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中国リポート

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☆世界選手権(個人戦)ハンガリー大会・女子第一次代表選考会
1   孫穎莎(河北省)    15勝0敗   勝ち点30
2   陳幸同(遼寧省)    13勝2敗   勝ち点28
3   王芸迪(遼寧省)    12勝3敗   勝ち点27
4   顧玉ティン(山東省)   9勝6敗   勝ち点24
5   孫銘陽(八一解放軍)   8勝7敗   勝ち点23
6   劉高陽(山東省)     8勝7敗   勝ち点23
7   何卓佳(河北省)     7勝8敗   勝ち点22
8   車暁㬢(黒龍江省)    7勝8敗   勝ち点22
9   劉㬢(八一解放軍)    7勝8敗   勝ち点22
10  李佳イ(遼寧省)     6勝9敗   勝ち点21
11  陳可(江蘇省)      6勝9敗   勝ち点21
12  馮亜蘭(湖北省)     6勝9敗   勝ち点21
13  劉斐(江蘇省)      5勝10敗  勝ち点20
14  木子(八一解放軍)    5勝10敗  勝ち点20
15  張瑞(湖北省)      3勝12敗  勝ち点18
16  張薔(江蘇省)      3勝12敗  勝ち点18

☆「地表最強12人」出場資格を獲得した女子選手
孫穎莎、陳幸同、王芸迪、顧玉ティン、孫銘陽、何卓佳
※何卓佳は異質攻撃型の特別枠で通過

 女子の代表選考会・第1ステージは、男子とは対照的に大きな波乱はなく、極めて順当な結果になった。15戦全勝の孫穎莎は、ゲームオールまで迫られたのは陳幸同戦と何卓佳戦だけで、その他の試合はすべて3-1、もしくは3-0で勝利。あらゆる戦型が揃う中で見事な勝ちっぷりを見せ、改めて実力を証明した。2位の陳幸同、3位の王芸迪を含めたトリオは、「地表最強12人」でも上位陣にひと泡吹かせる力がある。

 女子で、異質攻撃型の選手ふたりに与えられる「地表最強12人」への特別出場枠は、5位の孫銘陽が自力で出場資格を獲得。残るひとつの枠は7位の何卓佳に与えられた。かわいそうなのは6位の劉高陽で、順位がひとつ下の何卓佳と入れ替わる形で、第1ステージ敗退となってしまった。

  「地表最強12人」に出場する女子選手の顔ぶれは下記のとおり。ハンガリー行きの代表切符を獲得できるのは、男女各1名の選手のみとなっている。

☆「地表最強12人」女子出場選手
丁寧、劉詩ウェン、朱雨玲、陳夢、王曼昱、武楊、孫穎莎、陳幸同、王芸迪、顧玉ティン、孫銘陽、何卓佳
  • 小柄なためにチーム内の評価はやや低いが、孫穎莎は強い(写真は17年世界ジュニア)

  • 異質攻撃型の特別出場枠に救われた何卓佳(写真は18年WTグランドファイナル)

★世界選手権(個人戦)ハンガリー大会・男子第一次代表選考会
1   趙子豪(上海)     11勝3敗   勝ち点25
2   徐晨皓(八一解放軍)  11勝3敗   勝ち点25
3   方博(山東省)     11勝3敗   勝ち点25
4   周愷(八一解放軍)   10勝4敗   勝ち点24
5   于子洋(山東省)    10勝4敗   勝ち点24
6   薛飛(湖北省)      9勝5敗   勝ち点23
7   閻安(北京市)      9勝5敗   勝ち点23
8   周啓豪(広東省)     8勝6敗   勝ち点22
9   周雨(八一解放軍)    6勝8敗   勝ち点20
10  鄭培峰(福建省)     5勝9敗   勝ち点19
11  劉丁碩(山東省)     5勝9敗   勝ち点19
12  馬特(河北省)      4勝10敗  勝ち点18
13  朱霖峰(四川省)     3勝11敗  勝ち点17
14  任浩(河南省)      2勝12敗  勝ち点16
15  夏易正(河南省)     1勝13敗  勝ち点15

★「地表最強12人」出場資格を獲得した男子選手
趙子豪、徐晨皓、方博、周愷、于子洋、薛飛

 2月12~16日に北京で行われた、4月に行われる世界選手権(個人戦)ハンガリーの中国代表選考会・第1ステージ。2月28日~3月3日に深圳で行われる最終選考会「地表最強12人」への出場を懸けて、男子15名・女子16名が出場し、5日間に渡って総当たりのリーグ戦を繰り広げた。

 混戦模様となった男子は、なんと趙子豪が1位通過。中国スーパーリーグの上海中星でもチームの主軸として活躍する22歳の右ペンドライブ型だ。08年東アジアホープス決勝で日本の村松雄斗に敗れて準優勝。その3年後、14歳の時に地元・上海で行われたエキシビションマッチでボル(ドイツ)と対戦して1ゲームを奪い、「彼はとてもセンスが良い、すごいポテンシャルを感じる」とボルに言わしめた逸材。……とはいえ、世界ジュニアにも出場していない彼が、強豪ひしめく中で1位通過を果たしたのは波乱と言っていい。

 2位の徐晨皓は、いまだに13年ジャパンオープン決勝でカットの塩野真人選手に完敗した印象が強烈だが、非常にバックハンドが強いスタイルは回転量が落ちるプラボール向きか。3位の方博は15年世界選手権2位、出場選手の中でNo.1の実績を誇るが、劉丁碩・于子洋・趙子豪に敗れている。また、世界代表経験者の閻安と周雨がここで姿を消している。

