●平成27年度全日本選手権速報

【動画】動画を2本アップ!

2016/01/16

・男子シングルス準々決勝、笠原vs森田、第6ゲーム(6-6から)
・男子シングルス準々決勝、張vs丹羽、第6ゲーム後半

以上2動画を「リアル全日本ムービー」ページに公開しました。

【速報】平野/石川、3連覇ならず。決勝は土井/土田vs天野/中島

2016/01/16

● 女子ダブルス準決勝
土井/土田美紀(中国電力)8、9、7 池田/北岡(日立化成)
天野/中島(サンリツ)-4、9、8、9 平野/石川(ミキハウス/全農)

平野/石川はサンリツの天野/中島に敗れ、3位。3連覇は成らず!

試合後、「相手は全日本社会人優勝の強いペアなので警戒していました。もっと佳純が攻めやすい形にしなければいけないのに、相手に押された形でラリーに入ってしまった」と語った平野。「佳純と組んだ以上、優勝しか考えていなかった。勝負所で良い形にもっていけなかったので、ダブルスは悔いが残ります」(平野)。

一方の石川は、「思った以上に、相手が思いきって攻めてきて、サービス・レシーブで先手を取られた。大事なところでミスをしてしまって申し訳ないし、悔しい気持ちでいっぱいです」とコメント。すでにペアを組んで10年以上になるふたり。大会前の数日の練習でも、調整はうまくいったと石川は語ったが、実戦経験とコンビネーションではやはりサンリツペアが上だったか。

準決勝のもうひと試合は、中国電力の土井/土田美紀ペアが勝ち上がった。決勝は社会人ペア対決、どちらが勝っても初優勝だ。
  • 平野/石川の3連覇をとめた天野/中島

  • 北岡のカットを強打で攻めた土井/土田美紀

  • ストレートで敗戦も、3位入賞の池田/北岡

【速報】張一博が丹羽を下しベスト4入り

2016/01/16

●男子シングルス準々決勝
張(東京アート)7、-6、9、-7、6、6 丹羽(明治大)

・丹羽のサービスに対してミスなく、浮かすことなくレシーブする張。ラリー展開では張が主導権を取っている。2−3と張にゲームリードを許した丹羽。6ゲーム目も張のバックドライブが炸裂する。丹羽は最後まで主導権を奪えず2−4で準々決勝で姿を消した。

 以下は丹羽のコメント
「カットや張さんのように守備の強い選手、自分から攻撃しないといけない選手は苦手としている。張さんにはレシーブが効かずにラリーになるので苦しい展開だった。用具を替えたことは関係ない。実際に新しい用具は適応していたし、良い感触だった。自分からパワーボールを打たなければいけないラリー展開をいかに改善していくのかが課題」

【速報】水谷隼、酒井を下し準決勝へ

2016/01/16

●男子シングルス準々決勝
水谷(beacon.LAB)10、16、4、-7、6 酒井(明治大)  

・ハイリスクな酒井のプレー。しのぐ水谷。1、2ゲーム目をジュースで落とした酒井は3ゲーム目から心が折れたように見えたが、4ゲーム目を取ったのは酒井。しかし、5ゲーム目はいきなり8−0とリードして水谷は試合を決めた。ハイリスクだけのプレーでは鉄壁の水谷の守備は崩せない。
「水谷さんのサービスは、とにかくコースが読めなかった。台上をこれからもっと強化していきたい」と試合後に語った酒井。世界代表選考会で傷めた足首にまだ痛みの残る中、ベスト8まで勝ち上がった健闘に拍手だ。

 水谷は明日の準決勝で笠原と対戦する。昨年、5回戦で対戦し、水谷を追い込んだ笠原。「昨年、水谷選手との試合で3ー1とリードして、4ー3で負けたけど良い試合をすることができた。自分もまだやれるという自信を持てた」と試合後に語った笠原。注目の一戦となるだろう。

【速報】笠原弘光が森田侑樹を下し初の4強入り

2016/01/16

●男子シングルス準々決勝
笠原(協和発酵キリン) 9、7、9、-6、-5、8 森田(シチズン)

・3ゲームを連取した笠原。そのまま一方的な試合になるかと思いきや、4ゲーム目でやや集中力が落ちたか。その隙を森田は見逃さなかった。その後、2ゲームを森田が連取。3−2となった。6ゲーム目、7-7から11−8に持って行き、笠原が勝利を決め、初のベスト4を決めた。
「1ゲーム目が勝負だった。4ゲーム目から開き直ったけど詰めが甘かった。ベスト8を目標にしていたのでとりあえずそれは達成したけど、チャンスがあっただけにもっと高い目標にすべきだった」と敗れた森田。

【速報】吉村真晴が大矢に完勝、ベスト4進出

2016/01/16

●男子シングルス準々決勝
吉村(愛知工業大)5、9、8、9 大矢(東京アート)

・強い吉村を見せた。実質30分ほどで終わった準々決勝。大矢は最初から最後まで吉村のサービスと3球目に適応できずに、一度も雄叫びをあげることなくゲームセットを迎えた。吉村のサービスに対してはストップができず、軽くフリックしたボールは吉村のバックハンドのパワードライブで狙われた。

