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欧州リポート

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 ポーランドでは吉田海偉所属のグルジョンツが優勝を決めたが、ロシア・プレミアリーグはプレーオフ準決勝第2戦、そして決勝第1戦が行われ、水谷隼(becon.LAB)が出場中。

【ロシア・プレミアリーグプレーオフ準決勝第2戦】
〈UMMC 4-1 クバン〉
○モンテイロ 3-0 クリボシェフ
○シバエフ 3-0 グセフ
○水谷 3-0 メルズリキン
 水谷/シバエフ 0-3 クリボシェフ/メルズリキン○
○モンテイロ 3-1 グセフ
☆2戦合計でUMMCが決勝進出

【ロシア・プレミアリーグプレーオフ決勝第1戦】
〈UMMC 4-3 オレンブルク〉
○水谷 3-0 スミルノフ
 シバエフ 2-3 オフチャロフ○
 モンテイロ 0-3 サムソノフ○
○水谷/シバエフ 3-0 オフチャロフ/サムソノフ
 水谷 0-3 オフチャロフ○
○モンテイロ 3-0 スミルノフ
○シバエフ 3-2 サムソノフ

 決勝進出を果たしたUMMCはライバル・オレンブルクとの第1戦でラストまでもつれる熱戦を制し、大きな1勝をあげた。水谷はオフチャロフに敗れたものの、2得点で勝利に貢献した。決勝第2戦は今夜行われ、チャンピオンチームが決定する。
 ポーランドリーグ・プレーオフ決勝第2戦、第3戦が行われ、吉田海偉(Global Athlete Project)所属のグルジョンツが優勝を決めた。試合の結果は下記のとおり。

【プレーオフ決勝第2戦】
ボゴリア 3-2 グルジョンツ
 ゴラク 4、-1、-9、-9 吉田○
○呉尚垠 7、-5、7、10 ワン・ヤン
○フェルティコウスキ 10、-9、-9、5、3 ザトウカ
 呉尚垠 -10、10、5、9 吉田○
○ゴラク -4、10、6、3 ワン・ヤン

【プレーオフ決勝第3戦】
グルジョンツ 3-1 ボゴリア
○吉田 -6、9、7、8 ゴラク
○スッチ 9、7、-4、6 呉尚垠
 ワン・ヤン -13、-8、-8 フェルティコウスキ○
○吉田 10、7、14 呉尚垠
☆3戦合計でグルジョンツが優勝!!

 第1戦に3-2で勝利したグルジョンツだったが、第2戦は逆に2-3で敗戦を喫する。優勝のかかった第3戦では吉田がトップでゴラク、4番で呉尚垠に勝利し、見事優勝を決めた。吉田はレギュラーシーズン8戦全勝、プレーオフでも準決勝で2勝0敗、決勝では3試合連続で呉尚垠に勝利するなど全試合で2得点をあげて6勝と、シーズン負け無しの活躍。MVP級の活躍でグルジョンツのポーランドリーグ制覇に大きく貢献した。異国の地からやってきた、今や数少ないペンホルダーのトップ選手として、ポーランドでも大きな存在感を見せた1年だっただろう。
 ETTUカップ決勝第2戦が行われ、グルジョンツ(ポーランド)所属の吉田海偉(Global Athlete Project)が出場、スウェーデンのエースローブと対戦した。決勝第1戦を2-3で落とし、後がなくなったグルジョンツだったが、この日もエースローブに敗れ、惜しくも準優勝となった。一方勝利したエースローブは初のETTUカップのタイトル獲得。試合の結果は下記のとおり

【2014-2015 ETTUカップ決勝第2戦】
〈エースローブ(スウェーデン) 3-1 グルジョンツ(ポーランド)〉
 スベンソン 11、-6、-7、-5 吉田○
○徐輝 7、4、8 ザトウカ
○オーベルホー 6、9、-9、-6、8 ワン・ヤン
○徐輝 -6、9、11、3 吉田
☆2戦合計6-3でエースローブが優勝

