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 ITTF総会で副会長に選出された前原正浩氏がコメントを残した。
前原「小さい頃から卓球が好きでやってきて、小学校6年の時に全日本選手権で木村興治さんを見て、卓球をもっとやろうと決めた。今回、その木村さんが降りて、急遽ノミネートされた。バッグには(元国際卓球連盟会長)荻村伊智朗さんの形見の時計もあるし、先日亡くなられた野平孝雄さんたちともずっと一緒にやってきて、夢にも思わなかったポジションを与えられて、今は使命感を強く感じてます。日本がリーディングポジションから抜けると日本のこれからの卓球も盛んにならないので、天命だと思ってやるしかない」
 すでに決定している世界選手権は2014年東京大会、15年中国の蘇州、そしてITTF総会で16年の世界団体選手権はマレーシアのクアラルンプール(2月28日から3月6日)に、18年の世界選手権はスウェーデンのハルムスタッドに決まった。
 15日に開かれたITTF総会で、アダム・シャララ氏(カナダ)が圧倒的多数で会長に再選した。シャララ氏が149票、イタリアのステファノ・ボッシ氏が55票を獲得した。任期は4年。
 また、副会長には8名が選ばれ、日本卓球協会の前原正浩氏が選出された。8名は施之皓(中国)、前原正浩(日本)、カール・モハメッド(カタール)、シェリフ・ハジェム(チュニジア)、ペトラ・ゾーリン(スウェーデン)、トーマス・ヴアイァルト(ドイツ)、パトリック・ギルマン(ニューカレドニア)、メレシオ・エヂュアルド・リベラ(SAL)。
「前回とはだいぶ違う選挙となった。私はイタリア語を話すが、その先生は実はボッシで、彼とは何度もイタリア料理を食べた仲だ」と笑顔を見せて話すシャララ会長。卓球が五輪競技からはずれないかという声に対しては、2020年までその危険はないことを語った。「今までITTFは4Pを推し進めた。Participation(参加)、Popularity(人気)、Profit(収益)、Planning(計画)、そして5つ目のP、それはPromotion(宣伝)だ。そしてインターネットでも人気スポーツの上位だが、具体的にトップ5に入ることを目標にする」と明言した。
5月2日~4日、13日・14日に春季関東学生リーグ1部が開催された。
1部の順位、個人賞は以下の通り。

◆男子1部
優勝 明治大学  (7勝0敗)
2 位 専修大学  (5勝2敗)
3 位 中央大学  (5勝2敗)
4 位 駒澤大学  (4勝3敗)
5 位 早稲田大学 (3勝4敗)
6 位 日本大学  (3勝4敗)
7 位 筑波大学  (1勝6敗)
8 位 日本体育大学(0勝7敗)

◆女子1部
優勝 淑徳大学  (6勝1敗)
2 位 専修大学  (5勝2敗)
3 位 東京富士大学(5勝2敗)
4 位 中央大学  (5勝2敗)
5 位 早稲田大学 (4勝3敗)
6 位 日本体育大学(2勝5敗)
7 位 日本大学  (1勝6敗)
8 位 青山学院大学(0勝7敗)

[個人賞]
=男子=
殊勲賞 平野友樹(明治大)
敢闘賞 大島祐哉(早稲田大)
優秀選手賞 大島祐哉(早稲田大)、後藤卓也(日本大)、飯野弘義(専修大)
最優秀ペア賞 平野友樹・有延大夢(明治大)
最優秀新人賞 後藤卓也(日本大)、大坂亮輔(中央大)

=女子=
殊勲賞 佐藤優衣(淑徳大学)
敢闘賞 北岡エリ子(中央大)
優秀選手賞 北岡エリ子(中央大)、楊ティン(淑徳大)、鈴木李茄(専修大)
最優秀ペア賞 該当ペアなし
最優秀新人賞 鈴木李茄(専修大)、佐藤風薫(早稲田大)

 男子優勝の明治大。世界選手権のため、丹羽の出場はなかったものの、神・平野に加え有延と町の新人の活躍もあり、全勝優勝を果たした。優勝後の田崎監督は「昨年は体調不良のメンバーが多く、練習はやり込んでいるのに、試合でその力を発揮できず悔しい思いをした。今季は選手たちも万全の状態で臨むことができたので、ホッとしています」と語った。

 女子は淑徳大が優勝。世界選手権のため、第6・7戦はエース・松澤を欠くかたちとなったが、第6戦で東京富士大を破り最終戦を前にして優勝を決めた。「松澤がいなくても、選手たちは必ずやってくれると思っていた。昨年はインカレで優勝できなかったので、必ず優勝したい」(鄭コーチ)。
 優勝を果たしたものの、最終の中央大戦ではまさかのストレート負け。日本大、早稲田大戦も7番までもつれた試合となった。男子は明治大の強さが際立っているが、女子はオーダー次第ではどの校にも逆転のチャンスがあるだろう。

 なお、本大会の模様は6月21日(金)発売の卓球王国8月号に掲載します。
 明日、5月15日には開かれる国際卓球連盟(ITTF)の総会で、日本卓球協会専務理事の前原正浩氏が副会長に立候補する。
 3月の同協会の理事会では、木村興治氏がITTF副会長に立候補、それを日本協会が推薦することが報告されていたが、4月の立候補者の締め切りのギリギリになり、木村氏が立候補しないことが急遽決まり、前原氏に交代した形となった。
 8人の副会長に現在12名が立候補しているが、前原氏の選出は堅いのでは、というのはもっぱらの話である。ITTF総会は会長選と副会長選に注目が集まっている。
 5月8〜12日にスペイン・プラッジャダロでITTFスペインジュニア&カデットオープンが開催され、日本のジュニアが大活躍。ジュニア男子シングルスでは田添健汰(希望が丘高)が、ジュニア女子シングルスでは宋恵佳(青森山田高)が優勝。田添は平野晃生(野田学園高)と組んだ男子ダブルスでも優勝し2冠を達成した。団体では日本女子が決勝で韓国を3-1で下し優勝を遂げたが、男子は準決勝でチャイニーズタイペイに敗れ、3位の成績で終わった。
優勝記録は以下のとおり。

