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2018世界卓球ハルムスタッド大会速報

 大会2日目終了後の男子グループリーグの中間結果は以下のとおり。
リーグ表の中の日時は日本時間で表記。
●女子団体予選グループ第4戦
 〈日本 3-0 オーストリア〉
○伊藤美誠  12、6、9  ポルカノバ
○石川佳純  7、7、9   リュウ・ジャ
○平野美宇  7、9、5   A.ゾルヤ

 日本女子はグループリーグの4戦目、オーストリアと対戦。3-0でまたもや1ゲームも落とさずに完勝した。これで4試合連続1ゲームも落とさずに勝利した。
 最終のアメリカ戦を待たずに1位通過を決め、第2ステージに進むことになる。

 トップ伊藤は1ゲーム目の13−12からベンチの馬場監督がタイムアウトを取り、このゲームを14−12で奪って勢いに乗った。長身のポルカノバはゆったりとした間合いから回転量の多いバックドライブを放ち、伊藤はなかなかタイミングが合わなかったが、サービスの変化とロングサービスを読み切る勘の良さでストレート勝ち。

 2番石川はバックハンドの進化を見せつけ、バック対バックで優位に立つことで試合全体の主導権を握った。細かいコース変更で揺さぶってから、クロス・ストレートへキレのあるバック強打。3ゲーム目の10−9のマッチポイントも、バック強打でバックサイドを打ち抜いた。

 3番平野は、1番伊藤の試合終了時点でラケットコントロールにラケットを提出するのを忘れ、3番の試合開始時にそれを審判から指摘されるハプニング。しかし、試合ではゾルヤのよく切れたバックアンチのショートにも、中盤から冷静に対処し、勝ち切った。試合後にラケットコントロールを受け、もちろん結果はOK。ミックスゾーンに現れた日本女子チームに笑顔が弾けた。
  • 「1番が一番好き」と語る伊藤、実に頼もしい

  • バックドライブは回転量が豊富だったポルカノバ

  • 2番石川、着実な成長を証明

  • 平野は試合を追うごとにプレーが良くなっている

  • 平野に敗れたA.ゾルヤ。久々にプレーを見た

 大会2日目の衝撃は日本だけではなく、世界の卓球関係者に驚きとともに与えている。
 中国に対抗し、ドイツと肩を並べる日本男子がグループリーグのイングランドに敗れたことが前半戦の最大の番狂わせとなった。

 思えば、2年前の世界選手権の準決勝で日本はイングランドに辛勝だった。大島がウォーカーに敗れ、水谷もピチフォードに逆転勝ち。負ける可能性もあった試合だった。
 今回の敗戦でも、結果論として、倉嶋監督のオーダーに言及されることがあるかもしれないが、要は日本の実力はそこまでだったということだ。イングランドの3人は強かったし、日本の3人は非常に悪かったわけではなかった。
 このクラスのチーム力は拮抗している。日本はまだ中国と肩を並べる実力ではない。ただし、我々メディアも一般人も「世界ランキング」という魔術に引っかかってしまうのだ。

 日本の3人は丹羽9位、水谷11位、張本13位。対するイングランドはドリンコールが52位、ピチフォードは65位、ウォーカーが96位。特に1月の新ランキングシステムが採用されてから、彼らのランキングは急降下した。なぜならツアーに出場する回数が少ないからだ。

 卓球発祥の地、イングランドと言っても、彼らへの協会や国からのサポートは少ない。数十人もの代表団が毎ツアーに繰り出す日本とは正反対で、彼らは選んでツアーに参加するしかない。
 昨日の試合を見て、誰がピチフォードが65位の選手と信じるだろう。圧倒的な強さで張本と水谷を凌駕した。昨日見せた強さで言えば、彼は世界ランク一桁の選手だった。

 ドリンコールはポーランドリーグ、ピチフォードはフランスリーグ、ウォーカーはブンデスリーガでそれぞれプロの生活を送っている。彼らへの協会からのサポートは少なく、 3人はハングリーで、選手として自分の生計を立てるのが精一杯なのだ。

