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第48回 世界選手権(個人戦)上海大会

 朝からすごい雨。ホテルから会場まで歩いて3,4分だけど、もうびっしょり濡れました。昨日までも湿気があるし、きょうは雨で、なんかじめじめの上海です。高橋、今野はなにが心配かというと、靴です。二人ともアテネで仕込んだトッズの靴が心配で・・・なんのこっちゃ!
今日の日本選手の初戦、水谷はスロベニアの選手に4-2で快勝しました。

開会式2

2005/05/01

開会式からホテルに戻るまでにあれやきおれやのドタバタで1時間以上もかかりましたが、高橋、今野はホテルの日本料理屋に直行。そこで待ちかまえていたのは、卓球レポート軍団。そこで生ビールの杯を掲げ、友好を深め、2回目ということで仲良くなったお店のミユキちゃん(ちなみに日本語のうまい店員、つまり源氏名ね)と言葉を交わし、気持ちよく部屋にもどったのでした。(今野)
4月30日の大会開会式は夜の7時30分からオリエンタル・パール・タワーの広場で華々しく行われた。報道陣の規制も厳しく、行けたのは高橋、今野2名のみ。4時のシャトルバスで連れて行かれ、何と3時間ほど開場で待つことに。これも中国式だからイライラしてもしょうがない。
セレモニーはすばらしいの一語。ロゼアヌ、李富栄、徐寅生、木村興治、劉南奎、玄静和、シュルベクなど歴代のチャンピオン、トップ選手が紹介され、歌では曹燕華、江加良、王涛が登場し、カラオケで鍛えたのどを披露するなど、飽きさせなかった。
高橋は帰りがけ、ボランティアの女の子に「I like Syhanhai」と言い放ち、「えっ、そんなことかな」と今野は思ったが、迎えのバスが遅いと、「何やってんんだ。ケイちゃんは」と怒っていた。変わり身というか、気持ちの移り変わりが相変わらず早いのだ。えっ、ケイちゃん。このボランティアの女の子が岡崎恵子ちゃんに似ていたので、瞬間的に二人の中ではケイちゃんになっていました。本名は范敏さんでした。
大会初日は、男子シングルスと女子ダブルスの予選。
有力選手は、練習会場で最後の調整だ。
前回チャンピオンのシュラガー、今大会が最後の世界選手権になるかもしれないワルドナー、ワルドナーの盟友・パーソンらも調整に励んでいた。
いよいよ、明日から本戦が始まる。
水谷は、予選リーグ第2戦、ストレートで勝利。
初戦不戦勝の影響も心配されたが、持ち前のテクニックで相手を翻弄。強気のフォアドライブも決まり、ナイスプレーで勝利を飾った。
一方、高木和の第3戦は、相手が現れず、まさかの不戦勝。
これで二人は、グループ1位となり、明日10時より、本戦出場決定戦となった。

水谷 6、4、5、4 アサトリヤン(ARM)
多くの日本の人が心配している反日デモの影響は今のところ、ここ世界選手権には全くない。会場に入る際のセキュリティーチェックは通常の世界選手権と同じ。X線による持ち物チェックがあるくらいだ。
我が卓球王国編集部の宿泊ホテルは、会場の前の「リーガル上海イーストアジアホテル」漢字だと「上海富豪ホテル」4スターの立派なホテルで、これだけで、編集部の貧乏な久保君と渡辺君はびびっているのだ。
今までの取材の中でこれほど利便性が良く、良いホテルは初めてだ。取材にも気合いが入る。各ポイントでの受付の煩雑さと融通の利かないところは中国ならではのこと。別に驚かない。ただ各所で日本語の出きる通訳の学生ボランティアが多く。予想以上に困らない。IDカードを取得する際には、初日から飛ばし気味の高橋発行人は学生ボランティアの人たちに向かって、「デモに参加しちゃだめだよ~」とジョークを飛ばすなど、国際派コメディアンの本領発揮。
プレスセンター、メディア用のワーキングルームなどの設備は非常に整っている。さすが、今や東京以上にアジアの経済拠点になっている上海ならではの充実ぶりだ。(今野)
水谷は予選第1試合、相手選手が現れず、不戦勝となった。
続く、高木和の第2戦は、カザフスタンのガイプに危なげないプレーでストレートでの勝利を飾った。

水谷 不戦勝 バイラムポール(IRI)
高木和 2、5、11、3 ガイプ(KAZ)
第48回世界選手権大会がここ中国・上海で4月30日、いよいよ開幕した。開会式は夕方からだが、試合は9時にスタート。日本選手では男子シングルスの高木和卓が9時半に予選に登場する。
4月30日の日本選手の予定
9:30 高木和卓 男子シングルス予選 シランバレ(RWA)
11:00 水谷隼  男子シングルス予選 バイラムポール(IRI)
11:30 高木和卓 男子シングルス予選 ガイプ(KAZ)
13:00 水谷隼  男子シングルス予選 アサトリヤン(ARM)
13:30 高木和卓 男子シングルス予選 アルアワミ(KSA)
男子シングルス予選でヨーロッパ選手ではかなり珍しい日本ペンの表ソフト速攻選手を発見。
使い手はウズベキスタンのSHYRIEV選手。大柄の体をフルに生かしたスマッシュを放っていた。
日本勢のトップバッターとなった、高木和。
シランバレ(ルワンダ)に4-0で快勝し、初陣を飾った。
「緊張して昨夜はなかなか眠れなかった」という高木和だが、試合ぶりは堂々としたもので、予選突破に期待がかかる。
次戦は現地時間1130、カザフスタンのガイプとの対戦。