吉田はこのあと5月22日にポーランドリーグプレーオフ決勝第2戦に挑む。
 ロシア・プレミアリーグはプレーオフがスタート。水谷隼(beacon.LAB)所属のUMMCが昨日、準決勝第1戦に挑んだ。試合の結果は下記のとおり。

【ロシア・プレミアリーグプレーオフ準決勝第1戦】
〈UMMC 4−0 クバン〉
○水谷 3-0 クイモフ
○モンテイロ 3−1 メルズリキン
○シバエフ 3−0 クリボシェフ
○水谷/シバエフ 3−0 クリボシェフ/メルズリキン

 水谷は1番とダブルスに出場し、格の違いを見せつけともにストレートで勝利。プレーオフは2戦制で行われ、決勝進出チームが決定する。このまま決勝に勝ち上がれば、おそらく相手はサムソノフ(ベラルーシ)、オフチャロフ(ドイツ)らを擁するオレンブルクだろう。前期のリーグ戦では、水谷がサムソノフ、オフチャロフから単複で計3点を奪う活躍を見せているが、今回はいかに。準決勝第2戦は今日、決勝第1戦は23日、決勝第2戦は24日の開催となっている。
  • 2得点の水谷(写真は15年世界選手権)

 ポーランドリーグ・プレーオフ決勝第1戦にグルジョンツ所属の吉田海偉(Global Athlete Project)が登場。元韓国代表の呉尚垠、ポーランド代表のフェルティコウスキ、ゴラクらを擁するボゴリアと対戦した。試合は吉田が呉尚垠に勝利するなど2得点の活躍でグルジョンツが接戦を制した。相手のホームで接戦をものにできたのは大きい。プレーオフ決勝は3戦制で行われ、第2戦は5月22日に行われる。試合の結果は下記のとおり

【ポーランドリーグ・プレーオフ決勝第1戦】
グルジョンツ 3-2 ボゴリア
 ワン・ヤン 6、-6、-6、8、-9 呉尚垠○
○吉田 8、5、4 フェルティコウスキ
 ザトウカ -8、8、9、-7、-9 ゴラク○
○吉田 -6、9、3、8 呉尚垠
○ワン・ヤン 6、-8、7、-9、4 フェルティコウスキ
  • 2得点の吉田(写真は2014年度全日本)

 ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)決勝がいよいよスタート。ホーム&アウェイの2試合制で行われ、第1試合はドイツ・デュッセルドルフで開催された。試合の結果は下記のとおり。

【2014-2015 ECL決勝第1戦】
デュッセルドルフ 3-1 オレンブルク
○ボル 3、7、12 サムソノフ
 フランチスカ -2、6、-8、-7 オフチャロフ○
○ギオニス 3、5、-8、4 スミルノフ
○ボル -7、7、-8、7、10 オフチャロフ

 トップはボル対サムソノフのベテラン対決。積極的な攻めを見せるボルに対し、サムソノフも堅いブロックから反撃に出るも、最後までアグレッシブに攻めたボルがストレートで勝利し、先取点をあげる。2番はフランチスカ対オフチャロフのドイツ代表対決。世界ランク6位のオフチャロフに、先日の世界選手権でベスト8入りを果たしたフランチスカが、どう挑むか注目の一戦となった。1ゲームずつを取り合って迎えた3ゲーム目をオフチャロフが逆転で奪うと、3-1で勝利。両チームのエースがそれぞれポイントをあげて、前半は1-1となった。3番はギオニスが攻撃を交えながらスミルノフを翻弄。デュッセルドルフが王手をかけた。4番はボルとオフチャロフ、ドイツが誇る2枚看板の対決。序盤から激しい打ち合いが続き、1本1本のラリーの質が高い、ハイレベルなゲームとなた。最後はボルが先輩の意地を見せ、最終ゲーム9-10から逆転で勝利し、勝負あり。ホームで、デュッセルドルフが大きな勝ち星をあげた。決勝第2戦は5月29日、オレンブルクのホームで行われる。(浅野)
  • エースの仕事を完璧にこなしたボル(写真は15年世界選手権)