 「地表最強12人」の出場選手は下記のとおり。ひざの故障からの復帰が遅れている馬龍が出場するかどうかに注目が集まる。

★「地表最強12人」男子出場選手
馬龍、樊振東、許シン、林高遠、梁靖崑、王楚欽、趙子豪、徐晨皓、方博、周愷、于子洋、薛飛
  • ペンドラ趙子豪が混戦を抜け出し、1位通過(写真は17年全中国運動会)

  • 少し古い写真ですが…15年超級プレーオフでの徐晨皓。個人的に好きな選手です

 春節(旧正月)の休暇明けから間もない、今日2月12日から、中国では世界選手権(個人戦)ブダペスト大会の代表選考会「地表最強12人直通賽」の第1ステージが行われる。2月28日〜3月3日に深圳で行われる本戦に向け、男子15名・女子16名が出場する。出場選手の顔ぶれは下記のとおり。

●男子
方博、閻安、周雨、薛飛、劉丁碩、趙子豪、周愷、徐晨皓、任浩、夏易正、馬特、鄭培峰、周啓豪、于子洋
○女子
陳幸同、木子、馮亜蘭、車暁㬢、李佳イ、劉斐、張薔、顧玉ティン、劉㬢、劉高陽、張瑞、王芸迪、陳可、何卓佳、孫銘陽、孫穎莎

 試合形式は5ゲームズマッチで行う、総当たりのリーグ戦。基本的に、男女とも上位6名が本戦への切符を手にできるのだが、女子の場合は特殊ルールが設けられている。本戦に進出する6名のうち、「少なくとも2名は異質攻撃型のプレーヤーが含まれること」というものだ。異質攻撃型の選手が上位6名に入れなかった場合は、異質攻撃型の中で上位2名の選手が、全体の5・6位の選手と入れ替わる形で本戦に進む。

 中国のスポーツサイト『新浪体育』では、この特別なルールを「伊藤美誠をターゲットとしてより細かく対策を立てていくため」と説明している。ともすれば「不公平」という批判が起こりそうなルールだが、それだけ中国にとって伊藤美誠の存在は大きい、ということだろう。

 女子で第1ステージに出場する選手たちのうち、異質攻撃型のプレーヤーは木子、張瑞、何卓佳、孫銘陽の4名。このうち2名は「仮想・伊藤美誠」として本戦への切符が約束されている。バックはほとんど振らずにフットワークで動きまくる木子、バック面は粒高でひたすら粘る何卓佳、センスはあるが打法のバリエーションに乏しい孫銘陽と、どの選手もコピー選手としての素材力はあまり感じないが……。オーソドックスな異質攻撃でフォアのパンチ力もある張瑞あたりが、より本格的にコピー選手の道を歩むことになるのかもしれない。

 第1ステージへの出場が免除され、本戦に直接出場できるのは、男子の馬龍・樊振東・許シン・林高遠・梁靖崑・王楚欽、女子の丁寧・劉詩ウェン・朱雨玲・陳夢・王曼昱・武楊という国家チームの上位選手たちだ。第1ステージの通過者6名と、本戦から出場する6名を合わせた12名が世界選手権代表への1枚目の切符を手にする。
  • 国際大会でも活躍しているバック表ソフトの張瑞

 2月1〜2日、中国・北京の中国電影導演センターで行われた、2018−2019年シーズンの中国卓球クラブスーパーリーグ・男女プレーオフ。第1ステージの上位4名によるトーナメント戦の結果、男子は天津卓球、女子は山東魯能が優勝を飾った。結果は下記のとおり。

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子プレーオフ 2.1~2 ★★★
※男女とも3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

●準決勝
〈上海中星 3−0 山東魯能〉

○許シン −9、−4、10、6、7−3 閻安
○趙子豪 −9、−7、6、10、7−0 尚坤
○趙子豪/程靖チィ 7、7 閻安/張超

〈天津卓球 3−0 八一南昌〉
○任浩 9、8、−3、7 樊振東
○林高遠 5、8、6 趙剣彦
○方博/朱霖峰 8、9 周愷/趙剣彦

●決勝
〈天津卓球 3−0 上海中星〉

○方博 −4、9、5、10 許シン
○林高遠 8、11、5 趙子豪
○方博/朱霖峰 8、−11、7−5 趙子豪/程靖チィ

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子プレーオフ 2.1〜2 ☆☆☆

●準決勝
〈山東魯能 3−1 八一南昌〉

 劉斐 −5、−3、−8 木子○
○王曼昱 6、8、10 孫銘陽
○陳幸同/劉高陽 −10、3、9−7 陳可/劉㬢
○王曼昱 8、−9、−6、6、7−4 木子

〈深圳大学 3−2 山東斉魯交通〉
○陳夢 −9、4、−8、7、7−2 李佳イ
 孫穎莎 −2、−8、11、−11 朱雨玲○
○王芸迪/孫穎莎 10、−9、8−6 顧玉ティン/李佳イ
 陳夢 7、−5、9、−6、3−7 朱雨玲○
○王芸迪 7、10 顧玉ティン

●決勝
〈山東魯能 3−0 深圳大学〉

○王曼昱 −6、8、10、5 孫穎莎
○陳幸同 6、−5、6、6 陳夢
○陳幸同/劉高陽 6、9 王芸迪/孫穎莎

 男子は第1ステージ4位の天津卓球が「下剋上」の優勝。準決勝の八一戦では、任浩をトップで樊振東にぶつける奇襲作戦で、見事に樊振東を撃破。「すごく勝ちたいと思ってしまって、ずっと自分をコントロールしようとしたけど、技術・戦術とも守りのプレーになってしまった。今日チームが負けてしまったのはぼくの責任です」(樊振東/出典:『新浪体育』)。天津の馬文革監督は「任浩があれほど良いプレーをしてくれるとは思わなかった」とうれしい誤算だったことを語っている。

