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 いよいよ、明日新しい国際イベントマッチの「T2」が開幕する。
T2とは別名T2 APAC(T2 ASIA-PACIFIC TABLE TENNIS LEAGUE)で、この日、マレーシアのジョホールバルの「パインウッド スタジオ」でオープニングセレモニーと記者会見が行われた。

 まずはこのイベントの概要を紹介しよう。
 世界のトップ選手24人(男女12名ずつ)を集め、試合は男女シングルスと男女混成チーム戦で、6月の今大会からスタートして、12月のプレーオフ&ファイナルまでの7回の大会を行う。
 24名の選手は4つの混成チームに分けられているが、それぞれのチームにはキャプテン(監督)がいて、その4人はパーソン(スウェーデン)、メイス(デンマーク)、ロスコフ(ドイツ)、江加良(中国)だ。
選手は、ボル(ドイツ)、オフチャロフ(ドイツ)、水谷隼、張本智和、早田ひな(日本)、丁寧、武楊(中国)、荘智淵(チャイニーズタイペイ)、朱世爀、梁夏銀、田志希(韓国)などが参加している。

 この試合は1試合が24分の時間制限付きで、11点ゲーム(ジュースはなし)なのだが、24分になった時点で得点数の高い選手が勝者となる。
 などなど、特別ルールを採用。会場の「パインウッド スタジオ」はもともとハリウッド映画のスタジオとして使用されており、試合の観客は100名程度で、今後、テレビやネット配信される。(明日からのはユーチューブ配信の予定)

 この大会の創設者は中国のフランク・ジー(Frank Ji)。今シーズンからITTFのワールドツアーのスポンサーも務めるSeamasterのCEOだ。もともと卓球選手ではない、ビジネスマン。彼にインタビューした。

「卓球というスポーツは伝統的な競技だが、古くさいイメージがあった。でもおもしろいスポーツだ。その卓球をもっと若い人に訴えかけるためには、と考えていたんだ。もっと卓球の価値を高め、卓球の楽しいイメージを与え、コマーシャル効果のあるものにしたかった。ここまで来たけど、一番苦労したのは選手を集めることだった。今、トップ選手は試合のスケジュールがハードだからね。 
 大きな会場を借りることも考えていなかった。卓球を見るためには会場は制約を受けるものだ。もっと卓球のスピードや回転、選手の動きを見てもらうために映画のスタジオでやることにした」

 オープニングセレモニーでは、選手たちにはヘアメイクがつき、衣装はカジュアルでラルフローレンが提供。新しい卓球の見せ方。明日からの試合がどうなるのか非常に楽しみだ。
 
  • 24名の選手、4人の監督、フランク・ジー氏が壇上に集まった

  • 弊誌のインタビューに答えるフランク・ジー氏

  • 会場はハリウッドスタジオで行われる

  • 水谷隼、丁寧も参戦

  • 4人の監督に囲みインタビュー。中国のメディアが多い

  • サプライズで張本智和の誕生日を祝った

 6月20〜25日に中国・成都でITTFワールドツアープラチナ・中国オープンが行われた。中国男子の集団ボイコットなどもあり大きな波乱が起こった大会となったが、男子シングルスでは張本智和(JOCエリートアカデミー)が3位に入賞、男子ダブルスでは上田仁/吉村真晴(協和発酵キリン/名古屋ダイハツ)が優勝。男女アンダー21でも木造勇人(愛工大名電高)と塩見真希(四天王寺高)がタイトルを獲得した。

 男子シングルスで張本は初戦でサムソノフ(ベラルーシ)を下す金星を上げ、続く2回戦では世界選手権で敗れている許昕(中国)との対戦予定だったが許昕が棄権し3回戦に進出。3回戦では丹羽孝希(スヴェンソン)を4-0のストレートで破り準決勝進出を決めた。準決勝でのベテラン・ボル(ドイツ)との対戦では第1ゲームを先取したものの第2・第3ゲームをボルに連取される。第4ゲームを8-1と大きくリードしたが、ボルにじわじわと得点を重ねられ逆転を許しボルに3ゲームを連取される。完全にボルに流れを持っていかれた張本。1-4で敗れ決勝進出はならなかった。ボルとオフチャロフ(ドイツ)の対決となった男子シングルス決勝はオフチャロフがゲームオールの接戦を制しタイトルを獲得した。