 一方、日本も厳しいプロ生活を送ってきた水谷は苦しみながらもエースとしての意地を見せた。張本や丹羽も責められないだろう。追われる者の苦しさもあったろう。しかし、コートに立てばお互いの環境の差やランキングは関係のないものであることもわかった。

 日本男子は久々に厳しい洗礼を受けた。しかし、これが世界選手権だ。女子と違って、男子の層は厚く、これからが本当の戦いになる。前を向くしかない。これからはノックアウト方式と同じ。負けられない戦いが続く。
 日本男子のチャイニーズタイペイ戦は現地時間の午後1時に始まる。  (今野)
  • ミックスゾーンで取材を受ける水谷

  • ピチフォードはサービスも非常に巧みだった

日本男子から2点を奪ったイングランドのリアム・ピチフォード。前回大会の準決勝では吉村真晴、水谷隼との激戦に敗れたが、その実力はやはりダテではなかった。世界ランキング65位という数字は、彼の実力を全く反映していない。イングランド卓球協会にもっと予算があり、ワールドツアーに数多く派遣されていれば、世界ランキング15位以内に入ってもおかしくない選手だ。

非常に華奢な体つきながら、相手のわずかな重心の移動、次球の待ちを予測して打球直前でコースを変え、さらに瞬間的に威力を出す能力はさながら「ゴム人間」のよう。前回大会でピチフォードを破った吉村のしなやかさは「しなる青竹のよう」だと感じたが、ピチフォードの身のこなしの柔らかさはまた少し違う。センサーが多くて強靱だ。
先ほどの速報でスウェーデン選手のニックネームについてお伝えしたが、イメージはスネイクかパイソン、つまり蛇。ルックスはどちらかというと童顔の部類だが、その剛球には一瞬で絡みついて噛み切るような凄みがある。

「すごくうれしいね。水谷戦の最後のところではナーバスになったけど、なんとかチャンスをものにできた。張本戦はロンドンでも勝っていたけど、今日は最初にラッキーポイントもあり、チャンスをつかむことができたし、日本に勝つという大きな成果を示せたね」。試合後にそう語ったピチフォード。リオ五輪の団体準々決勝で、馬龍(中国)を大いに苦しめた実力はやはりダテではなかった。
  • 小さいモーションから剛球を連発したピチフォード

  • チームの勝利を決めたピチフォードを迎えるベンチ

予選グループ第3戦のイングランド戦で敗れた日本男子チーム。卓球というスポーツの母国に喫した痛恨の敗戦。日本男子には、どこかに「ヨーロッパ勢には、競っても負けない」という慢心があったのではないか。

試合後、倉嶋洋介監督は「張本を3番に置いて、丹羽を2点使いにするか、最後まで迷ってしまった」とイングランド戦のオーダーについて言及した。
丹羽は過去の国際大会で、ドリンコールに2戦2勝、ピチフォードに3戦3勝。試合前も「丹羽の2点起用は堅い」と感じていたが、結果的に丹羽は3番。「(ウォーカーは)イングランドの3人の中で一番やりにくい相手だった。直前までぼくが2番手で出ると思っていたけど、(オーダーが)変わって、智和もぼくも心の準備ができなかった。相手の勢いに負けた感じです」。試合後、丹羽はオーダーに感じた戸惑いを率直に口にした。

結果論でオーダーの問題点を指摘するのはたやすいことだが、「サムソノフに勝った勢いで、智和をもうひと伸びさせたかった。ワールドチームカップで負けていたピチフォードにリベンジできれば、さらに伸びると思った。彼はチームカップで負けていた黄鎮廷と荘智淵にアジアカップで勝っていましたから」と語る倉嶋監督は、張本の可能性に賭けた。すべては監督の決断だ。ただ、世界団体初出場の14歳の起用は、諸刃の剣でもあった。

2番でピチフォードに敗れた張本は、試合の中盤から表情が曇りがち。「まさか前回よりひどい試合になるとは思わなかった。出足でアンラッキーポイントは多かったけど、それにしても本当にひどい試合でした」と試合後に言い切った。ミドルやフォアを突いてピチフォードを揺さぶりたかったが、逆にそれをやってきたのはピチフォード。ラストでもう1回コートに立ち、名誉を挽回してほしかったが、その機会は与えられなかった。

