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  7月21~25日、タイ・バンコクにてアジアジュニア選手権が行われ、男子ダブルス決勝は日本人対決となり、丹羽孝希/町飛鳥(青森山田高)が平野友樹/吉田雅己(野田学園高/青森山田高)を3-2で破って優勝した。

 全10種目中8種目を制し、その力をまざまざと見せつけた中国。日本は、ジュニア男女団体、カデット男子団体の決勝で中国に敗れ、涙を呑んだ。しかし、お家芸ともいえる男子ダブルスでは、丹羽/町と平野/吉田がともに準決勝で中国ペアを破って決勝進出。1、2位を独占し、中国に一矢報いた。

【アジアジュニア選手権優勝記録】
ジュニア男子団体:中国 ※日本2位
ジュニア女子団体:中国 ※日本2位
カデット男子団体:中国 ※日本2位
カデット女子団体:中国 
ジュニア男子シングルス:周雨(中国) ※丹羽ベスト8
ジュニア女子シングルス:顧玉テイ(中国) ※森薗ベスト8
カデット男子シングルス:ジャン・ウジン(韓国) ※村松3位
カデット女子シングルス:劉曦(中国)
ジュニア男子ダブルス:丹羽孝希/町飛鳥(日本) ※平野/吉田2位
ジュニア女子ダブルス:易芳賢/趙岩(中国) ※森薗/谷岡3位

写真左:日本選手団
写真右:ジュニア男子ダブルス優勝の丹羽/町

※写真提供:日本卓球協会・前原正浩氏
 日本一の実業団チームを決める、全日本実業団選手権が7月22~25日まで神奈川・相模原にて行われ、男子は東京アート、女子は日本生命が優勝し、ともに連覇を伸ばした。

 3連覇を目指した男子の東京アートは5回戦から登場し、すべて3-0で勝利して決勝進出。決勝の協和発酵キリン戦でも、1番の韓が横山相手に1ゲーム奪われたのみで、2番で張が下山に3-0、3番ダブルスは高木和卓/大矢が木方/田勢にストレート勝ち。1点も落とすことなく、3連覇を達成した。

 4連覇を達成した女子の日本生命は、決勝で日立化成とゲームオールの接戦。1番で李佳が劉テイを3-2で下したが、2番で若宮が野中に敗れ、1-1に。3番ダブルスは全日本を制した藤井/若宮が3-0で藤沼/渡辺を下して2-1と王手をかけるも、4番で田代が藤沼に敗れて、ラスト勝負に。プレッシャーのかかる場面だったが、最後は主将の藤井が渡辺を破り、4連覇を達成した。

【全日本実業団選手権順位】
●男子

1位:東京アート
2位:協和発酵キリン
3位:住友金属物流、シチズン

●女子
1位:日本生命
2位:日立化成
3位:サンリツ、十六銀行
 7月16~19日、青森県の青い森アリーナにて第29会全日本クラブ卓球選手権大会が開催された。

 男子1部は、元日産自動車の三田村宗明がエースとして活躍する卓楓会が初優勝。昨年3位に終わった雪辱を果たした。
 女子1部は、近畿大卒の郡山や神戸松蔭女子学院大卒の宮崎という新戦力が加入した里湯昔話雄山荘ロイヤルクラブが初優勝。

 その他の結果は下記のとおり。
●男子1部
優勝:卓楓会(東京) 準優勝:愛卓TTC(東京)
3位:T.O.M(東京)、ウイニングクラブ(東京)

●女子1部
優勝:里湯昔話雄山荘ロイヤルクラブ(滋賀) 準優勝:TTSタカハシ(兵庫)
3位:ニッタク&チームワッキー(東京)、MD相模(神奈川)

●男子2部
優勝:MD相模(神奈川) 準優勝:弘前卓球協会A(青森)
3位:大阪ナイトクラブ(大阪)、GROUND ZERO(東京)

●女子2部
優勝:チャイム(神奈川) 準優勝:TRY(大阪)
3位:高倉クラブ(神奈川)、青森レディース(青森)

●男子50代
優勝:卓精会(東京) 準優勝:大阪ナイトクラブ(大阪)
3位:美鷹クラブ(東京)、日産追浜(神奈川)

●女子50代
優勝:COLOR(神奈川) 準優勝:みらくる(大阪)
3位:千代田クラブ(東京)、大田クラブ(東京)

●男子60代
優勝:西東京クラブ(東京) 準優勝:テニシャス・ナカーズA(神奈川)
3位:サザンクロス(東京)、宮卓無名会(福岡)

●女子60代
優勝:ウェルネス(東京) 準優勝:つばさクラブ(東京)
3位:卓精会(東京)、西宮卓友会(兵庫)

●男子小中学生
優勝:フェニックス卓球クラブ(福井) 準優勝:ASJ(青森)
3位:富久山卓球クラブ(福島)、KTGクラブ(埼玉)

