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平成26年度全日本選手権大会速報

卓球ファンにとって、全日本選手権の楽しみのひとつが、各メーカーによるブース。大会オリジナルTシャツなどのここでしか手に入らない貴重なアイテムや、お得な値下げ品など掘り出し物もあるのでぜひゲットしたい。

今年は例年とはお店の並びが少し変わり、2階西側のスペースにお店が並んでおり、非常に賑わっているが、反対の東側3階にもアンドロとスティガの2メーカーがあるのでこちらにもぜひ足を運ぼう!
  • こちらは大会オフィシャルショップ!

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★大会第2日目・1月13日のタイムテーブル
9:30〜 ジュニア男女1回戦/混合ダブルス2回戦
10:00〜 ジュニア男女2回戦
12:00〜 男子ダブルス1回戦
12:30〜 女子ダブルス1回戦
13:30〜 ジュニア男子3回戦
14:30〜 ジュニア女子3回戦
15:00〜 男子ダブルス2回戦
16:00〜 女子ダブルス2回戦
17:30〜 混合ダブルス3回戦

 大会第2日目は、朝一番の混合ダブルス2回戦でシード勢が早くも登場。ジュニア男女も3回戦でスーパーシードの選手たちがコートに立つ。
 混合ダブルスは全日本の種目の中では注目度は高くないが、第1シードの張一博/森薗美咲(東京アート/日立化成)をはじめ、吉村真晴/石川佳純(愛知工業大/全農)、松平賢二/若宮三紗子(協和発酵キリン/日本生命)など、日本代表クラスの実力者が多数登場する。

 ジュニアのスーパーシードでの注目選手は、三部航平(青森山田高)、龍崎東寅・緒方遼太郎(ともにJOCエリートアカデミー/帝京)、出雲卓斗(遊学館ジュニア)、及川瑞基(青森山田高)といった顔ぶれ。三部が優勝候補筆頭だが、初のタイトル奪取を狙うエリートアカデミー勢も気合い十分だ。

 ジュニア女子の優勝争いはきわめて熾烈。JOCエリートアカデミーの加藤美優と平野美宇、伊藤美誠(スターツSC)、早田ひな(石田卓球クラブ)という「黄金世代」は一般でもランク入りが狙える実力者ばかり。世界ジュニア代表のチョッパー・佐藤瞳(札幌大谷高)、前々回大会でジュニア2位の浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園)も初優勝は十分に射程圏内。今年のジュニア女子は見逃せない!
 男子ジュニア1回戦に注目の小学5年生・張本智和(仙台ジュニアクラブ)が登場。三重県ジュニアチャンプの辻(白子高)と対戦した張本は1ゲーム目序盤でリードを奪うもパワーでグイグイ押してくる辻の前にミスが目立ち、逆転でこのゲームを失う。しかしベンチで「しっかり回転をかけて繋いでいこう」とアドバイスを受け、落ち着きを取り戻し、2、3、4ゲームを連取。メディアの注目が集まる中、2回戦進出を決めた。ベンチに入った父・宇さんが試合後「ちょっと危なかった。パワーがある選手は怖い」と語ったようにパワーで押される場面もあったが、それを上回るスピードと落ち着いた試合運びで乗り切った。

● ジュニア男子1回戦
張本(仙台ジュニアクラブ) -9、3、6、6 辻(白子高)


張本コメント「1ゲーム目を逆転で取られて少しあせったけど、勝ててよかった。去年よりもカウンターが入るようになったと思う。一般もジュニアもひとつでも多く勝ちたい。ジュニアは去年2勝だったのでそれは越えたい」
  • 高校生に勝利した張本

  • アドバイスをする父・宇さん

●男子ジュニア1回戦
遠藤(TTC浦和)1、6、7 村上(高田高)

高田高という名前に覚えはないだろうか?

