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 プロリーグ設立検討準備室・松下室長のプロリーグに賭ける思いは熱い。そしてすぐにでも準備をスタートさせたいと思っている。しかし、日本リーグ関係者が言うように準備が進まない、打ち合わせが進まない理由が日本リーグのほうだけでなく準備室側にもあることは否めない。準備室、もしくは日本卓球協会にスピード感が欠如している、彼らの必死さが伝わってこないのだ。

 日本リーグ側も決定機関である代表者会議が年2回しかない。準備室と日本リーグ対応委員会、もしくはリーグ上層部と会議を行い、何か決定事項が必要としても半年間を待たなければいけない。プロリーグが重要案件であれば、日本リーグ側も臨時代表者会議でも開いて、その対応を協議し、逆提案することも可能だろう。(日本リーグ側は具体的な資料が見えないとの見解で、その段階ではないと言っているが)
 仮に日本リーグが反対したとしてもプロリーグをスタートすることはできるだろう。プロリーグは日本リーグの事業ではなく、協会の事業なのだ。大事なのは設立に向けてのスピード感(もちろんプランに具体性があれば)だし、トップ選手はプロリーグを熱望している。

 私見だが、今の日本リーグのような組織は絶対なくならないし、なくすべきでもない。すべてがプロチームになれるわけではないし、仕事(勉強)をしながら卓球に打ち込む企業スポーツやクラブスポーツ、大学スポーツは日本には必要なものなのだ。日本リーグが果たす役割はこれからも大きな部分を占めるだろう。
 「日本の卓球を良くしたい。競技力を上げ、もっと裾野を広げていき、卓球をさらにメジャーなスポーツにしていく」という絵は両者が共通して描こうとするものだ。ならばお互いがもっと歩みより一緒に絵を描くべきなのだろう。(続く/今野)
 明日12月23日から25日にかけて、広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)で2016世界選手権クアラルンプール大会(団体戦)女子日本代表選考会が行われる。
 リオ五輪代表に内定している福原愛(ANA)、石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツSC)はすでに選考基準をクリアし、代表に内定済み。選考会優勝者は4人目の代表内定者となる。

 昨年までは1次リーグの順位ごとに2次リーグを行い、優勝者を代表者を決定していたが、今年は第1ステージのリーグ戦を4グループで行い、各グループの上位2名が第2ステージへ進出。第2ステージは11月発表の世界ランキング上位8名のシード選手を加えた合計16名でトーナメントを行い、優勝者が代表となる。

【主な出場選手】
・平野美宇(JOCエリートアカデミー)
・石垣優香(日本生命)
・平野早矢香(ミキハウス)
・佐藤瞳(札幌大谷高)
・森薗美咲(日立化成)
・若宮三紗子(日本生命)
・浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園)
・早田ひな(石田卓球クラブ)
ほか、計40名

 ベテランから若手まで日本トップの実力者たちが、たったひとつの代表権を目指して3日間にわたり、ハイレベルな熱戦を繰り広げる。3日間とも観戦は無料なので、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか?

 本当はプロリーグ設立検討準備室からプロリーグ構想資料を借りて公表したいのだが、まだ「設立準備前」の段階なので、詳しい選手への報酬や試合会場などの具体的なアイデア等を公表することはできない。
 「日本リーグの問題に矮小化している」という読者からの指摘もあるのだが、現実として準備室は日本リーグとの共存方法に時間を割いているし、プロリーグができたら日本リーグが最も影響を受けると関係者は思っているのだから、そこに記事の多くを割くことになったことをお断りしておく。
 この記事ではあくまでもプロリーグの存在の是非を問うことしかできないのだ。 

 選手サイドからすれば、高校・大学を卒業する際に、将来卓球だけでなく仕事をしたい人、生活に安定を求める人は日本リーグを選び、相応の実力があり職業として卓球を選びプロリーグに行けばよい。プロリーグと日本リーグは別物として共存できるのではないか。
 とはいえ、プロリーグ設立検討準備室の設立に向けての大きなハードルが日本リーグへの説明と説得、というようにも見える。そこの部分を松下浩二室長に聞いた。
 
——日本リーグは日本卓球協会の加盟団体のひとつなので、かりに日本リーグがNoと言っても、このプロリーグが日本の卓球界にとって良いもの、メリットがあるということになれば、協会は実行できます。 
「日本リーグはアマチュアリーグであっても、長く日本を支えてきたリーグですから最大限配慮したいし、共存を図りたい。だからこそ最初の時から、プロリーグは日本リーグと敵対するものではないと何度も言い続けてきました。
 検討と言っても、『協会としてはプロリーグをやる』という方向性だと私自身は認識しています。私自身も準備室を立ち上げ、スタディチーム発足から関わっていますが、今の中途半端な状況ではやりたくないのです。
 ただ日本リーグをないがしろにする気は全くない。今まで40年近くも続いてきたリーグだし、日本の卓球界を支えてきたリーグですから。ただ意見がまとまらないのであれば、日本リーグとプロリーグの接点がないのであれば、日本リーグにもプロリーグ設立の総論を理解していただき、こちらが決めていくしかないと思っています。
 将来的に一緒にやれるかどうかわからないけど、それは今決めることではない。設立に向けて動き出していく中で一緒にやれる道が見つかれば一緒にやるし、だめなら別の道を進んで行きます」(松下)
(続く/今野)
 リオ五輪代表に内定した吉村真晴(愛知工業大)は、卒業するにあたってプロの道を選んだ。プロリーグを待望する彼に取材した。

