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トピックス

トップニューストピックス
 05年世界選手権3位、04年アテネ五輪男子複銅メダル、09年ヨーロッパ選手権優勝などの実績を持つミカエル・メイス(デンマーク)が、昨日自身のfacebookページで現役引退を発表した。

 「その時がやってきたよ!
 ぼくは、ぼくの競技歴の中で最も難しい決断を下した。トッププレーヤーとしてのキャリアにピリオドを打つ。
 ドクターやマネージャーとも相談して、この非常に難しい決断に至った。リオ五輪でプレーすることを望んでいたけど、ぼくの身体はもう無理なんだ。幾度かの手術の後、もう痛みのない状態で100%のトレーニングを行うことはできなくなったし、以前のようなレベルでプレーすることはできない」(ミカエル・メイス/公式facebookページより)

 リオデジャネイロ五輪というビッグゲームを目前に控えての現役引退。その悔しさが伝わってくるが、ここ数年はアキレス腱やひざ、臀部(でんぶ)など多くの故障を経験。リハビリを経て復帰しては、また故障を繰り返し、長くベストの状態ではプレーできていなかった。「家族や友人、マネジメント会社やバタフライ、多くのスポンサー、そしてファンに心の底から感謝の言葉を述べたい」(メイス)。

 柔らかいボールタッチでの台上プレーに、前陣での鋭いカウンター、中・後陣からはロビングやカットも交えた華のあるプレーから逆襲し、ファンを大いに魅了したメイス。イエローカードをもらうことも多く、「悪童」というイメージもあったが、ヨーロッパの卓球シーンには欠かせない選手のひとりだった。05年世界選手権で地元・中国の王皓、ハオ帥を連破したロビングは今でも語り草。メイスのような創造的なプレーヤーが、今後もヨーロッパから生まれてくることを望みたい。

Michael Maze Facebook
https://www.facebook.com/MichaelMazeOfficial/
  • 12年ロンドン五輪でのメイスのプレー。ベスト8に入った

 ITTF(国際卓球連盟)のYouTubeチャンネルで先に行われた世界選手権クアラルンプール大会のベストプレーを集めた「DHS ITTF Top 10」動画が公開された。
日本からは水谷隼選手、石川佳純選手、大島祐哉選手のプレーが選出され、ナンバー1にも日本選手のプレーが選ばれた。
誰のプレーが1位に選ばれたのか?! ぜひご覧ください。


「DHS ITTF Top 10」動画↓
https://www.youtube.com/watch?v=UPAoGxH51ko&feature=youtu.be
 3月9〜13日にイタリア・リニャーノで開催されたITTFジュニアサーキット・イタリアジュニア&カデットオープン。日本からはジュニア女子のみの参加で、ジュニアシングルスで塩見真希(ミキハウスJSC)がカデットシングルスで木原美悠(ALL STAR)がそれぞれタイトルを獲得した。木原はジュニアでも2位に入った。

 ジュニア女子で塩見は1回戦から順調に勝ち星を重ね決勝へ進出。同士討ちとなった木原との決勝でも1ゲーム目をジュースで落としたものの、その後4ゲームを連取し優勝を決めた。
 カデット女子優勝の木原は準決勝の中森帆南(川西ギャラントム)戦で1ゲームを落としたが、それ以外の試合を全てストレート勝利で圧勝し優勝を決めた。  

各種目の優勝者と日本選手の上位記録は以下のとおり。

【イタリアジュニア&カデットオープン優勝者】
ジュニア男子シングルス:ジョルジッチ(スロベニア)
ジュニア女子シングルス:塩見真希 ※2位:木原美悠
ジュニア男子ダブルス:グレブネフ/シドレンコ(ロシア)
ジュニア女子ダブルス:ジョキッチ/ヴィンジェビッチ(セルビア)
ジュニア男子団体:ドイツ
ジュニア女子団体:イングランド ※2位:日本(木原、大藤、菅澤、中森)
カデット男子団体:フランス
カデット女子団体:フランス
カデット男子シングルス:ロッシ(イタリア)
カデット女子シングルス:木原美悠 ※3位:中森帆南
カデット男子ダブルス:カツマン/ロッシ(イタリア)
カデット女子ダブルス:カザンツェワ/ルブ(ロシア)
ホープス男子シングル:ラフィネール(ベルギー)
ホープス女子シングルス:アラポヴィッチ(クロアチア)
 12日の日本卓球協会理事会で、強化本部からリオ五輪男女団体戦のリザーブ(補欠)選手として、男子は大島祐哉(早稲田大)選手、女子は平野美宇(JOCエリートアカデミー)選手が選出され、承認された。