  張本は木造勇人(愛工大名電高)との男子ダブルスでも準決勝でも世界選手権金メダルペアの樊振東/許昕(中国)を破る大金星を上げたが、決勝では上田/吉村に1-3で敗れ準優勝に終わった。上田/吉村は2013年ジャパンオープン以来となる2回目のタイトル獲得となった。

 女子シングルスでは平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)と石川佳純(全農)が準々決勝に進出したものの平野は丁寧(中国)に石川は劉詩雯(中国)に敗れベスト8に終わった。女子の優勝は丁寧。準決勝で劉詩雯を4-0のストレートで破ったジャパンオープン優勝の孫穎莎(中国)を4-1でくだし優勝を決めた。
 
優勝と日本選手の上位記録は以下のとおり。

■ITTFワールドツアープラチナ・中国オープン記録
● 男子シングルス優勝:オフチャロフ(ドイツ) ※3位:張本智和
● 女子シングルス優勝:丁寧(中国)
● 男子ダブルス優勝:吉村真晴/上田仁 ※2位:張本智和/木造勇人
● 女子ダブルス優勝:丁寧/劉詩雯(中国)
● 男子アンダー21優勝:木造勇人 ※2位:及川瑞基 3位:吉村和弘 
● 女子アンダー21優勝:塩見真希 ※2位:加藤杏華 3位:芝田沙季
 6月21日から中国・成都で開催されているITTFワールドツアープラチナ・中国オープン。男子シングルス1回戦で13歳の張本智和(JOCエリートアカデミー/世界ランク39位)がベテランのサムソノフ(ベラルーシ/世界ランク12位)をフルゲームの末に下す大金星をあげた。

 ゲームカウント2-2で迎えた第5ゲームをサムソノフに奪われ2-3とされた張本。「ゲームカウント2-3の時点で冷静にならないといけなかった。(サムソノフは)ほとんどミスをしないので、1点1点慎重にプレーした」とインタビューで語った張本。第6ゲームを5点で奪うと、最終の第7ゲームも終始リードを保ち、最後は10-8からサムソノフのフォアハンドがオーバーし、サムソノフに勝利。2回戦進出を決めた。
 続く本日(6/23)行われる2回戦は世界選手権で敗れた許昕(中国)に再挑戦する。

 以下は敗れたサムソノフのコメント。
「彼の年であれだけのプレーが出来るのはすごい。勝つチャンスはあったけど、(張本は)本当に大きな可能性を秘めているね。彼はすでに強い選手を倒して世界選手権でベスト8入りしているので子供として見ていないよ。もうトップ選手の一員だね。」(サムソノフ)

● 男子シングルス1回戦
張本 4、-9、5、-9、-8、5、8 サムソノフ(ベラルーシ)
 本誌でもおなじみのアートディレクター・浅葉克己氏の個展が北海道の札幌グランドホテルで開催されている。
 『アサバ△の家。』と題された今回の展示会は、タイポグラフィの作品を中心に展開。もともとは、今は亡き内田繁氏(世界的に有名なインテリアデザイナー・故人)の依頼で実現した。8月1日までの開催なので、お近くの人はもちろん、夏休みで北海道に遊びに行った際はぜひ立ち寄ってみよう。

浅葉克己個展「アサバ△の家。」

会期 2017年6月15日(木)〜8月1日(火)
会場 グランドビスタギャラリーサッポロ
TEL 011-261-3311 (代表)
(北海道札幌市中央区北1条西4丁目札幌グランドホテル1階ロビー内)
アクセス  地下鉄南北線・東豊線 さっぽろ駅 徒歩10分
      地下鉄南北線・東西線 大通駅下車 徒歩5分
 6月14〜18日に東京・東京体育館で開催されたジャパンオープン・荻村杯の全日程が終了した。男女シングルスでは馬龍(中国)と孫穎莎(中国)が初優勝。日本は男子シングルスで水谷隼(木下グループ)が3位、U21女子シングルスで梅村優香(四天王寺高)が優勝するなど女子シングルスを除く5種目で入賞を果たした。