●女子小中学生
優勝:徳地卓球スポーツ少年団(山口) 準優勝:ヒロタクスポーツA(広島)
3位:本宮卓球クラブA(福島)、瀬高ジュニア(福岡)


写真左:卓楓会
写真右:里湯昔話雄山荘ロイヤルクラブ
 8月7~12日に沖縄で行われる"インターハイ"こと全国高校選手権大会。各都道府県の厳しい予選を勝ち抜いた学校対抗の部の代表校はコチラ

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 7月14~16日、味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で11月に開催されるアジア競技大会の男子代表選考会が行われた。

 20人の参加選手が10人ずつのAリーグ、Bリーグに分かれての総当たり戦。それぞれ2位までが準決勝のトーナメント戦に進む。9試合、7ゲームスマッチの体力戦を勝ち抜いたのは、Aリーグ・塩野真人(東京アート)、丹羽孝希(青森山田高)。Bリーグ・松平賢二(青森大)、松平健太(早稲田大)の4選手。

 準決勝では松平健太と塩野真人が対戦。
 松平健太は塩野のカットをループドライブとスピードドライブで崩し、1ゲームを先行するも塩野がここから怒涛の猛攻。一気に3ゲームを先取して王手をかけた。しかし松平健太もここから粘りを見せて、最終ゲームに持ち込む。最終ゲームは一進一退の攻防になり、塩野が先にマッチポイントを奪うも、松平健太が逆転勝ちで決勝に駒を進めた。

松平健 6、-10、-10、-7、8、5、10 塩野

 塩野は先にマッチポイントを奪うが…
 最後は健太が粘り勝ち

もうひとつの準決勝は松平賢二と丹羽孝希が対戦。
 1ゲーム目の1本目から声を出し、気合い十分の松平賢二だが、勝負所でミスが目立ち、ラリーになっても丹羽の速さに翻弄された。Bリーグ全勝で準決勝に臨んだ松平賢二だったが、高校一年生の丹羽にまさかの完敗で肩を落とした。

丹羽 6、-8、5、4、8 松平賢

賢二、チャンスを生かせず

 決勝の序盤は塩野戦の疲れが見える松平が精彩を欠き、あっという間に2ゲームを丹羽に取られるが、3ゲーム目からは目の覚めるフォアドライブとカウンターを連発。3ゲームを連取して、4ゲーム目もリードし、マッチポイントを奪うが、ここは丹羽が粘り、最終ゲームに突入。序盤に松平が突っ走るが、丹羽が神懸かり的なカウンターで逆転に成功。そのまま丹羽がマッチポイントを握り、勝負あったと思われたが、松平のロビングを打ちあぐね、勝負はジュースへ。お互いにマッチポイントを握っては阻止され、を繰り返したが、最後は松平の執念が丹羽をとらえた。

先に3ゲームを奪い、一気に行くと思われたが…
健太、フォアが冴えた

激しいラリー戦を制した

 代表に内定した松平健太は「モスクワで情けないプレーをしてしまったので、自分のプレーを変えようと思い、合宿してきました。しゃがみ込みサービスではなく、フォアサービスで展開できるように練習したおかげで、フォアで攻める回数が多くなり、得点力が上がったと思います。アジア大会では活躍できるように頑張ります」とコメント。

アジア大会での活躍を誓った

 宮崎男子監督は「ニュー健太が見られました。モスクワ大会では調子が悪く、なかなか勝てませんでしたが、ようやく復調したのではないでしょうか。アジア競技大会で一人でも多く強い選手を倒して経験を積み、ロンドン五輪を視野に入れてほしい」。
 8月14日に開幕する第1回ユースオリンピックの日本代表団の旗手に谷岡あゆか(エリートアカデミー)が選ばれた。

 ユースオリンピックは14~18歳の選手のためのオリンピック。第1回となる今回は8月14~26日(卓球は21~26日)までシンガポールで行われ、丹羽孝希(青森山田高)と谷岡あゆかが出場する。谷岡はすでに国際舞台でも活躍していることから、“日本ユース世代の顔”としてJOC(日本オリンピック)に選ばれた。ちなみに日本選手団の主将は柔道の五十嵐涼亮選手が務める。
 7月7~11日、エジプト・カイロにてITTFプロツアー・エジプトオープンが行われ、女子シングルスで石垣優香(淑徳大)が優勝。女子ダブルスでも平野早矢香/樋浦令子(ミキハウス)組が優勝した。

 石垣は準々決勝で林菱、準決勝で張瑞という香港の強豪を下して、プロツアー初の決勝進出。決勝では、同じくプロツアー初の決勝進出となったフー(トルコ)を4-1で下して優勝。2004年ポーランドオープンでプロツアーに初参戦して以来、26戦目での初優勝となった。
 U-21女子シングルスにも出場した石垣だったが、決勝でサマラ(ルーマニア)に敗れて2種目制覇はならなかった。

