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リオ五輪

大会3日目の試合予定は以下のとおり。(時間は日本時間で表記)

●女子シングルス3回戦
8月8日(月)22時〜
 李暁霞(中国)vs. リー・フェン(スウェーデン)

 徐孝元(韓国)vs. リリー・チャン(アメリカ)

 福原愛(日本)vs. ドデアン(ルーマニア)
 李皓晴(香港)vs. ビレンコ(ウクライナ)
8月8日(月)23時〜
 陳怡静(チャイニーズタイペイ)vs. Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
 ゾルヤ(ドイツ)vs. リ・ミョンスン(北朝鮮)
 リュウ・ジャ(オーストリア)vs. リー・ジャオ(オランダ)
 馮天薇(シンガポール)vs. 倪夏蓮(ルクセンブルク)
 
●男子シングルス3回戦
8月9日(火)0時〜
 オフチャロフ(ドイツ)vs. 李平(カタール)
 黃鎮廷(香港)vs. ユージン・ワン(カナダ)
 丹羽孝希(日本)vs. フェガール(オーストリア)
 張継科(中国)vs. 陳建安(チャイニーズタイペイ)
8月9日(火)1時〜
 アポロニア(ポルトガル)vs. トキッチ(スロベニア)
 ガチーナ(クロアチア)vs. ドリンコール(イギリス)
 サムソノフ(ベラルーシ)vs. K.カールソン(スウェーデン)
 李尚洙(韓国)vs. クリサン(ルーマニア)

●女子シングルス4回戦
8月9日(火)4時〜
 丁寧(中国)vs. 杜凱栞(香港)
 リー・シュエ(フランス)vs. ハン・イン(ドイツ)
 田志希(韓国)vs. ユ・モンユ(シンガポール)
 陳思羽(チャイニーズタイペイ)vs. キム・ソンイ(北朝鮮)
8月9日(火)8時30分〜
 ※8月8日22時から行われる3回戦勝者同士の対戦

●男子シングルス4回戦
8月9日(火)5時〜
 馬龍(中国)vs. 鄭栄植(韓国)
 ボル(ドイツ)vs. アルナ(ナイジェリア)
 フレイタス(ポルトガル)vs. コウ・レイ(ウクライナ)
 水谷隼(日本)vs. カルデラノ(ブラジル)
8月9日(火)9時〜
 ※8月9日 0時から行われる3回戦勝者同士の対戦
 
 本日(8月8日)夜の卓球競技テレビ放送予定は、以下の通り。
 ●NHK BS1:21:55-(前2:00)
 ●日本テレビ系列:21:00-1:54
 ともに、男女シングルス3回戦の模様がライブで放送される予定だ。

 女子シングルス3回戦、福原愛対ドデアン(ルーマニア)戦は22:00より試合開始予定、男子シングルス3回戦の丹羽孝希対フェガール(オーストリア)戦は夜中の0時よりスタートの予定。
 ぜひテレビの前で応援しよう!

 なお、8月9日(火)の朝の放映予定は以下のとおり
 5:00〜 NHK Eテレ LIVE 男子シングルス4回戦(水谷隼対カルデラノ戦)
 8:15〜 NHK総合 LIVE 女子シングルス・男子シングルス4回戦
 ロンドン五輪でベスト4に入っていた荘智淵(チャイニーズタイペイ)をストレートで破り、会場をどよめかせた。
 サービス、ラリー戦、すべてに荘智淵はタイミングが合わず、凡ミスを連発。最後まで順応できなかった。相変わらずの奇天烈な動きとフォームで、ダイナマイトのようなボールがズドーンと打たれるから荘智淵もたまったものではない。

 アルナの4回戦はドイツの皇帝ボルが相手だ。相手の打球の威力を利用し、クレバーに点数を重ねるボル。アルナはそれをしのぐパワーで打ち崩すことができるか?

 写真は荘智淵を破った瞬間のアルナ。

 今大会が始まったばかりだが、地元の観客を引きつけてやまないのはフーゴ・カルデラーノ。卓球を始めたのは10歳くらいで遅かったが、本格的に始めてからの成長ぶりは目を見張るばかりだ。身体能力も高く、優しい顔立ちで女性にも人気があり、英語とフランス語も操る秀才。
 水谷との一戦で明日卓球会場はサッカースタジアムのように熱くなるだろう。

今日、とっておきの写真はパブロビッチ(ベラルーシ)が、大激戦の末にロシアのミハイロフを破った瞬間の写真。
 43歳の年齢に見えないほど若々しいプレーを見せるリー・ジャオ(オランダ)。タイの若手、サウェータブットとの競り合いをものにして観客から大きな声援を受けた。

 プレーだけが柔らかいのではない。顔の表情もご覧の通り、柔らかい。まじめな記事の後はクスッと笑ってください。


 
 男子シングルス3回戦、水谷隼にとっては初戦となる。相手はヨーロッパの大砲チョッパー、ギオニス(ギリシャ)。バックのぶつ切れカットと、フォアハンドの強烈な攻撃が得意。出足で先取した水谷だが、ギオニスもすぐに反撃。要所で強烈なフォアハンドドライブが炸裂する。
 1−1になっても水谷は慌てない。強いドライブ、回転量を抑えたつなぎ、そして打たれた時のブロックとカウンターに隙を見せなかった。集中力は最後まで切れない。これぞ「世界のトップクラス」のプレーを随所に見せ。4−1で下した。