最終結果は以下のとおり。

●男子シングルス
優勝:馬龍(中国)
準優勝:樊振東(中国)
3位:水谷隼(木下グループ)、許シン(中国)

●女子シングルス
優勝:孫穎莎(中国)
準優勝:陳夢(中国)
3位:王曼昱(中国)、ハン・イン(ドイツ)

●男子ダブルス
優勝:馬龍/許シン(中国)
準優勝:丹羽孝希/吉村真晴(スヴェンソン/名古屋ダイハツ)
3位:森薗政崇/大島祐哉(明治大/木下グループ)、樊振東/林高遠(中国)

●女子ダブルス
優勝:陳幸同/孫穎莎(中国)
準優勝:田志希/梁夏銀(韓国)
3位:橋本帆乃香/佐藤瞳(ミキハウス)、陳思羽/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)

●U−21男子シングルス
優勝:林鐘勲(韓国)
準優勝:龍崎東寅(明治大)
3位:高見真己(愛工大名電高)、チウ・ダン(ドイツ)

●Uー21女子シングルス
優勝:梅村優香(四天王寺高)
準優勝:木原美悠(JOCエリートアカデミー)
3位:蘇慧音(香港)、麦子詠(香港)

詳細は「ジャパンオープン・荻村杯2017速報」をご覧ください。

http://world-tt.com/ps_info/ps_report.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=000181&rpcdno=58#58
6月14日、六本木にあるスウェーデン大使館にて、スティガスポーツジャパン株式会社のオープニングパーティーが行われた。
これは卓球メーカーのスティガが今までのような代理店ではなく、日本現地法人を立ち上げることにより、今まで以上に日本のマーケットに力を入れるということ。パーティーには取引のある問屋や卓球ショップなど、多くの人が集まり、新しいスティガの門出を祝った。

スティガスポーツジャパン取締役の早川徹氏は、「本当にいろいろな方のご協力を得て、スティガスポーツジャパン株式会社を作ることができ、感謝しております。当面はスティガ本社の製品を中心に販売していきますが、徐々に日本のお客様のニーズにお応えできるような製品を改善改良していきまして、より良い製品をご提供できればと思っております」と挨拶。

スタッフには、1月の全日本選手権で引退した元東京アートの塩野真人氏、そして元アスモの石塚美和子氏などが顔を揃える。
マーケティング担当の塩野は「選手時代に培った経験を活かして、スティガスポーツジャパンで全力を尽くしていきたい」とコメント。
また、営業担当の石塚は「これからは選手をサポートする側でいろいろな方に貢献していきたいと思います」とコメント。

サプライズゲストとして、スティガ契約選手の樊振東と許昕が登場し、会場は大盛り上がり。サインや記念写真などに対応し、参加者は楽しい時間を過ごしていた。

スティガスポーツジャパンは7月からスタートする。
  • スティガ本社のCEOアンドレアス氏(前列中央)を囲んで、記念撮影

  • 会場はスウェーデン大使館

  • スティガスポーツジャパン取締役の早川徹氏

  • 塩野真人氏、石塚美和子氏という強力タッグがスティガジャパンを盛り上げる

 島根・松江市総合体育館で開催されていた前期日本リーグ全日程が終了。男子は勝敗、得失点率まで並んだ大接戦の末に、得失ゲーム率で協和発酵キリンを上回った東京アートが2014年後期以来の優勝。女子は今期から1部復帰のアスモが最終戦で抜け出し3年ぶりの優勝。男女1部の結果は下記のとおり。

※勝敗で並んだ場合は得失率で順位を決定、得失率でも並んだ場合は得失ゲーム率で順位を決定
【男子1部】
1位:東京アート(6勝1敗)
2位:協和発酵キリン(6勝1敗)
3位:シチズン時計(5勝2敗)
4位:日鉄住金物流(5勝2敗)
5位:リコー(2勝5敗)
6位:愛知工業大(2勝5敗)
7位:信号器材(1勝6敗)
8位:原田鋼業(1勝6敗)


