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ジャパンオープン・荻村杯2017速報

●U21女子準々決勝
蘇慧音(香港) 7、8、7 李昱諄(チャイニーズタイペイ)
梅村優香 5、-7、-7、9、6 ディアコヌ(ルーマニア)
麦子詠(香港) 8、4、9 ドラゴマン(ルーマニア)
木原美悠 -9、-3、7、5、9 安藤みなみ

 U21女子シングルスは準々決勝が終了し、ベスト4が出揃った。日本選手で勝ち残ったのは木原と梅村。木原は安藤との同士討ちで2ゲームを先取されてから逆転勝利。徐々に安藤の変化に対応していき、逆転でベスト4進出を決めた。梅村はディアコヌのボールに押される場面もあったが、うまく前後左右に揺さぶり、フルゲームで勝利。準決勝では第1シードの蘇慧音と対戦する。
  • 逆転勝利の木原

  • フルゲームで勝ちきり笑顔の梅村

 日本男子選手はまだ試合が入っていないが、各コートで予選1回戦が進行中。平日の昼間、大会初日とあって観客はまばらだが、熱戦が展開されている。
  • 江宏傑(チャイニーズタイペイ)、日本リーグの次はジャパンオープン

  • 独特のサービスの握りのセイフリード(フランス)

  • 去年は日本式ペン、今年は中国式ペンのチウ・ダン(ドイツ)

  • 大先輩のJ.セイブを彷彿とさせるニュイティンク(ベルギー)のショーツ

 会場では男女シングルスの予選ラウンド1回戦が進行中。予選とはいえ出場選手のレベルは高く、日本選手も苦戦を強いられている。

 女子は1回戦すべてのカードが終了し、日本女子では木原美悠、成本綾海、安藤みなみ、2回戦に駒を進めたが、笹尾明日香、鈴木李茄はフルゲームの末に敗退、池上玲子は2-4で敗退、皆川優香は日本リーグ・広島日野自動車でプレーするノルウェー代表の馬文ティンに敗れた。

●女子シングルス予選1回戦
馬文ティン(ノルウェー) 7、6、9、8 皆川優香
黄怡樺(タイペイ) -7、4、-8、7、7、5 池上玲子
木原美悠 6,11,5,4 劉恩寵(韓国)
成本綾海 -7、-8、7、8、-9、9、9 李炫宙(韓国)
鄭先知(タイペイ) 7、-8、-9、4、-1、5、9 笹尾明日香
安藤みなみ 11、12、8、-6、8 劉昱昕(タイペイ)
チャン・モー(カナダ) 8、-9、-6、8、-5、10、10 鈴木李茄
  • 積極的に攻めた笹尾だったが、惜しくも敗退

  • 鈴木はマッチポイントを握ったが、あと1本が奪えず

  • 皆川を退けた馬文ティン

  • 陳夢(左)は若手選手にベンチでアドバイス

 U21男子シングルスでは2回戦が終了し、男女ともにベスト8が出揃った。2回戦の日本選手の結果は以下の通り。五十嵐史弥(遊学館高)は世界ジュニア2位の趙勝敏(韓国)と好ゲームを展開したが、惜敗。酒井明日翔(明治大)は松山祐季(愛知工業大)との同士討ちをフルゲーム14本で制してベスト8入りを決めた。

U21男子シングルス2回戦
高見 9、7、-7、9 宮本
吉村和 3、-8、9、11 レベンコ(オーストリア)
酒井 10、-9、-8、10、14 松山
龍崎 10、-14、9、3 林兆恒(香港)
趙勝敏(韓国) 8、-9、3、9 五十嵐
  • 気迫のプレーを見せた五十嵐だが及ばず

 U21男女シングルスの1回戦が終了。宮本春樹(愛工大名電高)は19歳で韓国王者に立った朴康賢をフルゲームで下して2回戦進出。12歳・木原は全日本ジュニア女王の笹尾明日香(横浜隼人高)との同士討ちを制した。日本選手の結果は下記の通り。

U21男子シングルス1回戦
龍崎 9、-11、4、-11、4 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
林兆恒(香港) -6、-7、7、5、3 戸上
チェルノフ(ロシア) 8、-6、9、-4、10 木造
五十嵐 8、-6、13、5 孫嘉宏(チャイニーズタイペイ)
高見 5、4、8 呉柏男(香港)
吉村和 3、6、4 二カリン(ロシア)
宮本 15、-4、10、-4、8 朴康賢(韓国)
松山 7、-4、-8、9、7 楊子儀(チャイニーズタイペイ)

U21女子シングルス1回戦
李昱諄(チャイニーズタイペイ) 6、5、-4、10 大藤
梅村 3、-5、2、12 黃俞ウェン(チャイニーズタイペイ)
ドラゴマン(ルーマニア) -7、9、11、-9、11 皆川
木原 -11、7、6、7 笹尾
  • 朴康賢を下した宮本

  • 木原は全日本ジュニア女王の笹尾に勝利

 U21男子シングルス1回戦に、早稲田大所属の松原大がチリ代表で出場。祖父が日本人という松原は、ブラジルで生まれた後、チリに移住。10歳で卓球を始め、チリのジュニアナショナルチームに入っていた経歴を持っている。日本財団の奨学金で来日し、1年間日本語学校に通い、今年の春から早稲田大に入学。難関だったという奨学金の選考を通過し、日本で勉強と卓球に励んでいる。
 これまで南米で開催されたワールドツアー・チャレンジシリーズには出場した経験はあるが、今回のようなプラチナシリーズへの出場は初めて。「トレーニングがキツイ。まわりのレベルが高いので、練習はむちゃくちゃ厳しいです」という早稲田大で磨いた腕を披露したかったが、試合は「強かったですね。フリックやチキータがうまくできても、それで崩すことができなかった。3球目を打たせてもらえなかった」と朴延宇(韓国)にストレートで敗戦。
 今後の目標は、ジャパンオープンのような大きなイベントで勝てる実力をつけることと語った松原。祖父の母国で文武両道で頑張る松原の今後に期待したい。