 このリザーブ選手は団体戦の時に選手が故障などで欠場となった場合に、交替出場できる。
  • 大島祐哉(早稲田大)

  • 平野美宇(JOCエリートアカデミー)

 3月12日に開かれた日本卓球協会理事会で、リオ五輪アジア大陸予選会に第3選手として吉村真晴、伊藤美誠が派遣されることが強化本部から報告された。
 リオ五輪のシングルスに出場する選手はアジア大陸予選会に出場しなければいけない。リオ五輪出場内定者が故障などで出場できなくなる事態への手当をする必要が生じたという理由で、強化本部は団体戦用選手として内定している吉村真晴(愛知工業大)と伊藤美誠(スターツSC)の両選手を4月13日から始まるアジア大陸予選会に派遣することを報告した。

 アジア予選会から五輪へ出場できる選手は男女11名ずつ。第1ステージで試合が行われ、5地域(東アジア・東南アジア・南アジア・西アジア・中央アジア)の1位が代表権を得る。ただし、予選会の第1ステージには3人出場するが、第2ステージには各協会から2名までとなる。(第1ステージで1位通過している協会は1名のみ第2ステージに出場)

 日本は、第1ステージで男子は水谷隼(beacon.LAB)・丹羽孝希(明治大)・吉村真晴、女子は福原愛(ANA)・石川佳純(全農)・伊藤美誠がエントリーするが、第2ステージでは水谷・丹羽、福原・石川の男女2名ずつがエントリーすることも確認された。
  • 吉村真晴(愛知工業大)

  • 伊藤美誠(スターツSC)

 6日に終わった世界選手権クアラルンプール大会で活躍を見せた日本チームが、大勢のファンと報道陣が出迎える中、昨日16時頃成田空港に帰国。その後、ANAクラウンプラザホテル成田で記者会見が行われた。
 45年ぶりの男女揃っての決勝進出を果たした選手たちは、記者会見でも終始笑顔。各選手が、今大会の感想、そしてリオ五輪代表の選手たちは五輪に向けての抱負を語った。

 「それぞれの今大会のベストプレー、ベストマッチは?」という質問には、男子のエース・水谷は「決勝の中国戦で、1ゲーム目の2-3の場面でカウンターでノータッチで抜いたプレー。あのプレーを何本も出せれば中国選手を倒せる手応えを感じました」とコメント。女子の石川は「準決勝の北朝鮮戦が1番のベストゲーム。予選リーグでもやった相手ですごくやりにくさはあったけど、1回目よりも良いプレーができて、大きな自信になった試合です」と話した。


世界選手権クアラルンプール大会速報
http://world-tt.com/ps_info/ps_report.php?bn=172&md=1
  • 笑顔、笑顔の女子チーム

  • 「理想のキャプテン像は?」の質問に「水谷選手」と答えた福原&隣で照れる水谷

 3月5〜6日に大阪・アミティ舞洲にて開催されたジャパンオープンパラ卓球選手権大会。この大会は障害の状態によるクラスごとに試合を行う「国際クラス別パラ選手権大会」とは異なり、クラスを分けずに立位の部、車椅子の部、そして団体戦で優勝を争われる。各種目の優勝、準優勝は下記のとおり

<結果> ※G1=上位グループ、G2=下位グループ
【立位の部 男子シングルス G1】
優勝:岩渕幸洋(東京)
準優勝:永下尚也(福井)

【立位の部 男子シングルス G2】
優勝:金子和也(埼玉)
準優勝:佐藤泰己(東京)

【立位の部 女子シングルス G1】
優勝:竹内望(千葉)
準優勝:青木佑季(北海道)

【立位の部 女子シングルス G2】
優勝:益田晴美(山口)
準優勝:友野有理(兵庫)

【車椅子の部 男子シングルス G1】
優勝:岡紀彦(岡山)
準優勝:吉田信一(東京)

【車椅子の部 男子シングルス G2】
優勝:石川隆二(茨城)
準優勝:張替明(茨城)

【車椅子の部 女子シングルス G1】
優勝:別所キミヱ(香川)
準優勝:茶田ゆきみ(静岡)