【女子1部】
1位:アスモ(6勝1敗)
2位:日本生命(5勝2敗)
3位:サンリツ(5勝2敗)
4位:中国電力(4勝3敗)
5位:日立化成(3勝4敗)
6位:エクセディ(3勝4敗)
7位:十六銀行(1勝6敗)
8位:愛媛銀行(1勝6敗)

 男子は最終戦を前に、東京アートが6勝0敗で1位、協和発酵キリンとシチズン時計が5勝1敗で追う展開。協和発酵キリンと東京アートの対戦は全試合フルゲームの大接戦となったが、吉田の単複2得点の活躍で3-1で協和発酵キリンが勝利し、東京アートに勝敗で並ぶ。この結果、シチズン時計が日鉄住金物流に勝利すれば、シチズン時計の優勝が決定となったが、5番フルゲームの末にシチズン時計・御内が日鉄住金物流・松下に敗れてシチズン時計は優勝を逃す。
 東京アート、協和発酵キリンが勝敗、得失率で並んだが、最後に得失ゲーム率でわずかに東京アートが上回り、2014年後期以来の優勝を決めた。今年度より加入の吉田海偉はポーランドリーグプレーオフ出場のため、本戦への出場はなかったが、全日本実業団には出場予定とのこと。新戦力も加わり、再び「暴れん坊アート」が日本リーグを席巻するか。

 女子は、日本生命とアスモが5勝1敗、サンリツが4勝2敗で最終戦がスタート。サンリツと対戦した日本生命は、1番の石垣、2番の森が競り合いの末に敗れ、まさかのストレート負け。一方のアスモは愛媛銀行と対戦。2番で小道野が藤井とのフルゲーム17本の壮絶なラリー戦を制すると、ダブルスと4番で永尾が2得点をあげて優勝を決めた。昨年の前期日本リーグで最下位に終わり2部へ降格、後期で1部復帰を決めたアスモだが、復帰後初のリーグ戦で3年ぶり3度目の優勝と最高のスタートを切った。
  • 男子1位:東京アート

  • 女子1位:アスモ

  • 男子2位:協和発酵キリン

  • 女子2位:日本生命

 島根・松江市総合体育館で開催中の前期日本リーグ。大会4日目の今日は、2部の全日程が終了。男子は琉球アスティーダが優勝で初の1部昇格、女子はJR北海道が優勝し、2012年以来5年ぶりの1部昇格を決めた。男女2部の上位結果は下記の通り。

【男子2部】
1位:琉球アスティーダ(4勝1敗)
2位:フジ(スポット参戦:4勝1敗)
3位:日野自動車(3勝2敗)
4位:JR北海道(2勝3敗)

【女子2部】
1位:JR北海道(5勝1敗)
2位:豊田自動織機(4勝2敗)
3位:広島日野自動車(4勝2敗)
4位:朝日大(4勝2敗)

※勝敗で並んだ場合は得失点差で順位を決定

 男子は江宏傑(チャイニーズタイペイ)、小澤吉大ら新戦力が躍動した琉球アスティーダが初優勝。初戦のフジとの試合を落としたものの、それ以降は競り合う試合もありながら全勝で乗り切り、初の1部昇格を決めた。注目の江宏傑は5勝をあげるも2敗を喫するなど、やや苦戦。それでも久住と小澤、単複の要2人がきっちりとカバーして戦い抜いた。
 2位のフジはスポット参戦ながら、琉球アスティーダを下すなど大健闘。加藤、柴田の両輪を中心に、存在感を見せた。
 女子はJR北海道が得失点差で広島日野自動車を振り切って優勝。岡が単複でポイントを稼ぎ、他のメンバーもしっかりアシスト。今日の最終戦は百十四銀行をストレートで破って優勝を決めた。