 右肩の故障が長引き、12月のITTFワールドツアー・グランドファイナルも欠場を余儀なくされた吉村。復帰戦となった全日本だが、「むしろ調子は良いくらいです」と表情にも充実感がある。大学時代は一時低迷したものの、大島や森薗などライバルの登場に触発され、再び全日本の準決勝までカムバックしてきた。「一緒に切磋琢磨できる選手がいるというのはすごく刺激になる。大島とは『自分たちが日本を引っ張っていく』という話もしている」(吉村)。そう語る横顔は、どこまでも頼もしい。

【速報】加藤杏華、早田を破り準決勝進出

2016/01/16

●女子シングルス準々決勝
加藤杏(十六銀行)10、8、6、-10、4 早田(石田卓球クラブ)

 昨日、福原を0−3から逆転で勝利した19歳加藤。まだ勢いは残っていた。15歳早田をバックの表ソフトで早田を前後左右に揺さぶって完勝した。明日準決勝は石川対加藤となった。女子シングルスはベスト4に10代の選手が3人入っている。

 敗れた早田はさらに身長も伸び、女子選手の中では際立った攻撃力を見せたが、加藤のコースを突く速い攻めに、十分な体勢で攻撃できなかった。「加藤さんのフォア前へのアップサービスに対するレシーブが一種類だけになって、9ー9とかで相手に読まれて打たれた。そこをしっかり打てるようになりたい。ベスト4に入って明日石川さんとやりたかったです」と試合後のコメント。

 「美宇ちゃんと美誠ちゃんは先にベスト4に入って、自分もベスト4に入らないとそのふたりを越えられないと思って試合をした。ふたりを意識して硬くなったわけではないし、今日は思い切ってやろうと思っていたけど、相手のほうが、年下に勝つという気持ちが強かったんじゃないかと思います」(早田)。
 速さの平野美宇、変化と強打の伊藤美誠、そして左腕から両ハンドのパワードライブを放つ早田ひな。三者三様のプレーを見せる中3トリオ。今大会はふたりと並ぶベスト4は成らなかったが、来年は確実に優勝候補の一角となる。

【速報】伊藤美誠、浜本に勝利し準決勝へ。ミウと対戦

2016/01/16

●女子シングルス準々決勝
伊藤(スターツSC)-7、9、4、8、3 浜本(JOCエリートアカデミー/大原学園)

・クールにプレーしていた伊藤が最後の得点で勝利を決めると両手を何度も上に突き出した。1ゲーム目を落とした後、目が覚めたようなプレーを連発した。これで昨年のベスト8を上回るベスト4進出を決めた伊藤。これで準決勝は「ミウ・ミマ対決」となった。明日の午前中に対戦だ。

 敗れた浜本は、バックストレートに攻め、早い打球点でクロスに切り返すバックドライブ連打を見せたが、試合の終盤になるに連れて、プレーに迷いが増えた印象。ロングサービスに対しても強くレシーブできなかった。ベンチに入ったJOCエリートアカデミーの劉潔コーチは「精神的にはずいぶん強くなってきたけど、伊藤さんはオリンピックの代表。そういう相手に対してはまだ自信が持てない感じのプレーで、特に後半になるにつれて弱気になっていった」とコメントした。

 しかし、浜本は世界代表選考会で優勝し、ジュニア優勝、シングルスベスト8は堂々の成績。これからさらなる飛躍が期待される。

【速報】平野美宇、松澤を下し4強入り!

2016/01/16

●女子シングルス準々決勝
平野(JOCエリートアカデミー )-8、-9、7、11、11、3 松澤(日立化成) 

・出足で0−2とゲームをリードされた平野。松澤の両ハンドの速いカウンターに苦しむ。だが、途中から緩急をつけて、松澤のリズムを崩して逆転勝ちした。平野は初のベスト4進出を決めた。準決勝では浜本と伊藤の勝者と対戦する。

【速報】石川佳純、佐藤に完勝、ベスト4一番乗り

2016/01/16

●女子シングルス準々決勝
石川(全農) 5、5、-11、5、4 佐藤(札幌大谷高) 

・2ゲームを先取した石川。佐藤のバック粒高を狙い、その後、ミドルを崩す作戦か。佐藤のカットはきれいなだけに石川を崩せない。3ゲーム目を佐藤が取り、4ゲーム目から石川のギアが入った。隙がないカット打ちで佐藤はチャンスを見つけられずに終わった。石川は準決勝進出を決めた。

 敗れた佐藤は、抜群のカットの安定感を見せたが、石川の打球点の早い突然の強打に揺さぶられ、カーブロングやドライブでの反撃も完璧にブロックされて、攻略の糸口を見出せなかった。「今年のワールドツアーで2回やった時は、もっと攻撃のチャンスがあったけど、今日の石川さんは隙がなかった」と試合後のコメント。
 今年の4月からはミキハウスの一員として、さらなるレベルアップを図る佐藤。北海道出身の期待の大型チョッパーに、会場からは「頑張れ! 北海道の星!」という声援も送られた。
  • 巧みなカット打ちを見せた石川

  • 佐藤は石川の前にいつもの粘りを見せられなかった