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世界卓球蘇州大会WEB速報

●女子シングルス1回戦
平野美宇 vs. バトラ(インド)
石川佳純 vs. スラドコバ(カザフスタン)
平野早矢香 vs. シルバ(ブラジル)
伊藤美誠 vs. メディナ(コロンビア)
福原愛 vs. フェヘル(セルビア)

●男子シングルス1回戦
松平健太 vs. グロス(デンマーク)
丹羽孝希 vs. ヤカブ(ハンガリー)
村松雄斗 vs. モンテイロ(ブラジル)
水谷隼  vs. プラトノフ(ベラルーシ)
吉田雅己 vs. ジブラ(スロベニア)

 男女シングルスの予選ラウンドが終了。男女シングルス1回戦の日本選手の対戦カードは、上記のとおりとなった。
 最も厳しいドローとなったのは石川。1回戦は実力差のある相手だが、世界ランキングがないために予選ラウンドから出場した木子が、石川のすぐ近くに入ってきた。順当に勝ち上がれば3回戦で当たる組み合わせ。準々決勝で中国選手ではなく馮天薇(シンガポール)と当たるドローで、メダルに向けて好位置につけた石川だったが、やはり世界選手権はあまくなかった。

 1回戦の組み合わせだけを見れば、難敵と当たるのは松平健太と丹羽孝希。松平は左腕から強烈なパワードライブを放つグロス、丹羽は中・後陣でも粘り強いヤカブとの対戦。特に松平は注意が必要だろう。
 決勝トーナメント進出をかけた男子シングルスの予選トーナメント。ナカナカの強者たちがコートを賑わせている。

 上写真左は、世界選手権以外ではなかなか見る機会のないキューバの怪人、アンディ・ペレイラ。この選手のパワードライブは一度見ておく価値がある。左腕から繰り出すスピードボールは、速さだけなら世界で五指に入るかもしれない。それくらいの迫力だ。
 上写真右は、フィンランドの巨漢プレーヤー、ベネデク・オラー。ダブルスでハンガリーのヤカブ/コシバを破る金星を挙げたが、シングルスでも柔らかいボールタッチと、オフチャロフのコピーのようなバックサービスを見せた。まだフィジカルが不十分で、バランスを崩しやすいが、なかなか面白い選手。

 下写真左は、08年広州大会での王励勤(中国)戦の勝利が、記憶に新しいフィリモン(ルーマニア)。さすがに動きは全盛時に比べると落ちるが、中陣から盛り返すバックハンドのパワードライブは健在だ。
 下写真右はバタフライの大会記念Tシャツをさっそく着てプレーしていた、イスラエルのベン・アリ。抜群に打たれ強く、チャイニーズタイペイの楊子儀の連続ドライブを見事にしのいで勝利。Tシャツにだまされたが、侮れない実力の持ち主だった。
 メーカーブースをのぞくと、日本円でも5万円、8万円というラケットがあちこちで売られている。極めつけは上写真左のダーカーのラケット。中国では贈答用の高級ブランドとして人気があるダーカーだが、このラケットはグリップエンドに小さなダイヤモンドを埋め込み、その価格は10980元。なんと日本円で20万円を超える価格がついている。

 かつて中国では、卓球は「人民のスポーツ」として奨励され、一方でゴルフやテニスなどは「ブルジョア(資産階級)のスポーツ」として禁止されていた時代がある。しかし、今や卓球もお金持ちのスポーツになりつつある……のでしょうか。しかし、卓球マシンを相手にうれしそうにボールを打つオジサン、オバサンを見ていると、やはり中国に卓球好きは多いのだなと実感。
 今回の蘇州大会には、ネパールから男子3名・女子3名の選手が出場している。ネパールは4月25日に発生した大地震で甚大な被害を受け、まだその全貌が明らかになっていない。メイン会場ではITTF(国際卓球連盟)のトーマス・バイカート会長によるメッセージ映像が流され、バイカート会長は「国際卓球連盟は全力をあげてネパール卓球チームとその選手たちをサポートする」とコメントしている。

 写真はネパール代表の選手たち。試合に集中するのは難しい状況だが、全力でプレーを続けている。
 今大会はメイン会場に8台しか設置されていないため、予選ラウンドの試合はほとんどが第2会場で行われる。有名な選手はほとんどいないが、どの選手も国の代表であり、1球に懸ける思いは同じ。喜怒哀楽、さまざまな光景が展開されている。

 写真一番下の右は、取材班の「ちびっ子大好き」トモ渡辺が撮影。地元の小学生の子たちが動員されていた。どこの国に行っても、ちびっ子の笑顔を引き出すテクはさすが。「小皇帝」なんて言われる一人っ子の子どもたちですが、やっぱりかわいいですネ。
 今大会、会場のすべての入り口にはセキュリティゲートが設けられ、手荷物のX線検査と金属探知機の検査が行われている。中国の都市部などでは、鉄道や地下鉄の駅にもセキュリティゲートがよくある。

 今日もホテルから会場へ向かう途中、全家(ファミリーマート)に寄って昼食を買い出ししてから、会場へ向かった王国取材班。メディア入り口で問題発生。いかつい警備担当が「ペットボトルの持ち込みはダメ!」の一点張りなのだ。昨日は少し飲んでみせたら「OK」だったが、今日は頑として聞き入れない。