 決勝で天津は、エース馬龍を欠く山東魯能を準決勝で下した上海と対戦。トップ方博が許シンを下した時点で、試合の大勢は決まった。第1ステージでは審判に反抗的な態度を取り、2試合の出場停止処分を受けた方博だが、最後の最後で大仕事。2番で趙子豪をストレートで下した林高遠は『ピンパン世界』のインタビューに対し、こうコメントしている。「準決勝・決勝の2試合を3−0で勝てるとは思わなかった。試合前に多くの困難に備えていたし、5番まで回るケースも考えていた。チームのみんなが良いプレーをしたし、コートだけでなくベンチでもみんながまとまっていた。チームワークの勝利だよ」。

 歓喜の優勝を飾った天津卓球だが、来シーズンの見通しは不透明だ。スポンサーの権健集団が撤退し、来季はまだスポンサー探しから始めなければいけない。優勝したクラブが翌シーズンに身売りするケースさえあるのがスーパーリーグだ。

 女子の優勝は山東魯能。シングルスで確実に白星を叩き出した王曼昱が、決勝トップでもライバルの孫穎莎を下し、優勝に大きく貢献した。今シーズン、吉林長白山農商銀行から山東魯能に移籍し、1年目での優勝の美酒。自らのプレーを「90点」と評した。2番で陳夢を下した陳幸同は「前半戦はあまり良いプレーができなかったけど、後半戦のプレーには満足しています。今日のプレーはとても良かったと思う」(出典:『新浪体育』)と語っている。山東魯能はこれが4シーズンぶり6回目の優勝だ。
  • 天津の優勝に大きく貢献した方博

  • 移籍1年目でタイトルを手にした王曼昱(写真はともに17年全中国運動会)

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第17節 1.26 ★★★
※男女とも3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

〈深圳宝安明金海 3−2 安徽朗坤〉

 徐晨皓 9、−10、−8、−11 周啓豪○
○周雨 4、−8、4、9 徐海東
○ハオ帥/徐晨皓 7、8 于子洋/徐海東
 周雨 −8、−7、−9 周啓豪○
○鄭培峰 −11、5、7−5 朱誠

〈上海中星 3−1 天津卓球〉
 劉吉康 −0、−9、−9 方博○
○趙子豪 −7、9、6、12 林高遠
○許シン/劉吉康 7、3 朱霖峰/任浩
○趙子豪 7、9、−10、5 方博

〈河北覇州海潤 3−0 江蘇中超電纜・利永〉
○于何一 −6、8、3、7 張煜東
○王楚欽 5、7、8 孫聞
○牛冠凱/曹巍 −9、4、7−4 楊碩/孔令軒

〈山東魯能 3−2 四川長虹〉
 尚坤 −9、6、−10、9、−9 厳昇○
 閻安 −9、7、−9、6、3−7 匡励○
○尚坤/張超 4、8 匡励/許鋭鋒
○閻安 8、11、4 厳昇
○徐英彬 9、5 頼佳新

〈山東魏橋・向尚運動 3−0 八一南昌〉
○梁靖崑 10、8、5 趙剣彦
○劉丁碩 6、7、11 謝聡凡
○薛飛/劉丁碩 −12、7、8−6 周愷/趙剣彦

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第17節 1.26 ☆☆☆

〈山西大土河・華東理工 3−1 八一南昌〉

 穆静毓 −5、−4、−8 孫銘陽○
○車暁㬢 7、7、−9、10 劉㬢
○王妹/穆静毓 −9、11、8−6 木子/劉㬢
○車暁㬢 11、11、9 孫銘陽

〈山東斉魯交通 3−0 北京首鋼〉
○朱雨玲 8、5、6 李佳原
○李佳イ 6、−9、−9、8、7−5 郭雨涵
○顧玉ティン/李佳イ −7、9、7−4 丁寧/李佳原

〈深圳大学 3−1 鴻安牛業〉
 孫穎莎 −7、6、−10、−9 何卓佳○
○陳夢 7、8、6 銭天一
○孫穎莎/王芸迪 −5、7、7−3 劉詩ウェン/銭天一
○陳夢 9、7、7 何卓佳

〈黒龍江中州電纜永剛 3−2 四川穹窿先鋒〉
 劉銘 −9、4、8、−7、5−7 郭艶○
 馮天薇 8、−7、−9、−3 楊惠菁○
○袁雪矯/馮天薇 −3、3、7−2 郭艶/袁媛
○劉銘 10、11、−5、9 楊惠菁
○袁雪矯 3、4 袁媛

〈山東魯能 3−0 武漢安心百分百〉
○王曼昱 3、5、−8、4 林依諾
○陳幸同 8、6、9 張繽月
○陳幸同/劉高陽 8、8 林依諾/張瑞

 1月30日、中国卓球クラブスーパーリーグは2018−2019年シーズンの第1ステージ最終戦となる、第18節が開催。男女ともプレーオフに進出する4チームが確定した。

 男子は、上海が趙子豪の2得点で天津を下し、3位でプレーオフ進出。一方、深圳と山東魏橋は勝ち星を挙げたものの、直接対決の成績で天津卓球に及ばず、プレーオフ進出はならなかった。そして最終節に今季初勝利を懸けた四川は、山東魯能を前半で2−0とリードする健闘を見せたが、あえなく逆転負け。1勝も挙げられないまま今シーズンを終えた。もっとも、スーパーリーグも甲Aリーグとの入れ替え戦がなくなって久しく、四川もスポンサーさえ安泰ならば、来季も継続してスーパーリーグを戦うことになる。

