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ジャパンオープン・荻村杯2012

●男子アンダー21決勝
鄭栄植(韓国) 6、-13、11、7、-8、-8、10 上田仁
●女子アンダー21決勝
石川佳純 4、4、2、9 李皓晴(香港)

シングルスではユー・モンユに負けた石川佳純がU21で李皓晴(香港)を破り、優勝を決めた。自身のシード権とチームランキングが懸かった大会が続く中、石川は結果を着実に残している。

「全体的には満足のいく結果とは言えないけど、U21での優勝でホッとしてます。シングルスのユー・モンユは2連勝している相手だったけど、競り合いになった時に自信が持てなくて、自分の持ち味が出せないまま負けてしまった。シングルスで負けたあとに練習して、気持ちを切り替え、アドバイスをもらって、最後は良い試合ができた。フォア側にすごく不安はあったけど、考えすぎずに、1本1本足を止めずにプレーしました。ジャパンオープンは思うほど良い結果が出なかったが、来週からブラジルオープンがあって、U21の優勝を自信に、頑張りたい」。

写真は表彰式での石川&準優勝の李皓晴
●男子シングルス準々決勝
呉尚垠(韓国) 7、6、7、-6、5 鄭栄植(韓国)
ガオ・ニン(シンガポール) 9、-9、10、6、4 荘智淵(チャイニーズタイペイ)
シバエフ(ロシア) 9、6、7、-5、7 朱世赫(韓国)
水谷隼 4、-10、-6、5、8、-9、8 柳承敏(韓国)

 23歳の誕生日を見事な勝利で飾った水谷は準決勝に進み、今大会絶好調のシバエフと対戦する。「3回戦のメイス戦は、序盤彼のサービスが切れていて思うようなレシーブができなかった。でも、自分のサービスがそれ以上に効いていたので試合の流れを左右できたし、2ゲーム目に逆転で取れて、相手がペースを乱したかなと思う。
 準々決勝の柳承敏とは、クエートオープンの決勝でも試合をしていて4-1で勝っていた。今回2ゲーム目にリードしていて自分の凡ミスを何本もして流れがおかしくなったし、最終ゲームもチャンスボールの時に凡ミスをして自分を苦しめてしまったけど、勝つことが大事なので勝てて良かった。
 ぼくの試合の前にタイペイの荘智淵、韓国の朱世赫とか自分が五輪のシード争いをする選手が負けていたので、だからこそ絶対負けられない、結果を残したいと思った。これで第4シードがかなり近づいてきたし、それだけを考えてプレーに集中しました。今大会がオリンピックのつもりで一生懸命やったし、今回結果を残せないとオリンピックのメダルが非常に厳しくなる。本当に重要な大会です。柳承敏戦は中盤は一進一退だったけど、相手より思い切って攻めていけたことと、気持ちを切らさずに最後の1本まで集中して臨めたことが勝因でした。明日のシバエフは3連勝している相手だけど、今大会彼は好調で、だからこそ勝たなければいけない相手です」。
●女子シングルス準々決勝
唐イェ序(韓国) -7、10、7、-5、-11、11、3 ユー・モンユー(シンガポール)
金キョン娥(韓国) -11、6、5、9、8 馮天薇(シンガポール)
福原愛 3、-6、15、4、-9、8 石賀浄(韓国)
シェン・イエンフェイ(スペイン) 5、12、9、-4、-9。-9、9 梁夏銀(韓国)

 2回戦でオランダのリー・ジエに3-0から3-3に追いつかれたが、最後は気合いで逃げ切った。続く、準々決勝では世界選手権ドルトムント大会の団体準々決勝で負けた韓国の石賀浄を速攻戦で破り、準決勝に駒を進めた。
「世界選手権で負けてしまって本当に悔しい思いをしたので、今日は絶対勝つという気持ちで臨みました。リベンジする気持ちではじめから積極的にいきました。相手もこれで研究してくると思うので、五輪までしっかり練習して頑張りたい。去年は決勝で負けてしまったので、今年は決勝まで行って優勝したい。
 2回戦のリー・ジエとの試合は、最近7ゲームまでもつれることもなかったので、冷静に戦術を組み立てました。最初の3ゲームは相手が自分のボールに慣れていなくて、そのあと相手は慣れてきて、実力で勝ったとは言えなかったので、韓国以外にもカットマンはいるのでこれから対策練習をしていきたい。石川さんが負けて、チームランキングを争っているので自分が頑張ろうと思いました」。
●男子アンダー21準決勝
上田仁 5、5、-10、3、3 チェン・フォン(シンガポール)
鄭栄植(韓国) 6、6、-3、9、-10、3 町飛鳥