「もちろん選手としてプロリーグの設立を望んでいます。選手としての幅広い活動、また選手寿命も延びると思います。ぼく自身、大学の途中までは実業団に入ることを考えていたのですが、自分のやるべきことはプロとして卓球に集中することだと考え、卓球のプロになる道を選びました。
 大学2年の時にドイツのブンデスリーガに行き、最高峰のプロリーグで試合をし、練習しましたが、プロリーグに悪い部分を見つけることはできなかった。良い部分は、卓球が仕事ですから集中して練習ができる点と、身体のチェックをしっかりできる時間があるので選手寿命も延び、レベルアップにつながる点だと思います。
 日本の卓球界ではプロコーチとしてトップでやっている人は少ないですね。もちろんプロリーグができれば、選手が終わった後のセカンドキャリアとしても卓球にたずさわっていけるのは心強いし、日本の指導者がレベルアップしていけば、それは同時に選手のレベルアップにつながると思います。より卓球に集中できる環境、それがプロリーグのイメージですね」(吉村) (続く/今野)


  • プロリーグを待ち望む吉村真晴

 リーグ戦9試合、準決勝、決勝の2試合。合計11試合で10勝1敗の成績で代表をつかんだ松平健太のコメント。
「久しぶりの優勝だったので普通の勝利とは違ううれしさがあります。初日の3試合、森田さん、町、岸川さんが勝負だった。そこを乗り越えられたのがリーグ戦を突破できた理由だと思います。2日目は小学・中学・高校生がメインだったので、そこで全勝できたので気持ちは楽になりました。
 身体はすごく動いて調子は良かった。最後の2試合は打球点も高くとれて、前でブロックもできたし自分の卓球ができました。要所要所で相手の弱点を突いて戦術もすごく冴えていました。
 (五輪代表から外れたことで)世界ランキングである程度わかっていたので発表されて悔しいと言うよりもその前から悔しかった。早い段階でわかっていたので切り替えるのも早かった」

 全日本男子の倉嶋洋介監督のコメント。
「予選リーグから振り返ると、松平健太の表情から強いものを感じた。ちょっと違うなと感じました。決勝の岸川戦のポイントは、5ゲーム目7ー10で負けている場面で、ジュースに追いつき、粘り倒して岸川のミスを誘ったのはひと皮向けたプレーだった。
 選考会に出た選手の中で台上技術が一番良かったし、先手を取る技術、相手に打たせない技術が群を抜いていた。準決勝の大島戦でも大島が打てるボールが少なかった。多彩な台上技術だった。台上とかブロックとか自信を持っている技術が良かったし、メンタル面でも安定していた。天才肌で人一倍努力する選手なので、ここで復活して代表権を得たのは大きく評価できる。
 日本チームは今のところ4人で世界ランキングが過去最も高いチームになるかもしれないし、バランスの取れたチームを編成してクアラルンプールに行きたい。
 他にも張本が一番インパクトがあった。この2カ月くらい大人の選手との練習や試合を通して、その経験が生きてこの選考会で良いプレーが見えた。方向性を間違えないで育てて行かなくてはいけないし、驚異的な成長を示している」
  • 決勝の岸川戦でも速さと粘りを見せ代表権をつかんだ松平

  • 代表を決め、全日本男子の倉嶋監督と松平

 世界卓球クアラルンプール(団体戦)大会のの男子選考会の最終日で、松平健太(JTB)が大島祐哉(早稲田大)と岸川聖也(ファースト)を連破し、優勝。団体メンバーの切符を手にした。世界卓球にはすでに五輪代表に内定している水谷隼(beacon.LAB)、丹羽孝希(明治大)、吉村真晴(愛知工業大)が選出されている。松平は4番目のエントリーとなった。
 残りの一人は全日本チャンピオンが選ばれるが、すでに選出されている4人からチャンピオンが出た場合は強化本部推薦で一人選ばれる。

●選考会・第2ステージ
(第1ステージの2組のリーグ戦の上位2名ずつによるトーナメント)
・準決勝
松平健太(JTB) 4−2 大島祐哉(早稲田大)
岸川聖也(ファースト) 4−2 上田仁(協和発酵キリン)
・決勝
松平健太  4−2 岸川聖也
  • 松平が決勝で岸川を破り優勝