 女子はすでに第17節の時点で、山東魯能、深圳、山東斉魯、八一の4チームがプレーオフ進出を決めており、この第18節では順位の変動もなし。2月1〜2日のプレーオフは、第1ステージの1位と4位、2位と3位で準決勝が行われるため、女子は山東魯能vs.八一、深圳vs.山東斉魯という対戦カード。一方、男子は八一vs.天津、山東魯能vs.上海が準決勝で対戦する。八一と天津の対戦では、樊振東と林高遠の対戦が実現しそうだ。

★第18節終了時点での男子順位
1   八一南昌        13勝5敗
2   山東魯能        13勝5敗
3   上海中星        12勝6敗
4   天津卓球        11勝7敗
↑↑↑ 上位4チームのプレーオフ進出が確定 ↑↑↑

5   深圳宝安明金海     11勝7敗
6   山東魏橋・向尚運動   11勝7敗
7   河北覇州海潤      8勝10敗
8   安徽朗坤        7勝11敗
9   江蘇中超電纜・利永   4勝14敗
10  四川長虹        0勝18敗

☆第18節終了時点での女子順位
1   山東魯能        16勝2敗
2   深圳大学        15勝3敗
3   山東斉魯交通      14勝4敗
4   八一南昌        11勝7敗
↑↑↑ 上位4チームのプレーオフ進出が確定 ↑↑↑

5   鴻安牛業        10勝8敗
6   山西大土河・華東理工  8勝10敗
7   北京首鋼        7勝11敗
8   黒龍江中州電纜永剛   6勝12敗
9   四川穹窿先鋒      2勝16敗
10  武漢安心百分百     1勝17敗
  • 山東魯能戦トップで尚坤を破った右ペン表の厳昇(写真は17年全中国運動会)

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第17節 1.26 ★★★※男女とも3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

〈安徽朗坤 3−1 上海中星〉

○徐海東 −8、13、5、5 劉吉康
○周啓豪 7、10、10 許シン
 周啓豪/朱誠 −9、6、3−7 趙子豪/程靖チィ○
○徐海東 6、−12、9、1 許シン

〈深圳宝安明金海 3−0 江蘇中超電纜・利永〉
○周雨 11、10、9 孫聞
○徐晨皓 5、6、10 楊碩
○徐晨皓/ハオ帥 8、−8、8−6 張煜東/林晨

〈天津卓球 3−0 四川長虹〉
○林高遠 11、11、9 許鋭鋒
○馬特 7、−9、3、6 頼佳新
○朱霖峰/任浩 7、6 厳昇/許鋭鋒

〈八一南昌 3−2 河北覇州海潤〉
○樊振東 9、9、7 于何一
 趙剣彦 −10、10、7、−9、6−8 王楚欽○
○周愷/趙剣彦 9、3 曹巍/于何一
 樊振東 −9、−7、−8 王楚欽○
○周愷 3、−9、7−1 牛冠凱

〈山東魏橋・向尚運動 3−2 山東魯能〉
 薛飛 6、−5、−5、−2 尚坤○
○梁靖崑 −7、5、2、9 徐英彬
 薛飛/夏易正 −8、−7 閻安/張超○
○梁靖崑 9、9、−7、9 尚坤
○夏易正 8、−5、9−7 閻安

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第17節 1.26 ☆☆☆

〈北京首鋼 3−2 山西大土河・華東理工〉

 武楊 −10、−7、7、8、5−7 穆静毓○
○丁寧 6、7、−11、−9 車暁㬢
○丁寧/李佳原 −11、5、7−2 穆静毓/張薔
 武楊 −3、−9、9、−7 車暁㬢○
○李佳原 −9、9、7−4 胡麗梅

〈八一南昌 3−2 鴻安牛業〉
 木子 6、−8、−7、−10 何卓佳○
○孫銘陽 10、8、8 劉詩ウェン
○陳可/劉㬢 7、−7、7−5 何卓佳/銭天一
 木子 −10、6、−7、−7 劉詩ウェン○
○陳可 9、9 馮亜蘭

〈山東斉魯交通 3−0 四川穹窿先鋒〉
○朱雨玲 5、8、7 袁媛
○顧玉ティン 8、10、11 楊惠菁
○李佳イ/顧玉ティン 6、5 郭艶/袁媛

〈山東魯能 3−1 深圳大学〉
 劉斐 −2、4、5、−8、3−7 陳夢○
○王曼昱 −6、9、−8、7、9−7 孫穎莎
○陳幸同/劉高陽 −4、7、7−5 王芸迪/孫穎莎
○王曼昱 −8、9、8、4 陳夢

〈黒龍江中州電纜永剛 3−1 武漢安心百分百〉
○袁雪矯 7、12、−8、−9、10−8 朱成竹
○馮天薇 8、10、10 張繽月
 劉銘/馮天薇 −13、4、7−9 朱成竹/張瑞○
○袁雪矯 6、−8、−8、7、7−5 張繽月

 スーパーリーグの男女第17節が1月26日に開催された。男子は勝てばプレーオフ進出が確定していた上海が、安徽に苦杯。許シンが徐海東に1−3で敗れたのは驚きだ。シーズン開幕当初はダブルス要員に過ぎなかった徐海東だが、昨年12月の世界ジュニアを制してから、第14節で林高遠、第15節で閻安、さらにこの第17節では許シンを破る大活躍。台上プレーや裏面打法も起用にこなす右ペンドライブ型だが、線が細くて3球目攻撃の一発の威力がなく、世界ジュニアで優勝してからも「中国のトップに来る可能性は低い」というのが正直な感想だった。この活躍は衝撃的です。

