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全国高校選手権(インターハイ2017)

●女子学校対抗3回戦
四天王寺(大阪)3−0大野(岩手)
横浜隼人(神奈川)3−1正智深谷(埼玉)
遊学館(石川)3−0札幌大谷(北海道)
就実(岡山)3−0桜丘(愛知)
希望が丘(福岡)3−0聖和学園(宮城)
愛み大瑞穂(愛知)3−1木更津総合(千葉)
武蔵野(東京)3−0桜の聖母(福島)
明徳義塾(高知)3−1明豊(高知)

 強豪・山陽女子を下して岡山代表の座を得た就実は、第4シードの桜丘にストレート勝ち。就実の選手のプレーからは鍛え抜かれた強さが感じられた。
 地元、桜の聖母は武蔵野に完敗。各試合とも競り合いになったが、勝負所で武蔵野にミスがなく、プレーの精度の差が結果に現れた。武蔵野はベスト4をかけて明徳義塾と対戦する。
  • ベスト16で終わったが、1、2年生が主体の桜の聖母は来年こそベスト8入りを目指す

  • 団体戦に強い就実。エースの清家が中薗を3−2で振り切ったのが大きかった

明日は学校対抗の3〜4回戦、ダブルスの1〜3回戦が行われる。
学校対抗3回戦のカードは以下のとおり

男子
愛工大名電(愛知)vs. 富田(岐阜)
鶴岡東(山形)vs. 関西(岡山)
希望が丘(福岡)vs. 新潟産大附(新潟)
滝川第二(兵庫)vs. 大阪桐蔭(大阪)
遊学館(石川)vs. 慶應義塾(神奈川)
専大北上(岩手)vs. 東山(京都)
明徳義塾(高知)vs. 北科大(北海道)
北陵(佐賀)vs. 野田学園(山口)

女子
四天王寺(大阪)vs. 大野(岩手)
正智深谷(埼玉)vs. 横浜隼人(神奈川)
札幌大谷(北海道)vs. 遊学館(石川)
就実(岡山)vs. 桜丘(愛知)
希望が丘(福岡)vs. 聖和学園(宮城)
木更津総合(千葉)vs. 愛み大瑞穂(愛知)
武蔵野(東京)vs. 桜の聖母(福島)
明豊(大分)vs. 明徳義塾(高知)

以上の対戦カードでベスト8が決定し、明日の最終試合となる準々決勝でベスト4が出揃う。
  • 隙なしの愛工大名電。連覇に向けて、好スタート

  • 昨年3位の大阪桐蔭は再び表彰台を狙う

  • 盤石の四天王寺。福井商業を寄せ付けず

  • チーム一丸の横浜隼人は同じ関東勢の正智深谷と対戦

●男子学校対抗2回戦
愛工大名電(愛知)3−0 浜松修学舎(静岡
富田(岐阜)3−0 日大豊山(東京)
鶴岡東(山形)3−0 松商学園(長野)
関西(岡山)3−1 明豊(大分)
希望が丘(福岡)3−0 埼玉栄(埼玉)
新潟産大附(新潟)3−2 駒大苫小牧(北海道)
滝川第二(兵庫)3−0 鳥取敬愛(鳥取)
大阪桐蔭(大阪)3−1 湘南工大附(神奈川)
遊学館(石川)3−0 作新学院(栃木)
慶應義塾(神奈川)3−0 慶誠(熊本)
専大北上(岩手)3−1 鎮西学院(長崎)
東山(京都)3−0 出雲北陵(島根)
明徳義塾(高知)3−0 高田(三重)
北科大(北海道)3−2 日南学園(宮崎)
北陵(佐賀)3−1 秋田商業(秋田)
野田学園(山口)3−1 上宮(大阪)

男子学校対抗2回戦が終了し、ベスト16が決定した。
女子同様、男子もシードが1校も崩れることなく、力の差を見せつけた。
母校との対戦を楽しみにしていた浜松修学舎の今福監督は「強かったですね。脱帽です。また来年も出られるように頑張ります。同県内には静岡学園さんがいるので、切磋琢磨して、連続出場を目指します」とコメント。