水谷はトップで競り勝ち、さすがエースというところを見せたが、4番のピチフォード戦は「戦術マスター」水谷ならば十分に勝機のある一戦だった。
「点数をつけるとしたら40点くらいですね。接戦になれたのが不思議なくらいで、自分の練習してきたことが生かせずに悔やまれます。ピチフォードは最初は良くて、ついていくのが精一杯で、4、5ゲーム目は相手もすごく緊張してきて凡ミスが多くあったのに、そのチャンスを自分が生かせなかった。最後の8-9、8-10の時もチャンスボールを入れにいってしまった。強く打てるボールを打てなかったのが自分の弱さ。自信がなかったですね。チャンスボールだったのに、一本もミスできないというメンタルの弱さが出た」(水谷)

日本男子は悔しい夜を迎える。明日は予選リーグのもうひとつの大一番、チャイニーズタイペイ戦が控える。チャイニーズタイペイも1位通過は厳しい状況だが、2位通過と3位通過では決勝トーナメントの対戦相手が大きく異なる。ベストのオーダーで臨んでくるだろう。予選グループの残り2試合、チームも難しい舵取りを迫られる。それでもエース水谷は「これからは1試合も負けられないので向かっていくしかない。予選を上がって、1回勝って、メダル決定戦をやりたい」と前を向く。あとは残る試合、目の前の一戦一戦を勝ち抜いていくだけだ。
  • 3番ウォーカーが丹羽に勝利した瞬間

  • ミックスゾーンで取材に答える日本男子の3選手

●男子予選グループ・第3戦
〈イングランド 3−1 日本〉
 ドリンコール −7、5、3、−5、−4 水谷○
○ピチフォード 5、5、3 張本
○ウォーカー 9、10、8 丹羽
○ピチフォード 4、−9、9、−6、8 水谷

日本、イングランドに1−3で敗れ、今大会初の黒星……!
すでにチャイニーズタイペイを3−1で下しているイングランド。グループCの1位通過は限りなく難しくなった。

日本はトップ水谷が1ゲームを先取したものの、2ゲーム目以降は劣勢。3ゲーム目の開始時からメガネを外して臨んだが、2−3かららしからぬイージーミスの連続で7点連取を許す。ヨーロッパ選手には珍しく、縦回転系のサービスを軸に試合を組み立てるドリンコールに、水谷はレシーブでうまく先手が取れない。万事休すと思われたが、4ゲーム目からバックドライブで先に攻めるパターンに切り替え、最終ゲームも中盤で突き放して逆転勝ち。日本が1点を先制する。

2番張本は完敗。手足が長く、巧みに緩急をつけながら両サイドを鋭角に攻めてくるピチフォードの前に、2月のチームワールドカップに続いてストレート負け。サービスはフォア前を中心にうまく散らされ、バック対バックの展開では先にストレートを攻められた。バック対バックで勝負できないと、フォアで勝負したボールにミスが出る。張本のリズムがピチフォードにピッタリ合ってしまった。強いて言えば、1ゲーム目5−5からエッジが2本続き、相手に流れを持っていかれたのが惜しまれるが、張本の得点パターンが全く通じなかった。

3番は丹羽対ウォーカー。丹羽のフォアへ逃げる右横回転サービスに、バック前へのサービスを組み合わせるウォーカーのサービスはうまかった。一方、丹羽は終盤で下回転サービスで何本かサービスエースを奪ったものの、中盤までサービスがほとんど効かず、得意のサービス・レシーブで優位に立てなかった。台から距離を取り、丹羽の速攻を苦にしなかったウォーカーがストレート勝ち。日本は1−2と窮地に追い込まれる。

