王皓（中国）　４（11－８、11－５、６－11、11－９、11－３）１　王励勤（中国）
柳承敏（韓国）　４（11－９、９－11、11－９、11－５、11－５）１　ワルドナー（スウェーデン）

ビッグマッチは現地時間12時からスタート。しかし、柳承敏の圧倒的なパワーとフットワークがワルドナーの卓越したテクニックを凌駕した。
１－１で迎えた３ゲーム目、５－10からワルドナーが９－10まで追い上げたが、力尽きた。終始、柳承敏がリードし、試合の主導権を奪っていた。ボールの威力では明らかにワルドナーよりも柳承敏が上。ワルドナーは馬琳、ボルを困惑させたボールの多彩な回転で攻めるしかない。しかし、ワルドナーの多様なサービス、ブロック、ドライブを柳承敏はそのフットワークで動ききり、パワーで圧倒した。
これで、男子シングルス決勝は王皓と柳承敏の若手対決。銅メダル決定戦はワルドナーと王励勤の対決となった。

準決勝１試合目は中国の同士討ち。王皓が先輩・王励勤に完勝。王皓は真剣モードだが、王励勤は今ひとつ気持ちが乗っていないまま一方的に敗れた。初出場王皓は決勝へ進出。柳承敏とワルドナーの勝者を待つ。今日の卓球会場は６０００人のチケットが売り切れとのこと。１試合目は空席が目立ったが、次のビッグマッチ、柳承敏対ワルドナーでは熱狂の渦につつまれるだろう

写真がちゃんと入っていないので、もう一度。今日も会場を仕切るだろう高橋カメラマンの一日は、この写真ブースから始まる。あと２日となり疲労度もかなりましているがみんなで頑張ろうとちかいあう。

男子ダブルスで中国の馬琳／陳杞が香港の高礼澤／李静に４－１で勝ち、金メダルを獲得した。中国は女子ダブルスに続いての２個目の金メダルとなった。
戦前から中国ペアの金メダルは確実視されていたが、予定通りの結果か。最後、香港ペアが２本連続サービスミスであっけなく中国の優勝が決まった。それにしてもサービスミスはないだろうという感じで、会場はしらけてしまった。

銅メダル決定戦でデンマークペアがロシアのマズノフ／スミルノフ組に圧勝。五輪の卓球で初のメダルを獲得した。メイスは喜びを体いっぱいで表現した。
思えば、メイスは複雑な家庭環境で、少年時代、おばあさんに育てられ、松下浩二の取材でデュッセルドルフに行った時も一人アパートに住みながら、練習。たまの週末におばあさんのいるデンマークに帰るという生活を送っていたことを思い出した。当時から悪ガキと言われ、卓球の才能にあふれながらも試合になると切れやすく、国際大会でいいところまで行きながらもタイトルを取れない選手だった。
メイス／ツグウェル（デンマーク）　４（11－３、11－８、12－14、３－11、11－９、11－８）２　マズノフ／スミルノフ（ロシア）

序盤は完全にリ・ジャウエイのペースで試合は進んだ。３ゲーム目はキムは１点も取れずに終わっている。しかし、５ゲーム目からキムはじりじりと追い上げる。フォアドライブでつなぎ、バックハンドは思い切って振っていく。最後は９－９から勝利を手にした。北朝鮮勢のメダルは初めて。
キム・ヒャンミ（北朝鮮）　４（８－11、11－６、０－11、８－11、11－８、11－６、11－９）３　リ・ジャウエイ（シンガポール）

張怡寧のコメント「昨年の試合ですべて金景娥に勝っていたのはわかっていたし、同時に彼女がこちらの作戦を十分にわかっていたでも、五輪での試合というのは今までの試合と比較できないものです。作戦は彼女のフォアコーナーに打ち込むことで、その通りできたことが勝因。決勝の相手を今の時点では気にしていない」
金景娥のコメント「ラリー戦で張怡寧のほうが上回っていたし、彼女は世界No.１の実力を示していた。準決勝で北朝鮮のキム・ヒャンミが勝って、彼女が金メダルを取ることを望んでいます。リ・ジャウエイとの準決勝は厳しいものになるでしょう」

ベスト４にただ一人残った中国選手、張怡寧は世界No.1のカットマン、金景娥を柔らかい粘りと強打を織り交ぜながら攻めたてた。一方、金景娥は出足で調子のでない張怡寧に対し、１ゲーム目をジュースで落としたのが痛かった。
張怡寧（中国）　４（13－11、11－８、11－６、５－11、11－８）１　金景娥（韓国）

渾身の取材を続ける卓球王国。いつの間にか高橋に撮られた今野
左・プレスセンターではいつも最後に帰る二人。バスの中でうとうとする今野。ほかに誰もいないバス
中・ホテルのベッドでパソコンつけたまま寝てしまった。ごらんのようにホテルはシングルベッドをふたつつけたダブルベッドを二人で共有。やばいよね。最初のうちは無理矢理離していたが、もうそれも面倒くさい。寝るのは１時か２時
右・朝、ホテルの１階でカプチーノとオレンジジュースをぐいと飲み干しスタンレーホテルを出発する今野