 明日は地元ブラジルのカルデラノと対戦する。勢いに乗っているカルデラノは20歳の怖いもの知らず。チキータからの攻めや、ラリー戦での打ち合いに強い。今日は、スウェーデンのイエレル、香港の唐鵬に勝った。彼の試合の時には3千人ほどの観客は大声援で、まるでここがサッカースタジアムかと間違えるほどの熱気となる。
 その応援を風にするカルデラノ。敵の応援があるほど熱く燃える水谷。この二人は蘇州の世界選手権で対戦し、水谷は逆転勝ちで、薄氷を踏む勝利だった。あれから1年半経っている。水谷にとって大きな関門を迎える。
 テレビの向こうで卓球ファンは熱い応援を送ってほしい。

  • さすが水谷という試合を見せた

  • やはりギオニスは強かった

  • 小さくてもガッツポーズに力がこもる

●男子シングルス2回戦
丹羽孝希 4(−9、5、7、−4、6、1)2 トリオラ(ナイジェリア)
●女子シングルス3回戦
石川佳純 3(7、7、−9、−9、9、−9、−8)4 キム・ソンイ(北朝鮮)
●男子シングルス3回戦
水谷隼 4(9、−10、5、8、6)1  ギオニス(ギリシャ)

 もうみなさんテレビ等で結果はご存じのはずなので、結果報告は簡単に。なにせ現地でのひとり作業で、試合は間断なく行われるので、速報できるのはホテルに帰ってからの夜中になります。
 
 現地の夕方6時にスタートした石川対キム・ソンイ。初の対戦ということで出足は石川のボールにキムのミスが多く、ゲームを連取し、2−0。このまま行ってほしい! と願ってたが、じりじりとキムのカットにミスが出なくなったのが3ゲーム目。石川のボールの回転量、距離感をつかんだ様子。しかし、この3ゲーム目も、4ゲーム目も石川がリードで試合は進んでいったが、ゲーム終盤でキムのミスがほとんどなく、逆に反撃を受けることになり、2−2に追いつかれた。

 5ゲーム目を取り返すも、こうなると持久戦。強打してもキムのカットは返ってくる。一方、キムの反撃のドライブに対し、石川もブロックを合わせて、お互いがミスのない長いラリーになった。試合は最終ゲームにもつれ込み、出足は石川がリードするもすぐにキムが追いつき、この頃から右足をさかんに伸ばす石川。その予兆は5,6ゲーム目あたりからあったのだが、4−7とリードを許した場面で我慢のできなくなった石川は審判に右足を指さし、プレーが難しいので「インジュアリータイム」を要求。これはケガなどでプレー続行できない時に5分間の治療時間を与えること。しかし、審判長が駆けつけ、試合続行を指示された。プレー再開し。最後は食い下がるも、8−11で落とし、メダル候補の石川がまさかの初戦敗退となった。

 あの局面か、もっと早くに床に座り込んででも、試合できないとアピールしても良かった気がする。そのためにはベンチからの指示があっても良かったか。結局は足にアクシデントが起きるほどの長い試合になってしまった、その流れを作ってしまったことが敗因となった。もちろん、相手のキム・ソンイも粘りと反撃は素晴らしかった。
 64分間の激闘で、石川のシングルスは終わった。前回ベスト4の猛者を持ってしても、オリンピックで勝つことは難しい。これがオリンピックなのか。
 あとは明日の福原愛の試合に期待をしつつ、石川には気分を変えて、そして足を回復させて団体に臨んでほしい。胸を張って日本代表として、世界のトップクラスとして石川本来の素晴らしいプレーを団体戦で見せてほしい。
 日本中の卓球ファンと石川佳純ファンはまだあきらめていない。

  • 前半は完全に石川ペースだった

  • キム・ソンイのカットはラリーを重ねるごとにミスがなくなった

  • 最終ゲーム4−7でしゃがみ込む石川。強引にでもインジュアリータイムを要求すべき

  • キム・ソンイの驚異の粘りとガッツは素晴らしかった

  • 敗戦後、呆然と引き上げる石川

  • すぐに組織委員会のインタビューがあるが、言葉の出なかった石川

 こちらは同じフーゴでもカルデラノではなく、「スズキ」さん。
 見てわかるように日系のブラジル人。今回は副審判長(?)で大会を支えている。以前、日本に来て、午前中は仕事して、午後から東京の日大豊山で練習していたとのこと。
 みるからに人なつこさがにじみ出ています!


  • おお、フーゴ!!!

 地元の雄、ブラジルのフーゴ・カルデラノはイェレルに快勝し、会場を熱狂させている。完全に観客を味方につけている。もし次の唐鵬(香港)に勝つことになると、水谷と対戦する可能性が出てきた。

  • イェレルもお手上げ

  • 絵になる男、フーゴ!!!