● スペインジュニア&カデットオープン
ジュニア男子団体優勝:韓国 ※日本3位(田添健汰、宮本幸典、平野晃生、竹岡純樹)
ジュニア女子団体優勝:日本(加藤知秋、宋恵佳、林めぐみ、阿部愛莉)
ジュニア男子シングルス優勝:田添健汰
ジュニア女子シングルス優勝:宋恵佳 ※阿部愛莉3位
ジュニア男子ダブルス優勝:平野晃生/田添健汰
ジュニア女子ダブルス優勝:チ・ウンチェ/キム・ビョルニム(韓国)

※日本選手のカデット種目への参加はなし
 5月4〜8日にタイ・バンコクでITTFジュニアサーキット・タイジュニア&カデットオープンが開催され、日本からは佐藤瞳(札幌大谷高)と玉石幸穂(明誠高)のふたりが参加。ジュニア女子団体では林依諾(香港)との混成チームで準決勝はタイBを3-0で決勝はタイAを3-1で下し優勝を果たした。
 また、ジュニア女子シングルス決勝では団体戦を一緒に戦った林依諾を佐藤がストレートで破り優勝。玉石も3位に入賞した。

● タイジュニア&カデットオープン
ジュニア女子団体優勝:日本/香港(佐藤、玉石、林依諾)
ジュニア女子シングルス優勝:佐藤瞳 3位:玉石幸穂
ジュニア女子ダブルス優勝:KHETKHUAN Tamolwan/PARANANG Orawan(タイ)
※佐藤/玉石は準々決勝で敗退
 ITTF(国際卓球連盟)は5月13日(月)から開催の世界選手権パリ大会の決勝で使用される紅双喜の卓球台(1台)をオークションにかけることを発表した。この卓球台はすべての種目の決勝で使用され、卓球台には男子シングルス決勝を戦う2選手がサインをする予定だ。オークションは5月17日(金)のITTFドリームビルディングチャリティディナーの席で行われる。
 また、卓球台の他にはセイブ(ベルギー)の30分レッスン、ボル(ドイツ)がロンドン五輪で着用したサイン入りウェア(額入り)、そしてITTFより寄贈の111年前に作られた卓球ラケットがオークションにかけられる。このオークションでの落札金額はITTFのドリームビルディングプロジェクトに使用される予定で、パラプログラム、国際援助プログラム、グローバルジュニアプログラムなどの援助金にあてられる。

写真提供:ITTF(国際卓球連盟)
  • 世界戦決勝で使用の卓球台

  • 111年前に作られたラケット

 元全日本監督だった野平孝雄さんが逝去された。享年69歳だった。
 現役時代は、専修大の選手として全日本学生チャンピオンになり、1965年世界選手権リュブリアナ大会に日本代表として出場。大学卒業後、シチズン時計、唐橋卓球と進んだ。大学時代は世界チャンピオンになった河野満さんを指導した。
 1983年から全日本のコーチ、85年からは全日本監督を務め、国際競争力委員会の委員長(強化本部長)などを歴任し、約10年間、日本卓球界の強化の中枢で指揮をふるった。
 
  • 2007年に撮影した際の野平孝雄さん

 4月27日、元日本代表の坂本竜介さんがオープンする卓球場「upty(アプティ)卓球ステーション」のオープニングイベントとして、12年ロンドン五輪ベスト8、世界選手権パリ大会代表の岸川聖也選手による講習会が開催された。
 30人以上の受講者が集まった講習会は、フォアドライブやチキータのワンポイントレッスン、岸川選手や坂本さんのテクニック体感コーナー、エキシビションマッチに抽選会と盛りだくさんの内容。新装ホヤホヤのupty卓球ステーションには、終始受講者の笑い声が響いていた。

 岸川選手は現在、味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている男子NT合宿に参加しているが、その合間を縫って、かつてドイツ・ブンデスリーガでともにプレーした盟友、坂本さんの卓球場オープンにひと肌脱いだ。坂本さんと岸川選手のエキシビションマッチは、華麗なしのぎからのバックドライブでの反撃、目にも留まらぬフォアドライブでの引き合いと、ブンデスリーガをそのまま持ってきたかのようなシーンが展開された。

 卓球界以外にも幅広い人脈を築いている坂本さん、そのビジョンは、現役時代のプレーに勝るとも劣らないスケールの大きさがあるが、原点は「卓球が好き、卓球に恩返しがしたい」ということ。「指導者としても経営者としてもまだ1年生。そのことは常に肝に銘じているし、お客さんが楽しかったと言える場所を提供することがぼくらの仕事です」と語る。見た目は少々コワモテだが、優しく迎えてくれるはずだ。

「upty卓球ステーション」
住所:東京都新宿区若葉1-1-1 若葉大原ビルB1F
東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅下車徒歩2分
WEBサイト:
http://www.upty.co.jp/
  • 受講者にアドバイスを送る岸川選手

  • ハイレベルだった坂本vs岸川戦