 男子は3位の上海と4位の天津が11勝6敗、5位の山東魏橋と6位の深圳が10勝7敗という成績。順位の上では上海が3位だが、4位の天津は5・6位の両チームとの直接対決を2戦2勝としており、1位の八一、2位の山東魯能に続いてプレーオフ進出が確定している。一方、上海は山東魏橋との2試合の対戦で、獲得ゲーム数で山東魏橋が上回っているため、最終の第18節で上海が天津に敗れ、山東魏橋が八一に勝利すると、逆転を許すことになる。格下の安徽戦に敗れたのは非常に痛い。

 一方、女子は八一と鴻安のプレーオフ進出を懸けた一戦を八一が制した。鴻安は何卓佳が木子との右シェーク異質対決を制し、幸先よく1勝を挙げたが、劉詩ウェンが巨漢プレーヤーの孫銘陽にまさかのストレート負け。続くダブルスも惜敗し、勝機を逸した。

 中国では2月28日〜3月3日、中国・深圳で世界選手権個人戦ブダペスト大会の代表選考会、「地表最強12人」が行われる。男子は馬龍、樊振東、許シン、林高遠、梁靖崑、王楚欽、女子は丁寧、劉詩ウェン、朱雨玲、陳夢、王曼昱、武楊の各6名の出場がすでに決まっており、残る各6名の顔ぶれは2月12〜17日に行われる第1次選考会で決定する。中国では2月5日が春節(旧正月)だが、選手たちはスーパーリーグのプレーオフに代表選考会と、気の休まる暇はなさそうだ。

★第17節終了時点での男子順位
1   八一南昌        13勝4敗
2   山東魯能        12勝5敗
3   上海中星        11勝6敗
4   天津卓球        11勝6敗
↑↑↑ 上位4チームまでがプレーオフ進出 ↑↑↑
5   山東魏橋・向尚運動   10勝7敗
6   深圳宝安明金海     10勝7敗
7   河北覇州海潤      7勝10敗
8   安徽朗坤        7勝10敗
9   江蘇中超電纜・利永   4勝13敗
10  四川長虹        0勝17敗

☆第17節終了時点での女子順位
1   山東魯能        15勝2敗
2   深圳大学        14勝3敗
3   山東斉魯交通      13勝4敗
4   八一南昌        11勝6敗
↑↑↑ 上位4チームまでがプレーオフ進出 ↑↑↑
5   鴻安牛業        10勝7敗
6   北京首鋼        7勝10敗
7   山西大土河・華東理工  7勝10敗
8   黒龍江中州電纜永剛   5勝12敗
9   四川穹窿先鋒      2勝15敗
10  武漢安心百分百     1勝16敗
  • 18年世界ジュニアでの徐海東のプレー。優勝を機にスーパーリーグでも活躍

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第16節 1.23 ★★★※男女とも3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

〈江蘇中超電纜・利永 3−2 上海中星〉

 張煜東 7、−8、−18、−8 許シン○
○孫聞 9、7、−8、6 趙子豪
○張煜東/林晨 11、10 趙子豪/程靖チィ
 孫聞 −6、−7、−8 許シン○
○孔令軒 11、8 程靖チィ

〈安徽朗坤 3−2 四川長虹〉
○徐海東 6、6、−10、9 匡励
 周啓豪 3、−9、−7、2、3−7 頼佳新○
 于子洋/徐海東 −5、−2 頼佳新/徐輝○
○周啓豪 11、8、−5、5 匡励
○朱誠 9、−6、7−2 厳昇

〈八一南昌 3−2 深圳宝安明金海〉
 樊振東 6、−9、−9、−8 徐晨皓○
 趙剣彦 −7、8、−8、−6 周雨○
○周愷/趙剣彦 −4、8、7−5 徐晨皓/ハオ帥
○樊振東 12、11、8 周雨
○周愷 12、7 ハオ帥

〈山東魯能 3−1 天津卓球〉
○徐英彬 6、6、7 林高遠
○尚坤 6、10、7 方博
 張超/閻安 −3、−6 朱霖峰/任浩○
○尚坤 9、16、3 林高遠

〈河北覇州海潤 3−2 山東魏橋・向尚運動〉
 曹巍 −7、−3、−13 梁靖崑○
○王楚欽 5、−7、8、−8、7−4 劉丁碩
○曹巍/于何一 −9、10、7−5 劉丁碩/薛飛
 王楚欽 6、−5、−3、−6 梁靖崑○
○牛冠凱 11、6 薛飛

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第16節 1.23 ☆☆☆

〈鴻安牛業 3−2 北京首鋼〉

○何卓佳 9、9、−6、10 郭雨涵
 劉詩ウェン 7、−7、8、−7、5−7 丁寧○
 何卓佳/銭天一 −4、13、6−8 丁寧/李佳原○
○劉詩ウェン 6、7、15 郭雨涵
○馮亜蘭 4、5 武楊

〈山西大土河・華東理工 3−1 四川穹窿先鋒〉
○胡麗梅 7、9、7 郭艶
○車暁㬢 −10、−9、11、8、7−4 楊惠菁
 張薔/穆静毓 8、−8、5−7 楊惠菁/袁媛○
○車暁㬢 2、3、−8、4 郭艶