11年の東日本大震災の年、
被災した岩手・高田高のインターハイ団体出場は大きなニュースになった。

初日の全日本ジュニアに初出場した村上奨記は、その奇跡の出場の団体メンバーだった村上雄一の弟だ。
毎日2時間の部活、そして夜は家の納屋で父と兄と2時間の練習。
努力を重ねて、13年度の高校選抜のシングルスで優勝するなど、実力をつけてきた。

そして今回、全日本ジュニアに初出場。
力強いフォアハンドで善戦するも、ストレートで敗れた。

「全日本は高校選抜の雰囲気とも違って飲まれて力が出せなかったのが悔しいです。次は来年度のインターハイに照準を合わせて頑張ります。
 全国で1勝でも多く勝って、地元を元気づけたい!」(村上)

日本卓球協会が掲げている「WASURENAI 3.11」の精神、それは彼の胸にも等しく宿っている。
 今大会、最年少出場の小4、木原が高校生を相手に安定したプレーを見せストレートで勝利。明日の2 回戦進出を決めた。

 今大会の最年少出場選手である、小学4年の木原が、ジュニア女子の初戦を突破した。対戦相手の尾西は粒高で木原のフォアを突くも、木原がしっかりとフォアで攻撃し、終始安定したプレーで快勝した。試合後の会見では「最初は緊張したけど、勝ててすごくうれしい」とコメント。

 また、小6で全日本ホープスチャンピオンの長崎は、カットマンと対戦。ラリーに強い長崎だが、カットをなかなか打ち抜けず、1回戦敗退となった。

● ジュニア女子1回戦
木原(ALL STAR) 5、6、8 尾西(木更津総合高)
橋田(奈良女子高)-12、10、11、8 長崎(岸田クラブ)
  • 初戦を突破した木原、ウェアもかわいい

  • 長崎は2回戦進出ならず

いよいよ全日本選手権が開始され、まずは混合ダブルスからスタート
その中で、人一倍緊張を隠せずに試合を待つ人物がいた。

永作直樹、中央大学の4年生だ。
昨年の秋まで日本学生連盟の幹事会・幹事長を務めていた人物。
秋田商業から中央大へ進み、その後は学生連盟の仕事を中心にこなしていたが、少ない練習時間の中で努力し、秋田商業の後輩でもある加藤夏海(早稲田大)と組んだ混合ダブルスで、地元秋田での全日本予選を突破。念願の初出場を実現させたのだ。

緊張の中でも足を動かし、バックの粒高でパートナーにチャンスをアシスト。
試合は惜しくもフルゲームで負けてしまったが、「学連の幹事長でも全日本に出られるんだ!」と言わんばかりのプレーで、見せ場は充分作った。

「初の全日本は緊張しました。ぼくは全日本ジュニアも出ていないんです。やっぱりここはすごいです。簡単には勝てないですね」(永作)

悔しい表情を浮かべながらも、堂々としたプレーだった
 本日13:30から、平成26年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニア)の開会式が行われ、7日間にわたる国内最高峰の大会がスタートした。

 選手宣誓は昨年度女子チャンピオンの石川佳純(全農)。力強く、よどみなく宣誓をした石川は、開会式後の会見では「(宣誓は)3年ぶりだったが、その時よりはうまくできた」とコメント。石川は「連覇ということはあまり考えずに、目の前の1戦1戦、1球1球を全力で戦っていきたい」と述べた。

 また、昨年度男子チャンピオンの水谷隼(beacon.LAB)は、「毎年レベルが上がってきているし、若手も強くなってきている。僕も年齢が上になってきているが、1戦1戦しっかり戦いたい」とコメント。

 今大会が初のプラスチックボール採用の全日本卓球となるが、プラボールについては両チャンピオンとも「慣れてきた」とコメント。プラボールにより波乱が増える可能性も考えられる今大会だが、果たしてどのようなドラマが待っているのだろうか。まもなく14:30より試合がスタートする。
  • 石川佳純の選手宣誓

★平成26年度全日本選手権(一般・ジュニアの部)タイムテーブル

●1月12日(月)
混合ダブルス1回戦
ジュニア男子/ジュニア女子1回戦

[ジュニア男子に全日本ホープス・カブ・バンビで5年連続Vのスーパー小学生、張本智和が登場]