4番は水谷対ピチフォードのエース対決。ピチフォードの剛球は留まるところを知らず、厳しくサイドを切ったかと思えば、ミドルにナックルでうまくつながれる。しかし、水谷も第2ゲームは勝負を懸け、10−9のゲームポイントではバックハンドから回り込みフォアドライブで狙い打ち、11−9。
3ゲーム目は互いに下回転系のサービスで、お互いのプレーを縛り合うような展開。7−10から水谷が9−10まで追い上げたが、今度はピチフォードが水谷の下回転サービスをチキータで狙い打ち、9−11でピチフォードがゲームをリードする。4ゲーム目は水谷が徹底してピチフォードのフォア前にサービス・レシーブを集め、フリックも狙い打って水谷が11−6。勝負は最終ゲームへ。

最終ゲームは水谷のストップがフォア前にとまるか、ピチフォードがそれを狙うか、という展開。水谷6−9から8−9まで挽回したところで自らタイムアウトを取り、次の一本でストップをピタリと止めたが、ラリー戦でピチフォードに打ち切られて8−10。最後もピチフォードの剛球を止めきれず、ブロックがオーバーして万事休す。日本、予選グループでは14年東京大会のギリシャ戦以来となる敗戦を喫した。
  • 日本から2点を奪ったピチフォード。ボールに絡みつくようなリーチの長さ

  • 2番で敗れた張本。2月のチームワールドカップのリベンジならず

  • 3番で丹羽を破ったウォーカーも強かった

  • 水谷、ピチフォードのフォア前へのストップで勝負したが、あと一歩及ばず

  • 4番ピチフォード、勝利の瞬間

昨日の開会式が行われる前、会場のオーロラビジョンでは歴代のスウェーデン男子の「レジェンド」たちが次々に映し出され、会場のムードを高めていた。そのレジェンドたちの写真に添えられていた、当時のニックネームがなんとも小粋だった。例を挙げると、こんな感じだ。

『ザ・ハンマー』       シェル・ヨハンソン(67・69年世界選手権男子複優勝)
『ミスター・バックハンド』  ハンス・アルセア(67・69年世界選手権男子複優勝)
『ミニ』           ステラン・ベンクソン(71年世界選手権男子単優勝)
『ザ・アップル』       ミカエル・アペルグレン(89・91・93年世界選手権男子団体優勝)
『モーツァルト』       ヤン−オベ・ワルドナー(92年五輪優勝・世界選手権2回優勝)
『ティッキャン』       ウルフ・カールソン(85年世界選手権男子複優勝)
『ミスター・ハルムスタッド』 ヨルゲン・パーソン(91年世界選手権男子単優勝)

パーソンの「ミスター・ハルムスタッド」は、ちょっと後付け感ありますかね。バックハンドの愛称「コブラ」が印象的。ワルドナーは『キング』ではなく、『モーツァルト』でした。
  • 会場内の73年世界団体優勝メンバーの写真

  • こちらは93年世界団体優勝メンバー

●男子団体予選グループ
〈スウェーデン 3−2 香港〉
 Jon.パーソン −9、−10、9、−5 黄鎮廷○
○K.カールソン 4、−5、4、−9、7 何鈞傑
○M.カールソン 4、−7、8、8 林兆恒
 K.カールソン −7、5、−5、−7 黄鎮廷○
○Jon.パーソン 5、6、7 何鈞傑

今日午前10時から行われた男子の試合で、会場を沸騰させた一戦があった。地元スウェーデンが香港を撃破したのだ。
スウェーデンは2番手の右シェークフォア表、M.カールソンを3番に置き、M.カールソンが期待に応えて3−1で勝利。2−1とリードを奪って4番のエース、K.カールソンに運命を託したが、黄鎮廷の巧みな台上プレーに主導権が奪えず、黄鎮廷が3−1で勝利。試合はラストへともつれる。

スウェーデンのラストはヨン・パーソン。分厚いヒゲをたくわえたバイキング顔とは裏腹に、堅いバックブロックからフォアでの強打を狙うプレーはどこか日本人的。素晴らしいファイターだが、出足は目の覚めるようなプレーを見せる一方、接戦になるとプレッシャーからレシーブを「置き」にいって痛打される場面が多かった。

しかし、この試合では、対戦相手の何鈞傑が、Jon.パーソン以上にビビっていた。左腕から回転量の多い両ハンドドライブを放つ何鈞傑だが、ラリーで足が止まり、攻撃の手数が少なかった。最後は少し硬くなったものの、最後までプレーが崩れなかったJon.パーソン。ストレートで勝利を収め、何度も観客席へ拳を振り上げた。今大会の顔といえば地元出身の英雄、ヨルゲン・パーソンだが、「もうひとりのパーソン」が輝きを放った試合だった。
  • Jon.パーソン、ラストを締める!