 男女1部はともに明日の最終戦で優勝が決定する。男子は本日行われた第6戦を前に、協和発酵キリン、東京アートが5勝、シチズン時計、日鉄住金物流が4勝1敗だったが、東京アートが日鉄住金物流にストレート勝ち、シチズン時計がルーキー・町の単複の活躍で協和発酵キリンを撃破し、東京アートが全勝、協和発酵キリンとシチズン時計が5勝1敗で追う展開となった。明日の第7戦は東京アートvs.協和発酵キリン、シチズン時計vs.日鉄住金物流のカードとなっている。
 女子は今日の第6戦で日本生命が勝ち、2位につけるアスモが負ければ日本生命の優勝が決定する展開だったが、日本生命が日立化成に5番までもつれた末に敗戦。アスモもラストまでもつれたが、小道野が執念の逆転勝利で、優勝に望みをつないだ。最終戦を前に、日本生命とアスモが5勝1敗、その後を4勝2敗でサンリツが追いかけている。明日のカードは日本生命がサンリツ、アスモが愛媛銀行との対戦となっている。
  • 男子2部優勝:琉球アスティーダ

  • 女子2部優勝:JR北海道

 本日6月10日、(公財)日本卓球協会 平成29年度第1回理事会が開かれ、平成28年度の事業報告、平成29年度の補正予算についてなどの報告がなされた。
 尚、理事会後に星野一朗専務理事から下記の報告があった。

●平成28年度の日本卓球協会登録人口は、平成27年度から約6,500人増の333,567人となった。

●世界選手権ドイツ大会 メダリストへの報奨金について
 世界選手権、オリンピック、アジア競技大会においてメダルを獲得した場合、報奨金(下記金額)を授与することが規定で決まっている。
・シングルス 優勝 1,000万円
       2位  500万円
       3位  300万円
・ダブルス  優勝 各500万円
       2位 各250万円
       3位 各150万円
この規定にあてはめて、
吉村真晴(混合複・金/男子複・銅)→650万
石川佳純(混合複・金)→500万
平野美宇(単・銅)→300万円
大島祐哉(男子複・銀)→250万
森薗政崇(男子複・銀)→250万
丹羽孝希(男子複・銅)→150万
伊藤美誠(女子複・銅)→150万
早田ひな(女子複・銅)→150万
合計2,400万が選手に授与されることになった。

 尚、アジア選手権は報奨金規定の対象大会ではないが、中国の強豪を倒しての優勝ということで、アジア選手権優勝の平野美宇にも報奨金を授与することが決まった。金額等は調整中。

●来年のジャパンオープンの開催日時、場所の決定
 来週14日から開催されるジャパンオープン。本日、来年の開催日時と場所が下記のとおり決定した。
・2018年6月6日〜10日
・北九州市立総合体育館(福岡県)

●東京五輪で混合ダブルスが追加種目となったことについて(以下は宮﨑義仁強化本部長のコメント)
「日本にとってはメダル獲得の大きなチャンス。混合ダブルスは、とくに女子選手の実力が大きなカギとなる。男子選手の球をいかに上手にさばけるか、もしくは攻めていけるか。そういった意味でも日本女子の実力は高いので、メダル獲得の可能性は高い。現在も男女で一緒に練習することが多いが、これから益々増えていくと思う」
 6月9日にIOC(国際オリンピック委員会)の臨時理事会が行われ、28の五輪競技の中で、卓球の混合ダブルスを含む15種目を追加することを決定した。追加種目決定においては男女の平等性、若者への人気などが考慮されたとのこと。
 2020年の東京五輪には男女団体、男女シングルスに続き、混合ダブルスが追加され,
日本のメダル獲得の可能性は増えることになる。

 国際卓球連盟(ITTF)のバイカート会長は「ITTFとしては混合ダブルスの追加の決定はとてもハッピーだ。リオ五輪でも卓球の人気はテレビでもSNSでも高かった。さらにデュッセルドルフでの混合ダブルスでは会場は満員だった。卓球として5個目の金メダルは価値のあるもので、東京五輪ではさらにエキサイティングな卓球をお見せすることができるだろう」と声明を発表した。

 原則的に、IOCは五輪の規模拡大を憂慮しており、参加人数は絞り込むことがあっても増やす方針はとっていない。つまり、卓球の一国男女それぞれ最大3名という参加枠を維持しながら、混合ダブルスを結成することになると言われている。
 シングルス出場した選手がそのまま混合ダブルスを組めるのか、それとも団体の3番手同士が組むのか、など具体的なダブルスのペアリングの方法はこれから検討することになる。


  • 東京五輪に混合ダブルス追加。写真は世界選手権で金メダルを獲得した吉村/石川