速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

ジャパンオープン・荻村杯2013

●U-21男子シングルス1回戦
神 8、9、ー11、10 グロート(デンマーク)
森薗 15、4、8 Q.ロビノ(フランス)
呉志康(シンガポール) 4、8、6 町
洪子翔(チャイニーズタイペイ) ー9、6、7、ー10、6 酒井
吉田 7、2、ー11、7 馬特(中国)
李佳陞(チャイニーズタイペイ) キケン 吉村

●U-21女子シングルス1回戦
顧玉ティン(中国) 9、4、ー9、5 鈴木
朱朝暉(中国) 5、9、11 松平
車暁㬢(中国) 4、8、7 森薗
林叶(シンガポール) ー9、7、3、7 伊藤
陳思羽(チャイニーズタイペイ) 4、10、6 前田

 日本男子は森薗がQ.ロビノ、吉田がカットの馬特に快勝。大学1年生になった吉田は非常にプレーが充実している。昨シーズンのブンデスリーガ2部では圧倒的な勝率を残し、今シーズンからは1部リーグでプレーする。
 日本女子は残念ながらU-21では全滅。アジアの若き強打者たちのパワーの前に屈した。
  • さらに動きにキレが増した感がある吉田

  • 吉田に敗れた馬特

 JOCエリートアカデミーの中学3年生、龍崎東寅が大仕事!
 U-21男子シングルス1回戦で、第1シードのフランチスカ(ドイツ)を破った。何と世界ランキング459位(龍崎)が61位(フランチスカ)に勝利だ。

 長身のフランチスカの両ハンドドライブにも臆することなく、前陣を死守しての速攻を見せた龍崎。2ゲームを先取してから2ー2に並ばれ、第5ゲームも8ー4のリードから8-8と追いつかれたが、最後はジュースからのネットインで勝利をつかんだ。

●U-21男子シングルス1回戦
龍崎 12、9、ー6、ー6、10 フランチスカ(ドイツ)

●男子ダブルス1回戦
王励勤/Q.ロビノ(中国/フランス) ー10、10、ー7、8、9 松平賢/張

 世界選手権パリ大会ベスト8の松平賢/張は、中国とフランスの国際ペアに惜敗。中陣から放つ王励勤のパワードライブは、コース・威力ともに抜群。日本ペアも張の前陣でさばく両ハンドと、松平の俊敏なフットワークからのパワードライブで対抗し、互角の大ラリー戦を展開したが、最終ゲーム9ー8から3点連取を許し、悔しい敗戦。勝負所であと1点、2点が取れるアイデア、戦術がほしい。
 上田/吉村がハオ帥/マテネを完封し、日本ペア対中国・フランスペアはこれで1勝1敗。また、松平健/丹羽は、右ペンドライブ型の洪子翔の強打、左シェークドライブの李佳陞のコースの読みにくい軟攻に苦しんだが、逆転勝ちを収めた。

●男子ダブルス1回戦・その他の日本勢の結果
陳建安/荘智淵(チャイニーズタイペイ) 8、6、6 森薗/三部
松平健/丹羽 13、ー7、ー12、10、4 洪子翔/李佳陞(チャイニーズタイペイ)
上田/吉村 8、9、9 ハオ帥/マテネ(中国/フランス)
ガオ・ニン/李虎(シンガポール) 4、9、8 町/吉田
  • あと1点が遠かった松平賢/張

  • 上田/吉村、強豪ペアを一蹴

  • ラリー戦で強さを見せた王励勤/Q.ロビノ

●女子ダブルス1回戦
鄭先知/陳思羽(チャイニーズタイペイ) 8、ー8、3、5 平野美/伊藤
田志希/李恩姫(韓国) 2、5、9 浜本/加藤
ユ・モンユ/周一涵(シンガポール) 4、ー8、2、9 平野/松平
石川/森薗 7、ー4、8、ー8、8 劉高陽/劉曦(中国)
顧玉ティン/周シントン(中国) ー8、ー10、5、2、10 福原/松澤
シャン・シャオナ/ジルベライゼン(ドイツ) 1、7、6 前田/森

女子ダブルス1回戦、日本勢は予想外の苦戦。2回戦に駒を進めたのは、中国の若手ペアを振り切った石川/森薗のみ。最終ゲーム6ー2から6ー6に追いつかれる苦しい展開だったが、石川がキレのあるカウンターを連発して辛勝。また、福原/松澤ペアは最後の一球が相手のネットインとなり、会場はため息に包まれた。
平野美/伊藤の中学1年生ペアは、タイペイペアの陳思羽のパワーボールに押され、ペースをつかめず。ワールドツアー2回目のメダル獲得はならなかった。
  • 石川/森薗、中国ペアを制す