  • オフチャロフは古巣相手に健闘したが、あと一本が取れず(写真は15年世界選手権)

 昨日5月8日、ETTUカップ決勝第1戦が行われ、グルジョンツ(ポーランド)所属の吉田海偉(Global Athlete Project)が出場した。松平賢二(協和発酵キリン)が所属するアンジェ(フランス)を準決勝で敗って決勝に勝ち上がったエースローブ(スウェーデン)と対戦したグルジョンツ。吉田は2番でスベンソンを下したが、4番で徐輝とのペンドラ対決にフルゲームの末に敗戦。勝負は5番までもつれたが、最後はスッチがスベンソンに敗れ、第1戦を落とした。第2戦ホームでの試合となるグルジョンツ。逆転での優勝を狙う。ETTUカップ決勝第2戦は5月15日開催。
 今シーズン、ポーランドリーグではレギュラーシーズン全勝、プレーオフでも負け無しでチームの主軸として活躍する吉田。5月12日にはポーランドリーグ優勝をかけ、プレーオフ決勝で元韓国代表の呉尚垠が所属するボゴリアと対戦する。5月16日には34歳を迎える吉田だが、少しでも長く、元気なプレーを見せてほしい。(浅野)


【2014-2015 ETTUカップ決勝第1戦】

<エースローブ(スウェーデン) 3-2 グルジョンツ(ポーランド)>

○徐輝 8、3、5 スッチ
 
スベンソン -6、-6、7、-16 吉田○

 オーベルホー 4、-5、-7、-7 ワン・ヤン○
○徐輝 -8、9、11、-9、8 吉田

○スベンソン 6、-8、7、11 スッチ

 1部はプレーオフ準決勝が行われた先週末のブンデスリーガ。2部も最終節を迎え、小澤吉大、坪井勇磨の2人の日本人選手が出場した。結果は下記のとおり

4月19日 ブンデスリーガ2部
<ユーリッヒ 2-6 ドルトムント>
 ミュールバッハ/小澤 -9、-4、5、-6 ボトロフ/ファデーヴ○
○小澤 6、-8、7、-6、5 チ・ウェンチェン
☆小澤吉大2部通算成績:単20勝6敗/複12勝4敗(最終成績)

<フリッケンハウゼンⅡ 6-3 フェルステンフェルトブルック>
 坪井/チウ・ダン -7、-9、-7 クレプリャ/シピン○
○坪井 5、4、6 シュレイナー
○坪井 5、5、5 李佳陞

☆坪井勇磨2部通算成績:単7勝6敗/複2勝5敗(最終成績)
☆三部航平2部通算成績:単9勝1敗/複4勝1敗(最終成績)
☆及川瑞基2部通算成績:単8勝2敗/複2勝4敗(最終成績)

 小澤はシングルス、ダブルスともに大きく勝ち越して2部での4年目のシーズンを終えた。所属するユーリッヒは3位。坪井、及川、三部の3選手が所属するフリッケンハウゼンⅡは4位。1、2番手として出場し、相手チームのエース格相手に9勝1敗と勝ち越した三部はプレーヤーランキングで2位に輝いた。
 ブンデスリーガ・プレーオフ準決勝第2戦が行われ、吉田雅己(愛知工業大)が出場した。第1戦を2−3で落とした吉田所属のグレンツァオはエースのガチーナが欠場。吉田が王熹を、グロットがズースを下したものの、第1戦に続きフィルスに2点を奪われ、今回も2−3で敗戦、準決勝敗退が決まった。これで吉田の2014-2015シーズンのブンデスリーガでの戦いは終了。しかしブンデスリーガで力をつけ、初の世界選手権代表となった吉田。4月26日に開幕する世界選手権での大暴れに期待したい。
 準決勝もうひとカードはデュッセルドルフとザールブリュッケンの対戦。リーグを1敗のみという圧倒的な強さで1位通過したデュッセルドルフが第1戦でストレートで敗れる波乱の展開となり、決勝進出にはストレートでの勝利が絶対条件、1本でも落とせばその時点で敗退が決定する状況で第2戦を迎えた。デュッセルドルフはボルを3番に下げ、ギオニスに変えてアチャンタを起用。そのアチャンタが期待に応え、マテネをストレートで下すと、2番ではフランチスカが第1戦で敗れたアポローニャにリベンジ。3番でもボルが第1戦で敗戦を喫したトキッチに勝利し、ストレートでザールブリュッケンを下した。これで2戦合計3-3、得失ゲーム差わずか1で、デュッセルドルフが大逆転で決勝進出となった。このチームはやはり強い。
 準決勝が終了し、決勝のカードはデュッセルドルフ対マーバーツェルという、昨年と同じカードとなった。昨年はデュッセルドルフが勝利し、26回目の優勝を果たしたが、今回はいかに。決勝は世界選手権終了後の5月24日に行われる。(浅野)

