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世界卓球 パリからジュテーム速報
~伊藤条太のお前にトリコロール!~

謎の輪

2013/05/20

パリに着いたとき、街で妙なものを見かけた。大きな手錠のような輪が駅の壁に設置されているのだ。最初、これが何のためにあるのかわからず、友くんと「なんだろう。これで不審者を捕らえて抜けられないようにするのかな」などと話し合ったが、後で、ゴミ袋を設置する輪であることに気がついた。

考えてみれば、いったいどんな不審者がこの輪に入るというのだ。

最後の夕食

2013/05/20

私は編集部のみんなより1日早く、明日の決勝を見たらその夜のフライトで帰国するので、今日がパリの最後の夜となったが、帰りが遅くなった上に、いつものイタリアレストランが休みなので、カップラーメンの夕食となった。私は先日近くのスーパーで買った「楽(Tanoshi)」のポークトンコツ味を食べたが完璧に美味くて、かえって拍子抜けした。

結局、9回の夕食のうち、5回が同じイタリアレストランだった。一度、許容できる店を見つけると、毎回そこに行って延々と同じものを注文するのが卓球王国編集部の流儀であることがわかった。私などは意地でも毎回違う店に行っていろいろと試したい方なので(そして必ず失敗する)、まだまだ悟りが足りないなあと思った。
結果、店主ともなじみとなり、最後の夜には写真を撮って、後で印刷して送ることになった。電子メールなど使えないおじいさんなのだ。
張継科への挑戦権を得たのは王皓!

パリの観客

2013/05/20

男子シングルス準決勝は中国選手同士だが、その入場に当たってはパリの観客は総立ちになって拍手で迎える。試合中も、プレーの内容がよければどこの国の選手だろうと大きな拍手を送るし、地元フランスの選手が得点しても、つまらないラリーだと大きな拍手はしない(ただしボルだけは得点すると莫大な拍手をもらっていた)。

とはいえ、考えてみれば、準決勝に入ってきた選手はなんたってあの王皓と馬龍なのだから、卓球ファンなら総立ちにならずにはいられまい。
大盛況・・・というわけではない。観客席が午前・午後・夜間の3部入れ替え制なので、一度会場から追い出された観客が仕方なしにたむろしているのだ。
次の試合までの休憩のひとときだ。私はイスに座って速報をしているだけだからどうということはないが、大会3日めと4日めあたりは、友くんと祐くんのふたりで2つの会場を行き来しながら日本選手関係だけでも1日20試合以上もの試合を撮影していたのだから大変だ。

もっとも、今はデジカメだからよいが、昔は世界選手権ともなれば団体戦と個人戦が同時開催で、フィルムを500本も持って行き、その現像とプリント代だけで100万円かかったという。それにくらべれば楽だとはいえ、私から見ると大変そうである。
まだまだ頑張っている。
卓球での台湾の優勝は史上初のはずだ。

張一博/松平賢二がゲームオール9本で負けた相手だ。悔しさが募る。
トイレで小便をしていたら隣に劉国梁が来たので思いっきり屁をしてやった。まいったか。これでドルトムントの恨みは晴らした。文字通り水に流してやる。
選手の労をねぎらい、連絡事項を伝える倉嶋監督。
「智将とか闘将とかあだ名つけるとたら何でしょう」と今野さんに聞くと「まだわからないから若大将にでもしといて」とのことだ。加山雄三じゃあるまいし、いいのかそれで。