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アテネ五輪

これにてアテネからの現地リポートを終わります。もっと裏側、もっとエモーショナルな部分は本誌をお楽しみに。 今野・高橋
柳承敏のコメント「この決勝はとてもハードで難しい試合だった。金メダルというのは自分が予期しない結果ではあったけど、この決勝では最後までベストを尽くして戦おうと思っていたし、ぼくを応援してくれた韓国の応援団にも感謝したい」
王皓「まず柳承敏におめでとうと言いたい。決勝はとてもハードで接戦だった。お互いがベストパフォーマンスをしたと思うし、とても重要な試合だった。ぼくらはまだ若いし、今一度彼の達成したことに祝福したいし、次の時にはぼくが勝ちたい」
王励勤「まず柳承敏におめでとうを言います。それに自分がワルドナーに勝って銅メダルを取ったことに満足しているし、ハッピーです」
口では祝福の言葉を言っても、明らかに中国の二人は満足していない顔だった。金メダルを3個獲得しても満足できないのだろう。
男子シングルス決勝
柳承敏(韓国) 4(11-3、9-11、11-9、11-9、11-13、11-9)2 王皓(中国)
銅メダル決定戦
王励勤(中国) 4(10-12、11-3、11-8、11-7、11-9)1 ワルドナー(スウェーデン)
柳承敏の王皓との対戦成績はそれまで1勝6敗と分が悪い。しかし、前日のインタビューでは「確かに今まで分が悪いのは知っているけど、ここは五輪だから何が起こるかわからない」とコメントを残した柳承敏。勝負はまさにその通りとなった。
柳承敏はその長いリーチを生かした破壊力のあるドライブが得点源だが、台上のうまさ、バックハンドのカウンタープッシュと、現代卓球ではオールラウンド能力が必要であることも同時に証明した。
22歳の柳承敏(世界3位)と20歳の王皓(世界4位)の決勝対決は、4-2で柳承敏が勝ち、五輪金メダリストに輝いた。
3-1とゲームをリードした5ゲーム目には7-3とリードしたが、そこから王皓が意地の挽回で、ジュースに持ち込み、ゲームを奪い、王皓に流れが傾くかと思わせたが、6ゲーム目でも出足から柳承敏がリードを奪い、最後は王皓を振り切った。韓国の金メダルは88年ソウル五輪の劉南奎以来、16年ぶりの快挙。ペンホルダードライブ型の優勝もそのとき以来となる。
銅メダル決定戦でワルドナーが敗れ、金、銀に続く銅メダル獲得はならなかった。決定戦で王励勤はワルドナーに対して、序盤で戸惑ったものの、次第に調子を上げ、4-1で勝利し、銅メダルを手にした。
王励勤対ワルドナー
●昨日は元気のなかった両者の対決。王励勤としても中国の威信を懸けて絶対落とせない試合。ワルドナーはこれで勝てば、金・銀・銅のメダルを獲得することになる。王励勤のパワーが勝つか、ワルドナーのテクニックが勝つか

五輪最終日

2004/08/23

ついにきょうが五輪の最終日、あと2時間で銅メダル決定戦、その後に男子シングルス決勝が行われます。午後1時(現地時間)スタートです。
ついにこの速報ページも残すところ、あと数回の記事で幕を閉じます。今回、ITTFのIDカードを2枚取り、2人体制で写真と記事の配信をやりましたが、次からのビッグゲームでは同様かさらに充実した速報ページにしようと現地の高橋、今野は誓いました。(日本の編集部はホント?と思っているかもしれませんが)
詳しい試合内容を見たい、読みたい人は10月21日売りの卓球王国を必ず見てください。このホームページで腹一杯にならないように。この速報は「ちょい見せ」ですからね。
海外取材に出るといろいろとアイデアが出るもので、こちらでもいくつかアイデアが出て、今後の卓球王国の取材の有り様や、内容、プロジェクト(?)に変化が出てくると思います。お楽しみに。
張怡寧(中国) 4(11-8、11-7、11-2、11-2)0 キム・ヒャンミ(北朝鮮)

銅メダル決定戦
金景娥(韓国) 4(9-11、11-8、11-7、11-5、11-8)1 リ・ジャウエイ
柳承敏のコメント「試合中に自分の負けることは想像できなかった。常に自分自身をコントロールすることができたと思う。試合の最初からアグレッシブに攻めることができた。決勝の王皓? 彼はとてもユニークなテクニックを使ってボールを打つけど、ぼくは今大会前からしっかりと準備はしてきた。彼に負けたことはあるけど、ここは五輪だからね。自分のベストを尽くすだけだ」
ワルドナーのコメント「柳承敏は自分の予想以上に速かったし、ぼくよりも攻撃的で動きも速かった。今日の彼は勝利に値する選手だった。ぼくの動きは遅かったね。それ以外にぼくがミスをしたと思っていない。決定的な場面でぼくは得点できなかったし、試合の中で連続得点をしてリードすることができなかったのが痛かった。彼の動きが速いのはわかっていたから、バックハンドのストレートボールで彼の足を止めようとしたけど、できなかった。それに彼のサービスに対してレシーブミスも多かったね。彼が3ゲーム目を取ってから、彼がリラックスしてきたように見えたし、その瞬間にぼくは自分が勝てないことを悟ったんだ」
女子シングルス決勝で、中国の張怡寧が決勝でキム・ヒャンミに4-0のストレートで圧勝。中国にとって3個目の金メダルを獲得した。
今まで、常にビッグゲームの決勝で王楠に敗れ、タイトルを逃し続けてきた張怡寧だったが、今回、王楠が早く敗れ、大きなチャンスが訪れ、そのチャンスを実力でものにした。