〈山東魯能 3−0 八一南昌〉
○劉斐 8、2、−12、9 孫銘陽
○王曼昱 8、6、10 陳可
○陳幸同/劉高陽 9、−3、8−6 陳可/劉㬢

〈黒龍江中州電纜永剛 3−1 山東斉魯交通〉
 劉銘 −10、−4、−6 朱雨玲○
○馮天薇 9、7、−7、6 李佳イ
○劉銘/袁雪矯 5、−6、7−1 石洵瑤/顧玉ティン
○馮天薇 13、12、−8、−9、10−8 朱雨玲

〈深圳大学 3−0 武漢安心百分百〉
○劉煒珊 −9、8、8、4 張繽月
○陳夢 8、11、2 朱成竹
○王芸迪/孫穎莎 9、4 朱成竹/張瑞

 中国卓球クラブスーパーリーグの2018-2019年シーズンもいよいよ大詰め。1月23日、男女第16節が各地で行われた。
 男子は勝利した八一と山東魯能が、2月1〜2日に北京で行われるプレーオフへの進出を決めた。山東魯能はエース馬龍が11月28日の第8節を最後に長期欠場。しかし、その後の8試合を5勝3敗で乗り切り、プレーオフ圏内を堅持してきた。この第16節では、心優しきサウスポー・尚坤が方博と林高遠をストレートで破る活躍を見せている。

 一方、女子は3位の山東斉魯がエース朱雨玲の黒星で、黒龍江に思わぬ敗戦を喫したものの、4位の八一と5位の鴻安には直接対決で2戦2勝となっており、プレーオフ進出は確定。残る1つの枠を懸けて、次の第17節で4位の八一と5位の鴻安の直接対決がある。第8節で鴻安に3−2で勝っている八一は、第17節で勝利すればプレーオフ進出が決まる。ちなみにプレーオフが行われる2月1〜2日は、2月5日の春節(旧正月)の直前。すでに中国国内でも帰省ラッシュが始まっており、「こんな時期にやられても見に行けない!」というファンの嘆きの声が寄せられているようだ。

★第16節終了時点での男子順位
1   八一南昌        12勝4敗
2   山東魯能        12勝4敗
3   上海中星        11勝5敗
4   天津卓球        10勝6敗
↑↑↑ 上位4チームまでがプレーオフ進出 ↑↑↑
5   山東魏橋・向尚運動   9勝7敗
6   深圳宝安明金海     9勝7敗
7   河北覇州海潤      7勝9敗
8   安徽朗坤        6勝10敗
9   江蘇中超電纜・利永   4勝12敗
10  四川長虹        0勝16敗

☆第16節終了時点での女子順位
1   深圳大学        14勝2敗
2   山東魯能        14勝2敗
3   山東斉魯交通      12勝4敗
4   八一南昌        10勝6敗
↑↑↑ 上位4チームまでがプレーオフ進出 ↑↑↑
5   鴻安牛業        10勝6敗
6   山西大土河・華東理工  7勝9敗
7   北京首鋼        6勝10敗
8   黒龍江中州電纜永剛   4勝12敗
9   四川穹窿先鋒      2勝14敗
10  武漢安心百分百     1勝15敗
  • 馬龍不在のチームを支え、奮闘する尚坤(写真は17年全中国運動会)

 中国卓球協会(CTTA)は1月20日、ITTFワールドツアー・ハンガリーオープンに出場していた周雨に対し、国際大会への3カ月の出場停止処分とすることを発表した。担当コーチの馬俊峰も国際大会への1カ月の派遣停止となった。

 すでに国際卓球連盟(ITTF)もニュースで報じたが、周雨はハンガリーオープン・男子シングルス決勝トーナメント1回戦の荘智淵(チャイニーズタイペイ)戦、ゲームカウント2−2の第5ゲームを6−11で落としたあと、副審の目の前でフォア面の粘着ラバーを半分ほど剥がし、スペアラケットへの交換を申し出た。

 しかし、ITTFハンドブックの条項3.4.2.4には「試合中、アクシデントによって使用不能なほど破損した場合を除き、ラケットを交換することはできない」とあり、選手が故意にラケットを破損した場合はスペアラケットへの交換は認められない。また、条項3.5.2.5では「もし選手が試合中、彼もしくは彼女のラケットを破損していないにもかかわらず交換した場合、審判は試合を中断させ、審判長に報告する」と定められており、報告を受けたマルタ・シリー審判長の判断で、アンフェアな行為に及んだ周雨は失格処分となった(他種目への出場は可)。

 この周雨対荘智淵戦の模様はITTFの『itTV』でもストリーミングされたが、周雨は失格処分となったことに対し、両手を広げて審判長に質問を繰り返しており、自らの行為がルールに抵触するという認識はなかったようだ。中国卓球協会の方針転換により、ワールドツアーにはより多くの選手が出場し、チャンスが平等に与えられるようになったが、周雨はチャンスの芽を自ら摘んでしまっただけでなく、3月のカタールオープンにも出場できなくなった。

 精悍(せいかん)なルックスと豪快な両ハンドドライブで、中国でも女性ファンが少なくない周雨。今シーズンはスーパーリーグでも好成績を残しているだけに、今回の処分は残念だ。
  • 周雨、ルールを理解していなかったのだろうか……(写真は17年ジャパン・オープン)

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第15節 1.12 ★★★※男女とも3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

〈江蘇中超電纜・利永 3−2 四川長虹〉
 孫聞 −8、−2、−9 匡励○
 楊碩 −5、−9、6、−8 許鋭鋒○
○張煜東/林晨 −6、6、7−1 厳昇/頼佳新
○孫聞 6、5、−9、8 許鋭鋒
○張煜東 5、7 厳昇