●1月13日(火)
男子ダブルス/女子ダブルス1〜2回戦
混合ダブルス2〜3回戦
ジュニア男子/ジュニア女子1〜3回戦

[混合ダブルスは2回戦からシード勢が登場。吉村真晴/石川佳純、張一博/森薗美咲、松平賢二/若宮三紗子らに注目。ジュニア男女でも3回戦からスーパーシードが出陣]

●1月14日(水)
男子シングルス/女子シングルス1〜2回戦
混合ダブルス4回戦・準々決勝
ジュニア男子/ジュニア女子4〜5回戦・準々決勝

[男女シングルスがスタートして大会も中盤戦へ。混合ダブルスとジュニア男女でベスト8が出揃う]

●1月15日(木)
男子シングルス/女子シングルス3〜4回戦
男子ダブルス/女子ダブルス3〜4回戦(ベスト8決定戦)
混合ダブルス準決勝〜決勝
ジュニア男子/ジュニア女子準決勝〜決勝

[男女シングルス4回戦でスーパーシードが登場、混合複とジュニア男女は決勝まで進む。7種目すべて見られる唯一の日で、見どころ満載]

●1月16日(金)
男子シングルス/女子シングルス5〜6回戦(ベスト8決定戦)
男子ダブルス/女子ダブルス5回戦・準々決勝

[男女シングルスでランク決定戦&6回戦が行われる。強豪選手の競演を楽しむなら、この日は外せない]

●1月17日(土)
男子シングルス/女子シングルス準々決勝
男子ダブルス/女子ダブルス準決勝〜決勝

[男女シングルスでメダリストが決定し、男女ダブルスは決勝まで行われる。フロアは2台進行、じっくり楽しもう]

●1月18日(日)
男子シングルス/女子シングルス準決勝〜決勝

[1台進行で朝10時の女子シングルス準決勝からスタート。天皇杯&皇后杯は誰の手に?]

大会が6日間から7日間に延びた今年の全日本選手権。より詳しい時間が知りたい方は、日本卓球協会HPの全日本選手権タイムテーブル(pdf)をチェック!
http://www.jtta.or.jp/result/2014/alljapan/ippan/14alljapantimetable.pdf
 女子シングルスは、先日福原愛(ANA)の大会欠場が発表された。昨年はアジア競技大会・団体決勝のトップで丁寧(中国)を破るなど、よりスケールアップしたプレーを見せていただけに残念。そうなると、福原とともに優勝戦線をリードしていた石川佳純(全農)の優位は動かない。

 石川はこの1年で、男子NTでパワーのある男子選手と練習し、中陣での攻撃力、バックハンドの威力と安定性がアップ。持ち前のクレバーさを発揮し、相手の強打を封じるのもうまくなっている。昨年12月のITTFワールドツアー・グランドファイナルでは、やや苦手にしていたカットの徐孝元(韓国)を一方的に打ち抜くあたり、プラスチックボールへの変更はむしろ追い風か。世界ランキングを日本人選手の過去最高位(コンビューターランキング導入後)となる4位まで上げ、優勝候補の筆頭だ。

 石川の対抗馬になり得るのは、6回目の優勝を狙う平野早矢香(ミキハウス)、そしてパワーと速さを兼ね備えた一昨年3位の松澤茉里奈(日立化成)が筆頭か……と言いたいところだが、実はこのふたり、ラン決(ランク決定戦/5回戦)で当たる組み合わせだ。このカード、ラン決にはあまりに惜しい。
 2012年日本リーグ前期で石川に完勝した阿部恵(サンリツ)も、石川にとっては怖い「刺客」だが、こちらもラン決で前回3位の若宮三紗子(日本生命)という強敵が控える。ナックルボールとフォア強打の阿部、広角なコース取りと安定性の若宮、左腕の異質攻撃型同士の対戦は興味深い。