 女子ダブルスでは平野早矢香/樋浦令子組が、決勝で林菱/張瑞(香港)をゲームオールで下して優勝。こちらは昨年のジャパンオープンに続き、3度目の優勝となった。

【ITTFプロツアー・エジプトオープン優勝記録】
男子シングルス:アチャンタ(インド)
女子シングルス:石垣優香(日本)
男子ダブルス:江天一/梁柱恩(香港)
女子ダブルス:平野早矢香/樋浦令子(日本)
U-21男子シングルス:リー(トルコ)
U-21女子シングルス:サマラ(ルーマニア)
 7月4~6日、香港にてアジア大学選手権が行われ、男子ダブルスで池田和正/軽部隆介(明治大)組が、女子ダブルスで中島未早希/照井萌美(早稲田大)組が優勝した。

 男女団体では決勝でともに中国に敗れ準優勝、男子シングルスでは濱川明史(近畿大)が決勝に進むも李洋(中国)に敗れて準優勝。女子シングルスでも藤井優子(近畿大)が決勝で馬越斐(中国)に敗れるなど、4種目の決勝で中国に敗れて涙を飲んだ日本勢。しかし、ダブルスでは違った。

 男子ダブルスでは、今年の全日本選手権準優勝の池田/軽部組が1ゲームも落とさずに決勝に進むと、決勝戦でも白帆/李洋(中国)にストレート勝ち。オールストレートで優勝を決めた。
 また、女子ダブルスでも09年全日本学生選手権優勝の中島/照井組が、決勝で中国の耿亜寧/熊欣芸組を下して優勝。日本が男女ダブルスの2種目を制した。

 アジア大学選手権は全7種目行われたが、混合ダブルス以外の6種目の決勝戦が中国vs.日本となった。

【アジア大学選手権優勝記録】
男子団体:中国
女子団体:中国
男子シングルス:李洋(中国)
女子シングルス:馬越斐(中国)
男子ダブルス:池田和正/軽部隆介(日本)
女子ダブルス:中島未早希/照井萌美(日本)
混合ダブルス:ルー・ヨンフイ/耿亜寧(中国)
 オリジナルユニフォームが話題となる四元奈生美選手と、元バトミントン選手の小椋久美子さんが、7月14日に大井競馬場(東京都品川区)で行われるジャパンダートダービーの表彰式プレゼンターを務める。

 ジャパンダートダービーとは、3歳馬によるダート最強馬決定戦で、格付けの高い最重要レースの一つ。このダート界の祭典ともいえるレースの表彰式のプレゼンターに四元選手が抜擢された。当日は、表彰式のプレゼンターを務めるほか、小椋さんとの予想トークショーも開催される。

詳しくは東京シティ競馬HP(http://www.tokyocitykeiba.com/)をご覧ください。

小椋久美子&四元奈生美イベント情報ページhttp://www.tokyocitykeiba.com/news/news.php?id=1868#17
 7月1~4日、兵庫県神戸市にてITTFプロツアー・ジャパンオープンが行われ、男子シングルスはボル(ドイツ)が、女子シングルスは王越古(シンガポール)が優勝。地元日本勢のシングルス優勝はならなかったが、男子ダブルスでは松平健太/丹羽孝希(早稲田大/青森山田高)が、女子ダブルスは石垣優香/山梨有理(淑徳大/十六銀行)が優勝した。

 男子シングルスは第1シードのボル(ドイツ)vs.第2シードの水谷隼(明治大)の対決に。先の世界選手権団体戦モスクワ大会では、水谷が勝利していたが、準決勝で朱世赫(韓国)にストレート勝ちするなどこの日絶好調だったボルの前に一歩及ばず。ボルが4-2で水谷を下し、05年以来のジャパンオープン優勝を決めた。
 女子は中国の若手・朱雨玲が波乱を演出。プロツアー初出場ながら、平野、福原の日本勢を連破。さらに準決勝では朴美英(韓国)をも下して決勝に進出。決勝では王越古(シンガポール)の前にストレートで敗れたが、中国の層の厚さをまざまざと見せつけた。

 男子ダブルスは松平健太/丹羽孝希が嬉しい初優勝。準決勝で水谷/岸川ペアを下し、決勝では江天一/梁柱恩(中国)との接戦をものにし、堂々の優勝だ。
 女子ダブルスは予選から登場したカット&攻撃の石垣/山梨ペアが優勝。林菱/張瑞(香港)、リ・ジャウェイ/王越古(シンガポール)、金キョン娥/朴美英(韓国)といった強豪ペアを次々に下し、会場を沸かした。

【ITTFプロツアー・ジャパンオープン優勝記録】
男子シングルス:ボル(ドイツ)
女子シングルス:王越古(シンガポール)
男子ダブルス:松平健太/丹羽孝希(日本)
女子ダブルス:石垣優香/山梨有理(日本)
U-21男子シングルス:林高遠(中国)
U-21女子シングルス:易芳賢(中国)

写真左:男子シングルス優勝のボル
写真右:女子シングルス優勝の王越古