  • 歓喜のスウェーデンベンチ

  • 観客席も大いに盛り上がった。会場の雰囲気は素晴らしかった

●女子団体予選グループ第3戦
 〈日本 3-0 ハンガリー〉
○伊藤美誠  7、5、5  ペルゲル
○石川佳純  1、7、4  フェヘル
○平野美宇  1、10、5 アンブラス

 スコアを見てわかるように力の差がありすぎた。
 ポータを起用しないハンガリーでは世界チームランク2位の日本には歯が立たない。1時間足らずで、日本はハンガリーに快勝。3連勝だが、日本はまだ1ゲームも落としていない。

 2番で快勝した石川は「ゲームを落としていないのは本当にたまたまです」と語りながらも、「相手がフルメンバーで来ないのが2回あったのは、自分たち自身うれしく思っていいのかなと。明日からレベルがグッと上がるので、明日もスタートダッシュという気持ちで臨みたい。体力を温存できたという意味では良かったです」と気持ちを引き締めていた。
  • 3試合連続でトップを任された伊藤

  • 石川のプレーは安定感をチームにもたらす

  • ループドライブからキレのある強打を連発した平野

  • 平野から2ゲーム目にゲームポイントを奪ったアンブラス

 苦しい苦しい一戦となったベラルーシ戦を乗り切った日本。それでもストレートで勝ち切ることができたのは大きい。トップで殊勲の勝利を収めた張本は、「今日は相手(サムソノフ)のバックが上だった」と認めた。

 「厳しい戦いになると思っていたけど、まさか0-2になるとは思わなかった。悪くても1-1からかなと思っていた。相手のバックが速かった。途中から無理して行きすぎずに、チキータから攻めたりしようと。それにバックにボールが集めすぎていたので、フォアへ散らしたり、揺さぶった。最終ゲームの3-8の時には負けたなと思ったけど、丹羽さんも水谷さんも控えているので、まずは1本ずつ詰めていこうと。6-8くらいのときからあと2点だと思った。その辺で相手が台から下がり始めた。
 一番逆転しにくい相手に逆転できたのは自信になりました。タイペイとイングランドは重要な相手。イングランドにはワールドチームカップで(ピチフォードに)負けているので、今回リベンジできるように頑張ります」(張本)。

 3番で勝利した水谷は、「完治はしていない。プレー中に傷めたら次は戻って来れないと思うので不安はあった」とコメント。「今日の試合を見てわかるように、若手二人はまだまだ不安定な面もあるので、ぼくが1点でも出る意味はある。5日前の練習中に右腰を痛めました。傷めてからは練習はまともにやっていない。まだかばってしまう部分もあるし、今日のプレーだと正直イングランドやタイペイに勝てない」(水谷)。イングランド戦では、イングランドに相性の良い丹羽を2点で使うか、3番には誰を置くのか。「水谷、丹羽、張本がそろうと強い日本だなと思う。イングランド戦はオーダーはいろいろ考えて臨みたい」という倉嶋監督のオーダーが、勝負のカギを握る。

 最後に、試合で初めてお披露目したメガネについて質問された水谷。「メガネはこっちに来てから掛けてます。(視力の問題?)イメチェンです(笑)。プレーしてても快調です。2種類あるので、ひもも2種類。お洒落です(笑)」(水谷)。眼鏡メーカーから、CMが来るかな?
  • 張本の勝利の瞬間。恐るべき集中力で勝利をたぐり寄せた

  • イングランド戦では、もう1種類のメガネもお披露目?