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トピックス

トップニューストピックス
 11月3~6日、ドイツのマグデブルクで行われた「Liebherr2011ワールドチームカップ」。福原・石川・平野の布陣で臨んだ日本女子は、準々決勝で韓国を、準決勝で香港を連破。決勝では中国にストレートで敗れたものの準優勝を果たした。日本男子(吉田・松平健・丹羽)は準決勝で韓国に敗れ3位の成績だった。

 女子の準々決勝は強敵韓国との対戦。福原がシングルスで2点とり、2対2で最終戦の平野と朴美英の戦い。フルゲームにもつれこむ接戦となったが、最終ゲーム11-8で平野が朴を突き放し、準決勝進出を決めた。韓国を破り勢いをつけた日本は、準決勝で香港を3-0のストレートで下し、中国との決勝戦へ。決勝では中国の高い壁の前に3-0で敗れたが、強い日本女子を見せた大会となった。

 男子は準々決勝でブラジルを3-1で破り、韓国との準決勝へ。1、2番で松平、吉田がシングルスを落としたが、3番で松平/丹羽のダブルスが柳承敏/呉尚垠を下し、4番に望みをつないだ。4番の吉田は善戦するも柳承敏に3-2で敗れ、日本男子の決勝進出はならなかった。男子の決勝戦は中国が韓国を3-0で下し、優勝を決めた。

 男女とも予想どおり中国の優勝で終わった大会だったが、男子準々決勝でロシアが中国から2点を奪うすばらしい活躍を見せた。ロシアのスカチコフが2番で馬琳を、3番のクズミンと組んだダブルスでも王皓/馬琳を破り2勝1敗と中国相手に王手をかけた。4番、5番は中国が危なげなく勝利し中国の勝利で終わったが、会場をおおいに盛り上げた1戦となった。

【男子の結果】
優勝:中国
2位:韓国
3位:日本、ドイツ

【女子の結果】
優勝:中国
2位:日本
3位:シンガポール、香港
 10月31日(月)、シンガポールにITTF(国際卓球連盟)のマーケティング&アジア太平洋本部が正式にオープンした。オープンの記念式典にはITTFのアダム・シャララ会長も出席。シャララ会長とシンガポール卓球協会のリー会長により記念楯の除幕式が行われた。
 マーケティング&アジア太平洋本部はシンガポール経済開発庁、シンガポールスポーツ議会、そしてシンガポール卓球協会の協力により設立された。

※写真提供ITTF
 アジアとヨーロッパのトップ選手により、年に2回行われる「アジア・ヨーロッパオールスター対抗戦」。4月の北京で行われたアジアステップに続き、ヨーロッパステップが10月29~30日にベラルーシのミンスクで行われ、アジアチームがトータル成績7-3で勝利した。

 29日の第1戦、ガオ・ニン、許昕、唐鵬が勝利し、3-2でアジアチームに軍配があがった。30日の第2戦でもアジアチームの勢いは止まらず、4-1でヨーロッパチームを圧倒。過去最高の勝率での勝利となった。
 ヨーロッパチームで唯一2勝したのが、ロシアのスミルノフ。第1戦では荘智淵(チャイニーズタイペイ)を、第2戦ではヨーロッパチーム唯一の白星となるガオ・ニン(シンガポール)戦を3-2で制し、健闘を見せた。

 4月のアジアストップでは、プレーオフにもつれる接戦だったがアジアチームが勝利。2011年の対抗戦は2戦ともアジアの勝利に終わった。

★出場選手 ※WR=2011年10月発表の世界ランキング
--- アジアオールスターズ ASIA ALL STARS ---
許昕(中国・WR7)
朱世赫(韓国・WR10)
荘智淵(チャイニーズタイペイ・WR11)
ガオ・ニン(シンガポール・WR17)
唐鵬(香港・WR22)

--- ヨーロッパオールスターズ EUROPE ALL STARS ---
サムソノフ(ベラルーシ・WR9)
オフチャロフ(ドイツ・WR13)
メイス(デンマーク・WR21)
スミルノフ(ロシア・WR20)
Ad.マテネ(フランス・WR26)

●第1戦/10月29日
〈アジア 3-2 ヨーロッパ〉
○ガオ・ニン 7、2、4 メイス
 荘智淵 -10、-11、9、8、-10 スミルノフ○
 朱世赫 -2、-6、9、7、-6 サムソノフ○
○許昕 4、8、-7、-9、7 オフチャロフ
○唐鵬 -8、8、7、8  Ad.マテネ

●第2戦/10月30日
〈アジア 4-1 ヨーロッパ〉
○唐鵬 8、-6、-2、3、3 メイス
○荘智淵 -7、7、9、7 Ad.マテネ
○朱世赫 9、8、5 オフチャロフ
○許昕 9、-7、6、-6、7 サムソノフ
 ガオ・ニン 10、6、-7、-4、-7 スミルノフ○