 英語がわかるボランティアの女の子によれば、「怒った観客が投げ込むと困るから。みんながそういうルールなんです……」とのこと。そ、そういう理由だったんですね。憤慨した佐藤ユウは、UCCの缶コーヒーをその場で一気飲み。コンノ編集長の「present for you!」という捨てゼリフとともに、数本のペットボトルを失った王国取材班でした。下写真は観客の入り口。座席の位置によってチケットの色が違い、入り口も分かれている。
 大会第2日目、蘇州国際博覧センターのプレス席に来ている速報担当。ただいま、中国から卓球王国のホームページにアクセスしようとすると、wpkgというソフトウェアのページに強制的に飛ばされてしまう。中国から日本の特定のサイトにアクセスしようとして、同じような事態に陥るケースが多数報告されているようです。これは参った……。

 しかし、撮影の合間にプレス席に戻っていた佐藤ユウが、Macのブラウザ・Safariの設定を変更し、何とかアクセスすることに成功。「ただの用具マニアではなかった」「やる時はやる男だ」「さすがは元ハッカーだ(ウソです)」と称賛の声が上がっております。まだ何が起きるかわかりませんが……。

 今日は現地時間19時半(日本時間20時半)から、混合ダブルス1回戦がスタート。日本から吉村真晴/石川佳純、丹羽孝希/平野早矢香が出場し、いよいよ日本選手の戦いが始まる。混合ダブルスは今夜のうちに2回戦も進行。それまでは昨日と同様、男女シングルスの予選ラウンドが進みます。目を引いた世界の選手たちも取り上げていきたいと思います。写真は蘇州国際博覧センターの外観。今日も快晴!
 大会第1日目は、予選リーグのみならず、世界のトップ選手たちによる大会直前の練習をじっくり見る良い機会だった。やはり目を引かれるのは中国選手の練習。極めて合理的でハイレベル、そして内容はシンプル。中国卓球で言うところの「簡単高級(シンプルな内容で、レベルの高いボールを打つ)」を改めて見せつけられた。

 試合での戦術はもちろん重要だが、その戦術の運用も含めたトップ選手の練習は、やはり学ぶところが大きい。会場を後にして入った餐庁(レストラン)で、「トップ選手が試合の直前に、実際にどんな練習をしているのか」「あの練習のすごさや意味を、もっとわかりやすく伝えることはできないか」とミニ企画会議になった。今後の誌面に生かしていきますので、どうかご期待ください。

 下写真左は、担当コーチの肖戦から多球練習の球出しを受ける張継科。ブッツリ切って、しかも出るか出ないかという低いツッツキを、苦もなくコースに打ち分けていく張継科。肖戦の球出しも一流の技、右手に一度に5つのボールを握っている。
  • 肖戦の鬼の球出しに、しっかりついていく張継科

  • さらに痩せた樊振東、練習でもキレのある動きを見せた

 今日は速報に画像がアップできず、誠に失礼いたしました。王国ウェブ担当のミスター・シラフジの奮闘により(朝飯前ですかね)、問題は解決済み。現地の通信環境は決して良くないですが、明日はもう少し情報をアップできると思います。

 上写真左は、予選リーグに出場したトリオラ(ナイジェリア)。初戦はストレート勝ちをおさめたものの、中・後陣でのラリー主戦のスタイルは、40歳になった今では少々厳しいか……。後輩のアルナが存在感を示しているが、まだまだ頑張ってほしい。

 上写真右はブラジルのチアゴ・モンテイロ。前陣での快速両ハンドドライブで、08年ジャパンオープン荻村杯・団体戦で荘智淵(チャイニーズタイペイ)を破った一戦が思い出される。この勝利でブラジルはラストにつなぎ、ラストのマツモトが張雁書とのペンホルダー対決を制して、記念すべき勝利を手にした。横浜文化体育館の片隅ではあったが、今でも記憶は鮮明だ。33歳になったモンテイロ、最近は若手のカルデラノに主役の座を奪われつつあるが、まだまだ強い。

 下写真左はもうひとりの「モンテイロ」、ポルトガルのジョアン・モンテイロ。奥さんのダニエラ・ドデアン(ルーマニア)が、4月20日に第一子となる長女を出産したとのこと。おめでとうございます。写真は……、バスタオルはホテルのものでしょうね。中国スタイルです。

 下写真右は、ベテラン選手に混じって、まだ14歳のアルブルージ選手(アラブ首長国連邦)。見た目にはもっと幼く見える。予選リーグは残念ながら0勝2敗となったが、また2年後にドイツで会おう!
  • ナイジェリアの黒豹も、さすがに運動量は落ちてきたか…

  • 渋いルックスのモンテイロ、まずは決勝トーナメント進出を目指す

  • ポルトガルのイケメン・モンテイロの、ちょっとセクシーな一枚

  • UAEの天才少年、アルブルージ

写真は予選ラウンドに出場している世界の選手たち。上のラウンドに比べるとスイングは個性的だが、さすがにナショナルチーム代表だけあって、強い。
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※上記リンクは2015年4月時点のものです。