 全日本で3位の実績もある森薗美咲(日立化成)が虎視眈々と上位を狙う。世界ランキングを25位まで上げ、世界選手権蘇州大会の代表も射程圏内だけに、思い切りの良い攻撃卓球に徹すればチャンスは大きい。前回2位の森さくら(昇陽高)は、右肩の故障が気がかりだが、集中力と攻撃の破壊力は女子でもトップクラス。前回の成績がフロック(まぐれ)ではなかったことを証明したい。

 そして女子は、スーパーシードの32人に加藤美優・平野美宇(JOCエリートアカデミー)、伊藤美誠(スターツSC)、早田ひな(石田卓球クラブ)という黄金世代の「スーパー中学生」が入っている。4人ともベスト8に勝ち上がってもおかしくない実力の持ち主だ。早田は4種目にフルエントリー、加藤・平野・伊藤も3種目出場と体力的にハードな大会になるが、女子シングルスでも周囲を驚かせるような活躍が見たいところだ。
  • 2年連続3回目の優勝へ突き進む石川佳純

  • チキータを取り入れるなど、平野早矢香はまだまだ進化中

  • 森薗美咲のフットワークとフォアのパンチ力は折り紙付き

  • 世界ランキング37位、クレバーなプレーの平野美宇

 1月12日、東京・千駄ヶ谷の東京体育館で開幕する平成26年度全日本卓球選手権(一般・ジュニアの部)。今年は日程が1日増えて7日間になり、18日(日)の男子シングルス決勝まで熱戦が展開される

 男子シングルスは、昨年6回目の優勝を果たした「絶対王者」水谷隼が挑戦者を待ち受ける構図。一時期はプラスチックボールへの用具の対応で苦しみ、ロシアオープンでは丹羽孝希(明治大)にストレートで敗れたが、その課題もほぼ克服。ITTFワールドツアー・グランドファイナルで優勝し、ロシアリーグではオフチャロフとサムソノフを連破するなど好調を維持している。この男の壁は厚く、そして高い。
 水谷は6回戦で森薗政崇(明治大)と時吉佑一(ZEOS)の勝者と当たる可能性が高い。闘志満点のプレーを見せる森薗と、フォアの粘着ラバーから強烈な回転球を繰り出す時吉、どちらも難敵。チャンプの第一の関門だ。

 水谷の最大の対抗馬となる丹羽は、第2シードの町飛鳥(明治大)と6回戦(ベスト8決定戦)、そして昨年敗れた吉田雅己(愛知工業大)と準々決勝で当たる組み合わせ。青森山田高に黄金時代をもたらした同期3人のうち、ベスト8に入れるのはひとりだけだ。丹羽の優位は動かないが、選考会を勝ち抜いて世界選手権の代表権を獲得している吉田は、よりプレッシャーのない状態で大会に臨めるだろう。興味の尽きないブロックになっている。

 昨年のユース五輪と世界ジュニアでともに2位となった村松雄斗(JOCエリートアカデミー/帝京)は、上位進出が期待されるが、ランク決定戦で大島祐哉(早稲田大)と当たる。抜群の身体能力で、フォアのパワードライブを連発する大島は、今大会のダークホースとの声もあるほど。村松はカット打ちの鬼・吉田海偉(Global Athlete Project)とも準々決勝で当たる厳しい組み合わせだ。
 そして、毎年大会のひとつのハイライトとなるランク決定戦(5回戦)で、最も注目されるカードが松平健太(JTB)と張一博(東京アート)の一戦。ともに全日本準優勝の実績を持ち、高い守備力を誇る両選手。手の内はよく知っているだけに、妙味のあるラリーが展開されるだろう。
  • 優勝候補の本命はやはりこの男、水谷隼

  • 王座返り咲きを狙う丹羽孝希

  • ブンデスリーガで腕を磨く吉田雅己、どこまで勝ち上がるか

  • 昨年の荻村杯で水谷に肉薄したカットのホープ・村松雄斗