●2011年の結果
ヨーロッパストップ〈アジア 7-3 ヨーロッパ〉
アジアストップ〈アジア 6-5 ヨーロッパ〉
★13-8でアジアオールスターズが勝利
 10月27~30日、ドイツ・ディンクラーゲで行われたITTFジュニアサーキット・ドイツジュニアオープン。日本はJNT(ジュニアナショナルチーム)派遣の4名(吉村・村松・酒井・東)、エリートアカデミー派遣の4名(龍崎・硴塚・宮崎・緒方)、計8名の男子選手がエントリーした(日本女子はエントリーせず)。

 ジュニア男子団体では、JNT派遣の4名で構成された日本Aが優勝。ジュニア男子シングルスで4人全員がベスト8に入る層の厚さで、他チームを圧倒。決勝でもクロアチアAを3-0で退けた。
 ジュニア男子シングルスは村松雄斗(エリートアカデミー)が準優勝。決勝で、昨年のユース五輪銀メダリストの右ペンドライブ型・洪子翔(チャイニーズタイペイ)に、ゲームカウント3-0から逆転を喫した。洪子翔は準決勝で吉村、準々決勝で東を破っており、今後も日本勢にとっては手強いライバルとなる。

 年間約30大会が行われるITTFグローバルジュニアサーキットも、このドイツ大会が最終戦。グローバルカデットチャレンジ&ジュニアサーキットファイナルが、今日10月31日から11月6日まで、プエルトリコで行われている。08年度大会は丹羽孝希、09年度大会は上田仁、10年度大会は吉田雅己と、ジュニアサーキットファイナル男子では現在日本勢が3連覇中。洪子翔にきっちりリベンジして、日本勢の連覇記録を伸ばしたいところだ。
10月28~30日、愛知県のスカイホール豊田にて全日本選手権マスターズの部が行われた。男女とも年齢別の9カテゴリーに分けられるマスターズ。連日の熱戦に会場は大きく沸いた。
詳しい報道は卓球王国2012年1月号(2011年11月21日発売)に掲載予定です。

各種目の優勝者は以下のとおり

男子
サーティ(30歳以上):三田村宗明(東京・卓楓会)
フォーティ(40歳以上):三島崇明(北海道・ピンポンPan旭川)
フィフティ(50歳以上):坂本憲一(神奈川・日産追浜)
ローシックスティ(60歳以上):政本尚(奈良・三条栄)
ハイシックスティ(65歳以上):冨金原修(東京・板橋クラブ)
ローセブンティ(70歳以上):岩永忠幸(愛知・扇卓球パーク)
ハイセブンティ(75歳以上):桑原稔(愛知・卓研会)
ローエイティ(80歳以上):小林昇(岡山・卓酔会)
ハイエイティ(85歳以上):吉田昭夫(新潟・謙信上越)

女子
サーティ(30歳以上):神山瑶(山梨・山梨信用金庫)
フォーティ(40歳以上):中村理美(奈良・天理クラブ)
フィフティ(50歳以上):稲川佳代(東京・COLOR)
ローシックスティ(60歳以上):井置節子(神奈川・藤沢レディース)
ハイシックスティ(65歳以上):嘉藤文代(大阪・吹田レディース)
ローセブンティ(70歳以上):柴田紀子(東京・サザンスターズ)
ハイセブンティ(75歳以上):原田哲子(山口・柳友クラブ)
ローエイティ(80歳以上):井上幸子(滋賀・八日市クラブ)
ハイエイティ(85歳以上):佐藤ひろ子(岡山・D・ドゥリーム)
全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)が、10月27~29日、新潟市東総合スポーツセンターにて行われた。

男子シングルスは、2連覇を狙う笠原(早稲田大)を決勝で下した神(明治大)が初優勝。神は、平野と組んだダブルスでも優勝し、1年生にして2冠を達成。
女子シングルスは、石垣対松澤の淑徳大同士の戦いとなり、石垣のカットをミスのないドライブで攻略した後輩の松澤が勝利した。
女子ダブルスは、池田・平野(東京富士大)が根本・北岡(中央大)を逆転で下し初優勝。昨年の加能・原田に続き、東京富士大ペアが2年連続での優勝を果たした。

【優勝者】
■男子シングルス:神巧也(明治大)
■女子シングルス:松澤茉里奈(淑徳大)
■男子ダブルス:平野友樹・神巧也(明治大)
■女子ダブルス:池田好美・平野容子(東京富士大)
 10月28~30日にシンガポールでフォルクスワーゲン女子ワールドカップが行われた。日本からは福原愛(ANA)、石川佳純(全農)、平野早矢香(ミキハウス)の3名が出場したが、いずれも1次リーグで3位に終わり、上位2名が進める決勝トーナメントへの進出を逃した。

 優勝は中国の丁寧。決勝で李暁霞(中国)を4-1で下し、ワールドカップ初出場で初優勝を飾った。 
 また2003年の王楠、2005年の張怡寧に続き、同じ年に世界選手権のシングルスとワールドカップの2タイトルを手にした3人目の女子選手となった。

