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世界卓球東京大会WEB速報

 代々木第一体育館のコートに姿を現した最強軍団、中国チーム。男子は福建省厦門市、女子は四川省成都市でともに1カ月を超える長期の集合訓練を行い、今大会に乗り込んできた。選手たちの体つきはいずれもよく絞り込まれており、万全の調整をうかがわせる。

 「小胖(おデブちゃん)」のあだ名があった、男子チームの新鋭・樊振東でさえ、顔も体も細くなっていてビックリした。中陣での動きの幅では先輩の馬龍や張継科に及ばないところがあったが、これでより大きく、速く動けるようになったら、一体どこまで強くなるんだろう……。

 中国チームでは、すでに引退した王励勤も会場に姿を見せていた。香港女子チームの監督になった李静との「Wリチン」で談笑。まだコーチには就任していないが、指導者としての第一歩というところか。
  • 激ヤセにビックリ、樊振東

  • 王励勤(写真右)も会場入り

 世界中のトップ選手が東京に集い、メイン会場の代々木第一競技場では練習が行われている。
 メディア用のIDカードの受付も行われ、非常にスムーズ。異常に遠いメディア席をのぞけば、今のところ「さすがニッポン」。受付では「あら、IDカードのひもがねじれてるわよ」と直されるなど、さすがのおもてなし(?)。
 ボランティアの方たちも続々と配置についている。
 会場の外に出ても、メーカーブースも準備はほぼほぼ万端。海外での世界選手権では前日に全く何もできていないことはよくあるケースで、さすが完璧主義の日本開催。
 選手もスタッフも世界大会への高まりを感じる。
  • ここがメディアセンター、マスコミが仕事をする部屋です

  • ここは練習会場となっている代々木第二体育館

  • なにやら準備しています

  • 会場外のイベントスペースの準備風景

 昨日、世界卓球会場の下見に行ってきた。
 暗い・・テレビ関係者、マスコミ関係者、みんがそう言っている。まさか、このままやるわけじゃないだろうな・・。「まだ3分の2の照明しかつけていないらしい」というホントか嘘かわからない話。ということは、2日前なので節約!?
 体育館前の広場でもイベントやメーカーブースが準備中。トントン、組み立ての音が聞こえる。
 
 会場は古い、本当に古い。だって1964年の東京五輪の遺物ですから。
 そして我々取材者にとって一番重要なのはメディア席。ここから試合を見るし、フロアで撮った写真をカメラマンが運んでくるのだが、なんと3階席。
 79年以来の取材活動で、もっともフロアから遠いメディア席だ。ここから試合が見れるのだろうか不安になる。そこからミックスゾーンというインタビューする場所まで下りるのも一苦労。ある新聞記者も「他の競技でもこんなに遠いメディア席は初めて」と嘆いていた。
 今さら変えられないだろうけど、世界選手権史上最も遠いメディア席・・・写真は後ほど載せます。
  • メディア席から見ると、選手は相当小さい

 いよいよ間近に近づいてきたJA全農世界卓球東京大会。日本では09年横浜大会以来の日本での開催となり、今回は日本人が好きな団体戦だ。会場の代々木第一体育館が盛り上がることは間違いない! ぜひとも会場に足を運んでもらいたいが、チケットが取れなかった人、遠方の人、様々な用事で会場に行けないという人はこの速報で日本勢の活躍を見てもらいたい。

 男子は近年ではまれに見る強力なメンバーが揃っており、決勝進出の可能性も高い。水谷、丹羽、松平、岸川、そしてジョーカーとなるカットマンの塩野というメンバーは、相手にとっても避けたいチームだ。3大会連続の銅メダルを獲得しているが、今大会はもうひとつ上のメダルを獲得したい。地元開催の声援を力にしてほしい。

 女子は石川、平野、田代、森というベテランと若手がうまく噛み合ったチーム。そこに福原の欠場により石垣が追加エントリーされたた布陣だ。海外選手に強い石垣の加入は今の日本チームにとって大きな戦力となるだろう。グループリーグ最大のヤマ場であるチャイニーズタイペイ戦での活躍が期待される。日本女子はグループリーグを1位で抜けると決勝トーナメントは第2シードに入る。中国まで決勝と当たらないが、下から北朝鮮や韓国があがってくる可能性もあり、油断は禁物だ。前回のドルトムント大会ではベスト8で終わった悔しさを東京で晴らしたい。

 卓球王国速報はその日のタイムスケジュールや見どころ、日本選手以外の勝ち上がりや様子もお伝えする予定だ。ゴールデンウイークのお供に世界卓球速報をブックマークしておこう!

 また、会場に足を運ぶ人はくれぐれも会場間違いに気をつけよう。日本選手の試合が行われるチャンピオンズディビジョンの会場は「代々木第一体育館」だ。先日、卓球仲間の友人が「東京体育館」(セカンドディビジョン以下を開催)と勘違いしていたので、重ねてお伝えしておこう。代々木ですよー。駅は原宿ですよー!
  • 会場の代々木第一体育館。石畳にメーカーブースが出店される