〈上海中星 3−2 八一南昌〉
 劉吉康 −5、−4、−5 樊振東○
○許シン 9、2、7 周愷
○趙子豪/程靖チィ −9、6、7−1 周愷/趙剣彦
 許シン 5、−8、6、−7、6−8 樊振東○
○趙子豪 5、−8、7−4 趙剣彦

〈山東魯能 3−2 安徽朗坤〉
○張超 7、6、−7、9 周啓豪
 閻安 −7、−10、−4 徐海東○
 尚坤/張超 8、−9、8−10 于子洋/徐海東○
○閻安 5、7、−7、−12、7−3 周啓豪
○尚坤 −7、6、7−5 于子洋

〈河北覇州海潤 3−2 深圳宝安明金海〉
 賽林威 −3、−6、−6 周雨○
○王楚欽 10、3、7 鄭培峰
 于何一/曹巍 −10、9、4−7 徐晨皓/ハオ帥○
○王楚欽 7、−7、−10、6、7−2 周雨
○牛冠凱 9、5 徐晨皓

〈天津卓球 3−2 山東魏橋・向尚運動〉
○林高遠 −7、−6、8、10、7−4 薛飛
 方博 9、−5、−8、−4 梁靖崑○
 朱霖峰/方博 −4、−10 劉丁碩/薛飛○
○林高遠 4、7、8 梁靖崑
○馬特 −8、8、7−4 劉丁碩

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第15節 1.12 ☆☆☆

〈鴻安牛業 3−1 四川穹窿先鋒〉

○劉詩ウェン −10、7、5、5 袁媛
 馮亜蘭 −9、−7、−9 郭艶○
○何卓佳/銭天一 7、6 袁媛/楊惠菁
○劉詩ウェン 7、5、3 郭艶

〈山東魯能 3−0 北京首鋼〉
○王曼昱 6、−10、9、5 丁寧
○陳幸同 7、4、7 郭雨涵
○陳幸同/劉高陽 6、7 丁寧/李佳原

〈黒龍江中州電纜永剛 3−2 山西大土河・華東理工〉
○袁雪矯 9、5、4 張薔
 馮天薇 −6、−10、−9 車暁㬢○
○劉銘/馮天薇 4、6 王妹/穆静毓
 袁雪矯 −9、−9、−9 車暁㬢○
○劉銘 4、5 穆静毓

〈深圳大学 3−0 八一南昌〉
○陳夢 −10、7、7、10 陳可
○孫穎莎 13、−8、−9、6、7−4 孫銘陽
○王芸迪/孫穎莎 7、10 陳可/劉㬢

〈山東斉魯交通 3−0 武漢安心百分百〉
○朱雨玲 6、−12、12、6 張繽月
○顧玉ティン 8、9、−7、7 張瑞
○石洵瑶/顧玉ティン キケン 張繽月/朱成竹

 中国卓球クラブスーパーリーグの男女第15節、またまた結果のアップが遅れて申し訳ありません(汗)。全日本選手権取材の慌ただしさの中で、すっかり遅くなってしまいました。

 男子第15節では、5試合すべてアウェーのチームが3−2で勝つという、非常に珍しい結果に。ここまで男女を通じて唯一白星のない四川が、江蘇に対して前半を2−0とリード。厳昇/頼佳新ペアも1ゲームを先取し、初勝利にあと1ゲームまで迫ったが、ここから悪夢の逆転負け。四川省チームのエース格、左腕の朱霖峰が天津に移籍していなければ、今ごろ2勝か3勝は挙げられているはずだが、今のメンバーではあと1点が遠い。上海は八一の樊振東に2点を取られながらも3−2で勝利し、11勝4敗で3チームが並ぶ中で首位に立っている。

 女子第15節は、優勝候補のチームが確実に勝ち星を積み上げた。13勝2敗の深圳と山東魯能は、プレーオフ進出が確定。残り3試合は下位チームとの対戦になる山東斉魯もプレーオフはほぼ確定だろう。
 また、Tリーガーの馮天薇と袁雪矯を擁する黒龍江が、山西に競り勝って3勝目をゲット。トップで袁雪矯が勝利を挙げ、右シェークドライブ型の劉銘が単複2勝の活躍を見せた。堂々たる体格の劉銘は、刈り上げのヘアスタイルがトレードマーク。フォア前のチキータやYGサービスを駆使し、強烈なフォアのパワードライブを放つ。男性的、というより男そのもののような豪快なプレースタイルだ。スーパーリーグの男女第16節は、明日23日に行われる。

★第15節終了時点での男子順位
1   上海中星        11勝4敗
2   八一南昌        11勝4敗
3   山東魯能        11勝4敗
4   天津卓球        10勝5敗
↑↑↑ 上位4チームまでがプレーオフ進出 ↑↑↑
5   山東魏橋・向尚運動   9勝6敗
6   深圳宝安明金海     9勝6敗
7   河北覇州海潤      6勝9敗
8   安徽朗坤        5勝10敗
9   江蘇中超電纜・利永   3勝12敗
10  四川長虹        0勝15敗

☆第15節終了時点での女子順位
1   深圳大学        13勝2敗
2   山東魯能        13勝2敗
3   山東斉魯交通      12勝3敗
4   八一南昌        10勝5敗
↑↑↑ 上位4チームまでがプレーオフ進出 ↑↑↑
5   鴻安牛業        9勝6敗
6   北京首鋼        6勝9敗
7   山西大土河・華東理工  6勝9敗
8   黒龍江中州電纜永剛   3勝12敗
9   四川穹窿先鋒      2勝13敗
10  武漢安心百分百     1勝14敗
  • 黒龍江に3勝目をもたらした劉銘(写真は17年全中国運動会)