2回戦での熱い試合は関西vs明豊だ。
ダブルスを逆転で奪った関西。勢いそのまま4・5番を送り出したが、明豊が意地を見せる。
2台進行となった4・5番で、明豊の渡辺がスパークし、あっという間に5番で勝利。
勝負となった4番。明豊・川野の変化カットを金光が打ち込む。
金光が有利にゲームを進めていたが、途中打ち急いでしまい、最終ゲームまでもつれた。
しかし、明豊に勝負の女神はほほえまなかった。5−2からネットとエッジが3本続き、8−2。このラッキーポイントで勝負あった。
  • 関西の柏・金光。ガッツポーズ

  • 上宮に苦しめられた野田学園、辛くも3回戦へ

●女子学校対抗2回戦
四天王寺3−0福井商業(福井)
大野(岩手)3−2佐賀商業(佐賀)
正智深谷(埼玉)3−2進徳女子(広島)
横浜隼人(神奈川)3−0幕張総合(千葉)
札幌大谷(北海道)3−1浜松修学舎(静岡)
遊学館(石川)3−0青藍泰斗(栃木)
就実(岡山)3−0白子(三重)
桜丘(愛知)3−0普天間(沖縄)
希望が丘(福岡)3−0奈良女子(奈良)
聖和学園(宮城)3−2済美(愛媛)
木更津総合(千葉)3−1鹿児島城西(鹿児島)
愛み大瑞穂(愛知)3−0明秀学園(茨城)
武蔵野(東京)3−0秋田商業(秋田)
桜の聖母(福島)3−2岩国商業(山口)
明豊(大分)3−2富田(岐阜)
明徳義塾(高知)3−0駒大苫小牧(北海道)

 女子学校対抗の2回戦が終了し、ベスト16が出揃った。2回戦ではシード校が敗れる波乱はなく、順当な勝ち上がりと言っていいだろう。
 健闘したチームは、正智深谷を追い詰めた進徳女子。初出場の幕張総合は横浜隼人に0−3で敗れたが、1、2番がともにゲームオールの接戦をするなど見どころを作った。
 女子学校対抗2回戦で、地元福島の桜の聖母が岩国商業(山口)を3−2で振り切り、3回戦進出を決めた。
 桜の聖母は1、2番のシングルスを落として0−2と後がなくなった場面から、3番のダブルス、4番の高橋沙希が取り、ラストにつないだ。
 ラストでは、バック面粒高の異質攻撃型・續橋が2ゲームを先取し、そのまま一気に決まるかと思われたが、岩国商業の坂口が踏ん張りを見せて2ゲームを返した。最終ゲームは互いに一歩もゆずらない展開が続いたが、粒高プッシュと思い切りのいいフォアスマッシュを打ち続けた續橋に軍配が上がり、長い試合に終止符がうたれた。
 「地元開催ということで1回戦では生徒たちに堅さが見られました。2回戦は思い切って行こうと伝えましたが、とても苦しい試合でした。目標はベスト8なので、明日の3回戦で武蔵野さんに勝ちたいですね」と小林監督。
 桜の聖母と武蔵野は春の選抜のベスト8決定戦で対戦しており、そこでは武蔵野が3−1で勝っている。1年生2人がレギュラー入りし、チーム力がアップしている桜の聖母がどのような戦いを見せるのか、注目したい。
●男子学校対抗1回戦
湘南工大附(神奈川)3−2 福井商業(福井)
北陵(佐賀)3−0 添上(奈良)
上宮(大阪)3−2 杜若(愛知)

この3試合で1回戦すべての試合が終了。
大激戦となったのは上宮vs杜若。
上宮が前半を2−0とするが、杜若もそのままやられるわけにはいかない。ダブルスと4番を取り、逆大手をかけた。
ラストは西田vs松宮。長いラリーと1本ずつの地響きが起こるようなガッツポーズ。
西田はジュースの緊迫した場面で積極的なレシーブを貫き、チームを2回戦へ導いた。
●男子学校対抗1回戦
浜松修学舎(静岡)3−1 明秀学園(茨城)
富田(岐阜)3−0 学館浦安(千葉)
日大豊山(東京)3−1 樹徳(群馬)
松商学園(長野)3−0 和歌山商業(和歌山)
明豊(大分)3−0 近江兄弟社(滋賀)
埼玉栄(埼玉)3−0 福島東稜(福島)
駒大苫小牧(北海道)3−2 れいめい(鹿児島)
新潟産大附(新潟)3−1 松山商業(愛媛)
鳥取敬愛(鳥取)3−2 前原(沖縄)
滝川第二(兵庫)3−0 聖和学園(宮城)
作新学院(栃木)3−1 近大福山(広島)
慶誠(熊本)3−0 富山商業(富山)
慶應義塾(神奈川)3−2 東奥学園(青森)
専大北上(岩手)3−0 日本航空(山梨)
鎮西学院(長崎)3−1 実戦学園(東京)
出雲北陵(島根)3−0 千葉経大附(千葉)
高田(三重)3−0 川越東(埼玉)
北科大(北海道)3−0 城南(徳島)
日南学園(宮崎)3−1 帝京安積(福島)
秋田商業(秋田)3−1 尽誠学園(香川)