  • 福原/松澤は2ゲーム先取から逆転を許す

王励勤が登場

2013/06/20

●男子ダブルス予選トーナメント1回戦
森薗/三部 8、2、3 ノルドベリ/セダルンド(スウェーデン)

●2回戦
町/吉田 8、6、-7、8 崔源辰/ハム・ソリ(韓国)
森薗/三部 4、9、-8、-10、4 丁祥恩/金泰訓(韓国)
上田/吉村 -9、-7、4、8、7 オーケストレム/エーベルホー(スウェーデン)

●女子ダブルス予選トーナメント1回戦
前田/森 11、5、-8、11 アッガルワル/パトカル(インド)
浜本/加藤 6、5、2 M.ダス/クマレサン(インド)

日本勢は全ペア決勝トーナメントに進出が決定した。

また、男子ダブルス予選2回戦に、
ロビノ/王励勤(フランス/中国)という異色ペアが登場。

中陣でのプレーを中心とするふたりだけにペアリングはなかなか良く、
韓国ペアをストレートで下した。

今年9月の全中国運動会での引退を表明している王励勤。
今大会が現役最後の国際大会になるかもしれない。

国際ペアとなるダブルスでは笑顔を見せながらのプレーとなったが、
遠いボールに対しても、腕が伸びるかのようなスイングから
ノータッチで抜くドライブを何本も放った王励勤。
ぜひ会場に来て、そのプレーを目に焼き付けてほしい。
  • ロビノの強烈なチキータも光った

  • 試合前にサインの打ち合わせをしている場面

●U-21男子シングルス
大島 2、-3、6、11 馬特(中国)
頼乙耀(チャイニーズタイペイ) 12、7、-7、-8、5 平野
徐晨皓(中国) 3、9、9 東
木造 -9、5、-11、8、9 徐嘉良(チャイニーズタイペイ)
酒井 -6、5、10、-6、4 デサイ(インド)
ランダース(アメリカ) 9、-4、9、-5、8 出雲
神 4、-9、3、-8、5 ユイ・ジャーチン(シンガポール)
李佳陞(チャイニーズタイペイ) 9、8、6 三部
龍崎 -14、-8、9、6、6 王騰偉(チャイニーズタイペイ)

●U-21女子シングルス
前田 5、9、9 李ダソム(韓国)
伊藤 4、-1、3、-11、8 黄歆(チャイニーズタイペイ)
松澤 4、6、8 李恩姫(韓国)
劉㬢(中国) 3、-10、6、8 森田
朱朝暉(中国) 3、10、2 平野美
鄭先知(チャイニーズタイペイ) 6、9、3 森
周シン彤(中国) 9、6、-8、9 丹羽
浜本 5、9、-6、9 趙惟辰(韓国)
車暁㬢(中国) 8、7、8 永尾

 注目の平野美宇、伊藤美誠。一般では両者ともに予選敗退、U-21では伊藤が決勝トーナメント進出を決めた。

 試合後のコメント
(平野)「一般もU-21も決勝進出できずに、とても悔しいです。まだまだ練習が足りないと思いました。明日は美誠ちゃんとのダブルスがあり、3位には必ず入りたいと思います」

(伊藤)「U-21の試合は勝ったほうが決勝トーナメントに進出だったので、勝つことができ、とてもよかったです。2-2になっても落ち着いてプレーすることができました。ダブルスでは美宇ちゃんと同じくベスト4に入ることが目標です」
●男子シングルス予選
森本 6、8、7、6 呂柏賢(チャイニーズタイペイ)
馬特(中国) 5、7、6、-17、9 塩野

塩野vs馬特のチョッパー対決は、見応えのあるラリーが展開された好ゲームだった。
両者とも安定感のあるカットとドライブが持ち味だけに、
攻守が立ち替わるラリーが続くが、
馬のバック表ソフトのカットの変化と、
フォアドライブの回転量に塩野が手こずる展開。
それでも必死に拾いつつ早い攻めをしかけて4ゲーム目を取った塩野だが、
最後は馬の攻撃力の前に力尽きた。
塩野は「攻撃の回転量がものすごかった」とコメント。
試合後には両者の健闘をたたえ、観客から暖かい拍手がわき起こった。

●女子シングルス予選
キム・ミンヒ(韓国) -8、7、-5、-6、10、10、7 田代

男女シングルスの日本選手関連の予選はすべて終了。男子は予選リーグに出場した全選手の予選通過(町、上田、笠原、森本、大矢、軽部、森薗、塩野)が決まった。女子は、松平、加藤のみ決勝トーナメント進出となった。
  • 健闘むなしく敗れた塩野(手前)はガックリ

