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アテネ五輪

女子ダブルス準決勝 19日午前11時スタート

中国同士討ち、王楠/張怡寧、決勝に進出

王楠/張怡寧(中国) 4(11-7、13-11、9-11、13-11、6-11、13-11)2 牛剣絳/郭躍(中国)

今大会からダブルスでは同じ国同士が同じブロックに入るというルールになった。これは同国同士で決勝対決になることを避けるという特別ルール。中国が強すぎるという卓球ならではのもの。
王楠のコメント「シドニーの時のようにシングルスとダブルスで金メダルをとりたいと思っています。そのゴールのためにベストを尽くすだけです。決勝で対決する韓国ペアは両方とも想定し、準備を積んできました。不安はないです。中国人民からのプレッシャー? それはもちろんあります。でもそれをいいモチベーションに変えたい」
昨夜のフィナーレを飾ったのはボルの勝利。現世界チャンピオンの切れ味鋭い攻撃を前・中陣での驚異的なカウンターアタックではね返した。あまりのエキサイティングなゲームに大勢の観衆は酔いしれた。
ボル(ドイツ) 4(11-2、12-14、11-5、11-9、6-11、4-11、11-6)3 シュラガー(オーストリア)

ボルのコメント。
「シュラガーが調子がいいのはわかっていたよ。今日の彼は本当に強かった。二人とも調子が良くて、両方が強かった。最後の最後まで勝負はわからなかったし、ぼく自身とてもいいプレーができた。でもこれから将来、もっといいプレーができることを期待している。次はワルドナーと対戦するけど、歴代の世界のベストプレーヤーと対戦することはうれしい、そして勝ちたいね。ぼくにとって次の試合は特別の試合になると思うよ。とても難しい試合になるとだけ言っておくよ。楽しみだね」
18日の夜、ヨーロッパチャンピオンのサムソソフ(ベラルーシ)は梁柱恩(香港)に敗れ、静かにコートを去った。アトランタ五輪で王涛に競り負けベスト8、シドニー五輪でも準々決勝でワルドナーと死闘を演じ、敗れ、今回はベスト16で終わった。
梁柱恩 4(11-7,6-11、11-9,6-11、11-5、7-11、11-8)3 サムソソフ
昨日の夜の試合の興奮をいま一度お伝えしよう。
優勝候補、馬琳を破ったワルドナーのコメント「昨日の試合と違って試合を楽しむどころではなかったよ。とてもハードな試合だった。少なくとも6ゲーム目以降までもつれると思っていた。第1ゲームをとったのが大きかった。特にバックハンドが調子が良かった。2001年以来で最高の仕上がりだね」
--質問「きょうは相手の逆をつくようなショットが多かったね」
ワルドナー「ぼくのプレーというのは自分で決めたショットと予測できない、予測をはずすようなショットのミックスで成り立っているんだ。たとえば、4ゲーム目の10-8でサービスを持って失点したけど、次ではサービスエースをとったりとかね。あのとき、馬琳を見ていたら、少しナーバスになったのを感じたね」
--質問「熱狂的な応援があったね」
ワルドナー「会場の大勢の観客と応援団からは信じられないくらいに力をもらったよ。とてもファンタスティックだった。次の試合の時も同じようなサポートを受けられることを期待しているよ」
●優勝候補・馬琳をキング・ワルドナーが下す
奇跡の男ワルドナーがまた奇跡を起こそうとしている。優勝候補の馬琳を前・中陣での攻守で封じ、完勝した。大勢のスウェーデンの応援団が詰めかける中、会場を熱狂させた。この2年間、ほとんど姿を消したといっても良かったワルドナーが五輪という舞台で復活した。何という言葉で形容できるのだろう。まさにキング、まさに奇跡なのだ。しかし、彼の奇跡はまだ終わらないかも知れない。
●ボル、世界チャンピオン、シュラガーを下し、ベスト8入り
ワルドナーのコートの隣ですさまじい対決。前・中陣でのお互いが斬り合うような攻防。1本1本が厳しい究極のテクニックとハイレベルな戦術、動き、すべてが感動的なラリー。どちらも勝者にしたくなるようなすばらしい試合だった。l
●サムソノフ、姿を消す
スタートからのシーソーゲーム。しかし常に追い上げる形のサムソノフは苦しい。それが最後まで続いた。
●ペンホルダーのパワー対決は柳承敏に軍配
お互いの大砲が火を吹く。ドーンというパワードライブがお互いのコートに打ち込まれる。今大会、調子の良かった蒋膨龍だが、後1本のところで世界ランク3位の柳承敏の総合力の前に沈んだ。
ボル(ドイツ) 4-3 シュラガー(オーストリア)
柳承敏(韓国) 4-3 蒋澎龍(タイペイ)
梁柱恩(香港) 4-3 サムソノフ(ベラルーシ)
ワルドナー(スウェーデン) 4-1 馬琳(中国)
藤沼のコメント。
「悔しいです。何とも言えない相手だった。自分からもう少し攻めていける相手だと思っていたけど、何本も返された。相手のドライブがやりにくくて、うまくブロックできなくて気持ちが不安になった。打てるボールをも打てなくなった。今日の試合は固くなった。入れようとしすぎた。ただ入れているだけに、最後はなった。試合をやりながら緊張した。こんはずじゃないと。相手のフォアドライブがストレートにしかこなかった。それが沈んだり、低く入ってきたりして、カウンターしようとしてもできなかった。今日は余裕がなかった。ここまで最後まであきらめずに強い気持ちで頑張れたのは初めてかも知れない。4年に一度の試合で後悔はしたくなかった。日本を出発する時も今までと違う自信が少しだけあった。不安もなかったので、思い切ってやれた」
梅村のコメント。
「シーソーゲームだったので、リードしててもされていても気が抜けなかった。ジュースになって、サービスを持っても点が取れなかった。もっと打たれると思っていたけど、リ・ジャウエイが振れていなくて、ボールが飛んでこなかった。その分、回転はかかっていたけど。五輪は特別ってみんな言うけど、私は試合を楽しめた。選手村でほかの競技の選手と会うだけで、会場でやっているメンバーはいつもと同じだから。今回、3人ともメダルをねらえる位置にいる。自分の試合をどれだけできるか。今の時点では力不足」