【車椅子の部 女子シングルス G2】
優勝:森ふさ(京都)
準優勝:中川恵子(香川)

【立位の部 男子団体】
優勝:九州障卓連(福岡・熊本)
メンバー/垣田斉明、立石アルファ裕一、田鍋伸次、橋爪浩一
準優勝:TEAM福井(福井)
メンバー/永下尚也、斉藤雅之、岩田雅史、山田哲也

【立位の部 女子団体】
優勝:北海道(北海道・徳島)
メンバー/時耕佐知子、青木佑季、藤岡明美
準優勝:東京身卓連(東京)
メンバー/伊藤千恵子、曽我美枝子、石河恵美、宮内富士子

【車椅子の部 混成団体】
優勝:ディスタンス(東京)
メンバー/吉田信一、長島秀明、吉海美代子、橋本弘子
準優勝:Y・O(山口・岡山)
メンバー/岡紀彦、浦山淳、野稲光美、中本亨


 立位男子シングルスG1はリオパラリンピック代表に内定している岩渕が昨年優勝の永下を下し、2年ぶり4度目の優勝。立位女子シングルスG1は青木とのサウスポー対決に勝利した竹内が初優勝を果たした。
 昨年、ジャパンオープンでの26連覇(1年の欠場はさむ)が途切れた岡は昨年の王者であり、リオパラリンピック代表に内定しているの吉田をフルゲームの末に下し王座奪還。通算27度目の優勝となった。車椅子女子シングルスG1では別所が強さを見せつけ5連覇を達成。リオパラリンピックでの活躍にも期待がかかる。

なおこの大会の模様は卓球王国5月号(3月19日発売予定)に掲載しますのでお楽しみに。
  • 立位男子G1優勝:岩渕幸洋

  • 立位女子G1優勝:竹内望

  • 車椅子男子G1優勝:岡紀彦

  • 車椅子女子G1優勝:別所キミヱ

  • 立位男子団体優勝:九州障卓連

  • 立位女子団体優勝:北海道

  • 車椅子団体(男女混成)優勝:ディスタンス

 2月28日〜3月6日にマレーシアで開催された世界選手権クアラルンプール大会。
男女の最終結果は以下のとおり。

★男子
優勝:中国
2位:日本
3位:韓国、イングランド

☆女子
優勝:中国
2位:日本
3位:チャイニーズタイペイ、北朝鮮

日本が男女ともに銀メダルを獲得した熱戦の模様は卓球王国5月号(3月19日発売)に掲載します。
お楽しみに!

世界選手権クアラルンプール大会速報はこちら↓
http://world-tt.com/ps_info/ps_report.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=000172&rpcdno=116#116
 今更ではあるが、重要な情報がひとつあった。
 世界選手権期間中に開催されたAGM(年次総会)で香港卓球協会から「ラケットの素材の自由化を求める提案」がされていた。
 現行ルールでは、「ラケットは木材が85%以上で、あとはカーボン、グラスファイバーなどを使っても良い(形や重さに関する規定は変更しない)」となっているが、香港協会からは、環境問題(木を伐採)や耐久性、値段を考えてもラケットの素材を自由化すべき、という提案がされた。
 この提案には4分の3の賛成(75%)が必要とされる議案だが、採決された結果、73%が賛成で、75%に届かず、わずかな差で否決となった。
 しかし、この賛成票の多さからすると、もし再度提案されると75%を超える可能性もある。そうなると、プラスチック製のラケットや、カーボン50%、木材50%のラケットなどが製造される可能性もある。
 もしそうなれば100年以上続いた卓球において、革命的な用具変更となる。同時に、卓球メーカーや卓球ショップにも重大な案件である。
 すでにゴルフ、テニスなどの用具が木材からカーボン、グラスファイバーなどに変わっていることを考えると、この変更は非現実的な提案ではなくなっている。今後の成り行きに注目しなくてはいけない。
 Yahooニュースにも取り上げらた卓球のブースター問題。今までの経緯を追いかけてみよう。
 
・2008年9月から国際大会でのスピードグルー・ブースター使用(ラバーの後加工)禁止
*日本はその1年前からスピードグルーを禁止していた。急速にブースター(スピード補助剤)の使用者が増えていた。

・同時にVOC(揮発性有機化合物)の検査は始まったが、VOCを含まないオイル……

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