2014-2015ブンデスリーガ・プレーオフ準決勝第2戦
〈デュッセルドルフ 3-0 ザールブリュッケン〉
○アチャンタ 8、1、9 マテネ
○フランチスカ 10、-6、-9、10、9 アポローニャ
○ボル 6、-2、4、7 トキッチ
☆2戦合計でデュッセルドルフが決勝進出

〈マーバーツェル 3-2 グレンツァオ〉
○フィルス 10、8、7 パベルカ
 王熹 -9、9、-4、-9 吉田○
 ズース -7、-8、9、-7 グロット○
○王熹 9、5、-6、7 パベルカ
○フィルス 8、5、9 吉田
☆2戦合計でマーバーツェルが決勝進出
  • 健闘を見せたが準決勝敗退となった吉田(写真は15年ジャパントップ12)

  • 第1戦で敗れたトキッチにリベンジのボル(写真は14年ワールドカップ)

 先週土曜日にブンデスリーガプレーオフ準決勝第1戦が行われ、吉田雅己(愛知工業大)が出場した。3月末のスペインオープンを途中棄権した影響か、吉田は3番での出場。2005年世界選手権ダブルス2位のズース(ドイツ)を下すも、フィルス(ドイツ)に2点を奪われてチームは2−3で惜敗。4月19日に行われる第2戦での逆転を目指す。
 そして準決勝もう一試合は波乱の展開。レギュラーシーズンを1敗のみで1位通過し、ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)でも決勝進出を決めているデュッセルドルフがザールブリュッケンにストレートで完敗を喫した。ボル、フランチスカ(ともにドイツ)がともに故障から復帰し、ようやくフルメンバーが揃い、優勝に向け盤石かと思われたが、トップでフランチスカがアポローニャ(ポルトガル)にフルゲームで敗れると、2番ではボルがトキッチ(スロベニア)に敗戦、3番のギオニス(ギリシャ)も勢いを止められず、まさかの敗戦となった。2試合合計で勝敗が決定するプレーオフにあって、ストレートでの敗戦は次戦で1本を奪われた時点での敗退を意味するため、この1敗はデュッセルドルフにとって、非常に痛い。試合の結果は下記のとおり。

2014-2015ブンデスリーガ・プレーオフ準決勝第1戦
〈ザールブリュッケン 3−0 デュッセルドルフ〉
○アポローニャ -6、9、-7、8、10 フランチスカ
○トキッチ 11、-3、10、5 ボル
○マテネ 10、9、-10、7 ギオニス

〈マーバーツェル 3−2 グレンツァオ〉
○王熹 -10、9、8、6 グロット
○フィルス 8、8、-9、9 ガチーナ
 ズース -5、-8、6、-9 吉田○
 王熹 8、-11、-10、-7 ガチーナ○
○フィルス 10、9、7 グロット
  • 2戦目での逆転を目指す吉田(写真は15年ジャパントップ12)

  • 豪腕・トキッチがボルを下す(写真は13年世界選手権)