男子シングルス4回戦
王皓(中国) 4-1 リン・ジュ(ドミニカ)
高礼澤(香港) 4-1 パーソン(スウェーデン)
荘智淵(タイペイ) 4-2 呉尚垠(韓国)
王励勤(中国) 4-1 朱世赫(韓国)
女子シングルス4回戦 午後7時スタート
キム・ヒャンミ(北朝鮮) 4-0 牛剣絳(中国) 
王楠(中国) 4-1 ザムフィル(ナスターゼ・ルーマニア)  
梅村礼(日本)  2(12-14、11-13、11-8、13-15、11-9、7-11)4 リ・ジャウエイ(シンガポール)
藤沼亜衣(日本) 2(7-11、8-11、11-6,7-11、11-9、9-11)4チャン・シュエリァン(シンガポール)
しっかり距離をとりながら守ってきた金景娥。序盤は福原が早めの勝負を挑んだが、思うように点を取れずに、途中から粘りながらも両ハンドで攻めるというパターンに持ち込んだ。勝負所は4ゲーム目、王子サービスを連発しながら、果敢に攻め込んだが、あと1本が取れなかった。試合は44分間に及んだ。
試合後の福原「相手も作戦を変えてきたし、それが強いところなのかな。総合的に今の試合は難しかった。五輪の緊張感はわかりましたが、独特の雰囲気というのはあと1回か2回勝たないともっと観客が増えてこないと思うので、わからなかった」--五輪を楽しむことはできた?「基本的に楽しむために来たわけじゃないので。終わったなーという感じです、1種目だけだったから。五輪はすごい大会だというのはわかっているけど、五輪がわからないまま終わった。五輪をふつうの試合と違わずにできたこともあるけど、五輪という大会を最後までわからずに終わったのはすごく残念。今試合が終わったばかりなので何も考えられない」
 敗戦のショックはありあり。言葉少なに記者団から離れていった福原。
勝った金景娥のコメント。「福原が少しだけ攻め方を変えてきたのがわかったけど、その方が自分にとっては良かった」
女子シングルス4回戦 午後6時スタート
張怡寧(中国) 4-1 柳絮飛(香港)
金景娥(韓国) 4(11-8,11-5,7-11、13-15、11-6)1 福原愛(日本) 
ボロス(クロアチア) 4-2  V.パブロビッチ(ベラルーシ) 
ティエ・ヤナ(香港) 4-1 キム・ヒョンヒ(北朝鮮)