決勝進出を果たした上田(上写真)。昨日は、優勝候補の陳建安をストレートで下すと、今大会で丹羽ともゲームオールの戦いを見せた実力者・チェン(下写真)を撃破。スピーディーな両ハンドに磨きがかかり、弾道の低いドライブでのたたみかけるような連打でラリー戦を制した。
決勝は、今大会絶好調の鄭栄植と対戦。前陣対前陣の激しい打撃戦になるだろう。地元で金メダル獲得はなるか。
●女子アンダー21準決勝
石川佳純 12、6、7、8 陳思羽(チャイニーズタイペイ)
李皓晴(香港)  -5、4、6、-9、10、7 松澤茉里奈

松澤(左写真)は回転量の多いバックドライブで相手を崩し、好スタートを切ったが、中盤以降は打ち急いでしまい、李皓晴(右写真)の安定感のあるプレーの前に敗れた
●男子シングルス3回戦
鄭栄植(韓国) -10、11、-6、3、-6、12、10 江天一(香港)
呉尚垠(韓国) 6、9、10、-8、7 詹健(シンガポール)
ガオ・ニン(シンガポール) -4、8、8、10、-8、7 唐鵬(香港)
荘智淵(チャイニーズタイペイ) 9、4、-6、2、9 マテネ(フランス)
朱世赫(韓国) 7、-11、6、6、5 李廷佑(韓国)
シバエフ(ロシア) 8、3、3、3 丹羽孝希
柳承敏(韓国) 5、4、9、6 ヤン・ツー(シンガポール)
水谷隼 6、9、8、7 メイス(デンマーク)

●男子シングルス3回戦
シバエフ(ロシア) 8、3、3、3 丹羽孝希

世界ランキングを15位まで上げている日本の丹羽孝希は、シングルス3回戦で世界56位、ロシアのシバエフに完敗した。
「シバエフには過去の対戦で勝ち越しているので試合前はチャンスがあると思っていたが、1ゲーム目を取られて、2ゲーム目に離されてから気持ちが切れてしまった。最近こんなに一方的に負ける試合はなかった。シバエフとは事前合宿で一緒に練習して、ボールにも慣れられていて、サービスも全然効かなかった。シバエフは1本目からすごい気合いが入っていたけど、ぼくは受け身になってしまった。最後の方はあきらめてしまった。ダブルスを含めて今日は納得いかない試合だったので反省して、これから五輪に向けて一から頑張ってやりたい」

写真は、丹羽を破ったシバエフ/試合後の会見での丹羽
●女子シングルス2回戦
ユー・モンユー(シンガポール) 8、6、-5、-12、6、11 石川佳純
唐イェ序(韓国) 12、9、8、-3、5 Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
金キョン娥(韓国) 10、8、-14、3、5 姜華君(香港)
馮天薇(シンガポール) 5、7、5、7 田志希(韓国)
福原愛 7、11、8、-7、-7、-7、3 リー・ジエ(オランダ)
石賀浄(韓国) -6、8、8、3、8 帖雅娜(香港)
梁夏銀(韓国) 12、1、6、5 崔文英(韓国)
シェン・イエンフェイ(スペイン) 9、4、-8、-8、7、5 王越古(シンガポール)

2回戦で敗れた王越古。ランキングにも影響はあるのか
同士討ちで梁夏銀に敗れたチョッパー崔文英
●女子シングルス2回戦
ユー・モンユ(シンガポール) -8、-6、5,12、-6、-11 石川佳純(日本)

 大会の第1シード、世界ランキング5位の石川佳純がシンガポールのユー・モンユに4-2で敗れた。前日もリュウ・ジャに苦しみ、調子に乗れなかった石川だが、午前中のユー戦でも切れのある連続攻撃が炸裂しなかった。ベスト16に終わり、U21を残すのみとなった。