 地元に密着し、地域に貢献している日本リーグのチームもある。しかし、多くは企業の中で社員の士気高揚という目的で卓球部での活動に励んでいる。
 日本リーグはアマチュアリーグなのだから観客数を気にしなくても良いとも言える。企業チームとして観客数ではなく、地域に貢献して企業の卓球部として価値を高めることがチームの存在意義になるのだろう。
 ところがプロリーグはそうはいかない。観客数が少なくてはスポンサーも集まらないし、入場料収入も集まらなくてはクラブの収入が減り、選手へ報酬が払えない。そして日本リーグのチーム以上に、地域に密着し、町おこしをしながら賛助を求めていくことが重要なのだ。
 簡単な道のりではないかもしれないが、卓球界にとって起爆剤になる可能性はある。すでに卓球界の中での少子化は始まっている。中学での部活チームも減ってきている状況で、地域に密着し、卓球というスポーツを世間一般の人に知らしめていくいくための方法のひとつがプロリーグかもしれない。
 それはつまりプロ選手のための生活の場というだけのプロリーグではなく、日本全体に卓球を広げていく社会活動でなくてはならない。

「卓球のプロリーグは広い視野に立って言えば、卓球界だけのためではない。卓球というスポーツによって地域に貢献し、活性化させていく。子どもたちにも夢を与える。子どもから80歳を過ぎたお年寄りの方までできるのは卓球ならではの特性。卓球を広めることが日本の人が健康で過ごせることに貢献できるし、その部分で卓球のプロリーグは貢献できるはずです」(プロリーグ設立検討準備室の松下浩二室長)

 松下室長が言うのはビジョン(将来構想)であり哲学だ。抽象的に聞こえても、このビジョンがプロリーグには必要になる。具体性がないと指摘されていても、重要なのはビジョンと哲学だ。それはこれからの卓球界を支える子どもたちへのメッセージでもあるのだ。

 日本のトップクラスの選手からは、「プロリーグはいつできるんですか? 本当にできるんですか?」と聞かれる。彼らはプロリーグ設立に大きな関心を寄せている。
 日本の企業スポーツとしてプレーしても年2回の日本リーグ、実業団選手権や社会人選手権、そして全日本選手権と試合は限られている。仕事をやりながらのアマチュア選手ならばそれでも十分だろう。しかし、プロ選手としてはあまりに稼ぐ場が少なすぎる。そして自分の腕を磨く場が少ないために海外に活躍の場を移す選手が増えていくのだ。
 今シーズン、23人の日本選手が海外リーグに参戦している。試合数限定でプレーしている選手もいるが、そこで生活し、毎週のように試合を繰り返す環境に身を置いている選手もいる。なぜこれほどの日本選手が旅立つのか。
 理由は簡単だ。
 日本にはプロリーグがないから。 (続く/今野)
 怪物・張本智和(仙台ジュニア)がその大物ぶりを世界卓球の男子選考会で見せつけた。2日目に全日本3位の岸川聖也(ファースト)をストレートで破り、学生チャンピオンの森薗政崇(明治大)、全日本社会人2位の森田侑樹(シチズン)らを破り、第1ステージで5位に食い込んだ。
 ここに来て、背も伸び、卓球のプレーも成長している。前陣でのブロックとカウンターのうまさに強打も加わり、対戦した選手も「あれは子どもの卓球じゃない」と舌を巻くほどだ。

  • 森薗を破った張本

 2016年世界選手権クアラルンプール大会(団体戦)男子代表選考会が福島県郡山市で行われている。第1ステージは2組に分かれてのリーグ戦で、松平健太と上田仁が1位で通過、岸川聖也と大島祐哉が2位で通過。日曜日の第2ステージは松平対大島、上田対岸川の対戦となる。


● 2日目の結果
A組
1位 松平健太(JTB)   8勝1敗
2位 岸川聖也(ファースト)7勝2敗
3位 森薗政崇(明治大)  6勝3敗
4位 及川瑞基(青森山田高)5勝4敗  
5位 張本智和(仙台ジュニア)5勝4敗
6位 緒方遼太郎(JOCエリートアカデミー/帝京)4勝5敗
7位 神巧也(シチズン)  4勝5敗
8位 森田侑樹(シチズン) 3勝6敗  
9位 町飛鳥(明治大)   3勝6敗
10位 戸上隼輔(野田学園中)0勝9敗

B組
1位 上田仁(協和発酵キリン)9勝0敗
2位 大島祐哉(早稲田大)  8勝1敗
3位 御内健太郎(シチズン) 6勝3敗
4位 塩野真人(東京アート) 6勝3敗
5位 三部航平(青森山田高) 5勝4敗
6位 村松雄斗(東京アート) 4勝5敗
7位 木造勇人(愛工大名電高)3勝6敗
8位 上村慶哉(早稲田大)  2勝7敗
9位 宇田幸夫(JOCエリートアカデミー)1勝8敗
10位 酒井明日翔(明治大) 1勝8敗
* 詳しい記録は日本卓球協会のHPで
http://www.jtta.or.jp/result/2016/wttc/16wttcMQ.pdf
  • A組1位の松平健太

  • B組1位の上田仁

  • A組2位の岸川聖也

  • B組2位の大島祐哉

 昨日から福島県郡山市で始まった2016年世界選手権クアラルンプール大会(団体戦)の男子日本代表選考会。
 10人ずつAとBの2グループに分かれての第1ステージ。1日目を終わって、A組は森薗(明治大)と松平健太(JTB)が全勝、B組は大島祐哉(早稲田大)と上田仁(協和発酵キリン)が全勝。