U21男子シングルス1回戦
朴延宇(韓国) 6、5、5 松原大(チリ)
  • 惜しくも1回戦敗退となった松原

 大会1日目のITTFワールドツアー・ライオンジャパンオープン荻村杯。今日はU21男女シングルスの準々決勝まで、男女シングルスは予選が行われる。タイムテーブルは以下のとおり。

10:00 21歳以下男子 1回戦
11:00 21歳以下女子 1回戦
11:30 21歳以下男子 2回戦
12:15 女子シングルス 予選1回戦
14:30 男子シングルス 予選1回戦
17:00 21歳以下女子 準々決勝
17:30 21歳以下男子 準々決勝
18:30 男子シングルス 予選2回戦

 21歳以下女子シングルスには、今大会日本選手団最年少の木原美悠(JOCエリートアカデミー)、大藤沙月(ミキハウスJSC)の中学1年コンビが登場。年齢に見合わぬプレーを見せる2人の活躍に注目したい。
 男女シングルスの予選ラウンドも、世界ランキング50位以内のトップ選手が続々登場する。日本選手も数多くエントリーしているが、1人でも多く決勝トーナメントに駒を進めてほしい。
  • 木原美悠

  • 大藤沙月

 明日より東京・東京体育館で開催されるITTFワールドツアー・ライオンジャパンオープン荻村杯。開幕前日の今日は日本チームの公式練習が公開された。会場では張本智和(JOCエリートアカデミー)、吉村真晴(名古屋ダイハツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)らが汗を流した。また、海外の選手も続々と会場に現れ明日からの試合に向けて調整を行っていた。
 公開練習の後には記者会見も行われ、男子・張本智和、女子・石川佳純、平野美宇が明日から始まる戦いに向けて豊富を語った。

★張本智和
世界選手権では良い成績を残せたけど、そのことは忘れて、自分が一番弱いと思って全力でプレーしたい。シングルスではベスト4以上、ダブルスは優勝を目指して頑張りたい。世界選手権が終わってからも1日も休まずに練習を続けてきた。去年のジャパンオープンではU21で優勝して、自信を持てたので、感謝の気持ちでプレーして良い結果を残したい。帰国してから(世界選手権の)自分のプレーを見て、いつも以上に出来過ぎた大会だなと思った。世界選手権ではサービスが良かったので、今大会でもサービスから先手を取って攻めていきたい。台上のフリックも合宿で練習してきて、世界選手権ではうまく使えた。それは自信になった。

★石川佳純
 世界選手権から帰国して、次の週にジャパンオープンということで、日本で試合できることをうれしく思う。楽しみにきてくれる方も多いと思うので、最高のプレーで良い成績が出せるように頑張りたい。帰国してから水曜日は休んで、木曜日から練習をした。頑張って早起きして汗をかいて時差ボケを直そうと練習してきました。世界選手権で良いプレーができたので、それを日本で見てもらえるのはうれしいし、モチベーションは高いです。(ドローを見て)ランキングの高い選手がたくさん出ているので、大変な戦いになると思う。中国選手も予選がある選手がいて、1回戦から大事な試合になると思うので、まずは決まった相手に対する準備をして臨みたい。

★平野美宇
(世界選手権の反響は)去年は世界選手権も五輪も出ていないので、初めてこんな大きな試合で結果を残すことができたので、今までなかった反響の大きさで、世界選手権ってすごいんだなと思った。
世界選手権が終わって1週間、少し休憩しながら調整してきました。なかなか世界選手権の1週間後に日本で試合があるということはないので、しっかりしたプレーを見せたい。今年の目標は世界選手権でメダルを獲ることで、ひとつは達成できた。去年優勝したワールドカップで連覇したいと思っているので、そこに向けて頑張っていきたいです。(ドローに関しては)ランキングは低いけど、実力がある中国選手が多いので予選の結果が出ないとわからない。1回戦から注意して臨みたい。


 世界選手権ではメダルラッシュに沸いた日本だが、地元での優勝に向けて敵は多い。
 男子ではオフチャロフ(ドイツ)、フレイタス(ポルトガル)らは欠場となったが、中国男子からは世界王者の馬龍、樊振東、許シンら主力がエントリー。ボル(ドイツ)、黄鎮廷(香港)、李尚洙(韓国)、荘智淵(チャイニーズタイペイ)らも出場する。
 女子は中国勢は陳夢を除けば若手中心のエントリーだが、実力者揃いで侮れない。他にも馮天薇(シンガポール)、鄭怡静(チャイニーズタイペイ)、田志希(韓国)らアジアの強豪に、サマラ(ルーマニア)、ハン・イン(ドイツ)、リー・ジエ(オランダ)らヨーロッパからも実力者が参戦。レベルの高い好ゲームが期待できる。

 大会は明日6月14日から6月18日まで開催。卓球王国速報ページはもちろん、ぜひ会場に足を運んで、世界トップの戦いを目に焼き付けてほしい。
 
  • 記者会見での3ショット

  • 会場内はこんな感じ

  • シングルスはベスト4以上、ダブルスは優勝が目標と語る張本

  • トレーナー相手に入念に練習を重ねていた石川

  • 欧州の皇帝・ボル(ドイツ)も会場に登場

  • こちらは練習相手をつとめていたソウル五輪金メダルの劉南奎(韓国)