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第14節 1.9 ★★★※男女とも3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

〈山東魏橋・向尚運動 3−2 深圳宝安明金海〉

○梁靖崑 5、6、6 徐晨皓
 薛飛 −9、−2、9、10、2−7 周雨○
○劉丁碩/薛飛 −10、9、8−6 徐晨皓/ハオ帥
 梁靖崑 −14、10、−7、−11 周雨○
○劉丁碩 7、8 鄭培峰

〈八一南昌 3−0 四川長虹〉
○樊振東 −9、6、11、3 匡励
○周愷 7、7、7 厳昇
○周愷/趙剣彦 7、7 徐輝/頼佳新

〈山東魯能 3−1 江蘇中超電纜・利永〉
 尚坤 5、−9、−9、−11 孫聞○
○閻安 11、−16、7、5 張煜東
○張超/尚坤 9、−9、7−4 張煜東/林晨
○閻安 8、−8、5、−11、7−5 孫聞

〈上海中星 3−0 河北覇州海潤〉
○許シン 4、7、−11、7 曹巍
○趙子豪 −7、3、7、−9、8−6 王楚欽
○趙子豪/程靖チィ −6、8、7−1 曹巍/于何一

〈安徽朗坤 3−0 天津卓球〉
○周啓豪 9、−9、4、10 任浩
○徐海東 10、9、9 林高遠
○于子洋/徐海東 −10、9、7−4 朱霖峰/任浩

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第14節 1.9 ☆☆☆

〈山東魯能 3−0 四川穹窿先鋒〉

○劉斐 6、8、8 楊惠菁
○王曼昱 8、5、5 郭艶
○陳幸同/劉高陽 7、9 郭艶/袁媛

〈鴻安牛業 3−0 黒龍江中州電纜永剛〉
○劉詩ウェン 7、6、10 袁雪矯
○銭天一 6、7、10 劉銘
○何卓佳/銭天一 −8、6、7−1 袁雪矯/馮天薇

〈深圳大学 3−1 北京首鋼〉
 孫穎莎 −7、−9、−6 丁寧○
○陳夢 2、8、5 武楊
○王芸迪/孫穎莎 −6、8、7−5 郭雨涵/李佳原
○陳夢 5、6、−7、9 丁寧

〈山東斉魯交通 3−0 山西大土河・華東理工〉
○顧玉ティン 6、7、6 車暁㬢
○朱雨玲 7、8、7 穆静毓
○石洵瑶/顧玉ティン 6、−11、7−2 王妹/穆静毓

〈八一南昌 3−0 武漢安心百分百〉
○孫銘陽 6、8、12 張繽月
○陳可 8、−9、5、10 張瑞
○陳可/劉㬢 13、3 張繽月/林依諾

 中国スーパーリーグは1月9日に男女第14節が開催された。男子は上位チームが順当に勝利する中、方博が出場停止処分(この第14節まで)の天津が、安徽に0−3で完敗。エース林高遠は世界ジュニアチャンピオンの徐海東にストレート負けを喫し、チームの危機を救うことができなかった。

 男子は第14節を終えて11勝3敗の八一南昌が単独首位に立っているが、6位の深圳まではわずか星ふたつの差。残り4節でどのように明暗が分かれるだろうか。ちなみにスーパーリーグのプレーオフは、まだ確定ではないようだが、2月1〜2日に北京での開催が伝えられている。2月5日の春節(旧正月)の直前で、観客動員は厳しいものになりそうだ。

 女子は深圳と山東魯能が12勝2敗で首位を並走。深圳は北京と対戦し、トップ孫穎莎が丁寧に敗れたものの、4番で陳夢が丁寧に勝利した。『中国体育報』の取材に対し、「丁寧さんとの試合では本当に多くのものを学ぶことができます。コートでの彼女の精神力というのは、私たちが学ぶべきものです」と語った陳夢。一方、丁寧は試合後に微博(マイクロブログ)で、体調を整えるため、今月行われるハンガリーオープンへの出場をキャンセルことを明かした。樊振東との混合ダブルスでのプレーにも注目が集まっていたが、中国からは許シン/劉詩ウェンのペアのみが混合ダブルスに出場する。

★第14節終了時点での男子順位
1   八一南昌        11勝3敗
2   上海中星        10勝4敗
3   山東魯能        10勝4敗
4   山東魏橋・向尚運動   9勝5敗
↑↑↑ 上位4チームまでがプレーオフ進出 ↑↑↑
5   天津卓球        9勝5敗
6   深圳宝安明金海     9勝5敗
7   安徽朗坤        5勝9敗
8   河北覇州海潤      5勝9敗
9   江蘇中超電纜・利永   2勝12敗
10  四川長虹        0勝14敗

☆第14節終了時点での女子順位
1   深圳大学        12勝2敗
2   山東魯能        12勝2敗
3   山東斉魯交通      11勝3敗
4   八一南昌        10勝4敗
↑↑↑ 上位4チームまでがプレーオフ進出 ↑↑↑
5   鴻安牛業        8勝6敗
6   北京首鋼        6勝8敗
7   山西大土河・華東理工  6勝8敗
8   黒龍江中州電纜永剛   2勝12敗
9   四川穹窿先鋒      2勝12敗
10  武漢安心百分百     1勝13敗
  • グランドファイナル2連覇の陳夢、スーパーリーグでも存在感(写真は17年全中国運動会)