  • 勝利後、ベンチでニコニコの馬特

 予選でチャイニーズタイペイの鄭先知に勝利し、決勝トーナメント進出を決めた松平。

 試合後のコメント
「昨日と同じく、3-0でリードしていながら2ゲームを取られてしまった。4、5ゲーム目は守りに入ってしまったのが良くなかったです。でも、昨日に比べればサービスのスピードも回転もいいし、場の雰囲気に慣れればもっといいプレーができると思います」

 記者から「6月はジメジメしているので、プレーに影響は出ますか?」との質問に対しては、「6月は私の誕生日(28日)なんですけど、やっぱり梅雨の時期なのでイヤですね。私は汗っかきなので、梅雨の時期は髪の毛がすぐベトベトになってしまいます(笑)」とコメント。やはり梅雨は卓球選手にとっての大きな悩みですね。
  • 「明日は格上の選手と試合をすると思うので、向かっていきたい」と語った松平

●女子シングルス予選
趙惟辰(韓国) 12、9、-4、-10、7、-3、2 石垣
李恩姫(韓国) -1、6、-7、6、14、-10、9 森
森薗 3、-9、3、-8、10、9 熊乃儀(チャイニーズタイペイ)
ユン・スンエ(韓国) 5、7、-10、7、-9、5 平野美
林依真(チャイニーズタイペイ) 6、-7、-3、9、-7、6、6 浜本
林佳慧(チャイニーズタイペイ) 4、6、4、5 伊藤
劉㬢(中国) 5、-11、9、8、4 前田
松平 6、8、4、-6、-8、4 鄭先知(チャイニーズタイペイ)
周一涵(シンガポール) 11、-10、-9、7、-8、8、6 松澤
ドボラク(スペイン) -9、8、-5、-4、13、9、10 小野
加藤 6、9、5、8 ナンタナー(タイ)

 ペン表速攻型の李恩姫と対戦した森は、序盤パワーあるドライブで押し切ったが、4ゲーム目以降は李のスマッシュが次々と決まり、勝負はフルゲームに。
 7ゲーム目も李のペースに持ち込まれ、3-10とマッチポイントを握られた。しかし、ここから驚異の6連続ポイントで意地を見せたが、最後は森のボールがオーバー、大逆転はならなかった。
  • 試合後は悔しさのあまり涙を流した森

U-21日本勢

2013/06/20

男女のU-21予選リーグ戦が続いている。
男子の日本勢は相手のパワーに押され気味。
龍崎はクロスゲームを演じたが、
最後はゴーシュ(インド)の気合い満点の連続ドライブで押し切られた。
一方、三部は体格が上回るヤン・サンヒュン(韓国)に対して
中陣でのラリー戦を展開し、安定感で接戦を制した。

女子は日本選手の同士討ちが多い。
中国選手は強く、ペン粒高の周シン彤はブロック+フォアの攻撃の
完璧なコンビネーションで森を寄せつけず。
車暁㬢(中国)はサービスを持った時はパワードライブをたたき込み、
浜本のブロックを吹き飛ばした。
女子コーチで浜本のベンチに入る偉関氏も、
「こんなに強い選手がU-21に出てきちゃ困るね」と苦笑い。


●U-21男子シングルス予選
頼乙耀(チャイニーズタイペイ) 10、7、9 大島
徐嘉良(チャイニーズタイペイ) 9、6、7 東
酒井 7、9、5 ランダース(アメリカ)
呉智康(シンガポール) 4、8、8 田添
馬特(中国) 9、8、8 平野
徐晨皓(中国) 9、4、7 木造
ゴーシュ(インド) -3、2、6、-5、8 龍崎
三部 17、-1、8、10 ヤン・サンヒュン(韓国)
神 5、9、9 呂柏賢(チャイニーズタイペイ)

●U-21女子シングルス予選
前田 -7、6、4、6 平野容
鈴木 -9、7、12、9 加藤
伊藤 8、7、8 石川梨
松澤 5、-14、12、6 A.ダス(インド)
鄭先知(チャイニーズタイペイ) -9、10、10、2 丹羽
周シン彤(中国) 3、8、5 森
趙惟辰(韓国) -7、9、5、-7、7 永尾
車暁㬢(中国) 7、1、7 浜本

ところで、昨日、今日と、サービスのフォールトが厳しく取られている。
トスが低いとか、斜めに上がっているなど、主審が注意する場面も多い。
  • ヤン・サンヒュンとの1ゲーム目を19-17で制した三部

  • よく動いてフォアドライブを連打するも惜敗した龍崎