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全日本卓球選手権大会

 本日最後の試合、男子ダブルス決勝は、協和発酵同士の対決となった。最終ゲーム11-4で倉嶋洋介・田勢邦史が、田崎俊雄・徳村智彦を破り、初優勝を飾った。倉嶋はダブルスで2度目の優勝。また、徳村選手は退社が決まっており、協和発酵として最後の試合となった。
 つい先ほど女子ダブルスの決勝戦が終わり、小西・福原組が優勝。二人ともシングルスで負けた悔しさをこの試合にぶつけたとのこと。
●小西・福原 9、-9、-9、16、10 末益・金沢(日本生命)
シングルスでは優勝の望みを絶たれた小西と福原は、女子ダブルスで奮起。準々決勝で原田・藤井(サンリツ)組にストレート勝ちした。福原が女子ダブルスで優勝すると2冠獲得となる。
 前日、新井にマッチポイントを奪われながら奇跡の逆転勝ちで駒を進めた岸川聖也(仙台育英学園高2年)。きょうは最初の6回戦で高森に圧勝し、準々決勝では高志を4-2で破り、高校2年ながら準決勝に進出した。

 女子シングルス6回戦、福原愛vs末益亜紗美。末益が3-0とゲームをリードしたが、そこから福原も奮起。粘って粘って3-3に追いついた。最終ゲームも、5-5、7-7、と一進一退の攻防。8-9から末益が3本連取して勝利。福原は史上最年少優勝は惜しくも逃した。
 前全日本チャンピオンの松下浩二がベスト8決定戦で、今大会の優勝候補筆頭の吉田に1-4で敗れた。試合の出足から松下のカットを打ち抜く吉田、随所で攻撃を入れて、勝機を見いだそうとする松下。結局、ドライブの威力で吉田は押し切った。
「やるだけのことはやりました。吉田のボールは威力があった。彼のボールのパワーは世界のトップクラス。ぼくが相手のボールに当たらないことはあまりないんだけど・・・」と試合後の松下。卓球界の一人者は静かに去った。
女子シングルス5回戦(ラン決)

平野(ミキハウス) -5、3、-8、4、4、1 山崎(青山学院大)
厳虹(アスモ) -5、12、-7、-9、14、7、7 西飯美(健勝苑)
福岡(日本大) 13、9、9、7 岡崎(エクセディ)
今福(淑徳大) -4、11、7、8、-8、-6、10 上谷(神戸松蔭女子学院大)
樋浦(ミキハウス) 6、-7、5、8、9 射場山(NEC九州)
金沢(日本生命) 3、6、7、7 越崎(中国電力)
伊藤(筑波大) 8、11、-7、6、10 柏木(中央大)
梅村(日本生命) 8、4、7、6 藤井(サンリツ)
小西(ミキハウス) 10、-7、7、-11、3、-11、10 河村(東京富士大)
高橋(十六銀行) 5、12、12、-6、8 小野(白鵬女子高)
末益(日本生命) 5、6、3、6 千川(中国電力)
福原(ミキハウスJSC青森) 2、5、11、2 西田(大正大)
藤田(日本生命) -9、11、7、3、2 原田(サンリツ)
西飯由(健勝苑) 6、8、7、9 米田(中央大)
島田(東京富士大) 12、-3、8、-7、-6、6、4 上段(朝日大)
藤井(淑徳大) 6、9、5、7 重本(筑波大)

☆福岡、今福、金沢、伊藤、島田が初めてのランク入り。ベスト16に大学生が5人残り、小西とゲームオールデュースの大激戦を演じた河村(東京富士大)の健闘も光った。
 福原愛選手、今日の初戦は女子シングルス5回戦。相手は大正大学の西田泉選手。4-0で余裕の勝利。
 以下は本日、最初に行われた女子ジュニアと男子ダブルス準々決勝の試合結果。

●女子ジュニア準々決勝

井上(白鵬女子高) 7、10、10  森永(白子高)
亀崎(川口総合高) 8、5、-9、5 溝上(明徳義塾高)
小川(秀光中等教育) 8、6、-9、5 藤井(四天王寺羽曳丘中)
石塚(四天王寺高) 11、-5、7、-10、7 小野(白鵬女子高)

●男子ダブルス準々決勝

偉関・川嶋(健勝苑・豊姫一番) 3、9、5 村守・横山(青森大・青森山田高)
倉嶋・田勢(協和発酵) 6、10、11 高志・三原(日産自動車)
徳村・田崎(協和発酵) 4、5、-2、8 鬼頭・大森(東京アート)
高木和卓・水谷(青森山田高・青森山田中) 2、2、7 高木和健・森田(青森大)

高木和兄弟対決は、弟が制す
 明日、土曜日は熱い試合が次々見られるだろう。朝10時から女子シングルスのラン決が見物だ。そして大一番は10時50分開始の男子シングルスのベスト8決定戦。ここで優勝候補の二人が激突、松下浩二と吉田海偉だ。松下も尻上がりに調子を上げているし、本命の吉田も隙がない。松下のベンチに入った高島コーチは「最初の試合をものにできれば一気に行くかも」と予想する。みなさん! 東京体育館に駆けつけよう。
 女子の五輪代表藤沼が敗れたあとに、男子ラン決では新井、遊澤の五輪代表組も次々と敗れた。
 優勝候補のひとりでもあった遊澤亮(東京アート)は谷口に2―4で敗れた。勝った谷口は「すごくうれしい。遊澤さんは大きな存在だった。。ランクに入るというよりも、遊澤さんに勝つことが目標だった。日本リーグで一度勝っていたので、向こうのほうが意識したのではないか」と語った。