まだ試合が終わっていないところもあるが、1回戦は概ね終了。
地元・福島の帝京安積は日南学園に惜敗。1・2番のシングルスをフルゲームで両方落とし、後半粘れず。
「地元の人たちが応援してくれてありがたい。結果は残念だったけど、前半がもったいなかったね。選手たちはこれで肩の荷が下りただろう。良い意味で解放されて、個人戦をむかえてほしい」(帝京安積・熊谷監督)。

また、三重の高田は初戦を突破。全員が地元の選手で、自宅から通っているという。「スポーツ推薦もなく、寮もない。勉強優先の学校ですが、その中で部活を頑張っている子たちです。この努力は今後の人生に重要な意味を持つと思います」(松生監督)
全国で戦う選手たちは全員が特別な環境ではない。限られた時間の中で創意工夫をし、努力しているのだ。
  • 2番の熊本対岩永のエース対決を制した日南学園

  • 高田の松生監督。まだ若いがその手腕は確かだ

男子学校対抗初出場となる浜松修学舎。
県予選で春の選抜ベスト8の静岡学園を倒し、インターハイへの切符をつかんだ。
エースの西村が前半で確実に点を取り、深澤とのダブルスも堅い。東海大会では並みいる強豪を連破して、決勝へ進んでいる。

「出るからには勝ちたい。優勝を目標にしてやってきましたから。第1シードの愛工大名電の下に入ったので、勝って良いところを見せたいですね」と語るのは監督の今福護先生。
今福監督は愛工大附中、名電高、愛工大へと進んだ生粋の愛知県選手。大学を卒業後は実業団のヤマハへ就職し、静岡の土地で活躍。ヤマハ時代には出稽古で練習をしにきた水谷隼も指導している。2012年から浜松修学舎中・高の総監督となり、中学はすでに全国トップクラスのチームになっている。

「勝つことが恩返し。母校の名電に勝って恩返しをしたい」(今福)
2回戦、名電を相手にどんな戦いを見せてくれるだろうか。
  • エースの西村は体のバネがすごい

  • 名電に挑む修学舎メンバー。左端が今福監督

女子の浜松修学舎の村上選手。
今では珍しくなった日本式の右ペンホルダードライブ型、しかも裏面なし。
本大会でもペンホルダーは見るが、たいていの選手は裏面を貼っており、むしろペン表のほうが数では上。片面ペンドラは実に貴重だ。

女子学校対抗1回戦の4番で貴重な勝ち星を挙げた村上選手。
豪快なフォアドライブとスマッシュ、バックへの下回転は強烈に切れたツッツキを鋭く送る。ペンはバックが弱点と言われるが、切れすぎたツッツキは相手が打ちあぐむほどの切れ味を持っていた。
下回転を無理に打つ必要はない、相手が嫌がるくらいの下回転を作れば良いのだ。

「小さい頃から片面ペンで、指導者がそうだった。彼女はフォアスマッシュがうまくて、バックもプッシュと伸ばすボールがある。バックも多彩ですよ」と浜松修学舎の山本監督は評す。

ばしばしと両ハンドを飛ばす選手が多い中で、クレバーなペンドラに思わず目がとまった。
  • フォア強打は一発の威力を持つ

  • ズバッと切ったツッツキ

●女子学校対抗1回戦
奈良女子(奈良)3−2 北越(新潟)
聖和学園(宮城)3−2 滋賀学園(滋賀)
秋田商業(秋田)3−2 鎮西学院(長崎)

激戦の3時間ゲームが終わり、これで女子学校対抗の1回戦が終了。
会場ではすでに2回戦が開始されている。