。あの1本が今日の試合を物語っていました。
 ここで次負けたらバカだと思うんで、このまま1敗もしないで優勝したいです。
 今日、中学校の時の友だちが見に来てくれて、試合前はちょっと気になったけど、試合中はモードに入っていて、忘れてた。東京オリンピックまでは一回は超えたい壁だった。今日の自分はバックしか良くなかった。フォアももっと強くなれば自分も楽しみ。東京オリンピックで金メダルを獲れる自信が少しついたかなと」
  • ハイレベルな両ハンドの高速ラリーを制した張本

  • 世界一と言われる樊振東のバックハンドを張本が上回った

 沖縄で活動している与那原TTスポーツ少年団が4月から「エナジック卓球アカデミー」に名前が変わる。
 それにともない現在、熱心に指導してくれるプロコーチを3名募集。日本人でも中国人でも可。社会保険、住居も完備の高待遇を保証。

問い合わせは下記の番号まで
098-945-5648(田畑)
 3月31日に中国の上海で国際卓球連盟博物館と中国卓球博物館がオープンした。
 記念式典には国際卓球連盟(ITTF)のバイカート会長や、徐寅生ITTF名誉会長、蔡振華・中国卓球協会会長、張怡寧(元五輪金メダリスト)、李暁霞(元五輪金メダリスト)、王励勤(元世界チャンピオン)、ヨルゲン・パーソン(元世界チャンピオン)などがお祝いに駆けつけた。

 バイカート会長は「ITTFと中国協会の博物館がオープンしたことをとても名誉に感じます。この博物館が卓球というスポーツの文化価値やその精神を広めるための素晴らしいウインドウになると信じています。
 中国は今までに世界の卓球界に大きな寄与をしてきたので、ITTFはスイスのローザンヌからこの中国に博物館を移すことを決めた。我々のスポーツをたくさんの方が触れてもらえる良い機会になると思います」と語った。

写真提供/ITTF、前原正浩氏