※写真は世界選手権時の丁寧
 現在、中国メディアの間で話題となっているのが、「ウー」と「コン」と名付けられた2体のロボット。中国の杭州にある浙江大学で開発された卓球ロボットである。最近の実験ではこの2体のロボットが176回のラリーを達成し、注目を集めている。

 この卓球ロボットは身長160cm、体重55kgで30カ所のジョイントとモーターが設置されており、フォアハンドとバックハンドを打つことができるという。目に組み込まれたカメラでボールの動きを予測し、反応する。カメラは1秒間に120の画像を読み込み、ボールの位置、スピード、コースなどを計算後に50~100ミリ秒で反応し、ボールを打つことが可能だという。ロボット同士だけでなく、人間を相手にしてもラリーを続けることができる。

 このロボットは浙江大学の科学者たちにより「チャイナ・ステート・ハイテク・デヴェロップメント・プラン」の支援の元、4年を費やし開発された。ロボットの卓球大会が開催される日も近いかもしれない。

下記のサイト(Robots Gain a Seat at the (Ping Pong) Table)から「ウー」と「コン」のラリーをご覧ください

http://www.engineeringontheedge.com/2011/10/robots-gain-a-seat-at-the-ping-pong-table/

※写真提供ITTF(www.news.cnより)
 10月24日、スウェーデン代表として世界選手権で4個のタイトルを獲得したシェル・ヨハンソンが逝去した。享年65。

 63年プラハ大会で世界選手権にデビューしたヨハンソンは、“ハンマースマッシュ"と言われた強力なフォアスマッシュを武器に、長く世界の舞台で活躍。67・69年世界選手権ではアルセアと組んだペアで男子ダブルス2連覇。73年世界選手権でスウェーデンに初の男子団体のタイトルをもたらし、ベンクソンと組んだ男子ダブルスも優勝。男子シングルスでも決勝へ進出して、3冠王まであと一歩に迫ったが、ゲーム終盤にネットとエッジが連続する不運で、シ(希+おおざと)恩庭に敗れた。

 また、67年世界選手権のゴモスコフ(ソ連)戦では、最終ゲーム19-20とリードされた場面で、ゴモスコフのボールがエッジだったと審判にアピール。エッジに気づかなかった審判はこのアピールを受け入れ、ゴモスコフの勝利が決まった。ヨハンソンはこの年、ユネスコの国際フェアプレー賞を受賞している。
 引退後も後進の指導に当たり、80年代後半からのスウェーデン黄金時代の礎を築いた。下写真は73年世界選手権決勝でのヨハンソンのプレー。
 10月19~23日にスウェーデンのストックホルムでITTFプロツアー・スウェーデンオープンが行われ、男子シングルスで岸川聖也(スヴェンソン)が3位入賞を果たした。

 日本選手同士の対決が多くみられた今大会。岸川は3回戦で丹羽孝希(青森山田高)を、準々決勝で高木和卓(東京アート)をそれぞれフルゲームの接戦の末下し、準決勝へ進出。準決勝では世界ランク1位の馬龍(中国)にストレートで敗れたが、3位入賞を果たした。水谷隼(明治大)は2回戦で松平健太(早稲田大)、3回戦で吉村真晴(野田学園高)を破り準々決勝へ進んだが、準々決勝で王皓(中国)に4-0のストレートで敗れ、ベスト8に終わった。女子は石川佳純(全農)のベスト8が最高成績だった。

 男子決勝は馬龍と王皓(中国)の対戦。馬龍が4-0のストレートで王皓を破り優勝。8月のHarmony中国オープン、9月のオーストリアオープンに続きITTFプロツアー3大会連続優勝を達成した。女子は郭炎(中国)が決勝で劉詩雯(中国)をストレートで下し、優勝を果たした。

 男子ダブルスでは張一博/松平賢二(東京アート/青森大)が準々決勝で馬龍/張継科(中国)を破る金星を上げ、3位に入賞。女子は藤井寛子/若宮三紗子(日本生命)が準優勝、福原愛/石川佳純(ANA/全農)が3位に入った。
 また、アンダー21では吉村真晴が3位、石川佳純が優勝した。

上位の記録は以下のとおり。

〈男子シングルス〉
優勝:馬龍(中国)

準優勝:王皓(中国)
3位:岸川、王励勤(中国)

〈女子シングルス〉
優勝:郭炎(中国)

準優勝:劉詩雯(中国)
3位:文佳(中国)、丁寧(中国)



〈男子ダブルス〉
優勝:王励勤/閻安(中国)

準優勝:江天一/唐鵬(香港)
3位:

張一博/松平賢二、ガルドシュ/ハベソーン(オーストリア)

〈女子ダブルス〉

優勝:郭炎/郭躍(中国)

準優勝:藤井寛子/若宮三紗子
3位:

福原愛/石川佳純、丁寧/劉詩雯(中国)

〈男子アンダー21〉

優勝:ワルサー(ドイツ)
準優勝:トレグレル(チェコ)


3位:吉村真晴、S.ゴジ(フランス)

〈女子アンダー21〉

優勝:石川佳純

準優勝:宋マウン(韓国)
3位:姜美順(韓国)、田志希(韓国)